Masters Historic Racing Practice and Qualifying

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ラリードライバーご夫婦とパダンで合流してT9内側にあるダンカンの施設敷地内に入ろうとしたら、特別な許可証を持っていない我々はセキュリティーに止められました。宿泊部門責任者のダンカンから許可を得ていると言っても、許可証なしでは入れないと一点張り。ダンカンに連絡してここまで来てもらえと言われましたが、iPhoneで国際電話はかけたくなかったので、現地で使える携帯電話を持っていないから連絡できないことにしました。見覚えがあった、隣にいたもう一人の警備員が自分の携帯電話でダンカンに連絡し、ゲートのところまで来てもらいました。そうしてようやく、施設敷地内に入ることができました。

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T9を通過するマシンとの直線距離は3〜5メートルぐらいと接近しているので、レンズはAF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-105mm f/3.5-5.6G EDに交換しました。

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個性的なデザインのF1マシンが勢揃いしていますがどの車がどれで誰が運転しているのか、全く理解していません。今年のF1マシンよりもエンジンの音量は大きいものの、音質はどちらかと言えば低い音。去年までのF1マシンのような甲高い音がするのかと期待していたのでちょっと期待外れ。フォード・コスワース・DFVエンジンはレブリミッターで回転数が10,000 rpmに制限されているそうです。

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 T9を曲がり切れずにレコードラインから大きく外れるマシンが続出していました。ドライバーはプロではない車のオーナーなので、致し方ないのかもしれません。

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そんな中で日の丸カラーのヘルメットを被り、Lotus 72を操る久保田氏は安定した走行でした。記録を調べると練習走行ではタイムが2分13秒797と最速の1位。(ラリードライバーのご主人はT9内側から見ていただけで久保田氏が最も安定していると言われていました。)しかしながら、予選の冒頭でマシントラブル?となり、残念ながら決勝レース1、2共に出場できなくなりました。もし、予選に出場できていたら3位以内には入れたと思われます。

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ここは目の前に金網があるので、置きピンでマニュアルフォーカスにカメラを設定し、シャッタースピード1/200秒ぐらいで流し撮りしています。

午後9時30分から始まるF1のP2は何とZone 1で観戦+撮影できることになりました。ラリードライバーご夫婦のプレミアウォークアバウトのチケットと我々のベイグランドスタンドのチケットを交換してくださりました。

Singapore GP 2014 — Practice 1

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P1はBay Grandstand深緑、シンガポールフライヤー側の端っこにある自席から観戦しようとスタンド席の下に入ると去年まではなかった大きなスクリーンが複数、設置してありました。

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金曜午後6時から始まるP1の開始前は、まだ仕事をしている人が多いのか、ベイグランドスタンドはがら空き状態。

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自席から撮影した様子。金網と柵が視界を遮らない数少ない良席です。今にも雨が降り出しそうなどんよりとした空ですが、その分、暑くはないので快適に観戦+撮影できそうです。

金網がないのでカメラはオートフォーカスに設定。ISOは上限3200のオート(シャッタースピード1/30秒)に設定しましたが、P1の前半はシャッタースピード1/320秒〜1/400秒でISOは500から1250ぐらいになります。

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この角度では流し撮りはできないので高速シャッタースピードでの撮影になります。

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去年までは金網に近い場所なら耳栓必須でしたが、今年は耳栓不要で、場内放送もよく聞き取れます。

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 置きピンではなく、オートフォーカスで撮影していると、こんな失敗もあります。

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白飛びしやすいWilliamsの白いマシンも露出がアンダー気味なので偶然にもうまく撮れています。

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ライン取りがドライバーによって微妙に異なります。

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 P1から出場できて良かった小林可夢偉選手。

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T18を曲がり切れずに真っ直ぐエスケープゾーンに進むドライバーが毎年、いますが、今年は若いドライバーも確実にトンネルを潜っています。

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P1でこの埋まり具合ということは、ベイグランドスタンドもほぼ完売でしょうか。7時50分から始まるMasters Historic Formula One Practiceとその直後に開催される予選をラリードライバーのご夫婦と共にダンカンのところで観戦+撮影するため、7時過ぎに自席を離れてパダンの方に向かいました。

