Category: Hand Tools

  • Nikon “Look” 8×24 Binoculars — Part 2

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    対物レンズ前面の保護ガラス内側に汚れが見つかったNikon “Look” 8×24、リバースポロプリズム式双眼鏡を一部、分解してクリーニングしました。 対物レンズカバーと一体となった保護ガラスは2本のマイナスネジで固定してあります。以前にもこのマイナスネジを緩めようとしたことがあります。別の用途で入手した精密ドライバーもサイズが合わず、半ば分解を諦めていました。 ドライバーは幅と厚みがネジに合わないと、ネジ頭をなめたり、周囲のパーツを傷つけることがあります。固着しているような場合はほぼ確実にネジ頭がなめてしまって、緩めるにはネジを破壊しなければならなくなります。そこで、前から持っていた精密ドライバーの先端をネジのサイズに合うように加工することにしました。ヤスリで少しずつ削ってサイズを調整すると、不要な力を入れなくても簡単にネジを緩めることができました。 保護ガラス内側の汚れを無水エタノールで綺麗にしました。ついでに対物レンズ側から双眼鏡内部を観察してみると、ポロプリズムが対物レンズの中心よりも外側にあるのがよくわかります。一般的なポロプリズム式双眼鏡はプリズムが対物レンズ中心よりも内側にあります。この双眼鏡は製造後、およそ半世紀が経過していますが、対物レンズ自体にはカビや汚れはなく綺麗な状態でした。ついでに接眼鏡も取り外してみましたが、汚れていなかったのでそのまま元に戻しました。 作業の難易度: 5段階で1

  • ChannelLock (Job Master) Long Nose Pliers 7″

    一見、何の変哲もない普通のラジオペンチ、工具市でたった税別¥300で売ってました。 MADE IN USAとJOB MASTER JRPの刻印があるので調べてみると、メーカーは創業120年のChannellock。日本ではMARVELが販売しています。通信販売だと価格は10倍ぐらい。久々の掘り出し物でした。 以下、この製品の特徴を記しておきます。 先端くわえ部すべり止め・網目ローレット加工 刃部高周波焼入・Ø1.6mmの鋼線、Ø1.8mmの鉄線、Ø2.6mmの銅線切断可能 高級炭素工具鋼を使用、表面研磨仕上げ 握りやすいグリップハンドル(絶縁機能はない)

  • Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 4

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    取り外し時とは逆の順でリビルド品のスターター(MITSUBISHI M001TA0271)をRX-8に取り付けました。まずは取り外すのに苦労したナットサイズ14mmの長い方のボルトを通しておき、次に同じ14mnmの短い方のボルトを仮り締め。短い方のボルトを規定トルク値38~51N•mで本締めし、長い方も同じ規定トルク値で本締め。トルク管理には、差込角3/8″の東日製作所モータースポーツ用プリセット型トルクレンチMTQL70Nを使用しました。 スターターは取り外すよりも取り付ける方がずっと簡単でした。リビルド品スターターはピニオンギアが露出していて少々心配でしたが、フライホイールのハウジング内にすっぽりと収まりました。取り付けると外からギアは見えないので、露出しなくなります。 整備マニュアル通りに次にS端子コネクターとB端子ケーブルを接続し、12mmのナットを標準ソケットで締めました。規定トルク値は9.8~11.7N•m。ケーブルが端子に半田付けしてあります。この部分は露出しています。 車を馬から下ろし、バッテリーのマイナス端子を元通りに接続して取り付け作業完了。 スターター脱着交換作業に使用した工具。 2T超低床ガレージジャッキ AP 3-Tonリジッドラック4脚 Astro Products Plastic Creeper Black(寝板) AP @3/8DRスピンナーハンドル245mm Snap-onコンビネーションレンチSOEXM14 Snap-onコンビネーションレンチSOEXM12 東日製作所モータースポーツ用プリセット型トルクレンチMTQL70N Snap-on FXK4 9.5sq.エクステンションバー100mm Snap-on FSM14(3/8″dr.14mmのソケット) Snap-on FSM12(3/8″dr.12mmのソケット) KTC BJ3(差込角3/8″のユニバーサルジョイント) Koken 3763-150(150mmのエクステンションバー) KTC 9.5sq. Deep Socket B3L-14 Snap-on F936(3/8″シールドラチェット) 取付作業の難易度:5段階で2 クランキング時のキュルキュルキュル音がスターター交換前と比べて甲高くなり、まるで別の車のようです。これまではエンジンが始動するかどうか、冷や冷やしていましたが、これなら確実に始動できそうなので安心。点火プラグが若干、被り気味かもしれないので、完全に乾くとキュルキュル、ボンになるかもしれません。 今回のスターター交換作業はリビルド品をオークションで落札し、自分で取り付けたので工賃はただ。スターター(セルモーター)の構造や働きに関して勉強になりました。 総走行距離:44,802 km Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 3に戻る。Mazda RX-8 Excessive Cranking Time —…

  • Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 3

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    エンジン始動に不具合がある前期型マニュアルトランスミッションのMazda RX-8 Type Sのスターター(セルモーター)を取り外しました。整備マニュアルに従い、まずはエンジンカバーとバッテリーカバーを取り外し、バッテリーのマイナス側端子に接続してあるケーブルをSnap-on 10mmのコンビネーションレンチを用いて緩めてから端子を切り離して電源を遮断しました。 作業時の安全を確保し、無理な体勢にならないように作業スペースを確保するため、車前方をガレージジャッキで持ち上げて、前方左右のサイドシルに耐荷重3-Tonのリジッドラックを架けました。そして、ガレージドアを開けて、車後方に回り、ガレージジャッキをデフの位置に当てがい、後輪を持ち上げてから後方左右のサイドシルにリジッドラックを架けました。スターターは車前方の助手席側にあるので、前方は2段目、後方は1段目にリジッドラックのピンをセットしました。(後から気付きましたが、後方もピンを2段目にセットした方が作業しやすかったと思います。)4輪とも車を馬に載せるのは触媒を交換した2014年の春以来。 問題を抱えていると思われる前期未対策品のスターター。上の画像は車体後方から撮影。 B端子ケーブルとS端子コネクターを取り外しました。バッテリーのマイナス端子を先に外してあるので、火花が飛ぶこともありません。ナットのサイズは12mm。 三角の頂点にある14mmのナット(画像の右下)は容易に取り外せましたが、もう一方の14mmのボルトとナット(上の画像には写っていない)を取り外すのに一苦労。 長いボルトが突き出ており、標準サイズのソケットは干渉して使えないし、レンチを入れるスペースもありません。 この長いボルトは貫通しており、両側からエクステンションバーを付けたシールドラチェット+ボールジョイント+ディープソケットとスピンナーハンドル+標準ソケットで緩める必要がありました。 整備マニュアルを読んで準備万端のはずが、手元に14mmのディープソケットがなかったので、作業を中断して近くのホームセンターに高価なKTC 9.5sq B3L-14を買いに行きました。遠くのAstro Productsまで行けば、同様のディープソケットがおよそ1/3の価格で手に入りますが、交通費を考慮すると… スターター(セルモーター)取り外し作業完了。丸い穴の内部に見えているのはフライホイールのリングギア。 スターターのスイッチが入るとスターターのピニオンギアがスライドして、フライホイールのリングギアに噛み合う仕組みです。イグニションスイッチを戻すと、ピニオンギアがスターターユニット側に戻り、エンジン始動の役目完了となります。エンジンがかかっている状態で、誤ってイグニションスイッチをオンにすると大きな異音がするのは、回転しているフライホイールのリングギアにスターターのピニオンギアが衝突する音です。アイドリング時の低回転であれば壊れることはないでしょうけれど、走行中の高回転時であればギアが摩耗するかもしれません。 親亀の上に子亀が載っているスターターユニット。地面側はところどころに錆が出ています。 取り外したこのスターター(N3H1 MITSUBISHI M000T87981)はギアが露出していないのに対し、これから取り付ける予定のリビルド品はスターター(MITSUBISHI M001TA0271)のギアが露出しています。この件に関して、リビルド品製造元のARDに問い合わせると、以下のような返答をいただきました。 このたびは誠にありがとうございました。ご質問いただいている件ですが、初期型と後期型では出力の違いだけでなく回転速度を挙げるためギヤ形状の変更もされております。そのため、外観も大きく異なります。機構が異なるため、スターター本体の形状も変化しております。もともとスターターにはギヤ部分がむき出しになっているタイプとカバーで覆われているタイプが存在します。ギヤが見えていること自体、全く問題は無く、スターターとして正規に存在する形状ですのでご安心ください。また、こちらのスターターはメーカーが対策品として出しているものですのでご安心ください。 迅速で丁寧な回答をいただきました。露出した部分はフライホイールを収納するハウジングの大きな丸い穴に突っ込むようにして取り付けるので、何ら問題はないということでしょう。ギアの枚数も異なりますが、フライホイールのリングギアと噛み合うように設計してあるようです。これで安心してリビルド品の取り付け作業ができます。尚、コアの返却は不要とのことなので、取り外した未対策品のスターターをばらして、ケースを別の用途で使えないか、考えます。 作業の難易度:5段階で3 Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 4へと続く。Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 2に戻る。

