Toyokuni Shrine Flea Market — Part 3

今月の8の付く日は皆勤となりました。前回から気になっていた豊国神社境内の駐車場に車を停めることにしました。

蚤の市に来る人も参拝者とみなされて、駐車場はなんと無料でした。

訪問する露店は一店のみ。今回はこの「新潟精機製ステン止型定規目盛付」を確保。新潟精機のサイトには標準小売価格が4,000円とありますが、入手価格は数百円でした。45º、90º、135ºのケガキができます。

前回は仕上げ用の天然砥石を購入しましたが、今回は毀れた刃の修正も可能な荒砥石を購入することにしました。こちらも天然砥石ですが、産地は不明とのことでした。

同行者は江戸時代に焼かれたと思われる骨董の皿を1,500円で入手。

連続して3度も同じ露店で古道具などを購入した我々はお得意様扱いとなり、筍ご飯を炊こうと買っておかれた筍を一本、お皿に載せてくれました。

戦利品
江戸時代のお皿と筍

Toyokuni Shrine Flea Market — Part 4へと続く。
Toyokuni Shrine Flea Market — Part 2に戻る。

Toji Garakuta Flea Market — Part 1

東寺の弘法市は毎月21日開催ですが、ガラクタ市は毎月第1日曜日開催との情報を得て、再び東寺を訪問しました。

境内の桜はもう散り始めていました。弘法市と比べて出店者が半分以下と少ないけれど、古道具を扱う店の比率が高いので、私にはガラクタ市の方が向いている。

我楽多というか、不燃ごみやリサイクルごみにしか見えない空き缶や空き瓶に値札が付いている。

古いミニカーも販売されていますが、樹脂製のものが多い。

掘り出し物と思われる皿を見つけました。

同行者が手にしたこのお皿だけ、値札が千円未満。

この文鎮と合わせて二点で千円にしていただきました。

アルミ製らしい売れ残りのバケツ、500円は安いのでこれも入手。店主はもう店じまいの準備をされていました。

状態の良い櫛型作里鉋を見つけました。

若獅子と書かれたラベルが貼ってある平鉋も入手。鉋には用途に応じて多くの種類がありますが、古道具と販売されているものには溝切り用の作里鉋や機械作里鉋、際鉋、外丸鉋、内丸鉋、南京鉋など特殊用途のものが多い。電動工具が普及した結果、建具の加工に特殊用途の鉋が使われなくなったのではないかと推測します。平鉋は今尚、使用する機会が比較的多いので、古道具としても人気があるのではないかと思います。

今回は鑿は買わなかった。

Barbourのショルダーバッグを持参しました。

税込価格なので100円ショップよりも安い、どれでも100円のコーナー。手にしたのは、千枚通しと#2のプラスドライバー、そしてオフセット型の片口12ミリスパナ。こんなスパナ、見るの初めてなので希少品だろうと思います。

柄が天然木の平ヤスリも入手。こちらは500円でした。

こちらの店は値札がない。如何にも高そうだったので値を尋ねることなく次の店へ。

今回もminority318さんの新居に車を停めさせていただきました。

遅めのランチはセカンドハウス北山店で。こんなに美味しかったかな?と思うほど、マルゲリータが絶品でした。ホールスタッフがマスク着用せずに笑顔で接客してくれました。

Toji Garakuta Flea Market — Part 2へと続く。

Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 1

お寺で定期的に開催される市に出かけるのがマイブームになっていますが、今回は京都北野天満宮で毎月25日に開催される天神市に出かけました。

前日にTimesの駐車場検索appで目的地から少し離れた場所にある、比較的駐車台数が多い広い駐車場を選びました。北野天満宮にもっと近い駐車場は最大料金が600円ぐらいのところもありますが、天神市が開催される毎月25日は朝早い時間帯から満車になります。北野天満宮は星の神社、大将軍八神社からは目と鼻の先。

