Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30 Binoculars — Part 3

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

1946年製Carl Zeiss Silvarem 6×30双眼鏡の対物レンズを取り出してクリーニングしました。固着していなければ、レンズ押さえは反時計回りに手で回せば緩めることができるかもしれませんが、満70歳の双眼鏡の場合は確実に固着しているので、道具が必要になります。使用した道具はベルトレンチとかStrap Wrenchと呼ばれるもので、硬いふたを開けるときに使用するものです。ホームセンターで販売されています。私が入手したのは英国製のMini Cobra Wrench。直径20〜100mmまで対応するので、双眼鏡にはこのレンチ一本でOK。上下逆にすれば締めることもできます。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

レンズ押さえを外すとさらに対物レンズを収納する鏡筒を取り出す必要があります。片方の鏡筒はレンズ押さえと同時に外れましたが、もう一方の鏡筒はレンズ押さえだけ外れたので、ベルトレンチを使って鏡筒を緩める必要がありました。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

取り外した対物レンズ鏡筒。対物レンズは一枚のみだったので、内側にも容易にアクセス可能でした。レンズはクリーニング液と無水エタノールで綺麗にしました。

作業の難易度:5段階で2

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Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30 Binoculars — Part 2

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

1946年製Carl Zeiss Jena Silvarem 6×30双眼鏡の右接眼鏡側のポロプリズムを脱着クリーニングしたので記録しておきます。先ずは眼幅調整表示部分のマイナスネジを精密ドライバーで緩めました。製造後、70年ぶりに緩めることになるので、固着している恐れがあり、KURE 5-56を塗布しました。(レンズに付着しないように要注意)

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

中央の大きなネジ穴は取り外したマイナスネジ用の穴ですが、そのすぐ近くに小さなネジ穴が一つあります。虫眼鏡で覗くと穴の中で極小の芋虫が営巣していました。これは困った。より小さなマイナスの精密ドライバーで、芋虫を刺激すると、70年ぶりに巣から出てきました。慎重に捕獲してマイクロファイバークロスの上に一時保管しました。この芋虫は常時、見張っておかないと、ブロアーの風でどこかに飛んで行ったりします。また、表面が硬いデスクトップなどに落下させると、飛び跳ねたり、回転しながらどこかに転がって行くこともあります。(経験済み)

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外周部に近い位置に別の少し大きなネジ穴が直線上に2個あります。虫眼鏡で覗くまでもなく、中には何もいない様子。この二つの穴はカニ目というそうで、専用の工具を穴に挿して反時計回りに回転させると緩めることができます。専用工具はカニ目回しとかカニ目レンチ、あるいはレンズオープナーともいうそうです。

近くのホームセンターではそのような専用工具は売っていないので、自作しました。下穴を空けてから頭が小さい長めの釘二本をカニの目幅にぴったりと合う間隔で木片に打ち込み、頭の部分をディスクグラインダーで切断。さらにカニ目のサイズに合わせて先端をヤスリで少し削りました。木片が接眼鏡の間に入る大きさになるよう、丸ノコで切断したら、完全オリジナルの専用工具が完成。

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近くのホームセンターでも売っているスナップリングプライヤーやピンセット、ケガキ用コンパスを代用することもできるそうですが、緩める対象物が固着しているような場合は、汎用工具ではなく、自作した専用工具の方が確実に緩めることができます。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

ワッシャーが二枚あります。シムともいうこのワッシャー、サイズを微調整したり、摩耗を防ぐ役割があるので、重要な部品です。組立時にこのワッシャーを挟む位置を間違えると、接眼レンズがぐらつくことがあります。(経験済み)

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

右側接眼鏡をアームごと引き抜くようにして取り外しました。鏡筒部分も反時計回りに回すと取り外すことができます。SILVAREM 6×30の刻印があるプリズムカバーはマイナスネジ一本と接着剤で固定してあるようです。マイナスネジを緩めてもカバーが固着していて、取り外すのに苦労しました。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

ストラップを通す部分にドライバーを当てて、テコの原理でこじ開けるようにするとプリズムカバーが浮きました。後は手で引き抜くだけ。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

