Gion Matsuri Latter 2016 — Part 2

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前祭とは逆に、後祭の山鉾巡行は烏丸御池を東に向かい、河原町御池を南下するということだったので、車は午前9時半頃に御池地下駐車場の東側入口から入りました。東側の出入口は河原町通よりも東側にあるので通行規制はなかったです。

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浄妙山の背後に見える建物は京都市役所。祇園祭の山鉾巡行は5年前に初めて見物しました。その時は、一来法師が頭上を飛び越える「浄妙山」を見た記憶がないので今回が初めてかもしれません。

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こちらが、弁慶と牛若丸が五条の大橋で戦う「橋弁慶山」。前の人は有料観覧席で配れたていたチューリップ型の帽子を被っておられます。この後、山鉾を追いかけるように河原町御池から河原町通を南下しようとしたら、人混みが凄くて前にも後ろにも進めない状態になりました。地下に一旦、避難して、エアコンが効いて涼しい寺町通を南下することにしました。

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ドトールコーヒーで朝食を済ませ、寺町通を南に進むと、北上する花傘巡行に出くわしました。macOS Sierra PB2のPhotosはクロップの機能が不安定で、アスペクト比がオリジナルではなく、Freeformになりました。プリントすることはないので、このままで良いか。

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レンズは単焦点のOLYMPUS M.45mm F1.8で、絞り開放ですが、ポートレートに向いているのか、かなりシャープに撮れます。

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しかし、絞りf/1.8なら被写界深度が非常に浅いので、動体撮影の場合は狙った被写体にピントを合わせるのは難しい。

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撮影する前から白飛びしている動かない被写体。Photosでハイライトを下げても補正不可能。

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四条通を西に進む鯉山。

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巡行中の大船鉾を見るのは初めて。

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女人禁制の伝統を破った南観音山には囃子方に女性が参加しています。大津祭では考えられないことで、女性が曳山に登ると山が倒れるという言い伝えがあるので、違和感があります。

Part 1に戻る。

The 16th Otsu-Shiga Fireworks

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去年に引き続き、今年もプライベートビーチと化した砂浜から大津志賀花火大会を撮影しました。Olympus PEN E-P5とK&F Concept Nikon (G) マウントアダプターを介したTokina AT-X 116 PRO DXの組み合わせで花火を撮影するのは初めて。

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レンズに絞り環がないので、明るさの調整はシャッタースピードに頼りがちになります。また、マウントアダプターに電子接点がなく、絞り値は記録されません。

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花火が打ち上げられる台船は沖合いおよそ250mにあるそうで、砂浜にカメラを設置する場合、超広角レンズが必要になります。レンズは広角端の11mm(35mm換算で22mm)に設定しましたが、最初と最後のおよそ10分間に打ち上げられる水中スターマインなどは全景を捉えることができません。

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露出は状況に応じて変更すべきですが、カメラを向ける角度は変えない方が良いので、低い花火に的を絞って撮影しました。

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両端が切れてしまいました。このレンズとカメラの組み合わせで撮影するのなら撮影場所が近すぎるかもしれません。

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8月8日のびわ湖大花火大会は幸運にも浜大津アーカス2階のベランダ席で観れることになりました。三脚を使った写真撮影はできないかもしれないので、今年はこの大津志賀花火大会での撮影のみになるかもしれません。

Olympus PEN E-P5 w/M.Zuiko Digital 45mm F1.8

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f/5.0, 1/1000s, ISO: 200

マイクロ4/3規格の明るい単焦点レンズとしては比較的早い時期(シルバー:2011年9月9日、ブラック:2013年6月14日)に発売された45mm F1.8は、M.Zuikoプレミアムシリーズに属するレンズです。そのキャッチフレーズは「美しい背景ボケを、手軽に楽しめる。ママのためのファミリーポートレートレンズ」?このレンズは被写体が猫とか子供だそうです。そんな謳い文句は無視して昨日に引き続き、近くの里山で自然を被写体に撮影しました。

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f/2.0, 60s, ISO: 400

45mm F1.8といえば真っ先に思い出すのがポラリエで追尾しながらminority318さんがアンドロメダを撮影したこの一枚。「ママのためのファミリーポートレートレンズ」で星が点像に写っている。収差や周辺部減光がほとんどないシャープな画像を見て、ママ用レンズの実力に驚きました。換算90mmで60秒も追尾したら星が流れてしまうと危惧したものですが、極軸が偶然、合っていたのでしょう。

