Fixing Good Year 12 Volt Air Inflator — Part 4

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Astro Productsで販売されている「タイヤエアクリップチャック」には「エアホースにつなぐだけで使用できます」と書いてあります。先日、修理したGood Yearのエアインフレーターはガンタイプのエアタイヤゲージを取り付けてあり、インフレーター本体のゲージに加えると二つもゲージがあることになります。

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店員さんに尋ねると、スパイラルエアホースのカプラーにワンタッチで繋げることができるそうです。但し、その場合、圧縮空気はコンプレッサーのスイッチオンで出っ放しになりますとのことでした。12V電源のミニコンプレッサーなら本体が足元にある状態なので、電源スイッチはすぐ近くにあり、オンオフに問題ありません。クリップ式チャックをエアホースに取り付けてみることにしました。

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その結果が上の画像。接続部で空気漏れしそうにありません。

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ガンタイプのエアタイヤゲージを取り外してその代わりに「タイヤエアクリップチャック」を取り付けたことで、よりコンパクトになりました。取り外したガンタイプのエアタイヤゲージは減圧時に使用します。

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Repairing GORE-TEX Waders — Part 1

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メーカーが倒産したのか、今では検索してもヒットしないMT4のGORE-TEX製ウェイダー内側に貼ってあったシームテープが経年劣化で今にも剥がれそうになっていたので、補修することにしました。

Amazonに注文していた補修用のシームテープが届きました。CS-factionとして特許庁に商標出願中だそうで、30日間の返金保証があり、信頼できそうだったので、この商品を選びました。この手の製品には類似品が多数あり、異常に安く販売されているものには品質面で劣る可能性があります。当製品は幅20ミリ、長さ30メートルで¥1,280なので、価格は平均的だと思います。

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剥がれそうになっていた部分を切断して剥がしました。接着剤が縫い目に残ったのでシール剥がしで取り除こうとしましたが、綺麗に取り除くことができなかったので、そのまま上から補修用のシームテープを接着させました。一部、覆い被せるようにして補修用シームテープを貼るので、古いテープは三角状に切断しました。古いテープと補修用の新しいテープの幅は同じ20ミリなので、接着強度を確実にするには工夫が必要。

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設定温度を「中」にしたアイロンの先端部分を使って、当て布をしてから補修用シームテープを縫い目の部分に接着させました。透明の補修用シームテープは光沢がある方が接着面。

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股の部分も劣化したテープを取り除き、補修用シームテープを接着させました。この部分は立体的な曲線になっており、脚の部分と比べて作業難易度が上がります。当て布なしで「低」温で接着させようとすると、皺になったのでやり直しました。当て布は必須のようです。

試しにネオプレーン素材となっている足の部分にもこの補修用シームテープを使ってみましたが、接着面がGORE-TEXである場合と比べると接着強度に問題がありそうでした。(後日、接着強度を確認するまでもなく、この部分は剥がれました。)

20年近くも愛用しているウェイダーがこれまで一度も浸水や水漏れがなかったことは驚異的です。今回、予防的補修作業を実施したことで、耐用年数がさらに長くなりそうです。釣り、とりわけフライフィッシングをする人の人口減少に伴い、釣り道具を製造販売するメーカー、販売企業が廃業?したことは残念ではあります。ウェイディングブーツのブランド、River Guideについても同様です。フェルトが磨り減っているので自己修理する予定です。

5月28日追記:ゴアテックス部分に貼った補修用シームテープも剥がれました。剥がれた原因は古い接着剤を除去しなかったことではないかと思います。今度は粘着テープを使ってできる限り、古い接着剤を除去してから再度、新しい補修用シームテープを貼りました。

補修作業の難易度:5段階で1

Repairing GORE-TEX Waders — Part 2へと続く。

Fixing Good Year 12 Volt Air Inflator — Part 3

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エアインフレーターの破損したゴムホースをAP製スパイラルエアホースに交換します。KAKUDAIのオールステンキカイバンドで、外径8ミリのエアホースをインフレーター本体に繋がるアダプターに締め付けました。余分はKNIPEXのプライヤーで切断。