目的地となる北野天満宮からは徒歩10分ぐらいの距離でしょうか。午前8時過ぎ頃に到着したら空きあり、3時間後の帰る頃には満車になっていました。生まれも育ちも大津市中心部の私にとっては京都と言えば、電車で二駅の隣町なので、碁盤目の中心部を熟知しております。亡き父が(私にも遺伝している)持病の眩暈で、叔父が勤めていた京都の病院に運ばれた時、救急車で10分もかからなかったのを覚えています。

古道具を扱う露天商でこの日、最初に買ったのは際鉋。交渉していないのに200円引きの800円にしてくれました。

露天商の6割ぐらいが東寺の弘法市にも出店しているのではないかと言う印象を受けました。洋物が多い平安蚤の市と和物が多い東寺の弘法市を足して二で割ったような感じ。

3,000円のこの仕上げ用天然砥石、今にも買いそうになりましたが、人造の合成砥石と比べて研ぎ具合が優れているのかどうかがわからないので、購入を控えました。天然砥石に詳しい方のサイトによると、天然砥石もピンキリで京都と滋賀の山から採掘されるものは世界的に見ても珍しい良質のものがあり、産地がブランド化しているものもあるとか。私には天然砥石の良し悪しを判断できる能力はない。

プラコンに入っているもの全て、200円というわかりやすい売り方をされているこちらのお店で、玄能とニッパー、番線を締めることもできるシノ付きの小さな釘抜きを入手。古い金槌や玄能は柄が細いものが多く、極端に指が短い私の手に馴染みやすいので、古道具はちょうど良い。

錆びた玄能はインパクトドライバーに取り付けたワイヤーブラシで錆を落としました。

割れ防止加工が施された状態が良い平鉋を1,000円で入手。こちらの露天商は平安蚤の市でも出店されていた人でした。

この日だけかもしれませんが、外国人観光客が半数ぐらいいるのではないかと思うほど、欧米人らしき客が多い印象を受けました。嵩張るものや大きなものを避けて、小さな和骨董を買い求める人が多い。

私のすぐ前におられた外国人観光客と思われる人、絵葉書を買おうとされていました。店主に手渡されたセット販売の絵葉書が二枚、不足しているようで、言葉が通じないので困っておられました。私がセット販売であることを伝えると、会計を済ませた後、不足するもう二枚を選びに行かれました。平安蚤の市でお会いした店主曰く、「私、英語わからへんし、ここにいて欲しいわ。」

見る人によってはゴミ箱に見えるこの木箱の中にも掘り出し物が埋もれています。不思議なのは、一般的とは思えない特殊工具である錆びた板金鋏があちこちの露天商が販売していること。

帰り際に100円で買った右の古びたマイナスドライバー、このサイズはドライバー以外の用途で使うことが多い。(左は以前から愛用しているSnap-on製ドライバー)

同行者は1970年代のクラフトマグを入手。

刀の鍔を外国人向けに販売する露店。私は天然砥石に興味がある。Steve Jobsはもしかしたら北野天満宮天神市のような露店で、関空で没収された手裏剣を買ったのだろうか。

Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 2へと続く。

Toji Kobo Flea Market

道幅が狭い京都中心部に出かける際に役立つSubaru R1を、minority318さんの新居に停めさせてもらい、20数年ぶりに東寺の弘法市へ。

目的は買い物なので、デジイチはお留守番。撮影はすべてiPhone 12 mini。

今日(3月21日)は夜桜ライトアップが実施されるので、午後4時には露店は閉店になります。

20数年前と大して変わったようには思えない弘法市。平安蚤の市と比べると、出店者や客層の年齢層が高く、食品を販売する店や和物の骨董品を扱う店が多い。

先ずは一袋¥500の紅生姜を購入。

そしてこのちりめん山椒も。

天然木のスプーンやフォーク、箸を破格値(¥100)で販売する露店で箸とフォークを入手。

そしてこの上品な絵柄の大皿を一枚、¥500で。これは掘り出し物でしょうか。

上の画像の店ではありませんが、値札がない叩き鑿の値段を尋ねると、錆だらけですぐには使えないものがどれも一本、¥2,500だと言われました。追い入れ鑿と比べて、刃の部分の厚みが倍ほどあるので、これは叩き鑿ですか?と尋ねると「鑿の種類は知らんけど、あんたのような素人には勿体無い。どうせ年に数回しか使わんやろ。道具は使ってこそ価値あるもんやで」と挑発的なことを言う露天商。売っているものがどんな品物かもわかってなくて、客に失礼なことを言う露店商からは何も買わずに別の店へ。