Nikkor-H Auto 50mm F2 with Olympus PEN E-P1

Nikon D7000に装着することができなかったオールドニッコール(Nikkor-H Auto 50mm F2)を返品する前に、マウントアダプターを介してOlympus PEN -E-P1に装着して試写してみました。比較したレンズは、フォーサーズ用のOlympus Zuiko Digital 35mm F3.5  Macro。できるだけ条件が揃うように、クロップ(切り取り)以外の補正は行わずに、RAWファイルをApertureで現像しました。

Test Shot (Olympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro)
Olympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro, 1/60 sec., f/18, ISO 100

まずは比較対象のOlympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macroで撮影したもの。実際に見た感じに近い発色になっています。

Test Shot (Nikkor-H Auto 50mm F2)
Nikkor-H Auto 50mm F2, 1/80 sec., f/16, ISO 100

こちらはオールドニッコールで撮影したもの。同じボディーで撮影しているのにこんなにも発色が異なることに驚きました。室内で物撮りする場合は発色にこんなに大きな違いは認められません。

Test Shot (Nikkor-H Auto 50mm F2) - Adjusted
Nikkor-H Auto 50mm F2, 1/80 sec., f/16, ISO 100 — Adjusted with Aperture

Rawで撮影しているのでApertureでホワイトバランスとミッドコントラスト、露出などを補正すると、Olympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macroで撮影した画像の発色に近付けたり、空の色をもっと青くしたりすることも可能。メーカーは違うけれども、新しいレンズはデジタルカメラに最適化したレンズであるとはこういうことなのかと実感しました。

LAWRENCE Tender Care™ SOFT SLICKER BRUSH for Cats Small

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

子猫用のブラシをペットショップで買って来ました。外箱がレトロな感じ。

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

木製ハンドルに金属製の柔らかいブラシ。LAWRENCE MADE IN ENGLANDの刻印があります。

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

LAWRENCEと言う会社を調べてみると、ペットケア用品を扱う創業1799年の老舗。ステンレス製のピンは折れ曲がっています。

NIKKOR-H Auto 50mm F2 with Olympus PEN -E-P1

上の猫用ブラシの画像3枚はこの組み合わせ(Olympus PEN E-P1 + Voigtländer Micro Four Thirds Adapter F + Nikkor-H Auto 50mm F2)で撮影しています。

NIKKOR-H Auto 50mm F2 with Olympus PEN -E-P1

Nikon D7000に装着するよりも(そもそも装着できませんが)PEN E-P1に装着した方が格好良い。しかし、このオールドニッコールはマクロレンズではないので寄れないし、物撮り用レンズとしては極めて使い勝手が悪い。(マウントアダプターを介してMicro 4/3規格のカメラに装着すると焦点距離は35mm換算で100mmになります。)結局、このレンズはお店に返却することにしました。お店の人の話ではレンズ性能が顕著に反映される星撮り用レンズとしても向いていないとのことでした。画質を追求するのであれば、フィルム時代の古いレンズよりもデジタル用に設計された新しいレンズの方が点光源の星の撮影には適しているだろうとの考えです。私も同感しました。

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星撮り用の単焦点レンズならAF Nikkor 35mm f/2Dも手元にあります。D90との組み合わせでは周縁部の減光が目立ったレンズですが、D7000との組み合わせでは不思議と光量落ちしないので、しばらくこのレンズ(35mm f/2D)も星撮りと物撮り用に使おうと考えています。

Nikkor-H Auto 50mm F2

Nikkor-H Auto 50mm F2

“Antiques and Collectibles”のカテゴリーに入れても良いかと思うほど古いオールドニッコールのマニュアルレンズを入手しました。カメラ店が査定した状態が上から3番目の”AB”と、年代物のわりには極めて状態が良いので思わず、買って来たのですが、実はこのレンズ、Nikon D7000には装着できないことが判明しました。