ようやく接眼鏡側のプリズムにアクセスできるようになりました。この時点で手袋着用。ポロプリズムはプリズム押さえ一枚で固定してあります。そのプリズム押さえはマイナスネジ一本で固定。ネジの逆側は溝にはめ込んであります。素手でプリズムに触れると、油脂が付着してそれがカビの栄養源になる恐れがあります。

Carl Zeiss Jena Silvarem 6x30 Binoculars

若干のカビが生えているようなので、プリズムを取り出して、レンズ用クリーニング液と無水エタノールで綺麗にしました。プリズムを触ると光軸がずれるかもしれないと思っていましたが、何ともありませんでした。光軸調整用のボルトらしきものはないし、プリズムは所定の位置に置いて、上からプリズム押さえで固定してあるだけ。

双眼鏡は左右対称にできているので、同じ手順で左接眼鏡側のプリズムを取り外すことができます。

対物レンズを取り出してクリーニングするPart 3へと続く。

作業の難易度:5段階で2

Nikon “Look” 8×24 Binoculars — Part 2

Nikon "Look" 8x24 Binoculars

対物レンズ前面の保護ガラス内側に汚れが見つかったNikon “Look” 8×24、リバースポロプリズム式双眼鏡を一部、分解してクリーニングしました。

Nikon "Look" 8x24 Binoculars

対物レンズカバーと一体となった保護ガラスは2本のマイナスネジで固定してあります。以前にもこのマイナスネジを緩めようとしたことがあります。別の用途で入手した精密ドライバーもサイズが合わず、半ば分解を諦めていました。

Nikon "Look" 8x24 Binoculars

ドライバーは幅と厚みがネジに合わないと、ネジ頭をなめたり、周囲のパーツを傷つけることがあります。固着しているような場合はほぼ確実にネジ頭がなめてしまって、緩めるにはネジを破壊しなければならなくなります。そこで、前から持っていた精密ドライバーの先端をネジのサイズに合うように加工することにしました。ヤスリで少しずつ削ってサイズを調整すると、不要な力を入れなくても簡単にネジを緩めることができました。

Nikon "Look" 8x24 Binoculars

保護ガラス内側の汚れを無水エタノールで綺麗にしました。ついでに対物レンズ側から双眼鏡内部を観察してみると、ポロプリズムが対物レンズの中心よりも外側にあるのがよくわかります。一般的なポロプリズム式双眼鏡はプリズムが対物レンズ中心よりも内側にあります。この双眼鏡は製造後、およそ半世紀が経過していますが、対物レンズ自体にはカビや汚れはなく綺麗な状態でした。ついでに接眼鏡も取り外してみましたが、汚れていなかったのでそのまま元に戻しました。

作業の難易度: 5段階で1

ChannelLock (Job Master) Long Nose Pliers 7″

ChannelLock (Job Master) Long Nose Pliers 7"

一見、何の変哲もない普通のラジオペンチ、工具市でたった税別¥300で売ってました。

ChannelLock (Job Master) Long Nose Pliers 7"

MADE IN USAとJOB MASTER JRPの刻印があるので調べてみると、メーカーは創業120年のChannellock。日本ではMARVELが販売しています。通信販売だと価格は10倍ぐらい。久々の掘り出し物でした。

以下、この製品の特徴を記しておきます。

  • 先端くわえ部すべり止め・網目ローレット加工
  • 刃部高周波焼入・Ø1.6mmの鋼線、Ø1.8mmの鉄線、Ø2.6mmの銅線切断可能
  • 高級炭素工具鋼を使用、表面研磨仕上げ
  • 握りやすいグリップハンドル(絶縁機能はない)

Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 4

ARD Rebuilt Starter for Mazda RX-8 (MT)

取り外し時とは逆の順でリビルド品のスターター(MITSUBISHI M001TA0271)をRX-8に取り付けました。まずは取り外すのに苦労したナットサイズ14mmの長い方のボルトを通しておき、次に同じ14mnmの短い方のボルトを仮り締め。短い方のボルトを規定トルク値38~51N•mで本締めし、長い方も同じ規定トルク値で本締め。トルク管理には、差込角3/8″の東日製作所モータースポーツ用プリセット型トルクレンチMTQL70Nを使用しました。

