ヘールボップ彗星を観察する目的で、1997年にアンティーク・フリーマーケットで購入したCarl Zeiss Jena Silvarem 6×30。幾らで入手したのか定かな記憶はありませんが、$150〜$300ぐらいだったように思います。オリジナルと思われる革製ストラップとケースも付属しました。
europa.comのサイトで製造番号(2350531)を調べると、1946年製であることが判明しました。今年で満70歳になります。購入した当時で製造後すでに51年が経過していましたが、曇りやカビはなく、極めて状態は良かったと記憶しています。(その後、レンズにカビが若干発生したので分解掃除しました。)
Silvaremの製造期間は1910年〜1975年なので、先日、紹介しましたCarl Zeiss Jena Dekarem 10×50よりも古いモデルになります。
実視野8.5º、見掛視界51ºと視野は標準的ですが、レンズの性能に優れているのか、シャープで明るく、天体観察にも使用できます。目的としたヘールボップ彗星は非常に明るい肉眼彗星となったので、この双眼鏡は不要でした。
重量は実測でおよそ420gと軽く、クラシックなポロプリズム式なので持ちやすく、手持ちでも疲れません。
筆者 様
購入される前の使用者の方が几帳面と言いますか、大切に使用しておられて、筆者様も、又、大事に使用されておられるのかな?と言う雰囲気を、それぞれの「絵」から感じます。
Jim,
アンティーク・フリーマーケットに出店していた人は、占領下の日本製やドイツ製の古い光学製品を専門に扱う如何にも「光学製品取扱者」のような人でした。概してアメリカの人たちは古いものにある種の憧れをお持ちのようです。自国の歴史が浅いことがそうした憧れの背景にあるのかもしれません。
在米時は週末に各地で開かれるアンティーク・フリーマーケットによく行って、機械式腕時計やポップアップ式トースターなどを漁っていました。