Nikkor-H Auto 50mm F2

お店に自分のカメラを持参しなかったので、中古で販売されていたD7000ボディーをお借りして、マニュアルフォーカス撮影時のフォーカスリングの動きを確認しました。遊びがほとんどなく、ピント合わせにも問題ないと判断して購入したのですが、帰宅後に自分のカメラに装着しようとするとどうにもこうにも固くて装着できない。

Nikkor-H Auto 50mm F2

Nikonのサイトで調べてみると、このレンズは1964年1月発売のもので、非CPU型、非Aiのオールドニッコール。お店では装着できたのに、なぜ自分のカメラには装着できないのかと疑問に思い、ニコンカスタマーサポートセンターに問い合わせてみました。絞りリングに付いているカニ爪の形状を聞かれました。Ai改造済みなのかどうかを尋ねられたのだと思います。結果は、Ai改造済みのものではなく、したがって、D7000には装着できないので、無理に装着しないように言われました。無理矢理装着してシャッターを切ると、最悪の場合、シャッターユニットが破損する恐れがあるそうです。

12月3日追記:11月28日発売の古くて新しいNikon Dfなら、露出計連動レバーが可倒式なのでこのオールドニッコールを装着できるかもしれません。

Nikkor-H Auto 50mm F2

レンズキャップも旧式のものでなかなか格好良いのですが。使えないのは困るので、心斎橋にある購入したカメラ店に連絡して、事情を説明すると、使用可能な別の中古品と返品交換してくれるとのことでした。

First Shots with AF Nikkor 50mm f/1.8D

Nikon D7000 with AF Nikkor 50mm f/1.8D

Nikon D7000に装着したAF Nikkor 50mm f/1.8D。純正レンズなのでボディーとの相性は抜群。このレンズにはオートフォーカスを駆動するモーターが内蔵されていないので、ボディー側に駆動モーターが必要になります。また手ブレ補正機構も搭載されていません。私が主たる被写体とする天体撮影時はそうした付加機能はいずれも不要であり、別の高級なレンズではいつもわざわざオフにしているので、初めからない方がかえって都合が良い。レンズ自体の性能が優れていれば良いのです。

このレンズにはフードも付属しませんが、巻きポカで対応します。マニュアルでピントを合わせた後、巻きポカをレンズ鏡筒に装着すれば、フード代わりになり、けられも起こりません。さらにプラスチック製の鏡筒なので、軽量であり(ポータブル赤道儀に負荷をかけない)レンズが結露しにくいという利点もあります。

Test Shot 3

最も気になる画質はどうなのか。点光源である星を撮影すれば、レンズの性能は一目瞭然。試写した上の画像をカメラの背面モニターで見て、唖然としました。周辺部だけではなく、全体的にコマ収差のようなものが現れている。たとえNikon純正の単焦点レンズであったとしてもチープなレンズは星撮りには使えないのかとがっかりしました。Made in Chinaだから、一定して品質が維持できていないのかとも疑いました。Ken Rockwell氏は画質も含めてこのレンズを絶賛しているのにどういうことなのか。

Test Shot 2

暫し、冷静に考えると、一つ、気になることがありました。使っていないフィルム時代の古いNikkorレンズ(AF Nikkor 35 – 70mm f/3.5 – 4.5)とフィルター径が52mmでたまたま同じだったので、1980年代にシカゴ郊外で買った、素性が不明であるその怪しげなフィルター(Cam-Pro 52mm 1A)が悪さをしているのではないかという疑惑です。フィルターを取り外して、再度、試写したのが上の画像。ポータブル赤道儀の極軸が少しずれていたので、星は若干流れているものの、コマ収差のようなものはなくなりました。正体不明のフィルターが原因だったようです。周辺部の減光や歪みもないし、Ken Rockwell氏が言うように、極めてシャープな画質です。

12月2日追記:怪しげなフィルターを装着した状態で撮影した、上の全体的にコマ収差のようなものが現れている画像とフィルターを取り外して撮影した、コマ収差のようなものがなくなった画像は、f値が異なっていました。後日、絞り開放(f/1.8)とf/2.0で、フィルターなしで撮影した画像にもコマ収差のようなものが現れていました。従って、原因はフィルターではなく、レンズの性能ではないかと思うようになりました。f/2.5が私にとっては妥協点です。

