先日、豊国神社のフリーマーケットで購入した天然砥石専用に砥石台を製作し、砥石側面をカシューで養生しました。
最初に入手したこちらの天然砥石(丹波青砥)も側面にカシューを塗布して養生しました。天然砥石は側面を養生すると、ひび割れを防ぐことができるそうです。
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豊国神社のフリーマーケットに三度も四度も訪れて、同じ露天商(こまそう)から古道具や骨董の皿などを買っている我々はお得意様のようです。
今回は気になっていた3枚目の天然砥石を購入しました。これまでに入手した荒砥の大村砥や丹波青砥と比べて厚みが薄く、価格が最も高価なので、仕上げ用として使う予定です。店主が言うには最初に購入した丹波青砥よりも粒度が細かいとのことですが、指先で触れた感じでは同等のように思えます。
今回、入手した骨董品と古道具。
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研ぎ台として使用しない時はテーブルとしても使えるよう、水を入れる容器(オイルパン)の蓋を作ります。オイルパンは正方形ですが、コーナー部分が丸みを帯びていて且つ、底に向かっておよそ15ºの傾斜があります。左右両端の板を弧を描くように切断するにはジグソーが適している。先日、工具市で入手したBLACK+DECKER製コンパクトオービタルジグソー(KS701PE)の出番です。
KS701PEの主な仕様を以下にまとめておきます。
品番 | KS701PE |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 520W |
ストローク長 | 19mm |
ストローク数 | 0~3,000回転/分 |
能力 | 木材:70mm、軟鋼:5mm、アルミ:15mm |
傾斜切断 | 左右45º |
本体寸法 | H195 x W68 x L220 mm |
本体重量 | 約1.9kg |
コード長 | 3m |
傾斜切断が左右45ºの意味を理解せずに、15ºの傾斜切断になるように設定しようとしたら、どうやらできないらしい。直角90ºか左右に45º傾けるかの3つの選択肢から選ばざるを得ないことがわかりました。取扱説明書を読むと、「ベースプレート後方にある3ヶ所の凹部分を本体の凸部分にしっかりと嵌め込む」とあります。つまり、選択肢は3つということです。
TOSHIBA製卓上電気糸鋸盤(SC-60)を使えば傾斜切断できたかもしれません。
コーナー部分はグラインダーで削って、およそ15ºの傾斜にしました。
棚には砥石台に載せた砥石が置けます。
使用時はこんな感じで蓋の一部を外しておきます。棚に待機中の砥石、天板付近には使用中の砥石と水を満たしたオイルパン改。かなりの重量となるので、研ぎ台が安定します。完成した研ぎ台を持ち上げようとしたら、オイルパンを支えるフレームが浮いたので、垂直方向に4ヶ所、ビス留めしました。
椅子の座面高より少しだけ高くなりましたが、この姿勢で研ぐと、均一に力が砥石に伝わります。後方を少し持ち上げるような傾斜を付けると、尚、研ぎやすいかもしれません。
研ぎ台製作作業の難易度:5段階で3
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研ぎ台の桟としても機能する角材4本を脚部に取り付けます。段違いではなく同じ高さに取り付けるので切り欠いた接合部分に細工が必要です。
C型クランプと自作のクランプを使って固定中。まだビスは使用しておらず、水平方向は木工接着剤で固定できそうです。
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研ぎ台の脚部に砥石を収納するための棚を製作します。棚を受ける4本の角材は桟としても機能します。
新コロ感染による後遺症なのか、最近は嗅覚がすぐれないので木材切断時の香りから樹種を特定できなくなっています。切り欠き部分は卓上スライド丸鋸と鑿を使って切削しました。
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新潟精機製ステン止型定規目盛付を使って45ºの罫書きをして、墨線に従って掘り下げる必要があります。
Astro Products製の廃油を受ける6Lオイルパンをフレーム内に収められる寸法でフレームを加工しました。
加工精度は1ミリ未満の誤差が目標。水平方向の接着はビスを使わずに木工ボンドのみ使用。
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理想的な研ぎ台を廃材と端材を使って、一から製作することにしました。自作のテーブルソーを使用するようになってから、幅が小さい木材の縦挽きが便利になりました。
デザインは亀岡の天然砥石館体験コーナーで実際に使用されている研ぎ台を参考にします。但し、水を入れる容器はバケツではなく、エンジンオイル交換時に使う廃油用オイルパンを使う予定です。
4本の脚と正方形のAP 6Lオイルパンを支えるフレームを仮り組みしました。接合部は相欠き継ぎ。
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Cat ISONのトイレ枠を改造した研ぎ台の高さを調整するため、板金処理した天板を撤去し、高さを低くしてから無垢の杉材で新しい天板を取り付けました。そして、砥石を置く棚を合板で取り付けます。
分厚い天板は撥水効果があるウレタンクリアーを20回ほど塗り重ねました。側板と脚、棚板は2、3回塗り重ねました。
塗装を終えて完成と言いたいところですが、使い勝手が今ひとつ。水を入れた容器を置くところがないという大きな欠点がこの研ぎ台にはあります。
和歌山大村砥用の専用砥石台を製作します。
いくつも砥石台を製作しているとだんだん賢くなって、砥石の長さよりも長めの板を使い、トリマーで掘り下げた後に余分を切断しました。このようにすれば、板を固定するクランプが使いやすい。
