Mar 232016
 

Carl Zeiss Jena Dakarem 10x50

恐ろしく年季が入ったポロプリズム式の双眼鏡。義父の元職場からこっそりと持ち帰ったそうです。CARL ZEISS JENAの刻印があるのは以前から知っていました。数十年前から義父が使っていたとのことです。

Carl Zeiss Jena Dakarem 10x50

調べてみるとこのドイツ製双眼鏡は伝説的なポロプリズム式双眼鏡であることがわかりました。allbinos.comの記事によると、Carl Zeiss Jena Dekarem 10×50が製造されていたのは1931年から1990年の期間であり、この60年間に小規模な改良が絶え間なく施されたそうです。製造初期は1350グラムと重量級であったのが、1936年に合金と内部構造を変更した結果、よりスリムで軽量になり、重量は890グラムになった。戦後に再び重量が増して1020グラムになったとのことです。当時のカタログに記載の重量に関する情報を元におよその製造年がわかるかもしれないと思い、計量してみると、およそ900グラムでした。埃が10グラムほど付着しているとすると、1936年から1945年の間に製造されたものと推定できます。

Carl Zeiss Jena Dekarem 10x50

双眼鏡には7桁の製造番号が刻印されているので、europa.comのサイトでさらに詳しく調べてみると、製造年は1936年であることがわかりました。義父とほぼ同世代になります。

Carl Zeiss Jena Dakarem 10x50

対物レンズ、接眼部共に、埃まみれではあるものの、大きな傷はなさそうです。この双眼鏡の最大の特徴は広い視界にあります。エルフレ構造を採用したおかげで、実視野が7.3º、見掛視界が実に73ºもあります。

Carl Zeiss Jena Dakarem 10x50

どこまで綺麗になるのかわからないし、分解すると光軸がずれる恐れもありますが、何れにしてもこの状態では快適に使用できないので、外観だけでも綺麗になるようにクリーニングしてみます。分解と組み立てが可能であれば、オーバーホールしてみようと考えています。

  9 Responses to “Carl Zeiss Jena Dekarem 10×50 — Part 1”

  1. 80年前の製造と言うことですか。そう思うといい状態ですね。今時の製品は腐ったり割れたりしてとても80年は持ちませんからね。

  2. kumaさん

    これまで気前良くどんな物でもくれる父がこの双眼鏡だけは、「やる」とは言いませんでした。父にこの双眼鏡の価値が分かっているとは思いませんが、主人がこの先は大切に使ってくれると思います。

  3. 筆者様、Keaton様

     へ〜!凄い双眼鏡ですね。「Carl Zeiss Jena・・・懐かしい名前です。私事で恐縮ですが、若き頃、某、現在はPaxxxxicと言う名の会社の研究所で光学測定器を使用し、Mechanical Partの計測のProをしてましたが(笑)、その時、「測定屋」としては至極の至宝である測定器が、この「Carl Zeiss Jena」社製の測定器でした。「Jena」と言う名は現在のカメラレンズでも付いていませんが、第二次世界大戦後、この「Jena」の名は「東ドイツ」に分断されたCarl Zeiss に引き継がれたと記憶しています。流石にこの測定器、機械要素の全てを網羅し、熱伝導による筐体歪みや、ガラス・スケールの伸び、レンズの歪み等を最低限に押さえる様々な仕組みが設けられていました。各光学・機械分野の最高峰の測定器で有る事は間違い有りません。国は違いますし年代違いますが、国宝級、現在の匠級の代物であるには間違い有りません。

     要するに、西ドイツのカールツアイス、東ドイツのカールツアイス・イエナ、歴史に引き裂かれて一時別れましたが、その「作り込み」は半端ないのは、私自身が経験し知っております。

     多分、分解して部品を一個ずつCleaning されて行く工程にそんなハードルの高い事はないはずですが、接合部や、レンズ・サポート周りは相当慎重に扱う必要があります。「傷」云々に気を付ける必要は勿論、当たり前的に必要ですが、最もCriticalなのは「埃」です。少しでも組み立て部分に入りますと、組み立てた後に見え方(明るさや歪み)に、筆者様の目なら違和感を覚える事になると存じます。分解する前に、先ずは、今の状態で、レンズ部分を暫定的に綺麗にして(筆者様お得意の無水アルコールを使用されるのは、一つの方法ですね)、見え方を確認された方が良いと思います。そのイメージを目に焼き付けて後、クリーニングに入られる事をお勧め致します。既に、お分かりの事と存じますが、分解清掃の後、見え方が同じ、又はフラシーボも含め「綺麗になった」が良い訳ですので、是は必要「儀式」(笑)です。