スターターは取り外すよりも取り付ける方がずっと簡単でした。リビルド品スターターはピニオンギアが露出していて少々心配でしたが、フライホイールのハウジング内にすっぽりと収まりました。取り付けると外からギアは見えないので、露出しなくなります。

ARD Rebuilt Starter for Mazda RX-8 (MT)

整備マニュアル通りに次にS端子コネクターとB端子ケーブルを接続し、12mmのナットを標準ソケットで締めました。規定トルク値は9.8~11.7N•m。ケーブルが端子に半田付けしてあります。この部分は露出しています。

車を馬から下ろし、バッテリーのマイナス端子を元通りに接続して取り付け作業完了。

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スターター脱着交換作業に使用した工具。

  • 2T超低床ガレージジャッキ
  • AP 3-Tonリジッドラック4脚
  • Astro Products Plastic Creeper Black(寝板)
  • AP @3/8DRスピンナーハンドル245mm
  • Snap-onコンビネーションレンチSOEXM14
  • Snap-onコンビネーションレンチSOEXM12
  • 東日製作所モータースポーツ用プリセット型トルクレンチMTQL70N
  • Snap-on FXK4 9.5sq.エクステンションバー100mm
  • Snap-on FSM14(3/8″dr.14mmのソケット)
  • Snap-on FSM12(3/8″dr.12mmのソケット)
  • KTC BJ3(差込角3/8″のユニバーサルジョイント)
  • Koken 3763-150(150mmのエクステンションバー)
  • KTC 9.5sq. Deep Socket B3L-14
  • Snap-on F936(3/8″シールドラチェット)

取付作業の難易度:5段階で2

クランキング時のキュルキュルキュル音がスターター交換前と比べて甲高くなり、まるで別の車のようです。これまではエンジンが始動するかどうか、冷や冷やしていましたが、これなら確実に始動できそうなので安心。点火プラグが若干、被り気味かもしれないので、完全に乾くとキュルキュル、ボンになるかもしれません。

今回のスターター交換作業はリビルド品をオークションで落札し、自分で取り付けたので工賃はただ。スターター(セルモーター)の構造や働きに関して勉強になりました。

総走行距離:44,802 km

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Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 3

Panasonic Blue Battery “caos” 125D26L

エンジン始動に不具合がある前期型マニュアルトランスミッションのMazda RX-8 Type Sのスターター(セルモーター)を取り外しました。整備マニュアルに従い、まずはエンジンカバーとバッテリーカバーを取り外し、バッテリーのマイナス側端子に接続してあるケーブルをSnap-on 10mmのコンビネーションレンチを用いて緩めてから端子を切り離して電源を遮断しました。

作業時の安全を確保し、無理な体勢にならないように作業スペースを確保するため、車前方をガレージジャッキで持ち上げて、前方左右のサイドシルに耐荷重3-Tonのリジッドラックを架けました。そして、ガレージドアを開けて、車後方に回り、ガレージジャッキをデフの位置に当てがい、後輪を持ち上げてから後方左右のサイドシルにリジッドラックを架けました。スターターは車前方の助手席側にあるので、前方は2段目、後方は1段目にリジッドラックのピンをセットしました。(後から気付きましたが、後方もピンを2段目にセットした方が作業しやすかったと思います。)4輪とも車を馬に載せるのは触媒を交換した2014年の春以来。

Mazda RX-8 Starter

問題を抱えていると思われる前期未対策品のスターター。上の画像は車体後方から撮影。

Mazda RX-8 Starter

B端子ケーブルとS端子コネクターを取り外しました。バッテリーのマイナス端子を先に外してあるので、火花が飛ぶこともありません。ナットのサイズは12mm。

Mazda RX-8 Starter

三角の頂点にある14mmのナット(画像の右下)は容易に取り外せましたが、もう一方の14mmのボルトとナット(上の画像には写っていない)を取り外すのに一苦労。

Mazda RX-8 Starter

長いボルトが突き出ており、標準サイズのソケットは干渉して使えないし、レンチを入れるスペースもありません。

Mazda RX-8 Starter

この長いボルトは貫通しており、両側からエクステンションバーを付けたシールドラチェット+ボールジョイント+ディープソケットとスピンナーハンドル+標準ソケットで緩める必要がありました。