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オートフォーカスも試してみました。超音波モーター非搭載なので、駆動時の騒音は比較的大きいけれど、AF Nikkor 35mm f/2Dほどでもないし、十分に快適な速さで合焦します。美味しそうな渋柿の画像はf/4.5とそれほど絞っていませんが、画像はかなりシャープ。ほぼ意図した通りのボケ効果が得られます。大彗星の撮影以外に昼間の屋外や暗い室内での撮影にも活躍してくれそうです。

AF Nikkor 50mm f/1.8D

AF Nikkor 50mm f/1.8D

Nikon Dfと同時発売されるAF-S Nikkor 50mm f/1.8G (Special Edition)を彗星撮影用に検討していましたが、発売日が11月28日とまだ少し先であり、ISON彗星(C/2012 S1)の撮影に間に合わないかもしれないということで、旧型のAF Nikkor 50mm f/1.8Dを京都駅前の量販店で購入しました。カメラボディーを持参して、展示されていたレンズを実際にカメラに装着してフォーカスリングの感触を確かめました。

AF Nikkor 50mm f/1.8D

レンズ鏡筒はプラスチック、距離計の目盛は刻印ではなく、プリント。FX用単焦点の標準レンズとしてはNikon純正品で最も安価な大口径レンズの一つですが、5群6枚のレンズ自体には手抜きはないはず。金属鏡筒の高級レンズと比べると、高級感はありませんが、デザインと質感は申し分ありません。フォーカスリングは遊びがほとんどなく、マニュアルフォーカスに適していると思います。星撮影時は無限遠を合わせるのに苦労しますが、このレンズは比較的、合わせやすいのではないかと思います。裏蓋は別売。

AF Nikkor 50mm f/1.8D

使用説明書に記載の仕様を以下に転記しておきます。

  • Type of lens: D-Type AF Nikkor lens having built-in CPU and Nikon bayonet mount
  • Focal length: 50mm
  • Maximum aperture: f/1.8
  • Lens construction: 6 elements in 5 groups
  • Picture angle: 46º [31º30′ with Nikon digital cameras (Nikon DX format); 38º with IX240 system cameras]
  • Distance information: Output to camera body
  • Focusing: Autofocus; manually via separate focus ring
  • Shooting distance scale: Graduated in meters and feet from 0.45m (1.75ft) to infinity (∞)
  • Closest focus distance: 0.45m (1.5ft) from focal plane
  • Aperture scale: f/1.8 to f/22 on both standard and aperture-direct-readout scales
  • Diaphragm: Fully automatic
  • Exposure measurement: Via full-aperture method for AI cameras or cameras with CPU interface system; via stop-down method for other cameras
  • Attachment size: 52mm (P=0.75mm)
  • Dimensions: Approx. 63.5mm dia. x 39mm (extension from the camera’s lens mount flange)
  • Weight: Approx. 155g (5.5oz)

AA To D Battery Adapter

AA to D Battery Adapter

単3のPanasonic eneloop proと同時に単3充電池を単1形に変換するスペーサーを入手しました。標準的な単3形eneloopが1900mAhであるのに対し、eneloop proは2450mAhと容量が大きくなっています。

これまで静物の写真は専らOlympus PEN E-P1に装着したZuiko Digital 35mm F3.5 Macroで撮影していました。今回、初めてNikon D7000に装着したAF Nikkor 35mm f/2Dで撮影してみました。マニュアルフォーカスで撮影する時にピントリングの動きはZuiko Digital 35mm F3.5 Macroの方がより滑らかであり、ピントの山がつかみやすい。が、D7000 + AF Nikkor 35mm f/2Dも撮れる画像は引けを取らない。PEN E-P1はぼちぼち引き際かもしれません。

flickrembed

Flickrの新しい写真ページでブログなどに埋め込む時に必要なHTMLコードを取得できるようになりました。これでやっとコードを取得するためだけに、旧ページと新ページを行き来する必要がなくなりました。