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本体に繋がるアダプターには内径4.8ミリのOリングを取り付けました。

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キカイバンドを付属のビスで締め付けています。この接続部をしっかりと締め付けておかないと、空気圧でエアホースが外れます。(経験済み)

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ガンタイプのエアタイヤゲージはエアホースのカプラーにワンタッチで接続可能。ゲージが二つになりました。

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試しにタイヤに空気を充填しました。ガンタイプのエアゲージを取り付けたことにより、減圧もできるようになりました。プッシュリリースを押すと空気圧を下げることができます。

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Good Yearのエアインフレーター本体のゲージの最小目盛が10kPaであるのに対し、

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Astro Products製のエアゲージの最小目盛は20kPa。いずれのゲージも同じ空気圧(200kPa)を表示しています。改造しているので、正しい空気圧を示しているのかどうか不明だったので、別の空気圧ゲージでも測定しましたが、値は200kPaでした。

Fixing Good Year 12 Volt Air Inflator — Part 4へと続く。
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Fixing Good Year 12 Volt Air Inflator — Part 2

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困った時はAstro ProductsへGo!ということで、山科店にエアインフレーターの破損したゴムホース持参で訪れると、この組み合わせで修理できそうですよと、コンプレッサー用のAP製オプションパーツを見せていただきました。右手にお持ちなのが、セール価格税別¥950のエアタイヤゲージ、ガンタイプ10K(米式バルブ専用)、左手に税別¥550の全長5メートル、スパイラルエアホース、カプラー付き。エアホースの方はナイトセールでさらに10%引きでした。Astro Productsの店長さんとも親しくなりました。客の立場になり、懇切丁寧にアドバイスしてくれます。現在、Astro Productsではガレージライフ応援キャンペーン中。

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本日、入手したものはほとんどAstro Productsブランドの製品でした。

下にエアタイヤゲージ(ガンタイプ)の仕様をまとめておきます。

ホース長430mm(チャック含む)
本体重量375g
ゲージ径Ø60mm
測定範囲0〜1000kPa
最小目盛20kPa
適用バルブ米式
チャック形状クリップチャック
機能プッシュリリース
付属品エアプラグ(装着済)

Fixing Good Year 12 Volt Air Inflator — Part 3へと続く。
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Fixing Good Year 12 Volt Air Inflator — Part 1

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3年前に購入したGood Yearのエアインフレーターが破損しました。ゴムホースが劣化して完全に切れてしまいました。

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ホースを短くすれば修理できるかもしれないと思いましたが、ゴムホースは全体的に亀裂があり、ホースごと交換しなければならなくなりました。部品を購入することはできそうにないので、大型ホームセンターの自転車売り場に行き、店員さんと相談すると、受け入れがたい助言をいただきました。「自転車用空気入れの部品は発注できません。フット式空気入れも販売していますが、自動車のタイヤに空気を入れるのはできなくはありませんが… ガソリンスタンドで空気を入れた方が手っ取り早いですよ」

そんなことは重々承知です。自転車屋さんの受け入れがたい助言を聞いて、俄然、修理意欲が湧いてきました。

Fixing Good Year 12 Volt Air Inflator — Part 2へと続く。

Husqvarna 141 Engine Failure — Part 2

劣化した燃料ラインを交換するにはキャブレターを取り外さなければなりません。どのようにして取り外すのか?取扱説明書には書いていないので、YouTubeを検索しました。そこでヒットしたのが上の解説動画。タイトルは”Chainsaw Fuel Line Repair – Husqvarna Model 141″ 世界で販売されていたチェーンソー入門モデルなので、メンテナンス方法を紹介する動画も多数あります。