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f/5.0, 1/1000s, ISO: 200

35mm換算で焦点距離は90mmなので中望遠レンズとなり、それほど被写体に近づかなくてもマクロっぽい写真が撮れます。近づくと逃げられるので、動きが俊敏な昆虫を被写体にする場合は、35mm F3.5 Macroよりも適しているかもしれません。

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f/3.5, 1/2500s, ISO: 200

「美しい背景ボケ」という表現は私はどうも好きになれません。ボケという日本語は英語のbokehになっており、OS X標準搭載のNew Oxford American Dictionaryによると、”the visual quality of the out-of-focus areas of a photographic image, especially as rendered by a particular lens”とあり、ピンぼけであることは変わりありません。狙った被写体にピントが合っていても、その背景と前景がボケている上のような画像は受け入れられない。

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f/7.1, 1/400s, ISO: 200

「背景ボケ」という表現だけではなく、絞りを開放気味で撮影するそうした撮影技法も私は好きになれません。上の画像のように前景のみをぼかした場合は許容できます。なぜ私は背景ボケが嫌いなのか?人生の歴史を紐解いて中学生の頃まで遡ると、その原因がわかります。近視になっても、私はメガネをかけることを嫌ったので、しばらくは遠くがよく見えない状況でした。

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f/4.0, 1/2500s, ISO: 200

そんな私を見かねて当時、総合病院に勤務していた叔父が同僚の眼科医を紹介してくれました。アメリカから輸入したコンタクトレンズなるものがあるので、着用してみてはどうかということでした。

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f/5.0, 1/640s, ISO: 200

それは国内ではまだ一般に流通していないボシュロム製の直径が大きなソフトコンタクトレンズでした。保存液と洗浄液は町の薬局では売ってないので、その眼科医から顆粒剤を分けてもらい、精製水で溶かして使用していました。今から思うと、私はコンタクトレンズ市場導入期の試験的な初期ユーザーだったかもしれません。米国製の直径が大きなコンタクトレンズを装着するには、目がぱっちりしていた私はちょうど都合が良かったのでしょう。コンタクトレンズを着用すると遠くまでくっきりと見えるようになりました。

遠くがくっきりと見えないのは我慢できないという十代の頃の経験が、背景ボケ嫌いにつながっており、被写界深度を異常なまでに気にするようになったのだと思います。

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f/5.0, 1/400s, ISO: 200

このレンズの最短撮影距離は0.5m。ピントがなかなか被写体に合わないのはなぜなのか?ボディーとレンズのこの組み合わせは、オートフォーカスが迷いやすいと私は勘違いしていました。原因は被写体に寄りすぎていたために、最短撮影距離よりも短くなっていただけでしょう。

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f/5.0, 1/600s, ISO: 200

Amazonでの実売価格が2万円代半ばとなったこのレンズ、価格からは想像できないほどシャープです。

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f/1.8, 1/100s, ISO: 1600

このレンズの本来の用途?で撮影するのは初めてなので、記念に一枚。

Olympus PEN E-P5 w/Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro

Hydrangea
f/6.3, 1/80, ISO: 500

先日、紹介しましたクアラルンプール在住の街角カメラマン、Robin Wongさんの素晴らしい写真とブログに触発され、梅雨真っ只中の自宅周辺を被写体求めて散歩してきました。自宅周辺は街角というより里山なので、被写体は自然そのもの。

Hydrangea
f/4.5, 1/80, ISO: 250

いつもはPEN E-P1に付けっぱなしになっているZuiko Digital 35mm MacroをPEN E-P5に取り付けて外に持ち出しました。マイクロではない4/3マウント用のこのマクロレンズは、物撮り専用レンズとして、普段はカメラを三脚に固定して撮影しています。被写界深度を深くするためにかなり絞ってスローシャッターでの撮影に使用することが多いです。屋外の被写体は風に吹かれて常時、揺れているので、スローシャッターが使えず、三脚は不要なわけですが、その分、シャッタースピードを上げてF値を小さくしなければなりません。

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f/4.0, 1/250, ISO:200 ミツバチの脚が花粉まみれになっている

F値が小さい、つまり被写界深度が浅くなるということで、ピント合わせがより厳密になります。狙った被写体にピントが合っていないと、上の画像のようになります。被写体が昆虫であれば、近づきすぎると逃げてしまうので、35mm換算で70mmのマクロレンズは限界かもしれません。

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f/10.0, 1/100, ISO: 200

F値を10まで絞っても合焦範囲は狭い。

Matsubagiku (Lampranthus spectabilis)
f/4.0, 1/320, ISO: 200

今年もマツバギクがガレージのアプローチを飾っています。マツバギクのように背が低い植物を撮影する際は、電子ビューファインダー、VF-4を立てると撮影しやすくなります。