Nikon Df Hands-on

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保証期間内ならニコンプラザでローパスフィルターを無償で清掃してもらえると知り、以前からローパスフィルター上の小さなキズも気になっていたので、購入後一年が経過する前に大阪駅前(ヒルトンプラザ ウエスト13F)のニコンプラザを訪問し、カメラ(D7000)の点検とローパスフィルターの清掃をお願いしました。Amazonから購入したこのカメラの国内保証書には購入年月日と販売店名が記載されておらず、それを証明するためにその場でiPhoneからAmazonのアカウントサービス、購入履歴を開き、窓口の人に見せました。保証期間経過後は有償(¥1,000)での清掃になるそうです。

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絞り優先オート(f/22)で試験撮影した画像を見せてもらいました。ローパスフィルターの清掃前の画像が上、清掃後の画像が下。ホコリはないと思っていましたが、上の画像には小さなホコリが10個以上も写っていました。それがすべて綺麗に清掃されて、下の画像には確認できるホコリは一つもありません。自分でやればこんなにも綺麗にクリーニングできないだろうと思います。

気になっていたローパスフィルター上の小さな筋状のキズですが、これはカメラの購入時からあったようです。使用上、何ら問題はないそうです。仕様範囲内ということで出荷したものですとのことでした。自分でローパスフィルターのクリーニングをする人しか気付かないような小さなキズであり、もうすぐ入手後、一年が経過するので、キズには気付かなかったことにします。購入直後であれば、部品交換になったかもしれません。

Nikon Df

11月5日に発表されたNikonの新しいカメラ、ブラックとシルバーのDf各一機が展示してありました。手にした時の第一印象は、思っていたよりも大きくて軽いということ。(このカメラには動画撮影機能がないので、マイクやスピーカー、大きな充電池が不要なのでその分、軽量化することができたのだと思います。)質感は予想と期待通り。装着してある交換レンズ(AF-S Nikkor 50mm f/1.8G Special Edition)が約190gと軽量であることが思いの外、このカメラは軽いと思わせる原因の一つであることは間違いありません。

Nikon Df

11月28日にカメラと同時発売されるスペシャルエディションの単焦点、VR(手ブレ補正機構)なしのレンズ外観はシルバーのカメラボディーにマッチさせてあり、よく似合う。ボディーは私には高くて買えないけれど、この単焦点レンズは彗星撮影と静物撮影用として購入を検討中です。何れの被写体もマニュアルフォーカスで撮影したいと思っているので、ピントリングの動きを手に取って試してみました。スペシャルエディションがベースにしているAF-S Nikkor 50mm f/1.8Gはピントリング回転方向に大きな遊びがあり、微妙なピント合わせには使い辛いことがありますが、スペシャルエディションの方は、適度な遊びでこれなら厳密なピント合わせに使えるだろうと思いました。

個体によって遊びは違うかもしれないと思い、ローパスフィルター清掃を担当してくれた人に尋ねてみると、これら新旧二つのレンズで使用しているレンズ構成は同じだけれども、鏡筒部やピントリングの素材と仕上げが異なるので、ピントリングの動きも異なるかもしれないとのことでした。また、個体による違いではないだろうと言われていました。この新しいレンズはオートフォーカスよりもマニュアルフォーカスでの撮影により大きな重点を置いて製作されたものではないかと私は感じました。

Nikon Df

背面から見て右側のシャッタースピード、レリーズモード、露出モードの切り替えは金属削り出しのダイヤル。電源のオン、オフはリリースボタン外側の金属製ダイヤルを回転させる方式。家電品のようなスイッチオンではなく、機械的なターンオン。シャッターリリースボタン内側に溝が切ってあり、機械式のケーブルレリーズが使えるのがクラシックな感じで良い。(ボディー側面にアクセサリーターミナルがあるので、リモートコードMC-DC2も使用できます。)