モデルは異なりますが、こちらの方の解説動画もわかりやすい。

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解説動画を参考にしてキャブレターを取り外しました。

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燃料タンクから出ているちぎれた燃料ライン。

Walbro Carburetor for Husqvarna 141

取り出したWalbro製キャブレター。

Walbro Carburetor for Husqvarna 141

キャブレター本体はダイヤフラムを含め、問題はなさそうです。燃料ラインのみ新品部品と交換すれば修復できそうです。

Amazonで検索すると、エアフィルター、燃料フィルター、スパークプラグ、燃料ホースのセットが¥1,235で販売されていたので、発注しました。

同様のキット製品にキャブレター本体を加えたものがebayでは送料込みでUS$11.40で販売されています。キャブレター本体に問題があるようであれば、ebayでキット製品を購入する予定です。

Husqvarna 141 Engine Failure — Part 3へと続く。
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Fixing Rain Gutter

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今年の大雪で傾いた母屋北西側の短い雨樋を修復しました。すぐ近くに木製の小屋があり、二連梯子をかけることができないので、小屋の屋根上に登っての作業になりました。

北西側の屋根は経験が浅いと思われる板金職人さんが施工したためか、ガルバリウム製雨樋も施工時から少し傾いていました。それが雪の重みで大きく傾いてしまいました。この傾きを元通りにすると、縦樋へと繋がる接続部の重なりが短くなったので、防水アルミテープ(ブチル)で補修しました。

作業の難易度:5段階で1

Fixing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

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「水道/下水道代が異常に高いので漏水しているのではないか?」との疑問が事の発端となり、雨の中、敷地内に埋設されている量水器(水道メーター)を調べてみました。量水器にはパイロットと呼ばれる赤いクルクルがあります。家屋内のすべての水栓を閉めた状態で、このクルクルが回転していれば、どこかで漏水していることになります。パイロットは回転していなかったので、漏水はないようです。試しに洗車時に使うホースから少し、水を出すと、回転しました。いつもより水を大量に使った記憶はありません。水道/下水道代は普段の1.5〜2倍もの料金になっています。

同じアメリカ人ビルダーが建てたログハウスにお住いのXさんに水道/下水道代のことについて尋ねてみると、その料金は異常に高いですとのことでした。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)
左がフィルバルブ、右がフラッシュバルブ(オーバーフローパイプ)

思い当たる原因が一つありました。水洗後の水がなかなか止まらないことです。トイレタンクが満水になるまでの時間がかなり以前から徐々に長くなっていましたが、家主と共にトイレのタンクも老朽化しているだろうからそんなものだろうと思っていました。(家主も水切れが悪くなっている。)陶器製タンクの蓋を開けて、水を流してみると、満水になった後もフィルバルブから供給される水は延々と流れ続けていました。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)
Top of Fill Valve

タンクが満水になるまでの時間を1とすれば、その3〜5倍ほど長く水が流れた後に水は止まります。水道代が高くなった原因は、無駄に水を流し続けていたこのフィルバルブであることがわかりました。より詳しくは、フィルバルブのトップ部分にあるガスケットにゴミが蓄積していることが原因です。ガスケット自体も劣化しているだろうから、トイレタンク内のパーツ一式を交換することにしました。

Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

我々が住むログハウスもアメリカ人ビルダーが建てた完全輸入住宅であり、セントラルヒーティングを含め、電線とガス配管を除くすべての住宅用設備は、米国から輸入されたものが使われています。トイレやジャグジー付き浴槽、キッチンシンク、蛇口など水回り部品も輸入品であり、メンテナンスのことは何も考えずに建てた「訳あり物件」です。偏屈な我々はそこが気に入って、この中古ログハウスを購入したのですからそれなりに覚悟はしていました。

この「訳あり物件」に引っ越してから3年後、念願の木製ガレージ(これも100%アメリカンなキットガレージ)を建てた時に、日本から最も近いアメリカであるグアムに部品調達旅行に行きました。その時に、米国最大規模と言われていたKmartや電設、配管部品を扱うLEED ELECTRIC & PLUMBING SUPPLYに立ち寄り、日本国内では販売されていない交換用部品や消耗品をまとめ買いしました。その中に、トイレタンクの補修部品一式をキットにしたFluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK) が含まれていました。このキットを使う出番がやっと訪れたのです。今ではこの商品もAmazonから個人輸入することも可能なようですが、価格が異常に高い。グアムではUS$20もしなかったと記憶していますが、Amazonでは並行輸入品が¥16,371 + ¥1,020の送料になっています。ローカライズ(日本での生活に合わせた大掛かりなリフォーム)をせずにこの完全輸入ログハウスに住み続ける限り、メンテナンス部品を調達する目的で定期的にグアム旅行した方が安上がりです。水回り設備の消耗部品に関しては、2008年以降、毎年訪問しているシンガポールやマレーシアでも調達できるかもしれません。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