  • 6-Piece Punch Kit

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    長過ぎる革製ベルトに穴を空けるため、差替式パンチキットを入手しました。空ける穴の径は、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5mmから選ぶことができます。 元々あった穴は楕円形ですが、パンチで空ける穴は円形になります。使っているうちに横に大きくなり楕円になるのではないかと期待しています。空けた穴のサイズは4.0mm。 ハンマーで軽く叩くと綺麗な穴が空きます。 作業の難易度:5段階で1

  • Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

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    レンタルサーバー移転後初のポスト投稿になります。移転先(正しくは出戻り先)サーバーで、当ブログ用WordPressのデータベースが見えないという解決すべき問題が一つありますが、動的なデータを管理するMySQL (RDBMS) システムが見えていなくても、正常にサイトは動いているようなので、しばらくこのまま放置しておこうと考えています。(7月7日追記:放置状態は二日で終わりました。現在はデータベースが見えています。) 画像の裁ちバサミは義父から譲り受けたもので、指を入れる柄の部分を含めると全長が32cmもあり、意図された用途以外では使いづらいこともあり、引き出しに仕舞ったままになっていました。眼鏡を外してよく見ると、SOLINGENとMADE IN GERMANYの刻印があります。 ドイツ製の刃物らしく、切れ味は良好。柄の部分のみ塗装してあるようで、パーツは二枚の刃とボルトのみ。伝統的な工法で製作してあるようです。 メーカー名と製造年は不明ですが、恐らく少なくとも製造は50年以上前で、20世紀前半ではないかと思います。

  • Pet Defense (Pet Resistant Screen) — Part 4

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    Cat ISONの攻撃被害に遭う可能性がある網戸は少なくとも三つあり、そのうちの二つはすでにダイオ化成のペットディフェンスに張り替えました。未交換だったキッチン東側の網戸を張り替えます。網戸張り替えになくてはならない専用工具がこのローラーと呼ばれる工具。ネットとゴムを網戸の溝に埋める際に使用します。異なるゴムの太さ(溝の幅)に対応できるよう、二種類のローラーが付いているものを入手しましたが、結局、緑の細い方のローラーしか使っていません。 ネットを網戸の枠にあてがい、不要な部分を万能バサミで切断。 ゴムを入れる前にネットだけを先に溝に入れておきます。この手順をスキップすると、分厚いネットをゴムで押さえながら溝に入れるのが困難になります。 「一回り細めのサイズのゴム」を使用するように説明書に書いてありますが、それを無視しているので、ゴムをローラーで押し当てるにはかなりの力が必要になります。 ゴムを溝に入れると余分のネットがほぼ垂直に立ち上がります。ゴムを切らないように注意しながらカッターで余分をカットすればネットの張り替え作業が終了します。 網戸屋外側の状態。 こちらが屋内側。 窓枠に網戸を戻した状態。張り替え前と比べると、遮光度が若干上がっています。 作業の難易度:5段階で2 Pet Defense (Pet Resistant Screen) — Part 3に戻る。

