Making Landing Nets — Part 2

ネットを編む針のことを網針(あばり)と言うそうで、樹脂製の市販品を当初、Amazonから購入したものの、どうやらサイズが合っていない。肉厚の竹材が手元にあるので自作することにしました。長さ278ミリ、幅15ミリ、厚み3ミリの網針を製作しました。切削作業にはグリップ製作時にも使用した糸鋸盤を使いました。

染色したクレモナ糸を網針に巻こうとしたら、危惧した通りに糸がこんがらがりました。バス釣りでバックラッシュしてこんがらがったラインを解くのは慣れているとはいえ、こんがらがったクレモナ糸を解くのは難易度が高く、半日以上の時間を要しました。

また、桧の丸太に解いたクレモナ糸を巻いて、丸太の中心部に挿した丸棒に糸を巻きました。

大体、同じ長さになるように計算しながら2本の丸棒に巻いています。

製作した2本の網針にクレモナ糸を巻きました。

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Neighbor’s junk is my treasure

捨てる神あれば拾う神あり。金属や電化製品の無料回収でお向かいさんが捨てようとしていた年代物の丸鋸を貰ってきました。前の人が置いていたものだそうで、要らないので捨てるということでした。

刻印を見ると、1990年12月製造の日立工機ブレーキ付き丸鋸、C 6BAとあります。恐らく当時の製品はDIY用とプロ用の区別がなかったものと思われます。いつも使っている日立の卓上スライド丸鋸、C 8FBが1989年9月製なので同じ頃に製造されたものになります。モーターの無負荷回転数が4,800m/min、最大切り込み深さ55mmとあります。品番の末尾に3が付いているものならHikokiのサイトから取扱説明書をダウンロードすることができました。C 6BA3は最大切り込み深さが57mmで、無負荷回転数が4,700/minであり、若干仕様が異なる。

2×4材を試し切りしました。King Cut製160ミリのチップソーが付いていました。切れ味抜群。本体がずっしりと重い分、安定して真っ直ぐに切れる。やはりHITACHIブランドの製品は古くても信頼できます。160ミリのチップソーでは最大切り込み深さが52ミリぐらいでしたが、縦挽き用の165ミリのチップソーに交換したら55ミリまで切り込みできそうなことがわかりました。但し、保護カバーと干渉しそうになります。

Making Landing Net Frames and Grips — Part 5

20数年前に入手してガレージ内に放置していた、朴の木から製材した厚み15ミリの板材を使ってグリップ部を製作します。朴の木はモクレン科の落葉高木。彫刻や下駄、器具の柄などに使われると辞書に書いてあります。グリップ部として使うには適材適所。広葉樹なので杉や桧などの針葉樹と比べると、材は硬い。木工厚板用(山数40)の糸鋸替え刃を新たに入手しました。

糸鋸盤で切断可能な板の厚みは、糸鋸盤本体の性能に依存するのではなく、糸鋸刄の山の数で決まるようです。

やはり硬い材なので切り始めに少し、力をかける必要がありました。

グリップ部の曲線に3枚のフレームを合わせてみると、隙間なく接着できそうなことがわかりました。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 4

十時型にくり抜いたテンプレートにビスを両面に打ち、たこ糸で縛りやすくしました。フレームは3枚同時に曲げて接着します。

フレームの貼り合わせに使用した接着剤はエポキシ樹脂系化学反応型接着剤であるKONISHIボンドEセット。A剤とB剤を等量混ぜ合わせてから90分後に硬化が始まります。ロッドのスレッドをラッピングする時も2液型のエポキシ樹脂系接着剤を使用します。箱に書いてある説明書によると、気温20ºCの春や秋であれば、塗布と貼り合わせは90分以内、最低限の固定時間は8時間以上、実用強度に達する時間は10時間以上となっています。

こちらは桧のフレームをテンプレートに沿って接着しているところ。隙間ができそうなところはクランプで固定。

糸鋸盤で使う替え刃が行方不明なので、近くのホームセンターでピンエンドタイプの木工曲線切用の替え刃10本入りを入手しました。現在、糸鋸盤に付いているノコ刄と同じ規格だと思います。