Hotel Maya Kuala Lumpur

シンガポールGP観戦旅行の出発日が当初の予定より一日、早くなったので、経由するクアラルンプールでの滞在期間を二日にすることにしました。F1開催週であるこの時期にシンガポールでの滞在日数を増やすと宿泊費が高くなり、それを避けようとする節約志向が背景にあります。ペトロナスタワーに近い立地で、無料キャンセル可の五つ星、且つお手頃価格、さらにBooking.comでの評価が8.0以上のホテルを探していたら、これら条件をすべて満たすホテルがいくつか見つかりました。

中でもペトロナスタワーから徒歩数分圏内に位置するHotel Maya Kuala Lumpurが2泊でMR595.20(¥15,292)、朝食付きでもMR682(¥17,522)になっていました。差額は¥2,230なので朝食は一食分が¥558+税となり、お得感満載。しかも、Booking.comの実際的な評価によると、このホテルの朝食はかなり美味しいらしい。他にも+の評価としては立地、部屋の広さ、室内プール、バスルーム、宿泊客のみが利用できる13FのSky Loungeなどがあります。逆にマイナス評価で多いのはスタッフの応対があります。

特筆すべきはペトロナスタワーが一望できる、やはりこのSky Loungeではないでしょうか。午後9時から11時まではナイトキャップの時間帯で、コーヒー、紅茶、プチフールが宿泊客に無料で提供されるようです。Sky Loungeには広いバルコニーがあり、そこからの夜景は絶景だそうです。

Olympus Malaysiaのプロカメラマン、Robin WongさんもHotel Maya Kuala LumpurのSky Loungeから写真撮影されており、その様子がブログで紹介されています。(Olympusのカメラとレンズを使った写真撮影がテーマのこのブログ、文章も素晴らしい。) バルコニーの手摺が高い位置にあり、三脚が使えなかったためにすべて手持ちで撮影したという画像を公開されています。画像はすべて、Zuiko Digital 11-22mm F2.8-3.5レンズを装着したOlympus DSLR E-5で撮影したそうです。

ペトロナスタワーが地上階から先端まで見えているこちらの画像が撮影されたのはブログの日付、2012年5月29日だと思われますが、今でもこのような写真を撮影できるのかどうかはわかりません。地上階からタワーの先端まで見える所といえば、タワーの真下ぐらいで、少しでも離れると他のビルが視界を遮るのが普通です。

Tokina AT-X Pro SD 11-16 F2.8 (IF) DX

宿泊された部屋は象が室内を走り回れるほど巨大だったと書かれていますが、恐らくその部屋は67m²のDeluxe Suiteであると思われます。我々は象を連れて行かないので、34m²のStudioの朝食付きで十分です。部屋からペトロナスタワーが見えなくてもSky Loungeに行けば良いことがわかりました。

レンズはK&F Concept Nikon (G) – M4/3マウントアダプターを取り付けた、Tokina AT-X 116 PRO DXを用意しようと考えています。ボディーはOlympus PEN E-P5。この組み合わせならRobin Wongさんの写真と同じような画角になります。しかし、レンズが大きくて重いので、バランスが悪く、手持ち撮影には不向きです。

Kenko PRO Field 7×32

A Daughter In A Box
A Daughter In A Box

Kenko/Tokina/Slik Online Shopに注文していたKenko製双眼鏡、Pro Field 7×32が届きました。箱入り娘による検品完了のようですが…

Kenko Pro Field 7x32

ポロプリズム式のクラシックな双眼鏡で、倍率が7〜8倍のモデルを京都駅前の家電量販店の双眼鏡売場で片っ端からチェックしていて、最も見やすくて質感が良いのがこの双眼鏡でした。(ショーケースの中の高級な製品はチェックしていません。)

Kenko Pro Field 7x32

メーカー希望小売価格は¥18,500(税別)ですが、家電量販店では1万円ぐらいの値が付いていました。Kenko Online Shopではアウトレット品が信じ難い¥7,380(税別)でした。これだけ低価格だと品質が気になるところですが、実機をチェックしているので問題ないでしょう。

Kenko Pro Field 7x32

高耐久アルミダイキャスト製ボディーにシボ革。

ブリッジなど、強度が求められるパーツも金属製だと思いますが、対物レンズ側のプリズムキャップは樹脂製と思われます。

Kenko Pro Field 7x32

この双眼鏡の最大の特徴はモールド成形によるガラス非球面レンズを採用し、収差が少なくなっていることでしょうか。点光源の星を見れば、収差の発生状況がわかるので、確認してみたところ、ピントが合えば星はレンズ中央部で点像に見えます。この価格帯の双眼鏡としては天の川が驚異的に綺麗に見えます。

Kenko Pro Field 7x32

箱入り娘による検品結果が右側対物レンズにマーク(毛が付着)してありました。すぐ下に白っぽいゴミが付着している。ブロアーで吹いても取れないということは、対物レンズ内側に付着したゴミのようです。これがアウトレット品の宿命なのか?