Nikon Df

露出補正とISO設定値は電源を入れなくてもダイヤルを見ればいつでも確認できる。金属製ダイヤル上面の表示は刻印して色入れが施してある。滑り止めローレット加工も美しい仕上げ。機械式ダイヤルを回転させた時のクリップストップの感触は精密機械そのもの。MADE IN JAPANの表示が誇らしげに刻印してあります。

Nikon Df

ガラスペンタプリズムを使用した視野率約100%の光学ファインダーはEVFと比べるとやはり見易い。3.2型低温ポリシリコンTFT液晶モニターは約92万ドット。撮影メニューの文字が大きくて見易い。(ちょっと大き過ぎるほど。文字の大きさからこのカメラの主なターゲットがわかる。)インターバルタイマー撮影も可能。

Nikon FM10

実機を手にして感じたこと、それはこのカメラが単に懐古主義に陥ったクラシックカメラのデジタル版ではないということ。現在も販売されている上のフィルム一眼レフカメラ、FM10のデザインとはまるで違う。

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition)

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50f:1.8g

Nikonの古くて新しいカメラ、Dfと共に発売になるのが左の大口径標準単焦点レンズ、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8 G (Special Edition)。Dfのキットレンズとしてデザインをカメラボディーに合わせたそうですが、レンズ単体でも販売されるようです。この新しいレンズのベースは右のAF-S NIKKOR f/1.8G。

スペシャルエディションはレザートーンの外観塗装、アルミ製のシルバーのリング、マニュアルフォーカスレンズのラバーローレットを再現したフォーカスリングを採用。この3点がベースのAF-S NIKKOR 50mm f/1.8 Gとは異なる部分だそうです。レンズ構成などは従来のものと同じ。ラバーローレットを再現したファーカスリングとシルバーの文字、そしてアルミ製の装飾用リングが良い感じになっています。希望小売価格は¥29,400とお手頃価格。

私が気になるのはフォーカスリング回転方向の遊びがどのくらいあるのかと言うこと。従来品を店頭で試した時、フォーカスリング回転方向の遊びがかなりあり、天体撮影時の微妙なピント合わせが困難な印象がありました。スペシャルエディションの発売はDfと同じ、11月28日。換算75mmの視野にちょうど収まるような彗星の写真を撮りたいと思っているのですが、近日点までに崩壊しなければ、ISON (C/2012 S1) にはぎりぎり間に合いそう。

Nikon Df

Nikon Df

本日、「日本光学」ではなくNikon(ナイコン)が正式に発表した新しいデジタル一眼レフカメラ、Df。「精密機械の感触」と「操る愉しみ」を、あらためてその手に。これがキャッチフレーズだそうで、尖ったペンタプリズムの左右に大きなメカニカルダイヤルを配したデザインは懐古主義を貫いている。

FXフルサイズフォーマット、有効画素数1625万画素のCMOSセンサーに記録する画像の質はフラッグシップ機のD4と同等。ボディーは防塵防滴。詳しいスペックに関してはどうでも良いというか、フラッグシップ機同等で十分。ここまで機械的な質感に拘ったNikonデジタルカメラはこれまでになかったのではないでしょうか。

ボディーのみ25万円は高くて買えないけれど、手に取ってその感触を体験してみたいと思わせるカメラであることは確か。短いサイクルで買い換える家電製品のようになってしまったデジタルカメラ。それが光学機器として蘇ったような印象を受けました。このカメラは国内で製造されているそうです。詳しくはNikonのサイトをご覧ください。

    

Singapore GP 2013 — Practice 2

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いつでも戻っておいでと特別に許可をいただいたので、P2は自席に行かずにT9内側の施設で観戦、写真撮影することにしました。施設の宿泊客は3階の共用バルコニー、敷地内にいるのは現地のクラブ会員やコネがある人。ストリートサーキットなので目の前に金網があるのは仕方ありませんが、マシンは直線距離でわずか3メートルぐらいのところを右から左に3速で疾走します。耳栓必須の爆音。

ご覧のように人は少ないし、理想に極めて近い撮影場所です。P2は90分間、続きますが、ここにいる人はそれほど熱心ではない人が多く、一時間もすれば見飽きてどこかに行ってしまいます。