KTC 9.5sq. Deep Socket B3L-14

整備マニュアルを読んで準備万端のはずが、手元に14mmのディープソケットがなかったので、作業を中断して近くのホームセンターに高価なKTC 9.5sq B3L-14を買いに行きました。遠くのAstro Productsまで行けば、同様のディープソケットがおよそ1/3の価格で手に入りますが、交通費を考慮すると…

Mazda RX-8 Starter

スターター(セルモーター)取り外し作業完了。丸い穴の内部に見えているのはフライホイールのリングギア。

ARD Rebuilt Starter for Mazda RX-8 (MT)

スターターのスイッチが入るとスターターのピニオンギアがスライドして、フライホイールのリングギアに噛み合う仕組みです。イグニションスイッチを戻すと、ピニオンギアがスターターユニット側に戻り、エンジン始動の役目完了となります。エンジンがかかっている状態で、誤ってイグニションスイッチをオンにすると大きな異音がするのは、回転しているフライホイールのリングギアにスターターのピニオンギアが衝突する音です。アイドリング時の低回転であれば壊れることはないでしょうけれど、走行中の高回転時であればギアが摩耗するかもしれません。

Mazda RX-8 Starter

親亀の上に子亀が載っているスターターユニット。地面側はところどころに錆が出ています。

Mazda RX-8 Starter

取り外したこのスターター(N3H1 MITSUBISHI M000T87981)はギアが露出していないのに対し、これから取り付ける予定のリビルド品はスターター(MITSUBISHI M001TA0271)のギアが露出しています。この件に関して、リビルド品製造元のARDに問い合わせると、以下のような返答をいただきました。

ARD Rebuilt Starter for Mazda RX-8 (MT)

このたびは誠にありがとうございました。
ご質問いただいている件ですが、初期型と後期型では出力の違いだけでなく回転速度を挙げるためギヤ形状の変更もされております。そのため、外観も大きく異なります。
機構が異なるため、スターター本体の形状も変化しております。もともとスターターにはギヤ部分がむき出しになっているタイプとカバーで覆われているタイプが存在します。ギヤが見えていること自体、全く問題は無く、スターターとして正規に存在する形状ですのでご安心ください。また、こちらのスターターはメーカーが対策品として出しているものですのでご安心ください。

迅速で丁寧な回答をいただきました。露出した部分はフライホイールを収納するハウジングの大きな丸い穴に突っ込むようにして取り付けるので、何ら問題はないということでしょう。ギアの枚数も異なりますが、フライホイールのリングギアと噛み合うように設計してあるようです。これで安心してリビルド品の取り付け作業ができます。尚、コアの返却は不要とのことなので、取り外した未対策品のスターターをばらして、ケースを別の用途で使えないか、考えます。

作業の難易度:5段階で3

Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 4へと続く。
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6-Piece Punch Kit

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長過ぎる革製ベルトに穴を空けるため、差替式パンチキットを入手しました。空ける穴の径は、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5mmから選ぶことができます。

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元々あった穴は楕円形ですが、パンチで空ける穴は円形になります。使っているうちに横に大きくなり楕円になるのではないかと期待しています。空けた穴のサイズは4.0mm。

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ハンマーで軽く叩くと綺麗な穴が空きます。

作業の難易度:5段階で1

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

レンタルサーバー移転後初のポスト投稿になります。移転先(正しくは出戻り先)サーバーで、当ブログ用WordPressのデータベースが見えないという解決すべき問題が一つありますが、動的なデータを管理するMySQL (RDBMS) システムが見えていなくても、正常にサイトは動いているようなので、しばらくこのまま放置しておこうと考えています。(7月7日追記:放置状態は二日で終わりました。現在はデータベースが見えています。)

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

画像の裁ちバサミは義父から譲り受けたもので、指を入れる柄の部分を含めると全長が32cmもあり、意図された用途以外では使いづらいこともあり、引き出しに仕舞ったままになっていました。眼鏡を外してよく見ると、SOLINGENとMADE IN GERMANYの刻印があります。