対物レンズ筒とポロプリズム部が一体になっていない、ツァイス型の双眼鏡なので、対物レンズ筒はねじ込み式であり、反時計回りに回転させれば対物レンズ筒が取り外せるはず。手で回しても緩まないので、ベルトレンチを使用すると、ある程度の力を加えた時にパキッと一気に緩みました。対物レンズ筒は樹脂製と思われます。

レンズ内側に付着していた白っぽいゴミをブロアーで吹き飛ばし、新たに別のゴミが付着しないよう、すぐに元に戻しました。この双眼鏡のレンズは国内生産のようですが、組み立てはフィリピンとのことです。ゴミは組み立て時に混入したものと思われます。防水機能がないツァイス型は、カビの発生やゴミ混入の恐れがありますが、容易に分解できるメリットもあります。

Kenko Pro Field 7x32

ゴム製見口が薄っぺらいですが、眼鏡を外しても無限遠にピントが合います。

Kenko Pro Field 7x32

別売の三脚取付ホルダーはこのネジに取り付けます。

以下に主な仕様をまとめておきます。

Objective Lens Diameter32mm
Lens Coatマルチコート
Magnification7x
Brightness20.8
Actual Field of View8.5º
Apparent Field of View54.9º
Field of View at 1,000m148.6m
Exit Pupil4.57mm
Eye Relief19mm
Nearest Focusing Distance5m
DimensionsH125 x D58 x W18
Weight630g
Interpupilary Distance Adjustment58.5~71.5mm

仕様表には記載がありませんが、プリズムは製造コストが抑えられるBK7を採用しているようです。ひとみ径(Exit Pupil)の二乗が明るさ(20.8)になります。星空観察に最適とされる7×50の双眼鏡は、ひとみ径が7.14mmであり、明るさは51.0なので、この双眼鏡と比べると理論上は二倍以上、明るく見えることになります。しかしながら、加齢と共に私の暗所瞳孔径は7mmも開いてないだろうから、双眼鏡のひとみ径が7.14mmもあっても無駄が発生しているだけで、明るさは20もあれば十分なのかもしれません。(暗所瞳孔径の平均値は20代で8.0mm、30代で7.0mm、40代で6.0mm、50代で5.0mm、60代で4.1mm、70代で3.2mm、80代で2.5mmとするデータがあります。)性的に興奮すると瞳孔は平常時よりもちょっと開いて一時的に若返るそうですが、残念ながら星を見ながら性的に興奮することはありません。

高級なBaK4と比べて低価格のBK7は光の屈折率が低く、接眼レンズと人の瞳孔に達する光量が少なくなる傾向があるので、BK7のプリズムを採用した双眼鏡の明るさはさらに暗くなるはずです。しかし、実際に星空を観察すると、BK7プリズム採用のこの双眼鏡はBaK4プリズム採用のより明るく見えるはずの高級な双眼鏡と比べても、遜色なく綺麗にくっきりと見えます。この現象は光害により、空全体が明るくなっているので、明るく見える双眼鏡で星空を見ると、背景となる空の明るさが邪魔になり、コントラストが低下して暗い星が見づらくなるのが原因と考えられます。

ひとみ径4.57mm、明るさ20.8のこの双眼鏡が、加齢と共に開かなくなった私の暗所瞳孔径に合っているのかもしれません。

Olympus PEN E-P5 Dial Failure — Part 4

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飼い主の怒りを察してか、Cat ISONが机の上に置いてあったPEN E-P5のオリンパス国際保証書を破いてしまいました。購入日と販売店名が記載されていないので、保証書としては無効ではあります。購入履歴を証明する書類は何度でもAmazonのサイトからダウンロード可能。

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オンラインで修理申し込みを行ってから8日後の昨日(5月19日)、修理を終えたOlympus PEN E-P5が宅配便(日通航空)で戻ってきました。送り出す時は裸でしたが、返却時は専用の梱包材に包まれていました。

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白いボディーが新品のように綺麗にクリーニングしてあります。