替え刃の説明書を読んで、刃を糸鋸盤に取り付ける際には正しい向きがあることがわかりました。刃が下を向くように取り付けるのが正しい。上下逆に取り付けると、材が暴れ易くなる。

厚み12ミリの合板を使って、フレームのテンプレートを新たに2枚、切り抜きました。テンプレートはこれで合計4枚になります。すべて同じティアドロップ形状。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 3

杉材を使ったフレームが乾燥中であり、テンプレートが使えないので、20数年前に製作したランディングネットの洗濯ネットを取り外して、このフレームから新たにテンプレートを製作します。

洗濯ネットはやはりハンドメイドのフレームには似合わない。このフレームを製作した際は何週間も時間を要したことを覚えています。クレモナ糸でネットを手編みして取り付けたら、見栄えが良くなりそう。

コの字型になった糸鋸盤のアームの部分を「ふところ」と言いますが、これが短いと大きな材を回転させようとすると干渉します。合板を一旦、取り出して、干渉する部分を丸鋸で切断しました。

二つ目のフレームテンプレートは中心部に十時を残してくり抜きました。この方が乾燥時にたこ糸で縛りやすいと思ったからですが、間違っていました。フレーム材を曲げる際はテンプレートに力一杯、押し当てながら長いたこ糸をくり抜いた穴に通す必要があります。

前世紀にランディングネットを製作した頃はインターネットが普及し始めた頃であり、ランディングネット製作に関する情報は、主に雑誌や書籍から入手しました。今では製作方法をネットで公開されている方が多数おられます。テンプレートをくり抜く方法はネットから情報を得て、真似したのですが、私の製作方法には適していないことがわかりました。

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Making Landing Net Frames and Grips — Part 1

20数年ぶりにランディングネットのフレームを製作します。フレームは長さ900ミリ、幅12ミリ、厚み2ミリの薄い板を3枚重ねにします。以前は桧やウォルナットの薄い板をホームセンターで購入したのを覚えていますが、今は自作のテーブルソーがあるので、古材や端材から製材することができます。

比較的柔らかいWRCを規定の寸法で切り出して、入浴後の浴槽に一晩浸けておきました。水の色が変色しています。

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TOSHIBA Scroll Saw SC-60 and Landing Net Grips — Part 2

20数年ぶりに蔵出しした糸鋸盤を使って、ランディングネットのグリップ部を製作します。先ずは薄いプリント合板でテンプレートを作りました。

次にもう少し厚みのある合板からグリップ部のテンプレートを切り出しました。

グリップ部は去年、コーヒーテーブルの製作に使用した、杢が美しいバール材の端材から切り出します。厚みが20ミリぐらいなので、ちょうど良い。完成時の厚みは最も高い部分で15ミリ。端部はフレームの幅と同じ12ミリとします。

柔らかい材なので厚み20ミリでも切削可能でした。テンプレート製作時に練習したので、墨線に沿ってカーブを描きながら意図した通りに切削できました。

糸鋸盤を使って切り出したグリップ部。

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TOSHIBA Scroll Saw SC-60 and Landing Net Grips — Part 1

左:自作したランディングネット 右:フレーム用テンプレート

ガレージを掃除していたら、ランディングネット(たも)製作時に使ったフレームのテンプレートが見つかりました。ランディングネットを製作したのは前世紀末なので、22年以上も前のことであり、このようなテンプレートを製作したこと自体をすっかり忘れていました。

ランディングネット製作時にお手本としたのは、右のAya製ランディングネットですが、フレームの寸法は大体同じ。当時、クレモナ(クラレの登録商標)を使ってネットを自分で編む技量はなかったので、安易に洗濯ネットを代用しました。釣り上げた魚をネットに入れて写真撮影すると、手編みしたクレモナのネットの方が断然見栄えが良いので、自作したネットはほとんど使っていない状態です。フレームとグリップ部の塗装も失敗したと思っています。