こちらの露店で叩き鑿と際鉋を入手しました。いずれも一つ、¥1,000。

また別の店で以前から欲しいと思っていた小型の平鉋を¥1,000で購入。

相変わらずの弘法市でした。次回は25日の北野天満宮天神市に行ってみよう。

Heian Antique Flea Market — Part 1

TIMES粟田口駐車場
岡崎で最大駐車料金1,000円は最安かもしれません。

京都市中心部の洛中と呼ばれる地区に出かける際は特にどの駐車場を利用するかが重要となります。大抵の場合、目的地から少し離れた所にある駐車場がちょっと不便かもしれないけれど安くてお得感があります。(今回、選んだ駐車場は東大路よりも東側にあるので「洛中」ではありません。)

ちょっと不便と言うより、散歩するにはちょうど良い距離です。琵琶湖疏水にかかる橋を渡って、市立動物園の前を通り、

最初の目的地である権太呂岡崎店に到着。

同行者は木の葉丼(¥1,100)、私はおろしざる蕎麦とお好み御膳のセット(¥1,500)を注文。

食後は次の目的地である平安蚤の市が開催されている、平安神宮前の岡崎公園へ。

このフリーマーケットに来たのは人生初のはず。100店以上が出店しているようです。米国イリノイ州とミシガン州滞在時に週末に頻繁に出かけたフリーマーケットと同じような香りがする。和骨董を扱う店よりも洋物を扱う店の比率が高いという印象を受けました。

私にとっての掘り出し物は日本製の古道具。

実際に使うかどうかわからない秤り。

錆だらけの鉋(¥500)に、

手入れが必要な鑿(¥1,000)。鉋や鑿を販売する店は2、3店しかなかったように記憶しています。こちらの店で鉋を大量に買った外国人がいたそうで、良いのは残っていないでしょと店主が言われていました。

珍しい立ち鉋(鉋台を修正する鉋)と敷居の溝を掘る時に使う鉋。共に¥500。いずれも手入れが必要です。

天然砥石は厚めのものは¥3,000、薄いものは¥2,000。ちょっと迷いましたが、こちらは購入せず。

次回は4月12日に開催。4月は26日にも開催するそうです。私にとっての次回は3月21日の東寺弘法市になりそうです。

Heian Antique Flea Market — Part 2へと続く。

POLITOYS EXPORT No. 580 BRE Hino SAMURAI Sold

POLITOYS EXPORT No. 580 BRE Hino SAMURAI

3年以上前にMERCARIに出品し、放置していたミニカーが8,980円で売れました。売れたミニカーは50年以上前に製造されたイタリア製POLITOYSダイキャストミニカー、BRE Hino SAMURAI No.580。富士スピードウェイで開催された1967年の日本グランプリに出場し、失格となったモデル。名称からして外国人が興味を持ちそうなので、購入した人は転売屋さんかもしれません。

DIAPET D-125 Prince Skyline 1/40 Scale Sold

メルカリで出品していたアンチモニー製のダイキャストミニカー、YONEZAWA DIAPET D-125 PRINCE SKYLINE 1/40 Scaleが、出品後一年以上経過して、9,000円で売れました。コメント欄で価格交渉中に別の人が買うというハプニングがありました。そうした行為は特にお気に入り登録者数が多い時によくあることで、マナー違反ではあってもメルカリの規約違反ではないので致し方ありません。

それよりも驚いたことは、メルカリ出品時に掲載したオリジナル画像8点と英語に訳した一部の説明文を不正コピーする形で、ebayに出品されていたこと。訳されたその英文がしっかりとしていることから察すると不正出品者は英語が堪能であることは間違いないと思います。