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一週間ほど前に買ったばかりのコンデジ、FUJIFILM XF1で流し撮りした記念すべき一枚目の写真。私がカメラの設定をして、同行者がカメラを右から左に振りながら撮影しました。シャッタースピード優先(1/320秒)でISOはAUTO1600、ブレ防止モードは「撮影時+動き認識」に設定しました。RAWで撮影してLightroom 5で現像後、Apertureに読み込んでさらに少しだけ補正してあります。

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この小さなカメラで流し撮りがそもそもできるのかどうか、ヨドバシカメラの店員さんもわからないと言っていたので、全く期待していませんでした。マニュアルフォーカスが使い辛いので、オートフォーカスに設定しましたが、不思議と被写体である動体を感知して、金網ではなくMark Webberのマシンにピントが合っています。ISOが1600でもノイズはそれほど気になりません。

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私の方はレンズをAF-S DX Nikkor 18-105mm f/3.5-5.6G ED VRに付け替えて、38mm(換算57mm)の焦点距離で1/250秒で流し撮り。ISOは上限を3200に設定しましたが、距離が近いのでレンズは広角寄り、F値が4.5と比較的明るいので、ISOは1250になっています。

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被写体が近いと流し撮りの成功率はうんと下がりますが、広角寄りの絞り開放であれば、より多くの光を取り入れることができるのでISOを限界近くまで上げる必要がない。結果として高感度ノイズがより少ない綺麗な写真が撮れます。

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焦点距離42mm(換算63mm)でこんなに大きく写ります。手を伸ばせば届きそうなぐらい、危険を感じるほどに近い。

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マニュアルフォーカス、置きピンでヘルメットにピントを合わせるのは至難の業というより、高速連写して偶然に頼るしかありません。それにしてもナイトレース仕様のSebastian Vettelのヘルメットは派手。

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スーパーソフトのタイヤを試しているようです。

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P2開始直後にいた人達はどこに行ったのでしょう。見飽きて家に帰ったのか、それともBIGBABGのコンサート会場で席取りをしているのか?

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ジェシカも6年連続でシンガポールに来ています。

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この辺り、路面がバンピーなのでドライバーのヘルメットが上下に揺れています。Fernando Alonsoは少し上を向いているように見えます。シートの角度がドライバーによって様々。タイヤはソフト。

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レコードラインを大きく外したEsteban Gutierrez。インラップかアウトラップでしょうか。

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Force Indiaのマシンは白飛びするので大幅に補正してあります。

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フィンランド人ドライバー、Valtteri Bottas。

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イタリアンレッドのマシンに乗るFelipe Massaも今年が見納め。完全に暗くなってから始まるP2、予選、決勝での写真撮影はこれまで半分諦めていましたが、被写体が近くて比較的低速走行のこの場所からならそれほどISOを上げることなくノイズを抑えた写真が撮れることがわかりました。

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P2が終わると一旦、ホテルに戻り、ドライバーの出待ちをすることに。

Singapore GP 2013 — Practice 1

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P1は自席があるBay Grandstandで観戦、写真撮影しました。薄緑最前列にある自席を確認後、3分も経たないうちに深緑の端っこに移動しました。夕暮れ時に行われる金曜のP1(90分)と土曜のP3(60分)はISO感度の上限をそれほど高く設定しなくても高速でシャッターが切れます。

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我々が陣取った他人の席からは金網に視界を遮られることなく、超低速のT18(トンネル)へと進むマシンの写真撮影が可能です。金曜のP1は、自席で観る観戦客が少なく、自由席のような感じになっています。とは言っても席の所有者が現れたら、すぐに席を立たなければなりません。

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この場所から撮影するのは久しぶり。角度的に流し撮りには向いていないので高速シャッター(1/640秒)で撮影。Nikon D7000をシンガポールで使うのも初めてのことです。レンズはAF-S NIKKOR 70-300 f/4.5-5.6 G ED。

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この角度からは金網が邪魔になりませんが、他人のことを全く配慮しない無頓着な人もいます。

