ガレージ勝手口の木製ドア下の方が腐朽して、今年4月にドアを取り外して修復しました。原因は雨水に濡れていたことだったので、ドアの修復直後に念願の庇を設置しました。母屋の屋根葺き替え工事に来ておられた大工さんに庇のことについて相談すると、庇は軒の出 x 3までの部分を雨水から保護すると教えていただきました。
そんなことは露も知らずに機能性よりもデザインを優先させたので、私が製作した庇は短めの軒の出となりました。大工さんは内心、これでは短すぎると思われていたことでしょう。
日照時間が極めて少なく、雨ばかりとなった今年の夏は、木製ドアとドア枠の下の方が湿気で膨張し、とうとう、ドアが閉まらなくなりました。これまでも梅雨の時期は木が膨張したので、鉋で膨張した部分を削っていました。冬になり、乾燥して木が縮むと隙間ができてしまうという問題もありました。
今回はドアではなくドア枠の下の方を取り外して、膨張した部分を鉋で削りました。これでドアは閉じれるようになりましたが、木材が腐朽するという問題の根本的な解決ではない。雨水でドアとドア枠の下の方が濡れる限り、いつかまた木材が腐朽するという事態が再発しそうです。
雨が降った後にドアの下の方を観察すると、砂がコンクリート基礎やその上に載っている土台、さらに上にあるサイディングやドア枠に細かな砂が付着していることがわかります。空から降って来る黄砂ではないことは一目瞭然。雨水が砂や土といっしょに跳ね返っているのです。これを防ぐには軒の出を極端に長くするか、雨樋を設けること以外に方法はありません。
母屋から取り外した古い軒樋はほぼすべて、小屋の軒樋として再利用したので、手元にあるもので軒樋として使えそうなものは…? エアコン配管の塩ビ製化粧カバーなら7〜8メートル分ぐらい廃材として余っていて、いずれは廃棄処分しなければと思っていました。これは使えそうということで、ガレージ勝手口のドア用庇に軒樋を製作することにしました。
先ずは軒樋を固定する鼻隠し板を庇に取り付ける必要があります。鼻隠し板は1×4材を使用しますが、固定する垂木の面が小さいので、2×4材を三角に切断して2本の垂木にそれぞれ2本のビスで固定しました。
止水キャップはトタン板を加工して、エアコン配管化粧カバー製軒樋の左右の端に取り付け、防水アルミテープ(ブチル)で固定しましたが、見た目が酷い。人工の雨を降らせてみて、配管化粧カバー製軒樋が雨樋として機能しているかどうかをチェックしました。水勾配も問題ないようで、縦樋代わりのエアコン用ドレンホースに水が排水されます。
雨樋として機能し、跳ね返った水がドアを濡らすこともないので、これで完成としたいところですが、見栄えが悪くて私としてはこれでは満足できません。
Rain Gutter for Garage Back Door — Part 2へと続く。