販売価格は私が付けた価格のおよそ2倍である$228.99 (¥24,263)。手元にない商品を販売しようとしていたことになります。現在、販売者の都合(在庫なしというか、元から在庫なし)で出品が終了になっています。

調べると、他にも私が所有する手元にない商品(DIAPET D-126 DATSUN BLUEBIRDMODEL PET No.27 TOYOPET CORONA DELUXEなど)をebayで転売しようとしている人がいます。

L.L.Bean Upholstered Footstool

メルカリに出品していた、90年代にL.L.Beanから個人輸入したオットマン(フットスツール)が売れました。

裏面のラベルには販売元がサウスダコタ州のDAKOTAH, INC.になっており、どこにもL.L.Beanの記載がありません。無垢の木材でできた脚部はねじ込み式なので、脚部を取り外して梱包しました。配送料は¥800でした。

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150 1/43 Scale

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150

メルカリ出品21点目(ダイキャストミニカーとしては6台目)は、フランスのsolido製、OLDSMOBILE TORONADO。ミニカーは1967年〜1973年まで販売されていたそうです。

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150

実車は1966年に発売。大量生産されたアメリカ車としては、初めてFFが採用されたそうです。7リッター、V8エンジン搭載の6人乗りクーペ。

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150

ドアを開けると室内灯が点灯する仕組みですが、電池切れのため、試していません。

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150

このミニカーも1960年代後半に母が入手したものですが、ボタン電池を入れて室内灯を点灯させた記憶がないので、ひょっとしたら一度も点灯させていないのかもしれません。

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150

残念なことにステアリングホイールが欠落しています。

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150

ポジドライブのビス2本で固定されていたので、分解して綺麗にしました。

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150

変わった構造のサスペンションですが、製造後52年が経過してもまだ機能します。

solido OLDSMOBILE TORONADO Ref. 150

フランス本国のebayでは箱付き€300、箱無しでも€150とか、相場はかなり高めのようです。

ポスト投稿時に以下のサイトを参考にさせていただきました。
solido collection ref 150 Oldsmobile Toronado
1/43cu.in. ’60年代の前衛—Solido ’66 Oldsmobile Toronado


YONEZAWA DIAPET D-125 PRINCE SKYLINE 1/40 Scale

YONEZAWA DIAPET D-125 PRINCE SKYLINE 1/40 Scale

メルカリ出品20点目(ダイキャストミニカーとしては5台目)は、業務を停止した大盛屋酒井通玩具のチェリカフェニックスシリーズPHE-31の金型を改変することなく、業務を引き継いだ米澤玩具が1964年?に同じ金型を使って製造したアンチモニー製のダイキャストミニカー。

YONEZAWA DIAPET D-125 PRINCE SKYLINE 1/40 Scale

実車は1963年9月発売の2代目S50D-1型だと思われます。テールランプが角形のミニカーモデルもありますが、こちらは丸形のマイナーチェンジ前のモデル。

YONEZAWA DIAPET D-125 PRINCE SKYLINE 1/40 Scale

搭載エンジンはG1型直列4気筒OHV 1484ccエンジン。乗車定員5名、70馬力のセダン。

YouTubeに投稿されたプリンススカイライン・デラックス1500のCM。リアルタイムでこのようなCMを観たかもしれませんが、マグマ大使は覚えていても車に興味がなかったのか、私の記憶にありません。CMに登場する車のテールランプは角形なので、マイナーチェンジ後のモデルだと思われます。

YONEZAWA DIAPET D-125 PRINCE SKYLINE 1/40 Scale

私はやはり、丸形テールランプが好みです。写真撮影時に洗車したら光沢が蘇りました。素材がアンチモニー合金の場合は、塗装面に独特な光沢が生まれるそうです。

ポスト投稿に当たり、以下のサイトを参考にさせていただきました。
ポルシェ356Aカレラ
サンクスの趣味日記
ノスタルジックヒーローズ
おぢろぐ〜ミニカー&模型ブログ〜
Wikipedia