既存フィルバルブのトップカバーにFLUIDMASTER KOHLERの刻印があります。恐らくFluidmasterがトイレメーカーのKOHLERにOEM供給した部品であると思われます。(日本で言えば、KOHLERがTOTO、Fluidmasterが三栄水洗製作所?)

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トイレタンクの部品一式を交換する前に、タンク内の構造と水が流れる仕組みを十分に理解しておく必要があります。上の画像にはFlush N Sparkle Systemが描いてありますが、これは別売部品であり、修理するタンクにはないシステムです。(リフィルチューブはオーバーフローパイプに直接つながっています。)タンクレバーを操作すると、フラッパーが開き、便器に給水されます。同時にフィルバルブから新しい水が供給され、オーバーフローパイプに繋いだチューブから便器に給水されます。所定の水位までフロートが上がると水が止まる仕組みです。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)
フラッシュバルブ底面裏側

タンクに給水する水道管の元栓を閉め、タンク内の水をすべて排水し、残った水は洗車時に使う大きなスポンジで吸い取り、タンク内の部品一式を取り外しました。そして、タンクを便器に固定してある3本の真鍮製ボルトを緩めてタンク本体を取り外しました。既存パーツはトイレタンク > 円形ガスケット > プラスチック製ロックナット > 三角のガスケットとなっており、ガスケットは二つとも再利用できないことがわかりました。上の画像で黒く汚れているのは劣化したガスケット。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

新しいパーツは、トイレタンク > プラスチック製ロッックナット > ラバーガスケットの順に取り付けます。(円形ガスケットは使わない。)

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

キットに付属するラバーガスケットを取り付けました。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

3本の真鍮製ボルト、ラバーワッシャー、真鍮製ワッシャー、ナットもキットに付属するものに交換します。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

作業は同居人が睡眠中でトイレを使用しない深夜に行っています。3つの小さな穴にタンクを固定するボルトを通します。下から1/2″の六角レンチ、上から大きなマイナスドライバーを使ってボルトを締めます。大きな穴の内側にフラッシュバルブのラバーガスケットを密封する形になります。(既存の三角のガスケットを再利用したら、排水時にこの部分から水漏れしました。)実は給水側のホース接続部分からも取付不良が原因で夜中に水漏れしたことは内緒。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)
フィルバルブのトップ部分

元栓を閉めた状態でフィルバルブのトップ部分を反時計回りに1/8回転させてトップ部分を取り外します。そして、水が飛び散らないようにコップなどの容器を上から覆い被せてから、元栓を開け閉めして給水します。この工程は何が目的なのか、わかりづらい英文の取付方法説明書には記載がありません。目的がはっきりしないので、この工程を無視したら、給水チューブの方に水が流れずにトップ部分から水が流れました。目的はフィルバルブのトップ部分にあるガスケットのゴミやホコリなどの不純物を取り除くことにあるようです。新品のパーツ使用時でもこの工程を飛ばすと正常に機能しません。

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

タンクレバーは既存のものを再利用。レバーを操作して水を流してみると、所定の水位に達した時点で水はピタッと止まりました。これで無駄な水は流れなくなったので、水道/下水道代は元通りになるはずです。

トイレはその国の文化を表すと私は考えています。従来の日本のトイレは食習慣に合わせて水量を大と小で調節できるようになっていますが、アメリカのトイレはそのような調節ができない仕様になっています。水量としては大と小の中間ぐらいでしょうか。米や野菜を主食とした日本人の平均的な排泄量は、パンや肉を主食とした欧米人の平均的な排泄量と比べて多くなる傾向がありました。従って、勢いよく流れるように水量を調節する機能が必要だったということです。(ガダルカナル島、悲劇の舞台裏参照)