  • Tool Company STRAIGHT

    工具専門店、STRAIGHT豊中店を初めて訪問しました。ハンドツールを特集した雑誌などに掲載されている広告を見て、ちょっと変わった名前の工具チェーン店だなと思っていました。会社名の由来は、お店の看板に書いてあります。「アイデアを形にしてアフター迄一直線にできるからストレート」だそうです。お店(豊中店だけかもしれませんが)の佇まいはどことなく日本離れしています。 店内は所狭しと自社ブランドの工具に加えてTONE、KTCなどの工具が陳列してあります。プロフェッショナルな自動車整備士のお客さんが多く訪れそうな品揃えだという印象を受けました。商品は会員価格と非会員価格で大きな差があり、会員カード発行費用¥200を支払えば、すぐに元が取れるような価格設定になっています。会員数を増やすことを目的に二種類の価格設定をしているのでしょう。 来店記念としてSTRAIGHTブランドのコンビネーションレンチなどを購入しました。 一見、Snap-onのコンビネーションレンチかと思わせるほど薄くて光沢があります。セール対象となっていたこの12mmのコンビネーションレンチは、価格がSnap-on SOEXM12の1/10以下で、¥390でした。 つなぎを着たプロの整備士が工具を買いに来るのなら販売されている製品は信用できるはずです。このコンビネーションレンチは¥390と安価ではありますが、安物かどうかは使ってみなければ判断できません。一つ、問題があるとすれば、レーザー刻印された”CHROM” VANADIUMのスペルが間違っていること。ブランド名の刻印を省略して、単にCHROME VANADIUMと書かれた製品は、安物であることが多いのですが、この製品に関しては、STRAIGHTの刻印もあります。 オープンエンドの部分には滑り止めを防ぐ溝切りがありません。 ボックスエンドの部分は12点でボルトやナットに接する構造となっており、接点もミラー仕上げ。オフセットは15º。(左がSTRAIGHT、右がSnap-onのコンビネーションレンチ。) スペルミスの刻印以外に何か品質上の問題があれば、報告します。手にした感じは、見た目と同様にSnap-on SOEXM12に似ています。

  • Dowl-it Model 1000

    ダボを使って木材を接合させる時は、ダボを差し込む穴を意図した位置に精確に真っ直ぐ空ける必要がありますが、そんな時になくてはならないのがジグ。Dowl-it Model 1000は、開口幅2″のダボ用穴空けジグですが、実際の開口幅はおよそ52mm。空ける穴の直径は、3/16″ (5mm)、1/4″ (6mm)、5/16″ (8mm)、3/8″ (10mm)、7/16″ (11mm)、1/2″ (13mm)の6種類。 このジグを使えば、中心線を引かなくても木材の中心に真っ直ぐな穴をドリルで空けることができます。 ジグの片側に窓が二つあり、垂直に空ける穴の中心をこの窓から確認できます。 実際にジグを使って作業している様子。猫用トイレの囲いを角ログ(1×4材)で製作しています。上の画像に写っているワークベンチの天板を接ぐ時にもダボを使ったので、このジグが活躍しました。 直径6mmの穴を空けてダボを差し込みました。 ダボ用穴空けジグのメーカーであるDowl-itは米国ミシガン州でCliffort Wellman氏が1949年に設立した会社。思いついたものは何でも作ってしまう人だったようです。妻のためにキャビネットを製作している時、中心線に沿って複数の穴を簡単にドリルで空けることが可能なツールが作れないか考えていて思いついたのがこのジグだそうです。二つの接合部をぴたりとつければ、ドリルで空けた穴がぴたりと合い、ダボを使って接いだ木材が面一になる、そんなツールが後に特許を取得したDowl-itだそうです。 しかし、なぜこのような製品が私の手元にあり、便利に使っているのか?国内のホームセンターで見たことがなく、”Dowl-it” + “ジグ”で検索しても日本語サイトがヒットしないことから考えると、恐らく、日本では販売していないのでしょう。(他社製の類似製品は販売されているようです。)私がこのジグを入手したのはミシガン州デトロイト郊外にある木工用工具の専門店だったと記憶しています。なぜこのような製品を買ったのかは思い出せません。当時、バンブーロッドの製作に必要な工具を集めていましたが、このジグはバンブーロッド製作時に必要になるとは思えません。