ASAHI MODEL PET No. 27 TOYOPET CORONA DELUXE 1/42 Scale

ASAHI MODEL PET No. 27 TOYOPET CORONA DELUXE 1/42 Scale

メルカリ出品19点目(ダイキャストミニカーとしては4台目)は、アサヒ玩具モデルペットNo. 27のトヨペット・コロナデラックス。兄が所有していたヨネザワダイヤペットのダイキャストミニカー、ダットサンブルーバードの競合車種になります。当時はBluebirdとCoronaの熾烈な販売競争をBC戦争とも言われたそうですが、それがそのまま我々兄弟喧嘩の武器として使われたということです。Coronaを所有していた私が常に圧勝していたのか、私の武器は兄が所有したBluebirdほど塗装剥げはありません。

ASAHI MODEL PET No. 27 TOYOPET CORONA DELUXE 1/42 Scale

旭玩具製作所による「モデルペット」のブランドは、ダイヤペットよりも早い1959年に生まれたそうで、国産としては初のダイキャストミニカーのブランドだそうです。実車は1964年3代目コロナ初期型だそうです。車体前方から後方に流れる直線基調のデザインはアローライン。

ASAHI MODEL PET No. 27 TOYOPET CORONA DELUXE 1/42 Scale

4灯式のヘッドライトが特徴的な3代目コロナ。

ASAHI MODEL PET No. 27 TOYOPET CORONA DELUXE 1/42 Scale

搭載エンジンは2R型水冷4気筒OHV1490cc、70馬力で最高速は140km。宿敵の410型ブルーバードと同様、3速MT。

ASAHI MODEL PET No. 27 TOYOPET CORONA DELUXE 1/42 Scale

アサヒ玩具が1965年に発売したダイキャストミニカーは当時の全国定価が380円。(東京都内は350円)ダイキャストの素材はアンチモニー合金。

ASAHI MODEL PET No. 27 TOYOPET CORONA DELUXE 1/42 Scale

ミニカー製造後、54年の年月が経過したことになります。現存するミニカーの希少性と保存状態を考慮して、メルカリでの販売価格を考えます。

ポスト投稿に当たり、以下のサイトを参考にさせていただきました。
ポルシェ356Aカレラ

YONEZAWA DIAPET No. D-126 DATSUN BLUEBIRD 1/40 Scale

YONEZAWA DIAPET No. D-126 DATSUN BLUEBIRD 1/40 Scale

メルカリ出品18点目(ダイキャストミニカーとしては3台目)は、YONEZAWA DIAPET No. D-126のダットサンブルーバード。実車は1963年発売の2代目410型ブルーバードだそうで、このモデルかどうかは定かではありませんが、ダットサンブルーバードは父親の愛車遍歴にも登場します。YONEZAWA DIAPETのダイキャストミニカーは1965年発売だそうで、外車のミニカーよりも先に手元にあったように覚えています。

YONEZAWA DIAPET No. D-126 DATSUN BLUEBIRD 1/40 Scale

このオンボロミニカーは、恐らく母が最初に兄に買い与えたものだと記憶しています。同時に私はMODEL PET No. 27のトヨペット、コロナデラックスを買ってもらい、二台のミニカーをぶつけ合いながら遊んでいたような微かな記憶があります。トヨペットコロナとダットサンブルーバードは当時、競合車種であり、熾烈な販売競争が繰り広げられていました。そんなことは何も知らないモノマニアック家のガキ共は、ミニカーを武器に兄弟喧嘩しておりました。重量感のあるダイキャストモデルは武器としてはかなりの威力を発揮しました。

YONEZAWA DIAPET No. D-126 DATSUN BLUEBIRD 1/40 Scale

昭和30年代〜40年代に男の子がいた家庭なら、どこの家にもダイキャストミニカーがあるものだと、私は勘違いしておりました。Lotus-Climax Formula 1出品時にも書きましたが、モノマニアック家では、母親が昭和20年代に大津にあったブリキのミニカー製造工場で勤めていたという特別な状況があったようです。小菅ジープ製造会社を退社した後にモノマニアック家に嫁いだ母親が昔を懐かしんでミニカーを買い続けた、これがダイキャスト製ミニカーが半世紀以上の歳月を経ても何台も私の手元に転がっている根拠ではないかと考えます。