Repairing Toilet Tank with Fluidmaster Toilet Tank Complete Repair Kit (400AK)

補修キットにはタンクレバーも付属していました。同じアメリカ人ビルダーが建てたログハウスにお住いのXさん宅のトイレも輸入製品が使われています。Xさんのお宅でトイレをお借りしたらタンクレバーが故障していました。タンクの蓋が半開きになっていて、フラッパーに繋いだチェーンを手で引っ張ると水が流れるようになっていました。連絡してみると、修理部品が入手できないので今も状況は変わらずということでした。

キットに付属のタンクレバーは初期状態ではタンクの前面に取り付けるタイプになっていますが、アーム部分は折り曲げることが可能だそうで、タンク側面にも取り付けできるようです。不自由されているので、この余ったタンクレバーをXさん宅のトイレに取り付けることになりました。

作業の難易度:5段階で4(慣れたら3)

上の50分33秒の長い動画は作業を終えてから視聴しました。作業する前に観ていたら、水漏れせずに済んだかもしれません。動画に登場する髪の毛の薄い人(人のことは言えない?)も取付方法説明書を読まずに作業されていると思われます。補修キットは$16で買ったと言ってます。ボルトのワッシャーは2枚重ねにする必要はありません。

Fixing A Hook Keeper on Zhus Rod 6’6″ #3

Fixing A Hook Keeper on Zhus Rod 6'6" #3

中国製Zhusバンブーロッド6’6″ #3にもフックキーパーを取り付けました。今回は三角のゼミクリップを加工したものを使用しました。スレッドはGUDEBROD A5274。

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上の画像はebayのサイトに掲載されていたZhusrods Companyの工房だそうですが、スレッドは同じGUDEBRODのAサイズで同色かもしれません。

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Flex Coatでコーティングすると、スレッドの色が少し濃くなって、ワインディングチェック上の装飾用ラッピングとほぼ同色であることがわかります。

作業の難易度:5段階で3

Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 5

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ティップが折れてしまったJ. Baileyの7’0″ #4-#5の修復がほぼ完了し、全長が少し短くなったけれども、私としては思い入れがあるこの2本目のバンブーロッドが4年ぶりに蘇りました。新たに取り付けたトップガイド下の装飾用ラッピングにナイロン製のスレッド(GUDEBROD A5274)を巻いて、Flex Coatでコーティングした結果、オリジナルのように透明にはなりませんでした。透明にするには薄い色のシルクスレッド(絹糸)を巻くと良いそうです。手元に絹糸はないので、次回は絹糸を入手して試してみようと考えています。

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ついでにゼミクリップを加工した自作のフックキーパーを取り付けました。

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記憶が曖昧ではありますが、このロッドは1996年か1997年にミシガン州ロチェスターにあるPaint Creek Outfittersという釣具屋さんで、バンブーロッド製作のためのお手本として購入しました。その後、バンブーロッドは未だに製作しておらず、このロッドはお手本というより、フィールドで実際に使用するお気に入りの一本になりました。折れた竿先は崖の下に落ちていったので、修復は不可能であると思っていました。短くして治すという発想がなかったからです。

バンブーロッドらしいスローアクションなので、キャスティングは決して容易ではありませんが、言葉で表現するには難しい不思議な魅力がこのロッドにはあります。

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Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 4

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隙間があり、Flex Coatの厚みが均一ではなかったトップガイド下の装飾用スレッドを巻き直して、Flex Coatを再塗布しました。

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ついでに楕円型のゼミクリップを加工してフックキーパーを取り付けることにしました。今回はピンクのGUDEBRODナイロン製スレッドでラッピング。通常は片方のフット部をテープで仮留めしますが、十分な強度が得られなかったので、瞬間接着剤で固定しました。

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6 lbのティペットでループを作り、スレッドをループの上から何周か巻いてから切断したスレッドの先をループに通して右手でスレッドを押さえながら左手でループを引き抜きます。