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添付の「修理納品書」説明欄には以下のような記載があります。「お預かり時は、上面のダイヤル部分に不具合があり、カメラが正しく動作しない状態となっておりました。今回の修理におきましては、ダイヤルの動作に関わる基板部品を交換いたしました。また修理後はカメラの各機能に関しまして点検を行い、それぞれ異常がないことを確認しております。こちらにて今一度お使いいただきますよう、お願いいたします。この度の修理ではご不便をお掛けいたしました。」

注意欄には小さな文字で「万一同箇所が不具合の際には、本表を現品に添えてお申し出下さい。完成後6ヶ月間は修理保証といたします。尚、部品保有期限切れ機種の場合は、修理保証が適用されない場合があります。」

カメラを操作してみたところ、メインダイヤルは正常に動作しているようです。不具合があったダイヤル自体ではなく、基板を交換したとのことなので、再発はしないとは思いますが、若干の不安はあります。不具合が再発するE-M1のリアダイヤル修理ではトップカバーを交換するようなので、E-P5の修理とはその作業内容が異なるようです。

Olympus PEN E-P5 Dial Failure — Part 3

本日、午後7時過ぎにオリンパスオンライン修理受付サービスから送信専用メールを受信しました。表題は「お見積りのご案内」?

「下記ページより見積り内容、金額をご確認の上、修理依頼の確定もしくはキャンセルの選択をお願いいたします。」と書かれていたので、リンク先のページを開き、「見積り詳細」を確認すると、「お預かりの製品を点検しましたところ、ご指摘の症状を確認いたしました。リアダイヤル素子部品に不具合があり、製品は現在、正しく動作しない状態となっております。今回の修理におきましては、本お見積料金にて該当部品の交換、および各部の点検・清掃を承ります。」とあります。

その見積り価格は合計¥12,690!但し、「保証期間内であれば無償にてご対応致します。ご購入履歴や、販売店印・購入日の記された保証書を、FAX等でお送りいただけますでしょうか」とメールに書いてあります。引き取りに来た宅配業者に故障した裸のボディーと「Web修理受付書」に購入履歴等を添付しろとの指示があれば、添付していましたが…

手元にある埃まみれのFAXはもう何年も前から使っていないので、電源を入れても問題なく送信できるとは思えないし、困りました。わざわざ、雨の中、コンビニに行って一枚のFAXを送信するのも面倒です。メールで購入履歴を添付して送信できれば良いのですが、「お見積りのご案内」メールは送信専用メールなので、返信できません。メールに記載の電話番号に電話したら、営業時間外。

Appleのアフターサービスとは似て非なるものであることは、宅配業者の引き取り方法でわかりましたが、今回の「購入履歴をFAX等で送れ」の指示はAppleのサービスならあり得ない。3年延長保証にも加入しているのだから、シリアル番号を提示したら、購入日と製品保証期限は把握できなければならないと思います。不具合があるのは製品だけではないことがわかりました。オリンパスの顧客サービスやアフターサービスのシステムにも別の大きな不具合があるのではないだろうか。

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雨の中、コンビニに行ってFAX送信するのは億劫なので、Macから送信できないものか考えました。内蔵FAXモデムを搭載したMacで起動可能なものといえば、何年も前から使っていない2005年6月購入のPowerBook G4 12″がガレージにあります。固定電話の回線を繋いだPowerBook G4のOS X Leopardを数年ぶりに立ち上げて、SafariでAmazonの購入履歴を開いてPDFを保存。PreviewのPrintメニューからFAX PDF…をクリックし、オリンパスの大阪サービスステーションのFAX番号を入力。表題に「修理受付番号」を書いて、FAX送信しました。送信できたかどうかの確認がなかったので、同じFAXを二度送信してやりました。

オリンパスのサービスに対する怒り度:5段階で5

Part 4へと続く。

Olympus PEN E-P5 Dial Failure — Part 2

Olympus PEN E-P5のメインダイヤルが空転する不具合を修理するため、引取修理を2日前にオンラインで申し込みました。宅配業者による引取希望日と時間帯を本日の午前9時から正午に指定しましたが、昨日、Olympus修理センター担当者から電話で連絡があり、私が住む地域では宅配業者が午前中の引取業務を行っていないので、引き取りは午後になるということでした。(オンラインで引取希望日を指定する際、宅配業者が引き取りできない日と時間帯はそもそも指定できない仕組みになっています。)

午後になり、宅配業者(日通航空)がカメラボディーを引き取りに来られました。梱包材は宅配業者が用意するので、裸のボディーとプリントアウトした「Web修理受付書」を手渡しました。と、なるはずでしたが、宅配業者はサイズが合う梱包材を持参しなかったので、裸のボディーと「Web修理受付書」を日通航空のドライバーに手渡しました。素手で裸のボディーを受け取ったドライバーは、梱包は事務所でしますとのことですが、ユーザーをかなり不安にさせるサービスです。