YONEZAWA DIAPET No. D-126 DATSUN BLUEBIRD 1/40 Scale

メルカリに出品する前にこのオンボロミニカーについて調査しました。上述しましたように、DIAPET D-126がモデルとした実車は、2代目の410型系(1963年〜1967年)だそうで、ボディーのスタイリングはイタリア、ミラノに本拠地があるピニンファリーナが担当したそうです。ピニンファリーナは、フェラーリの設計もする企業です。

YONEZAWA DIAPET No. D-126 DATSUN BLUEBIRD 1/40 Scale

エンジンは水冷直列4気筒OHVのC型1.0L、45馬力とE型1.2L、55馬力が用意されたそうです。ミッションは3速MT、1.2L車はオートクラッチの設定もあったとか。

YONEZAWA DIAPET No. D-126 DATSUN BLUEBIRD 1/40 Scale

こんなオンボロミニカーもコレクターの間では数万円の価値があるそうです。状態が良い箱付きなら10万を軽く超える高値で取り引きされている。相場を調べる前は、3千円ぐらいから始めて、徐々に下げて行こうと考えていました。そんな価格設定なら値下げする前に転売屋さんの餌食になっていたかもしれません。相場を考えると、希少車であることは間違いなく、コレクターの間でも絶大な人気があるようです。

POLITOYS EXPORT No. 580 BRE Hino SAMURAI

POLITOYS EXPORT No. 580 BRE Hino SAMURAI

メルカリ出品17点目はイタリア製POLITOYSダイキャストミニカーのBRE Hino SAMURAI No. 580。名称が示唆するように、この車は市販車ではなく、富士スピードウェイで開催された1967年の日本グランプリに出場した、日野製ミッドシップエンジン搭載、Pete Brockがデザインしたレーシングカーを表現したものです。BREはBrock Racing Enterprisesの略で、Pete Brockが1965年に設立した設計会社兼レーシングチームの名称。Pete Brockは日本車では日野以外にダットサンやトヨタのGTマシンを設計しています。

POLITOYS EXPORT No. 580 BRE Hino SAMURAI

富士スピードウェイの旧トラックにあった危険極まりない30ºバンクに対応させるために取り付けたオイルサンプが原因で、日本グランプリでは最低地上高が規定の高さより2センチ低くなり、結果として車検に通らず、失格になったという哀しい逸話があります。最低地上高が低すぎるという理由で失格処分にするというのは、30ºバンクを知らないヨーロッパの人には理解されないかもしれません。日本グランプリに出場したTeam Samuraiの監督は昭和を代表する俳優、三船敏郎だったそうです。

POLITOYS EXPORT No. 580 BRE Hino SAMURAI

日章旗とチェッカーフラッグのデカールが付属していたはずですが、捨ててしまったのでしょうか、赤いリアウィングのみが白いボディーに際立っています。調べると、このリアウィングは1960年代当時としては画期的なもので、このような形状のウィングを装着したレーシングカーは他になかったそうです。

POLITOYS EXPORT No. 580 BRE Hino SAMURAI

POLITOYS製SAMURAIの製造開始年は1969年だそうで、ホイールの形状が汎用品の星型となり、フォグランプを簡素化した後期モデルもあるそうですが、この車は実車のマグネシウムホイールを忠実に表現した専用ホイール装着の初期モデルのようです。購入した年代を考えると、やはり1969年製の初期モデルで間違いないかと思います。

2,000台を超えるダイキャスト製ミニカーを収集しておられる方のブログ(WILDMAN’S BLOG)でベスト10を連載されておられますが、その中で10位にランクインしたのがこの日野サムライです。「2センチの悲劇、世界一美しいレーシングカーは日野サムライ」でも述べられているように、レーシングカーとしては第一位だそうです。この記事を読んで、メルカリでの価格設定を見直しました。