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余ったスレッドは引っ張ってテンションをかけながらハサミで出来るだけ根元から切断。

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使用するFlex Coatは少量なので、ミキシングカップは使わずに逆さにしたアルミ缶の底で樹脂A(透明)と硬化剤B(茶色)を同じ配合比で念入りに混ぜ合わせました。意外なことに硬化剤の割合が多いとなかなか硬化しないそうです。ヘアドライヤーで加熱しながら混ぜると粘度が低下して効率的であり、気泡を取り除くこともできます。

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混ぜたコーティング剤を塗布するとピンクのスレッドが赤くなりました。J. Bailey氏が使用したものと同色のスレッドかもしれません。

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ロッドブランクは低速モーターで回転させながらFlex Coatを塗布し、垂れを防ぐために最低でも1時間半は回転を続けます。フェルールとモーター軸との接続に熱収縮チューブを使用しました。この低速モーターの回転速度を計測すると、およそ4RPMでした。

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1時間半でモーターのスイッチを切って、しばらくしてから確認すると、厚みがあるバット側のコーティング剤が垂れて固まっていました。完全硬化前であればヘアドライヤーで熱風を当てると、コーティング剤の粘度が低下するので、再度、モーターの電源を入れてブランクを回転させると修正可能です。

作業の難易度:5段階で3

Part 5へと続く。

Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 3

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ロッドティップから一つ目のスネークガイドを取り外してトップガイドを取り付けたJ. Bailey 7’0″ #4-#5のトップガイド下の部分に装飾用のナイロンスレッド(GUDEBROD A5274)を巻いて、Flex Coatでコーティングしました。

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ロッド製作用ツールやコーティング剤、スレッドを収納した透明プラスチックケースをおよそ15年ぶりにクロゼットから取り出してみると、未使用のFlex Coatロッドラッピング用コーティング剤がありました。

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シリンジ2本とミキシングカップ4個、筆4本と攪拌棒4本がセットになったキット製品です。取扱説明書にわかりやすい説明文が書いてあるので転記しておきます。重要と思われる箇所に下線を引きました。

DIRECTIONS

  1. Visually study both syringes to become familiar with the graduated markings and to check for equal contents of the syringes. Have paper towels handy for clean up of any drips or spills. In cold weather, make sure finish is warmed prior to mixing for better results. See Helpful Tip #1. Support your rod horizontally. See Helpful Tip #9.
  1. Dispense from syringes equal portions of resin A and hardener B into mixing cup included. 3cc of each part should finish an average rod.
  1. Mix thoroughly with stir stick included. Mixture at first will become cloudy, then clear when thoroughly mixed.
  1. While rotating the rod, use a brush to apply the Flex Coat mixture to the rod wraps. Extend the finish slightly over the ends of the wraps to completely protect them. Coat all wrappings quickly, working around the rod to apply the finish. Apply a little more finish than needed to allow the finish to soak in. If required, remove excess later when leveling the finish. Let stand a few minutes and then level out the finish with lengthwide brush strokes.
  1. For even drying, rotate the rod ½ turns as needed to prevent sagging of the finish. Depending upon the thickness of the finish and the ambient temperature, rotate the rod from 15 minutes to 1½ hours. Flex Coat will set to touch in about 6 hours. A small slow gear motor (one to 30 rpm) can be used to continually turn the rod also. If desired, more than one coat may be applied without any surface preparation of previous coat.