  • Suzuki Jimny — Replacing Tires

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    Subaru R1、Mazda RX-8に引き続き、Suzuki Jimnyのタイヤもスタッドレスに交換しました。ガレージジャッキは、ハンドルを少し持ち上げて右回転させながら、足踏みペダルを10〜20回ぐらい踏んで、あらかじめエア抜き作業を行うと勝手に下がらなくなりました。 スピンナーハンドルを使用してナットを緩めてから、分割式スピーディークロスレンチを用いてナットを外すと作業効率が上がります。といってもカーレースのピット作業のようには行きませんが。縁の下に保管してあるスタッドレスタイヤをガレージに運び、車をジャッキアップして4本のタイヤをローテーションさせながら交換し、トルクレンチで締め付けトルクを管理し、タイヤの溝の減り具合を確認し、さらに取り外した夏用タイヤを母屋の縁の下に運ぶと、休憩時間込みで1時間ほど要します。タイヤ交換している間にレースが終了しそうです。 作業の難易度:5段階で2 総走行距離:71,264km

  • AP Axe with 1800g Head

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    アストロプロダクツ製の柄の長い手斧を入手しました。薪ストーブの季節到来を前に薪を準備しておかなければなりません。そうしたユーザーのニーズに合わせたように、自動車整備用工具の専門店、アストロプロダクツでこの手斧がセール対象品になっていました。 スチール製のヘッド部は重さ1800g。太い丸太を割る場合、ヘッド部の重量が重要になります。力を抜いて、ヘッド部の重さを利用して丸太を叩き割ります。刃を保護するカバーが付属しますが、使っているうちに破れそう。 刃先は鋭利ではないので、使用する前に砥石で研いだ方が良さそうですが、この状態で試用してみました。 柄の部分にはヒッコリー材(北米産クルミの木)が使われており、両手で握りやすい形状になっています。ヘッド部を含む全長は900mm。 この硬くて太い丸太が割れるかどうかですが、結果はご覧の通り。丸太が硬くて太いだけではなく、長過ぎるので、チェーンソーで短くしてからこの手斧を使えば、縦に割れました。

  • Traditional Japanese Broom Made of Fern and Bamboo

    京都三条大橋西の内藤商店でシダ製帚を入手しました。道路に最も近いところに吊るしてある帚、一本¥2,000でした。奥のレジに近いところに吊るしてあるのは棕櫚帚で、こちらは一本¥25,000。 棕櫚と比べるとシダは硬くて腰があります。棕櫚箒が座敷用とすれば、シダ製の帚は土間や玄関など、主として外回りで使用するのに適しています。 5本の束をそれを1本に束ねるのに使われているのは銅製の針金。特に凝った造りではないのでシンプルそのもの。 ガレージのコンクリート床を掃除するには棕櫚帚よりもシダ製の帚の方が適しています。しかし、繊維が太いので、隅部分に溜った細かな埃は取り除くことができません。そうした部分は繊維が細い棕櫚箒を併用。 カメラを引くと… この帚、何と自立します。 柄の部分は燻した竹。ブラシの部分を含めた全長はおよそ123cmと、短めなので、使用する人の身長にもよりますが片方の手のひらは先端を覆い被せるような持ち方になります。重量はおよそ530gとどちらかと言えば重い。シダに弾力性があるので掃く時はあまり力を入れないようにすることが大事。 内藤商店の帚について調べていると、The New York Timesのアーカイブにある、1987年の記事(英文)がヒットしました。記事のタイトルは“SHOPPER’S WORLDS; KYOTO’S HANDMADE BRUSHES” かなり古い記事になりますが、書いてある内容は商品の価格以外は今も変わらないと思います。