Corgi Toys Lotus-Climax Formula 1

Corgi Toys Lotus-Climax Formula 1

メルカリ出品16点目(ダイキャストミニカーとしては1台目)は1960年代に英国のCorgi Toysが製造したダイキャストフォーミュラカー、Lotus-Climax Formula 1。玩具メーカーのCorgi Toys(コーギー・トイズ)について解説したWikipediaによると、”It was followed in December 1964 by the Lotus-Climax F1 car (155). Finished in an authentic British Racing Green and carrying racing number 1, it represented Jim Clark‘s 1963 world championship winning Lotus 25,”とのことで、製造開始1964年、ジム・クラークが優勝した1963年のワールドチャンピオンシップのマシン、Lotus 25を表現したミニカーということになります。

画像はWikipediaから拝借

スケールは1/43と思われますが、カーナンバー以外は実車を忠実に再現しています。

Corgi Toys Lotus-Climax Formula 1

CORGI TOYSのミニカーを含め、ダイキャストミニカーは20台ほど手元にあり、随時、メルカリに出品する予定です。

Corgi Toys Lotus-Climax Formula 1

1960年代に製造された古いミニカーは、十数年前に母が持って来ました。大事に残していたことに驚きました。幼少時に遊んだおもちゃの中には、現在では高値で取り引きされるブリキのロボットもいくつかありましたが、何でも捨ててしまう父がロボットは廃棄したようです。五藤光学の高価な望遠鏡や赤道儀も捨てる人でしたから、ミニカーが残っていたのは意外でした。

Corgi Toys Lotus-Climax Formula 1

恐らく、ミニカーを通信販売で定期的に買ってくれていた母が、廃棄被害に遭わないよう、箱の中に入れて守っていたのでしょう。なぜそれほどまでにミニカーを大事にしていたのか、先日、探りを入れながら尋ねてみました。

Corgi Toys Lotus-Climax Formula 1

我々が生まれる前、母は戦後初めてブリキの玩具を製造した小菅の工場で事務員として勤めていたそうです。これを聞き出すまでは、おもちゃ屋さんの店員だと思っていました。「大津市+ブリキのジープ」の検索ワードで調べると、「小菅のジープ」がヒットしました。そのおもちゃ屋さんはどこの?と尋ねると、「小菅」とのことで、創業者の小菅松蔵さんのこともよく知っていて、当時は東京から疎開し、大津に工場を移転して、進駐軍の兵隊が乗っていたジープをおもちゃにしたそうです。大津には二つ工場があったとか。

Corgi Toys Lotus-Climax Formula 1

戦後、空き缶を再利用してブリキのおもちゃを製造していたということは以前から聞いて知っていましたが、母が小菅の工場で事務員として働いていたとは… 東京に戻る際に、創業者の小菅松蔵さんに東京で働かないかと誘われたそうですが、妹たちを養わなければならなかった祖母に反対されて、仕方なく大津にとどまったとも言ってました。東京に行っていれば、私も兄も生まれてなかったということになります。我々に母が買い与えたおもちゃを父が捨てようとした理由、わからなくもないです。

7月5日追記:メルカリで売れましたので、リンクを削除しました。

Dumbo

Tim Burton監督のWalt Disney Studiosの新作映画、”Dumbo”(字幕版)をイオンモールKYOTO Sakura館で視聴。

この映画館は音響設備が特に優れているのでお気に入りの映画館となりました。

珍しく平日に京都市内にやって来たので、空飛ぶ子象を観た後は堀川通から下鴨本通へと向かい、閉店セール中の「家具の浜野」を再訪問。

この前、お店でお会いした、アンティーク家具の買い付けと修復を担当されている職人さんは、英国で修復技術を習得されたそうです。

閉店セール開始後5日が経過すると、ダイニングテーブルとダイニングチェアなど、大きなアンティーク家具もその大半が成約済みになっていました。案内葉書を受け取っていない人を対象とした閉店セールは4月8日から始まるそうですが、その頃にはほとんどの家具が売り尽くされた状態になるのではないかと思うほど。