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

ドイツ製の刃物らしく、切れ味は良好。柄の部分のみ塗装してあるようで、パーツは二枚の刃とボルトのみ。伝統的な工法で製作してあるようです。

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

メーカー名と製造年は不明ですが、恐らく少なくとも製造は50年以上前で、20世紀前半ではないかと思います。

Pet Defense (Pet Resistant Screen) — Part 4

Pet Defense (Pet Resistant Screen)

Cat ISONの攻撃被害に遭う可能性がある網戸は少なくとも三つあり、そのうちの二つはすでにダイオ化成のペットディフェンスに張り替えました。未交換だったキッチン東側の網戸を張り替えます。網戸張り替えになくてはならない専用工具がこのローラーと呼ばれる工具。ネットとゴムを網戸の溝に埋める際に使用します。異なるゴムの太さ(溝の幅)に対応できるよう、二種類のローラーが付いているものを入手しましたが、結局、緑の細い方のローラーしか使っていません。

Pet Defense (Pet Resistant Screen)

ネットを網戸の枠にあてがい、不要な部分を万能バサミで切断。

Pet Defense (Pet Resistant Screen)

ゴムを入れる前にネットだけを先に溝に入れておきます。この手順をスキップすると、分厚いネットをゴムで押さえながら溝に入れるのが困難になります。

Pet Defense (Pet Resistant Screen)

「一回り細めのサイズのゴム」を使用するように説明書に書いてありますが、それを無視しているので、ゴムをローラーで押し当てるにはかなりの力が必要になります。

Pet Defense (Pet Resistant Screen)

ゴムを溝に入れると余分のネットがほぼ垂直に立ち上がります。ゴムを切らないように注意しながらカッターで余分をカットすればネットの張り替え作業が終了します。

Pet Defense (Pet Resistant Screen)

網戸屋外側の状態。

Pet Defense (Pet Resistant Screen)

こちらが屋内側。

Pet Defense (Pet Resistant Screen)

窓枠に網戸を戻した状態。張り替え前と比べると、遮光度が若干上がっています。

作業の難易度:5段階で2

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Tool Company STRAIGHT

STRAIGHT Toyonaka

工具専門店、STRAIGHT豊中店を初めて訪問しました。ハンドツールを特集した雑誌などに掲載されている広告を見て、ちょっと変わった名前の工具チェーン店だなと思っていました。会社名の由来は、お店の看板に書いてあります。「アイデアを形にしてアフター迄一直線にできるからストレート」だそうです。お店(豊中店だけかもしれませんが)の佇まいはどことなく日本離れしています。

STRAIGHT Toyonaka

店内は所狭しと自社ブランドの工具に加えてTONE、KTCなどの工具が陳列してあります。プロフェッショナルな自動車整備士のお客さんが多く訪れそうな品揃えだという印象を受けました。商品は会員価格と非会員価格で大きな差があり、会員カード発行費用¥200を支払えば、すぐに元が取れるような価格設定になっています。会員数を増やすことを目的に二種類の価格設定をしているのでしょう。

来店記念としてSTRAIGHTブランドのコンビネーションレンチなどを購入しました。

STRAIGHT 12mm Combination wrench

一見、Snap-onのコンビネーションレンチかと思わせるほど薄くて光沢があります。セール対象となっていたこの12mmのコンビネーションレンチは、価格がSnap-on SOEXM12の1/10以下で、¥390でした。

STRAIGHT 12mm Combination wrench

つなぎを着たプロの整備士が工具を買いに来るのなら販売されている製品は信用できるはずです。このコンビネーションレンチは¥390と安価ではありますが、安物かどうかは使ってみなければ判断できません。一つ、問題があるとすれば、レーザー刻印された”CHROM” VANADIUMのスペルが間違っていること。ブランド名の刻印を省略して、単にCHROME VANADIUMと書かれた製品は、安物であることが多いのですが、この製品に関しては、STRAIGHTの刻印もあります。