ティアドロップ形(涙の形)をしたフレームのテンプレートとグリップ部を切り出すために、わざわざTOSHIBA製卓上電気糸鋸盤(SC-60)を購入しました。糸鋸盤を実際に使用したのは一回きりで、22年以上もの間、物置で眠っていました。

取扱説明書が手元にないので、木材の厚みはどの程度まで切削できるのか、よくわかりませんが、試しに11ミリぐらいの厚みの材を加工してみました。テーブルソーやトリマーテーブルで使う、丸みを帯びたプッシュスティックが意外と簡単に加工できました。

この糸鋸盤を使ってグリップ部を切り出して、ランディングネットを20数年ぶりに製作してみようかと考えています。クレモナでネットを手編みする技量は今もないので、これから学習する必要があります。

TOSHIBA Scroll Saw SC-60 and Landing Net Grips — Part 2へと続く。

Sawhorses Modified — Part 1

先日、いただいた分厚い板を足に使って、馬二頭を改良します。

丸鋸本体を交換した自作のテーブルソーで縦挽きします。両面から合計4回に分けて切削しました。

Makita製丸鋸のモーターはDIY用でも力があるので、刃を目一杯出して、両面から2回に分けての縦挽きでも大丈夫であることがわかりました。しかしながら、目一杯刃を出しても切削深さは48ミリなので、15ミリほど切削できない部分が残ります。

15ミリ分は手鋸で縦挽き。

厚みが110ミリはある分厚い板を縦挽きした後、鉋で表面を整えました。ここまでの作業で半日は要しています。今回縦挽きした木材は樹種は不明ではありますが、節がない上等品であることがわかりました。これなら家具にも使えそうです。

Sawhorses Modified — Part 2へと続く。

Fixing The DIY Table Saw — Part 2

テーブルを上下逆にして馬の上に載せました。トリマーテーブルを共用しているので重過ぎて、単独で持ち上げることができないのでお隣さんの手を借りました。当初、刃を装着した状態で丸鋸本体をベースに取り付けようとしましたが、無理でした。

丸鋸本体をベースに取り付けるのに半日以上も要しています。

この丸鋸は刃は後から取り付けるのが正しい方法のようです。

インサート部分の開口部に変更はなし。

丸鋸本体の最大切り込み深さは57ミリですが、そこから天板の厚み分を差し引いて45ミリとしたいところですが、受け材が干渉しているのか、刃は42ミリぐらいしか出ていない。目一杯に刃を出して縦挽きするとモーターに大きな負荷がかかるので、この程度で良しとしよう。

電源コードを取り出す開口部を作り、フェンスを固定するF型クランプの使い勝手を考えて、開口部の下に角材を取り付けました。

硬めの木材(多分ラワン)を試し切りしました。SHINKOの時とは比べ物にならないほど騒音と振動が少なく、良く切れる。こんなに快適に使えるのならもっと前に丸鋸本体を交換しておけば良かった。

9月16日追記:丸鋸本体と受け材が干渉している部分を切断しました。

結果、刃が46ミリほど出ました。これで最大切り込み深さが4ミリ深くなり、46ミリ。上下に分けて縦挽きする場合、8ミリも深く切れるので、92ミリの角材を縦挽きできることになります。この差は大きい。4×4(89ミリ角)の角材を余裕で縦挽きできます。

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Fixing The DIY Table Saw — Part 1

自作のテーブルソーで105ミリ角の桧を縦挽きしていたら丸鋸(SHINKO製電気丸ノコSCS-165K)のモーターが熱くなり、その後、モーターが停止しました。少し休ませて冷ましてから電源を入れようとしましたが、電源は入らない。

カーボンブラシを取り出してサンドペーパーで表面を均一にしたら、モーターが動きました。しかし、翌日、また電源が入らない事態に見舞われました。一度も交換していないカーボンブラシはバネが弱っていて、押し当てる力がなく、接触不良の状態だと思われます。カーボンブラシを新品に交換したら直るかもしれませんが、この際、丸鋸本体をMakitaのDIY用マルノコ、M565(165ミリモデル)に変更することにしました。