オリンパスと日通航空とのコミュニケーションに問題がありそうです。梱包材なしで裸の製品、しかも精密機器をドライバーが素手で受け取るようなことはあってはならない。事前にドライバーから連絡があったものの、実際に引き取りに来られたのはオンラインで指定した時間帯でもなく、また変更になった指定時間帯でもない正午過ぎでした。ドライバーは午前中もこの辺りで集荷業務を行っているそうで、午後より午前の方が却って都合が良いようなことを話されていました。

「Web修理受付書」は「送付修理」で修理を申し込む際に、ブラウザの印刷機能より印刷して修理品と一緒に送ることになっています。プリンターがない人は印刷できないのでそのような場合はどうなるのでしょう。

Olympusが行っている引取修理(ピックアップ)のサービスは、Appleの「配送修理」や「エクスプレス交換サービス」と似ていると思っていましたが、似て非なるものになりそうです。申し込んでから完了した修理品が手元に届くまで実際にどのくらいの時間を要するのか、修理サービスの品質はどうなのか、当ブログで記録します。

今回の修理は製品購入後一年以内に発生した故障に対するものなので、メーカーの一年保証を利用しています。3年長期保証プランを製品と同時購入しましたが、そちらの方はヤマトマルチメンテナンスソリューションズが対応するので、修理依頼品はヤマト運輸のセールスドライバーが引き取りに来るそうです。こちらの方が安心できそう。

Part 3へと続く。

Olympus PEN E-P5 Dial Failure — Part 1

Olympus PEN E-P5

Olympus PEN E-P5のメインダイヤルが空転する不具合がイライラするほど悪化したので、本日、オンラインによる修理申し込みをしました。背面液晶ディスプレイ側にあるホイール式のメインダイヤルは、初期設定では絞り優先モードで絞り値の設定、シャッタースピード優先モードでシャッタースピードの設定を行う重要なパーツです。先日のWings for Life World Run撮影時はシャッタースピード優先モードに設定し、シャッタースピードを調整しようとしたら、メインダイヤルが5クリックぐらい回転させないと設定値が変わらないという事態に陥り、適切な露出でのシャッターチャンスを逃してしまいました。

カメラを購入した3か月前からダイヤルの調子が何か変と感じていましたが、当初は2クリックぐらいで設定値を変えることができたので、こんなものかと思っていました。それがいつの間にか、空転するようになり、使用上、問題があると考えるようになりました。ネットで同様の症状が報告されていないかどうか、調べてみると、日本語サイトでは価格.com掲示板で同様の不具合が報告されていました。英語サイトではdpreviewmu-43.comなどの掲示板でも多数の報告があります。同様のパーツが使用されているのか、OM-D E-M1でも同じような不具合があるようです。困ったことに修理に出して部品交換された後も、同じ不具合が再発する場合もあるようです。

Olympusにカメラの修理を依頼する方法は、「オンライン修理申し込み/見積もり」と「電話ピックアップサービス」、「サービスセンターへの持ち込み」の3つあるようで、今回はオンラインで修理を申し込みました。この場合、カメラの送付方法は「引取修理(ピックアップ)」と「持込修理/即日修理」、「送付修理」の3通りがあり、宅配業者が指定した日の時間帯に引き取りに来てくれる「送付修理」を選びました。午後3時以降の申し込みになったので、引き取りは早くても翌々日の13日(金)になります。修理センターにカメラが到着してからおよそ7日間で修理は完了するそうです。

「故障現象」の欄は「各種設定ができない」を選びました。「故障現象」の欄に「外観部品破損」を選ぶと「保証期間内、再修理であっても無償の対象とはなりません。有償での修理となりますので、保証期間外を選択してください」と、意味がよくわからない警告が出ました。

Part 2へと続く。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30 Binoculars — Part 3

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

1946年製Carl Zeiss Silvarem 6×30双眼鏡の対物レンズを取り出してクリーニングしました。固着していなければ、レンズ押さえは反時計回りに手で回せば緩めることができるかもしれませんが、満70歳の双眼鏡の場合は確実に固着しているので、道具が必要になります。使用した道具はベルトレンチとかStrap Wrenchと呼ばれるもので、硬いふたを開けるときに使用するものです。ホームセンターで販売されています。私が入手したのは英国製のMini Cobra Wrench。直径20〜100mmまで対応するので、双眼鏡にはこのレンチ一本でOK。上下逆にすれば締めることもできます。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