STRAIGHT 12mm Combination wrench

オープンエンドの部分には滑り止めを防ぐ溝切りがありません。

STRAIGHT 12mm Combination wrenchSnap-on SOEXM12

ボックスエンドの部分は12点でボルトやナットに接する構造となっており、接点もミラー仕上げ。オフセットは15º。(左がSTRAIGHT、右がSnap-onのコンビネーションレンチ。)

スペルミスの刻印以外に何か品質上の問題があれば、報告します。手にした感じは、見た目と同様にSnap-on SOEXM12に似ています。

Dowl-it Model 1000

Dowl-it Model 1000

ダボを使って木材を接合させる時は、ダボを差し込む穴を意図した位置に精確に真っ直ぐ空ける必要がありますが、そんな時になくてはならないのがジグ。Dowl-it Model 1000は、開口幅2″のダボ用穴空けジグですが、実際の開口幅はおよそ52mm。空ける穴の直径は、3/16″ (5mm)、1/4″ (6mm)、5/16″ (8mm)、3/8″ (10mm)、7/16″ (11mm)、1/2″ (13mm)の6種類。

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このジグを使えば、中心線を引かなくても木材の中心に真っ直ぐな穴をドリルで空けることができます。

Dowl-it Model 1000

ジグの片側に窓が二つあり、垂直に空ける穴の中心をこの窓から確認できます。

Dowl-it Model 1000

実際にジグを使って作業している様子。猫用トイレの囲いを角ログ(1×4材)で製作しています。上の画像に写っているワークベンチの天板を接ぐ時にもダボを使ったので、このジグが活躍しました。

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直径6mmの穴を空けてダボを差し込みました。

ダボ用穴空けジグのメーカーであるDowl-itは米国ミシガン州でCliffort Wellman氏が1949年に設立した会社。思いついたものは何でも作ってしまう人だったようです。妻のためにキャビネットを製作している時、中心線に沿って複数の穴を簡単にドリルで空けることが可能なツールが作れないか考えていて思いついたのがこのジグだそうです。二つの接合部をぴたりとつければ、ドリルで空けた穴がぴたりと合い、ダボを使って接いだ木材が面一になる、そんなツールが後に特許を取得したDowl-itだそうです。

しかし、なぜこのような製品が私の手元にあり、便利に使っているのか?国内のホームセンターで見たことがなく、”Dowl-it” + “ジグ”で検索しても日本語サイトがヒットしないことから考えると、恐らく、日本では販売していないのでしょう。(他社製の類似製品は販売されているようです。)私がこのジグを入手したのはミシガン州デトロイト郊外にある木工用工具の専門店だったと記憶しています。なぜこのような製品を買ったのかは思い出せません。当時、バンブーロッドの製作に必要な工具を集めていましたが、このジグはバンブーロッド製作時に必要になるとは思えません。

Suzuki Jimny — Replacing Tires

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Subaru R1、Mazda RX-8に引き続き、Suzuki Jimnyのタイヤもスタッドレスに交換しました。ガレージジャッキは、ハンドルを少し持ち上げて右回転させながら、足踏みペダルを10〜20回ぐらい踏んで、あらかじめエア抜き作業を行うと勝手に下がらなくなりました。

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スピンナーハンドルを使用してナットを緩めてから、分割式スピーディークロスレンチを用いてナットを外すと作業効率が上がります。といってもカーレースのピット作業のようには行きませんが。縁の下に保管してあるスタッドレスタイヤをガレージに運び、車をジャッキアップして4本のタイヤをローテーションさせながら交換し、トルクレンチで締め付けトルクを管理し、タイヤの溝の減り具合を確認し、さらに取り外した夏用タイヤを母屋の縁の下に運ぶと、休憩時間込みで1時間ほど要します。タイヤ交換している間にレースが終了しそうです。

作業の難易度:5段階で2

総走行距離:71,264km

AP Axe with 1800g Head

AP Axe with 1800g Head

アストロプロダクツ製の柄の長い手斧を入手しました。薪ストーブの季節到来を前に薪を準備しておかなければなりません。そうしたユーザーのニーズに合わせたように、自動車整備用工具の専門店、アストロプロダクツでこの手斧がセール対象品になっていました。