卓上スライド丸鋸を使って砥石台の裏に深さ5〜8ミリ程度の溝を切ります。
ストッパーとして機能する脚を溝に嵌め込んで、
余分を鋸で切断。
排水用の穴を3つ貫通。
隙間はウッドパテで埋めました。
撥水効果があるウレタン系の塗料で塗装。
砥石台側面に銘を入れましたが、今ひとつ。
砥石が分厚いので、研ぎ台の高さを調整する必要がありそうです。
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京都亀岡にある天然砥石館を訪れました。
こんなところにやって来る時点で私はすでに底なしの天然砥石沼にどっぷりと嵌っている証でしょう。
亀岡は天然砥石の聖地だそうで、合砥(Awasedo)と呼ばれる高品質な仕上用天然砥石の採掘地は亀岡を含む丹波地方のみとのことです。
天然砥石の性質は産地や採掘した地層により多種多様であり、砥石の用途も異なります。天然砥石の大まかな分類を即座に理解するには上の図が参考になる。
豊国神社のフリーマーケットで入手した天然砥石を鑑定してもらいました。結果、98%の確率で「丹波青砥」で間違いないだろうとのことでした。上の図によると、粒度#1,000〜#3,500ぐらいの中砥であり、用途は家庭用包丁になります。辞書を調べると「青砥」とは「中研ぎ用の青灰色の砥石(といし)。素材は粘板岩・石英粗面岩を用いる。」とあります。
以前から所有する粒度#6,000の仕上用人造砥石と比べて同等以上の粒度と思っていた私は、ちょっとがっかりしましたが、入手価格が3千円であることを考えるとやはり中砥なのでしょう。中砥の中でも粒度が細かい仕上げ砥に近い天然砥石かもしれません。だとしたら、3千円は格安。
指先で粒度を確認している砥石は柔らかめの丹波青砥。こちらの砥石は4,400円。
こちらの籠には1万円近くの値が付けられた合砥が販売されています。公営の施設で展示即売されている砥石の価格なので、他所での価格はもっと高いかもしれません。
研ぎ体験コーナーもあります。
刃物を研ぐ際に均一に体重をかけやすいように、椅子の座面高が研ぎ台の高さとさほど変わらない構造になっている。両脚はどこに置くのだろう。
研ぎ体験で使用する天然砥石。
鹿皮は「返し」(ばり)を処理する際に使用するそうです。
ついでに豊国神社フリーマーケットで買ったばかりの荒砥を鑑定してもらいました。特徴的な白っぽい石の塊を持って、館長に近づいた時点で、数メートル先から「それは和歌山の白浜近くで採掘された大村砥です。」と鑑定されました。上の表によると、粒度は#300ぐらいの荒砥になります。
今月の8の付く日は皆勤となりました。前回から気になっていた豊国神社境内の駐車場に車を停めることにしました。
蚤の市に来る人も参拝者とみなされて、駐車場はなんと無料でした。
訪問する露店は一店のみ。今回はこの「新潟精機製ステン止型定規目盛付」を確保。新潟精機のサイトには標準小売価格が4,000円とありますが、入手価格は数百円でした。45º、90º、135ºのケガキができます。
前回は仕上げ用の天然砥石を購入しましたが、今回は毀れた刃の修正も可能な荒砥石を購入することにしました。こちらも天然砥石ですが、産地は不明とのことでした。
同行者は江戸時代に焼かれたと思われる骨董の皿を1,500円で入手。
連続して3度も同じ露店で古道具などを購入した我々はお得意様扱いとなり、筍ご飯を炊こうと買っておかれた筍を一本、お皿に載せてくれました。
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砥石台の隙間をコーキング材で埋めたら酷い見栄えになったので、板表面のコーキング材を剥がし、ウッドパテを埋めました。その後、ウレタン系の塗料で塗装しました。
砥石台の使い勝手を試すため、美貴久の小刀を研いでみたところ、切れ味が改善しました。しかし、椅子の座面高に対して研ぎ台が高過ぎる。
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Cat ISONのトイレ枠を改造した研ぎ台の天板にトタン板を被せます。
脚の部分は角材を細工して安定するように工夫しました。
丹波青砥用の砥石台の隙間にコーキングしたら酷い出来栄えになりました。これはやり直さないと。
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最近、短期記憶が飛んで覚えていないことが多々あります。丹波青砥用の砥石台がいつの間にか薄くなっている。木目を見るとどうやら同じ板のようなので、縦挽きして板の厚みを半分にしたのだろう。板の厚みを半分にしてさらに凹部を掘り下げました。
砥石自体に厚みがあるので、台はこのぐらいの高さでちょうど良い。
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砥石台2点を同時進行で製作します。歪な形状の丹波青砥用の砥石台は、耐水性があるWRC (Western Red Cedar)の端材から製作します。2×4サイズの板に墨線を引いて、トリマーで掘り下げます。
12ミリと5ミリのストレートビットを使用。
少しずつ掘り下げながら凹部のサイズと形状を微調整。
もっとギリギリに攻める必要あり。
際を攻めすぎて隙間ができましたが気にしない。
もっと掘り下げても良いかもしれません。板の厚み38ミリに対して掘り下げた深さは8ミリほど。
歪な形状の天然砥石が台にピッタリと収まりました。
#1000の人造砥石の台は杉板で製作。
裏側にストッパーとして機能する脚を取り付けます。
脚は長めに。
木工接着剤で脚を台に固定。
ワークベンチに固定してある木製バイスに砥石台を固定して、脚の端部を鉋で削りました。
研いだばかりの鉋刃は良く切れます。
元はCat ISON用のトイレの枠として数年前に製作したものを研ぎ台として再利用する予定です。
右の丹波青砥の台が高すぎるのでもっと掘り下げて、トイレ枠を改造した研ぎ台自体の高さも調整する必要がありそうです。
隙間もなんとかしないと。