刃の直径は同じ165ミリですが、丸鋸ベースのサイズが横幅で若干大きいので、テーブルソーの天板に空けた開口部を拡げました。

受け材は角材3本とします。

丸鋸ベースを設置するまでの作業は比較的、容易。

Fixing The DIY Table Saw — Part 2へと続く。

DeWALT 18V XR 3-Speed Impact Driver Kit (4.0Ah)

DeWALT製18Vインパクトドライバー・キットをAmazon Prime Dayに購入しました。私にとってインパクトドライバーは5台目になりますが、アメリカンなプロ用工具のブランド、DeWALT製を入手するのは初めて。18Vの電動工具を使うのも初めてになります。

DEWALT DCB182 背後にバッテリー残量ゲージあり

否定的なレビューで気になったのが重さ。インパクトドライバー本体は0.9kgですが、容量4.0Ahのこのリチウムイオンバッテリーが0.61kgもある。合計で1.51kgになり、このインパクトドライバーが重いと感じる主たる原因でしょう。しかしながら、実際に使用する時はそれほど重いと感じないし、ある程度の重さがあった方が押す力を安定してかけられるので良いかとも思います。

使用時に慣れるまでちょっと不便に感じるのは正転/逆転/ロックスイッチの操作性。右手で持った時に人差し指は届きますが、親指が届かない。私の指が平均以下に短いことが原因だと思われます。この年になって、平均的な人の指の長さに比べて私の指が極端に短いことを最近、気付きました。

スピード切替スイッチを操作して3段階の回転数が選べます。低速(0〜1,000)27N•m、中速(0〜2,800)170N•m、高速(0〜3,250)205N•m。試し撃ちしてみると、中速の170N•mでも十分すぎるぐらいに強力なことがわかりました。

明るい3灯式LEDライトはトリガースイッチ、オンで点灯し、オフにして20秒後に自動消灯。瞳孔が若い頃のように開かない(カメラで言えば、絞り値が開放でもf/3.8とか)人にとっては少しでも暗いと感じる場所での作業に便利。

充電中は左の赤点滅、終了すれば赤点灯。左の赤点滅で右の黄点灯は異常温度時待機。急速充電ではないと思います。4.0Ahの大容量であれば、DIY作業ならそんなに頻繁に充電する必要はないはず。

本体品番DCF887
電圧DC18V
回転数0~1,000、0~2,800、0~3,250
打撃数(回転/分)0~3,800
最大締め付けトルク205N•m
チャックサイズ6.35mm (1/4")
質量(充電池含まず)0.9kg
振動係数22m/s2
バッテリー品番DCB182 18Vリチウムイオン
電圧18V
電池容量4.0Ah
バッテリー質量0.61kg

バッテリー2個付属の本製品は、Amazon Prime Day購入時に25,376円でした。

Makita Rechargeable Impact Driver (M695DWX) Sold

インパクトドライバー新調に伴い、Makitaのインパクトドライバー(M695DWX)をMERCARIで売却しました。

メルカリの規定では電動工具用の中古バッテリーは出品不可とのことなので、バッテリー2個を外した画像に差し替えての出品となりました。

当初、送料込み12,000円で出品する予定でしたが、中古バッテリーが出品できないとなると価格を大幅に下げざるを得ないので、8,800円での出品となりました。直後に価格交渉のメッセージがあり、8,000円で売却することになりました。購入者がバッテリーがあれば付けて欲しいとのことでしたが…

Making Another Coffee Table — Part 2

大きくて鋭利な三角形の天板から長方形の天板を切り出し、脚部として使用する4本の材も同じ天板から切り出しました。通し枘の加工は自作のトリマーテーブルで。

香りから杉材だろうと判断しましたが、明らかに一般的な杉材よりも硬くて、節が一つもない高級素材です。これなら精度1ミリ未満の家具用素材としても使える。

長方形に切り出した天板は裏表を逆にする予定です。表側にウレタン塗装がしてあり、それが気に入らない。

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