AP Axe with 1800g Head

スチール製のヘッド部は重さ1800g。太い丸太を割る場合、ヘッド部の重量が重要になります。力を抜いて、ヘッド部の重さを利用して丸太を叩き割ります。刃を保護するカバーが付属しますが、使っているうちに破れそう。

AP Axe with 1800g Head

刃先は鋭利ではないので、使用する前に砥石で研いだ方が良さそうですが、この状態で試用してみました。

AP Axe with 1800g Head

柄の部分にはヒッコリー材(北米産クルミの木)が使われており、両手で握りやすい形状になっています。ヘッド部を含む全長は900mm。

AP Axe with 1800g Head

この硬くて太い丸太が割れるかどうかですが、結果はご覧の通り。丸太が硬くて太いだけではなく、長過ぎるので、チェーンソーで短くしてからこの手斧を使えば、縦に割れました。

Traditional Japanese Broom Made of Fern and Bamboo

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京都三条大橋西の内藤商店でシダ製帚を入手しました。道路に最も近いところに吊るしてある帚、一本¥2,000でした。奥のレジに近いところに吊るしてあるのは棕櫚帚で、こちらは一本¥25,000。

Traditional Japanese Broom Made of Fern and Bamboo

棕櫚と比べるとシダは硬くて腰があります。棕櫚箒が座敷用とすれば、シダ製の帚は土間や玄関など、主として外回りで使用するのに適しています。

Traditional Japanese Broom Made of Fern and Bamboo

5本の束をそれを1本に束ねるのに使われているのは銅製の針金。特に凝った造りではないのでシンプルそのもの。

Traditional Japanese Broom Made of Fern and Bamboo

ガレージのコンクリート床を掃除するには棕櫚帚よりもシダ製の帚の方が適しています。しかし、繊維が太いので、隅部分に溜った細かな埃は取り除くことができません。そうした部分は繊維が細い棕櫚箒を併用。

Traditional Japanese Broom Made of Fern and Bamboo

カメラを引くと…

この帚、何と自立します。

Traditional Japanese Broom Made of Fern and Bamboo

柄の部分は燻した竹。ブラシの部分を含めた全長はおよそ123cmと、短めなので、使用する人の身長にもよりますが片方の手のひらは先端を覆い被せるような持ち方になります。重量はおよそ530gとどちらかと言えば重い。シダに弾力性があるので掃く時はあまり力を入れないようにすることが大事。

内藤商店の帚について調べていると、The New York Timesのアーカイブにある、1987年の記事(英文)がヒットしました。記事のタイトルは“SHOPPER’S WORLDS; KYOTO’S HANDMADE BRUSHES” かなり古い記事になりますが、書いてある内容は商品の価格以外は今も変わらないと思います。

A Shelf In The Attic — Part 1

A Shelf In The Attic

ガレージドア(シャッター)上の屋根裏に大きな未使用空間があるので、一部を棚にして物置スペースとして有効利用することにしました。ウェスタンレッドシダーの余材(長さ12’の2×4)をギャンブレル屋根の勾配に合わせて角を落とし、強度を考慮して縦に置いてガレージドアの上に渡しました。

A Shelf In The Attic

垂木に釘で仮留め。

PALMGREN 4" DRILL PRESS VISE

梁として使用する長さ615mmのSPF 2×4材を上から固定するための下穴を空けました。先日、工具市で入手したPALMGRENの4″ボール盤専用バイスと孔空け用ジグを使用。

PALMGREN 4" DRILL PRESS VISE

ボール盤を所有していない私にボール盤専用バイスは不要なので、間違って入手してしまったかと思っていましたが、一工夫すれば、孔空け加工時のバイスとして機能することがわかりました。ワークベンチにはクランプで固定します。

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この組み合わせを使うと確実に2×4材の中心に真っ直ぐな孔を空けることが可能。

A Shelf In The Attic

棚板と言うか屋根裏スペースの床材が手元にないので、ベニヤ板の端材を仮に固定してみました。Weberのグリルとチャコールスターターを置きました。床板を貼れば、横3.6m、縦0.6mの面積が物置スペースとして利用できます。高さは中心部で小学生の身長ほどあります。

A Shelf In The Attic — Part 2へと続く。