  • A Shelf In The Attic — Part 1

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    ガレージドア(シャッター)上の屋根裏に大きな未使用空間があるので、一部を棚にして物置スペースとして有効利用することにしました。ウェスタンレッドシダーの余材(長さ12’の2×4)をギャンブレル屋根の勾配に合わせて角を落とし、強度を考慮して縦に置いてガレージドアの上に渡しました。 垂木に釘で仮留め。 梁として使用する長さ615mmのSPF 2×4材を上から固定するための下穴を空けました。先日、工具市で入手したPALMGRENの4″ボール盤専用バイスと孔空け用ジグを使用。 ボール盤を所有していない私にボール盤専用バイスは不要なので、間違って入手してしまったかと思っていましたが、一工夫すれば、孔空け加工時のバイスとして機能することがわかりました。ワークベンチにはクランプで固定します。 この組み合わせを使うと確実に2×4材の中心に真っ直ぐな孔を空けることが可能。 棚板と言うか屋根裏スペースの床材が手元にないので、ベニヤ板の端材を仮に固定してみました。Weberのグリルとチャコールスターターを置きました。床板を貼れば、横3.6m、縦0.6mの面積が物置スペースとして利用できます。高さは中心部で小学生の身長ほどあります。 A Shelf In The Attic — Part 2へと続く。

  • Drip Pan for Weber Smokey Joe® Silver Grill 14 1/2″ (37cm)

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    庇の水切り製作用に入手したAP板金ばさみストレート用を使い、余ったトタン板を加工して、Weberグリル用のドリップパンを自作しました。最も苦手としている板金加工も適切な工具があれば、機能的には問題がないものが作れます。直線カット用のこの板金ばさみを使えば、握力は必要ですが、ほぼ真っ直ぐにトタン板などを切断することが可能。 折り返し部分の長さが50mm程度までなら、バイスでトタン板を挟んで手で折り曲げるとほぼ直角に曲げることができます。こつは一度に90ºに曲げようとせず、45ºを二回、曲げると良いようです。トタン板をバイスに挟んだ状態で仕上げにハンマーで叩けば、直角になります。 製作途中のドリップパンをグリルに入れてみてサイズ合わせ。肉の塊をじっくりと全体に火が通るように加熱するには間接焼きと呼ばれる調理法を採用します。炭をドリップパンの周囲に置き、熱が直接、食材に当たらないようにします。肉の脂が炭の上に落ちると、炎が出ます。それを防ぐために脂をドリップパンで受け止めます。また、ドリップパンに水を入れると、蒸し焼きも可能。さらに、脂がグリルに付着しないので未然に汚れを防ぐこともできるようです。 少々いびつな形状になりましたが、機能的には問題ないはずです。実際に使用する時は、アルミ箔を被せておけば、ドリップパン自体の後片付けが容易になり、何度でも再使用可能。 作業の難易度:5段階で2

  • Eaves for Garage Backdoor — Part 2

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    ガレージ勝手口庇の1×4野地板にルーフィング材を貼り、その上からアスファルトシングルを取り付けました。シングルは一枚、向きが逆になっていますが、後から修正できないし、機能的には何ら問題なさそうなのでこのままにしておきます。 アストロプロダクツ製板金加工用ハサミ(ストレート)を入手したので、試しにトタン板を切断し、水切り加工することにしました。横から見えていた1×4野地板の木口が綺麗に隠れました。板金は私が最も苦手とする分野ですが、専用のハサミを使えば、ほぼ真っ直ぐにトタン板を切断することができるし、バイスに挟んでハンマーで叩けば、トタン板を直角に折り曲げることも可能であることがわかりました。 アスファルトシングルは二枚重ねて専用の釘で留めましたが、庇の裏側に一枚目を留めた釘が貫通していました。これで貫通した釘が気になるので、ドレメルのミニルーターで突き出た部分を切断しました。火花が盛大に飛ぶので注意。 念願の勝手口ドア用の庇が完成しました。横殴りの強い雨はドアの下部を濡らしますが、庇がなかった以前と比べると濡れ方が随分とましになりました。 作業の難易度:5段階で3 Eaves for Garage Backdoor — Part 1に戻る。