混ぜ合わせた樹脂Aと硬化剤Bは、最初は白濁するが、念入りに混ぜると透明になるとあります。およそ20年前にTOHOの2液性エポキシコート剤を使用してグラファイトロッド数本のスレッドをコーティングしたことがありますが、その時はコーティング後に白濁が残り、苦労した記憶があります。Flex Coatの製品は白濁しないようです。

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低速モーターも透明プラスチックケースに入ってました。使用するのはおよそ20年ぶりになります。コーティング剤は乾燥するまで垂れるので、この低速モーターを用いてロッドを回転させる必要があります。手動で回転させることも可能ですが、垂れなくなるまでずっと側にいなければなりません。バルセロナで開催されたF1スペインGP決勝をテレビ観戦していると、ちょうど1時間半ぐらいが経ち、コーティング剤が垂れなくなりました。周囲の気温や湿度にもよりますが、完全に乾燥するまでは6時間以上、要します。

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巻いたスレッドに隙間があり、Flex Coatの厚みが均一ではありませんが、実用上、問題はありません。しかし、これでは美しくないので、完全に乾燥すれば、やり直そうと考えています。フライフィッシングは釣果ではなく、ロッドや毛鉤の製作、フィールドでのキャスティングなど過程こそが最も大事です。過程に満足できなければ、その過程をやり直して楽しむことができます。

Flex Coat取扱説明書に記載の役立つコツも以下に転記しておきます。

HELPFUL TIPS TO A PROFESSIONAL FINISH

  1.  Heating both A and B resins prior to mixing aids in measuring, mixing, and application of the epoxy finish. Heating thins the two parts and aids in thorough mixing. This heat thinning releases bubbles trapped in the finish during mixing and allows the finish to soak into the wraps more rapidly. Heat the A and B syringes with a lamp, hair dryer, or other heat source until the syringes are no longer cool to the touch, but not hot (about 80 to 90). On warm days this will not be necessary.
  1. It is recommended to dispense a minimum of 2cc from each syringe to insure accurate measurement.
  1. Bubbles surfacing at the base of guides and trapped under the finish can be popped by gently blowing on the bubbles.
  1. Unequal measurement of resin and hardener, incomplete or poor mixing of the two part epoxy may result in an uncured, “sticky” finish. To correct recoat the wraps, taking care to measure and mix thoroughly. A well mixed coat over a slightly sticky finish should cure the problem.
  1. Occasionally a frayed end or stick-up of thread may project from a finish. To correct this, allow the finish to dry and then slice off this projection with a sharp knife or razor. Recoat the wrap with Flex Coat Rod Finish.
  1. Yellowing of the finish can result from reaction with lacquer-based color preservers, incomplete mixing, or unequal portions of resins A and B.
  1. Damaged guides are best removed by shaving or plaining through the Flex Coat finish and thread with a razor knife down to the rod blank. Solvents will not work for cured finish removal.
  1. Under certain circumstances (such as when stored in cold areas), epoxy resin part A will crystalize much in same way as honey will crystalize. To restore the resin to its original state, heat the syringe in hot, not boiling water. NOTE: This crystalizing absolutely does not damage Flex Coat Finish.
  1. If you do not have a rod support for finishing, cut small “Vs” into the top of a cardboard box to support the rod while finishing.
  1. Flex Coat products are available through most rod component suppliers. If you are unable to locate what you need call us for the name of your Flex Coat dealer.

プロフェッショナルな仕上げを実現するための役立つコツ10点は、どれも重要ですが、特記すべきが#4の樹脂が硬化しない場合の原因と修正方法に関するコツ。所定の乾燥時間を過ぎても樹脂が硬化せずにいつまで経ってもベトベトするのは樹脂Aと硬化剤Bが同じ配合比になっていないか、十分に混ぜ合わせていないのが原因。ベトベトの状態がそれほどでもない場合は、正しい配合比(50:50)で十分に混ぜ合わせたコーティング剤を上塗りすれば問題が解決できるそうです。

今回、巻いたスレッドに隙間ができてしまった原因は、スレッドをロッドに巻く時にスレッドにテンションをかける自作の道具を使用せずに、毛鉤製作用のボビンホルダーを使ったことです。ロッドを回転させずに固定してスレッドを巻いたので、下の方にできた隙間に気づかなかったのが原因です。

作業の難易度:5段階で3

Part 4へと続く。

Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 2

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同級生の折れたZhusバンブーロッド6’6″ #3のトップガイドをJ. Baileyの7’0″ #4-#5に移植する計画でしたが、サイズが合わないので、手元にあった#4用と思われるトップガイドを取り付けることにしました。(左が#4用と思われるトップガイド)