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この人、ずっとここに立って撮影しています。この角度から見ると、前輪と後輪の太さの違いが良くわかります。

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USHERと書いた赤いシャツを着ているこの子達は、ボランティアの案内係ですから、迷惑な人を注意することが任務ではありません。

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P1で撮影したほぼすべての画像に迷惑な人が写っています。のけぞるようにして後方を見ている白シャツの人はセキュリティースタッフ。ここに立ち止まるなと注意しにやって来ましたが、この方自身が邪魔になります。

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毎度のことでイライラしても仕方がないので、開き直って、迷惑な人をうまく利用して面白い写真が撮れないか試してみました。

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迷惑な人がぎりぎり干渉しない写真。

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これは偶然。盗撮ではありませんよ。

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敢えて広角で流し撮りも面白い。

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iPadで動画撮影する人も邪魔になることがあります。

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P1も終盤になるとナイトレースらしくなってきます。シャッタースピード1/250秒、ISO感度は1800。

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T18は不得手なのか、Toro RossoのDaniel Ricciardo。大きくステアリングを修正しています。

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ここは最も夜景が綺麗なグランドスタンド、金網がない写真に拘るよりも広角で金融街の夜景を背景に配置させた方が面白い写真が撮れます。

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シンガポールの新しいランドマークも左手に見えています。完全に空が暗くなる少し前の夕暮れ時が最も綺麗。P1終了後、サーキットパーク内のパダンで簡単な食事を済ませて、T9内側のあの施設へ。

Digital Camera RAW Compatibility Update 4.08

iPhoto ’11とAperture 3のRAW対応デジカメが新たに8機種増えました。気になるSony Cyber-shot DSC RX100 IIとNikon COOLPIX P330が今回のアップデートでRAWに対応しました。

今年の春に発売されたP330は予想通り、価格が下がり、現在、Amazonでブラックが¥23,756になっています。ホワイトは少し高めですが、3月の発売時には4万円近くもしたことを考えると、半年で随分とお買い得になりました。

Biwako Great Fireworks 2013 — Part 2

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7時半頃から小さな花火が2ヶ所から打ち上げられました。カメラマンにとっては本格的な花火が打ち上げられる前にカメラのセッティングを確認し、レンズの向きと画角を調整する絶好の機会となります。2ヶ所から打ち上げられる花火を同じフレームに収めようと思えば焦点距離は換算187mmぐらいでしょうか。

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7時45分花火大会開始でいきなりこれ。上の一枚目の写真を撮影してからもう少し、望遠よりに焦点距離を変更(換算247mm)したら大きな花火はフレーム内に収まらない。大きな花火の最初の一発目は、前の花火の煙の影響を受けないので最も綺麗に撮影できるのですが…

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慌てて焦点距離を広角よりに少し戻しました。上の写真で換算202mm。

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水に濡れたカメラボディーとレンズは問題ないようです。不幸中の幸い。

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夢見が丘駐車場展望台から見るとちょうど目の高さぐらいに花火が打ち上げられます。山から見ると花火がより立体的に見えます。

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カラフルで小さな花火がたくさん。

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仕掛け花火も全部見えます。花火開始時には人がいなかった場所ですが、いつの間にか私の背後に若いカップルが。

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これは大きい、2年ぶりの20号(二尺玉)でしょうか。すかさずリモードコード(MC-DC2)を用いてシャッターリリース。連続して撮影できるよう、長秒時ノイズリダクションはオフに設定しています。

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大き過ぎて半分ほどしか写っていません。

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湖面すれすれに斜めに打上げられた花火。

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前の花火の煙が残っていますが、これがまた幻想的な絵を創ってくれます。

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フィナーレは露出オーバー気味。

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RAWで記録し、これでも目一杯補正していますが、限界があります。この写真でf/16.0、露出5秒。

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山の上からでなければ撮れない写真が数多く撮れました。雨に打たれながら5時間近くも待機した甲斐がありました。花火を撮影した静止画はすべてNikon D7000 + AF-S NIKKOR 70-300 f/4.5-5.6 G ED、花火以外の静止画はSony DSC-RX100で撮影しました。