先月、かき氷専門店を開業したK氏からいただいた廃材の仕分けをしていて、解体した什器に使われていたと思われる廃材の中に広葉樹らしき古材があるのを見つけました。試しに菜箸に加工してみたら…
テーブルソーで9ミリ角の角材に加工し、長さ290ミリで切断。治具に置いて鉋で削ったところ、加工性が非常に良いことがわかりました。
什器によく使う材でこの木目から判断すると、ミズナラのような気がします。木材博物館でミズナラについて調べると、以下のような記述がありました。
ナラは硬さのあるしっかりとした樹種ですがクセがなく刃物の通りが良いので加工がしやすい木材です。
気乾比重が0.67 (0.45~0.90) であり、私が感じた印象と一致します。恐らく何十年も前の什器に使われていた材だろうから、完全に乾燥していて加工性がさらに良くなっているはず。古材を再利用した箸作りも面白い。(追記:解体した什器は店にあったものではなく、実家にあったものだそうです。)

桜の端材は潤沢にあるので、ついでにまた一膳作りました。
Making Chopsticks — Part 22へと続く。
Making Chopsticks — Part 20に戻る。