レンズ押さえを外すとさらに対物レンズを収納する鏡筒を取り出す必要があります。片方の鏡筒はレンズ押さえと同時に外れましたが、もう一方の鏡筒はレンズ押さえだけ外れたので、ベルトレンチを使って鏡筒を緩める必要がありました。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

取り外した対物レンズ鏡筒。対物レンズは一枚のみだったので、内側にも容易にアクセス可能でした。レンズはクリーニング液と無水エタノールで綺麗にしました。

作業の難易度:5段階で2

Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30 Binoculars — Part 2に戻る。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30 Binoculars — Part 2

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

1946年製Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30双眼鏡の右接眼鏡側のポロプリズムを脱着クリーニングしたので記録しておきます。先ずは眼幅調整表示部分のマイナスネジを精密ドライバーで緩めました。製造後、70年ぶりに緩めることになるので、固着している恐れがあり、KURE 5-56を塗布しました。(レンズに付着しないように要注意)

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

中央の大きなネジ穴は取り外したマイナスネジ用の穴ですが、そのすぐ近くに小さなネジ穴が一つあります。虫眼鏡で覗くと穴の中で極小の芋虫が営巣していました。これは困った。より小さなマイナスの精密ドライバーで、芋虫を刺激すると、70年ぶりに巣から出てきました。慎重に捕獲してマイクロファイバークロスの上に一時保管しました。この芋虫は常時、見張っておかないと、ブロアーの風でどこかに飛んで行ったりします。また、表面が硬いデスクトップなどに落下させると、飛び跳ねたり、回転しながらどこかに転がって行くこともあります。(経験済み)

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外周部に近い位置に別の少し大きなネジ穴が直線上に2個あります。虫眼鏡で覗くまでもなく、中には何もいない様子。この二つの穴はカニ目というそうで、専用の工具を穴に挿して反時計回りに回転させると緩めることができます。専用工具はカニ目回しとかカニ目レンチ、あるいはレンズオープナーともいうそうです。

近くのホームセンターではそのような専用工具は売っていないので、自作しました。下穴を空けてから頭が小さい長めの釘二本をカニの目幅にぴったりと合う間隔で木片に打ち込み、頭の部分をディスクグラインダーで切断。さらにカニ目のサイズに合わせて先端をヤスリで少し削りました。木片が接眼鏡の間に入る大きさになるよう、丸ノコで切断したら、完全オリジナルの専用工具が完成。

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近くのホームセンターでも売っているスナップリングプライヤーやピンセット、ケガキ用コンパスを代用することもできるそうですが、緩める対象物が固着しているような場合は、汎用工具ではなく、自作した専用工具の方が確実に緩めることができます。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

ワッシャーが二枚あります。シムともいうこのワッシャー、サイズを微調整したり、摩耗を防ぐ役割があるので、重要な部品です。組立時にこのワッシャーを挟む位置を間違えると、接眼レンズがぐらつくことがあります。(経験済み)

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

右側接眼鏡をアームごと引き抜くようにして取り外しました。鏡筒部分も反時計回りに回すと取り外すことができます。SILVAREM 6×30の刻印があるプリズムカバーはマイナスネジ一本と接着剤で固定してあるようです。マイナスネジを緩めてもカバーが固着していて、取り外すのに苦労しました。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

ストラップを通す部分にドライバーを当てて、テコの原理でこじ開けるようにするとプリズムカバーが浮きました。後は手で引き抜くだけ。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

ようやく接眼鏡側のプリズムにアクセスできるようになりました。この時点で手袋着用。ポロプリズムはプリズム押さえ一枚で固定してあります。そのプリズム押さえはマイナスネジ一本で固定。ネジの逆側は溝にはめ込んであります。素手でプリズムに触れると、油脂が付着してそれがカビの栄養源になる恐れがあります。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

若干のカビが生えているようなので、プリズムを取り出して、レンズ用クリーニング液と無水エタノールで綺麗にしました。プリズムを触ると光軸がずれるかもしれないと思っていましたが、何ともありませんでした。光軸調整用のボルトらしきものはないし、プリズムは所定の位置に置いて、上からプリズム押さえで固定してあるだけ。