     因みに、Mechanical 部分で、スライド部分、回転部分に関しては、お気を付け下さいね。普通のグリス、ワセリンは禁物です。筆者様の指で、その粘度を感じ、ほぼ同等レベルのものを摺動部分に施すのが肝心ですので、この辺り、良く確認下さいませ。当時で、非常に良質なものを保護記しているはずですので。

     分解時は、湿度温度は需要です。適度な湿り気と温度は必要で、是は、加湿器+エアコンで調整するのが良いと思います。又、分解後の部品は多分、分解順にテーブルもしくは机の上に展開されて行く事と存じますが、作業をされていない折には、その部品群に埃が掛からない様に「不織繊維」系のクロスを施される事を老婆心乍らお勧め致します。ま、ネジなどは、シャーレに防錆Oilを入れ、そこに入れるのも一つの方法です。

    Jim,

  4. Jim様

    国宝級は言い過ぎですが、確かに現存数の少ない貴重な双眼鏡みたいですね。さすがにこの状態では可哀想ですよね。ただその分主人にとってはやりがいのある作業になりそうです。いつも父の車に載せてあって私が欲しいと言っても笑うだけで「よし」とは言いませんでした。オーバーホールが終わって父に見せた時の顔が楽しみです。この双眼鏡を覚えていればの話ですが…

  5. 筆者様

     Share しておきますね。既にお調べ済みとは存じますが・・。

    Web:http://yumarin7.sakura.ne.jp/vixen/kr068.html

    Web:http://homepage3.nifty.com/yamaca/rensai/bnrpr1/bnrp1.html#t1

    Jim,

    • お察しの通り、張っていただきましたリンク先サイトは私もすでに確認済みでした。現在、分解と組み立てができそうなのかどうか調査中です。アイピースは容易に取り外しできたので、接眼レンズ外側は綺麗にしました。対物レンズ内側の曇りを何とかしなければなりません。それとピントリングが固くて斜めになっているのも調整したいのですが、サイズが合うマイナスの精密ドライバーが手元になく、工具から揃えるか、自分で加工しなければならない状況です。

      プリズムを触るとほぼ確実に光軸がずれるそうなので、できればプリズムには触りたくはありません。光軸調整には専用の計測器が必要となり、調整中に目眩がする場合もあるそうで、目眩持ちの私には向いていない作業であることは確かです。

  6. 筆者 様

     やはり、既にCheck済みでしたか!(笑)。筆者様が仰る様に、確かにプリズム系に触れるのは禁断です。私も分解経験(Nikon製でしたが)が有りますが、確かに光軸合わせは、本当に息を吞む・殺す状態の調整が必要です。確か、カールツアイスは、この光軸を分解してもメカニカル的に同じ状態になる様になる機構が仕込まれていた様な記憶があります(要するに、プリズム受けの片方コーナーが固定で反対コーナーの両辺に位置固定スプリングが仕込まれていた様な・・・定かではありませんが)。また、プリズムは2つの組み合わせなので、その接触面同志を埃無く組み立てるの事自体の方が「至難の業」ですのし、此所の部分に「カビ」が生えていると「厄介」で、ま、「触らぬ方」が良いのは「明々白々」です(笑)。この部分を除いての分解調整は、ゆっくり時間を掛ければ、復活して行くと思います。

     バカな話で恐縮ですが、カールツアイス社に「修理出来る?」って、尋ねてみるのも良いのではないでしょうか? 又、日本の何処かにも、修理のプロは存在するのでは?と思います。1〜2年前、確か、時計修理のProのDocumentaryをNHKで視たことが有りますので、この様な双眼鏡を含めた、望遠鏡修理(蘇り)の方が居られるのでは?と思ったりしています。

    Jim,

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