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#4用と思われるトップガイドも、短くしたティップ部の先端よりも内径が小さいので、ヤスリとサンドペーパーでロッドティップを削ってサイズを合わせました。

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ライターで炙って溶かしたホットグルーをティップ部先端に塗布して、トップガイドを挿入。

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挿入中にホットグルーが冷えて固まった場合は、トップガイドをライターなどで熱するとホットグルーは再び溶けるので作業しやすくなります。ホットグルーはロッドをフィールドで使用している時にトップガイドが外れた際に応急処置として使う接着剤ですが、冷えるとかなりの接着強度があるので、私はブランクから新たにロッドを製作する時も、ホットグルーを恒久的な接着剤として使用しています。

この時点で全長がおよそ6’8″になったロッドに#4のバンブーロッド専用ダブルテーパーのフライラインを通して試しにロッドを振ってみました。 ロッドの長さはおよそ4″短くなりましたが、7’0″だった頃のアクションと何が違うのか?正直に言ってよくわかりません。両手で同時に振れば違いがわかるかもしれない、その程度の違いだと感じました。

作業の難易度:5段階で2

Part 3へと続く。

Repairing A Broken Bamboo Fly Rod Tip — Part 1

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4年前に崖から滑落しそうになった際にティップが折れたJ. Baileyの7’0″ #4-#5バンブーロッドを修復することにしました。先ずは先端に最も近いスネークガイドを取り外します。スネークガイドはシルクかナイロン製のスレッドでラッピングした後に2液性のエポキシコーティング剤で固定してあります。カッターを用いてスネークガイド、フット部分のコーティング剤表面を少しずつ削りました。

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固着したイエローのスレッドが見えてくると、後は爪先で引っ掻くとスネークガイドが外れました。

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ラッピングスレッドをすべて取り除きました。カッターの刃が竹材に達しないように注意。

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折れたZhusバンブーロッド6’6″ #3のトップガイドをJ. Baileyの7’0″ #4-#5に移植する計画です。適合するフライラインの番手が異なり、竿先からおよそ3″下の部分に移植することになるので、トップガイドの内径とロッドティップの直径が適合しそうにありません。ロッドティップは少し切断する必要がありますが、切断すると太くなるのでさらに径が合わなくなります。ロッドティップを削って径を合わせるか、移植は諦めて適合するサイズのトップガイドを用意するか、何れかの選択肢になります。

作業の難易度:5段階で1

Part 2へと続く。

Apple Wireless Keyboard Repaired

Apple Wireless Keyboard

Apple Wireless Keyboardの”delete”キーのパンタグラフ(scissors)が壊れたので、しばらくの間、有線の10キー付きApple Keyboardを使用していました。その有線Keyboardの”delete”キーを取り外したのが上の画像。”delete”キーに関しては、Wireless Keyboard (A1314) と同一部品が使われているようで…

Belkin YourType™ WIRELESS KEYPAD

壊れていない有線Keyboardの”delete”キーと壊れたWireless Keyboardの”delete”キーとを交換することによって、Wirelessの方を修復。ネットで調べたところ、Apple製キーボードの部品は国内では販売されていないようなので、このような方法で妥協せざるを得ません。

久しぶりにBelkin YourType™ WIRELESS KEYPADをBluetoothでiMacに接続しました。しかし、接続はできても10キーは反応しません。ペアリングをやり直そうとしても、先に接続するので、それもできない。KEYPADの電源をオン、オフしてみても状況は変わらず。

Apple Support Communities (US) のこちらのページに同様の症状で困っている人が複数おられ、問題を解決できた人が一人、おられました。Appleのサポートに連絡すると、SMCとNVRAMのリセットを試みるように言われたそうですが、実行しても解決せず。同じ人が今度は製造元のBelkinに連絡すると、バッテリーを交換するように言われたそうです。新品のバッテリーだったので、入れ直してみると、不思議と10キーを入力できるようになったとか。私もこの方に見習い、バッテリーを入れ直したらこの問題が解決できました。

作業の難易度:5段階で1