双眼鏡は左右対称にできているので、同じ手順で左接眼鏡側のプリズムを取り外すことができます。

対物レンズを取り出してクリーニングするPart 3へと続く。

作業の難易度:5段階で2

Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30 Binoculars — Part 1

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

ヘールボップ彗星を観察する目的で、1997年にアンティーク・フリーマーケットで購入したCarl Zeiss Jena Silvarem 6×30。幾らで入手したのか定かな記憶はありませんが、$150〜$300ぐらいだったように思います。オリジナルと思われる革製ストラップとケースも付属しました。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

europa.comのサイトで製造番号(2350531)を調べると、1946年製であることが判明しました。今年で満70歳になります。購入した当時で製造後すでに51年が経過していましたが、曇りやカビはなく、極めて状態は良かったと記憶しています。(その後、レンズにカビが若干発生したので分解掃除しました。)

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

Silvaremの製造期間は1910年〜1975年なので、先日、紹介しましたCarl Zeiss Jena Dekarem 10×50よりも古いモデルになります。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

実視野8.5º、見掛視界51ºと視野は標準的ですが、レンズの性能に優れているのか、シャープで明るく、天体観察にも使用できます。目的としたヘールボップ彗星は非常に明るい肉眼彗星となったので、この双眼鏡は不要でした。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

重量は実測でおよそ420gと軽く、クラシックなポロプリズム式なので持ちやすく、手持ちでも疲れません。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30 Binoculars — Part 2へと続く。

Olympus M. Zuiko Digital 17mm F2.8

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Olympus PEN E-P1に付属したパンケーキレンズ、M. Zuiko Digital 17mm F2.8を数年ぶりに棚から取り出し、PEN E-P5に装着して試写してみました。通気が良くない、蓋が閉じるタイプのIKEAの棚に何年も収納していたためか、レンズキャップ外側がかなり汚れていました。指先の油脂がレンズキャップに付着したまま収納したので、そこにカビが生えていたものと思われます。

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カビが生えていたのはレンズキャップ外側のみで、レンズ自体は問題ありませんでした。同じ収納棚に頻繁に使用する、レンズを装着した状態のカメラボディーやコンデジ数台が置いてありますが、カビはありません。やはり、換気できない空間に置いたままにしておくとカビが生える傾向があるようです。定期的に使用すること、つまり外気に晒すことがカビ対策になるのではないかと私は考えています。

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麓の桜は散りましたが、登山口まで行くと桜はまだ満開でした。ミツバツツジの雄しべの数を数えると、やはり10本。この辺りのツツジはコバノミツバツツジでしょうか。

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山桜が満開になる頃から落葉樹の葉が茂る梅雨入り頃までの2か月ぐらいがドライフライに最適な季節です。ぼちぼち釣り道具のメンテナンスと不足した毛鉤の製作を始めなければなりません。去年、釣行したのはわずか二回。今年はもっと釣行する機会があれば良いのですが。

17mm F2.8のパンケーキレンズ、同じ17mm F1.8の竹クラスのレンズと比べると、オートフォーカスの駆動音が大きいものの、桜やツツジの撮影では画質に違いがよくわからない。屋内や夜間など暗い場所ではF値の差がシャッタースピードとISOの値と連動するので違いが大きく画質に現れるはずです。

Nikon “Look” 8×24 Binoculars — Part 2

Nikon "Look" 8x24 Binoculars

対物レンズ前面の保護ガラス内側に汚れが見つかったNikon “Look” 8×24、リバースポロプリズム式双眼鏡を一部、分解してクリーニングしました。

Nikon "Look" 8x24 Binoculars

対物レンズカバーと一体となった保護ガラスは2本のマイナスネジで固定してあります。以前にもこのマイナスネジを緩めようとしたことがあります。別の用途で入手した精密ドライバーもサイズが合わず、半ば分解を諦めていました。

Nikon "Look" 8x24 Binoculars

ドライバーは幅と厚みがネジに合わないと、ネジ頭をなめたり、周囲のパーツを傷つけることがあります。固着しているような場合はほぼ確実にネジ頭がなめてしまって、緩めるにはネジを破壊しなければならなくなります。そこで、前から持っていた精密ドライバーの先端をネジのサイズに合うように加工することにしました。ヤスリで少しずつ削ってサイズを調整すると、不要な力を入れなくても簡単にネジを緩めることができました。

Nikon "Look" 8x24 Binoculars

保護ガラス内側の汚れを無水エタノールで綺麗にしました。ついでに対物レンズ側から双眼鏡内部を観察してみると、ポロプリズムが対物レンズの中心よりも外側にあるのがよくわかります。一般的なポロプリズム式双眼鏡はプリズムが対物レンズ中心よりも内側にあります。この双眼鏡は製造後、およそ半世紀が経過していますが、対物レンズ自体にはカビや汚れはなく綺麗な状態でした。ついでに接眼鏡も取り外してみましたが、汚れていなかったのでそのまま元に戻しました。

作業の難易度: 5段階で1