Making Whetstone Bases — Part 5

和歌山大村砥用の専用砥石台を製作します。

いくつも砥石台を製作しているとだんだん賢くなって、砥石の長さよりも長めの板を使い、トリマーで掘り下げた後に余分を切断しました。このようにすれば、板を固定するクランプが使いやすい。

卓上スライド丸鋸を使って砥石台の裏に深さ5〜8ミリ程度の溝を切ります。

ストッパーとして機能する脚を溝に嵌め込んで、

余分を鋸で切断。

排水用の穴を3つ貫通。

隙間はウッドパテで埋めました。

撥水効果があるウレタン系の塗料で塗装。

砥石台側面に銘を入れましたが、今ひとつ。

砥石が分厚いので、研ぎ台の高さを調整する必要がありそうです。

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Natural Whetstone Museum

京都亀岡にある天然砥石館を訪れました。

こんなところにやって来る時点で私はすでに底なしの天然砥石沼にどっぷりと嵌っている証でしょう。

亀岡は天然砥石の聖地だそうで、合砥(Awasedo)と呼ばれる高品質な仕上用天然砥石の採掘地は亀岡を含む丹波地方のみとのことです。

天然砥石の性質は産地や採掘した地層により多種多様であり、砥石の用途も異なります。天然砥石の大まかな分類を即座に理解するには上の図が参考になる。

豊国神社のフリーマーケットで入手した天然砥石を鑑定してもらいました。結果、98%の確率で「丹波青砥」で間違いないだろうとのことでした。上の図によると、粒度#1,000〜#3,500ぐらいの中砥であり、用途は家庭用包丁になります。辞書を調べると「青砥」とは「中研ぎ用の青灰色の砥石(といし)。素材は粘板岩・石英粗面岩を用いる。」とあります。

以前から所有する粒度#6,000の仕上用人造砥石と比べて同等以上の粒度と思っていた私は、ちょっとがっかりしましたが、入手価格が3千円であることを考えるとやはり中砥なのでしょう。中砥の中でも粒度が細かい仕上げ砥に近い天然砥石かもしれません。だとしたら、3千円は格安。

指先で粒度を確認している砥石は柔らかめの丹波青砥。こちらの砥石は4,400円。

こちらの籠には1万円近くの値が付けられた合砥が販売されています。公営の施設で展示即売されている砥石の価格なので、他所での価格はもっと高いかもしれません。

研ぎ体験コーナーもあります。

刃物を研ぐ際に均一に体重をかけやすいように、椅子の座面高が研ぎ台の高さとさほど変わらない構造になっている。両脚はどこに置くのだろう。

研ぎ体験で使用する天然砥石。

鹿皮は「返し」(ばり)を処理する際に使用するそうです。

ついでに豊国神社フリーマーケットで買ったばかりの荒砥を鑑定してもらいました。特徴的な白っぽい石の塊を持って、館長に近づいた時点で、数メートル先から「それは和歌山の白浜近くで採掘された大村砥です。」と鑑定されました。上の表によると、粒度は#300ぐらいの荒砥になります。

Toyokuni Shrine Flea Market — Part 3

今月の8の付く日は皆勤となりました。前回から気になっていた豊国神社境内の駐車場に車を停めることにしました。

蚤の市に来る人も参拝者とみなされて、駐車場はなんと無料でした。

訪問する露店は一店のみ。今回はこの「新潟精機製ステン止型定規目盛付」を確保。新潟精機のサイトには標準小売価格が4,000円とありますが、入手価格は数百円でした。45º、90º、135ºのケガキができます。

前回は仕上げ用の天然砥石を購入しましたが、今回は毀れた刃の修正も可能な荒砥石を購入することにしました。こちらも天然砥石ですが、産地は不明とのことでした。

同行者は江戸時代に焼かれたと思われる骨董の皿を1,500円で入手。

連続して3度も同じ露店で古道具などを購入した我々はお得意様扱いとなり、筍ご飯を炊こうと買っておかれた筍を一本、お皿に載せてくれました。

戦利品
江戸時代のお皿と筍

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Making Whetstone Bases — Part 4

砥石台の隙間をコーキング材で埋めたら酷い見栄えになったので、板表面のコーキング材を剥がし、ウッドパテを埋めました。その後、ウレタン系の塗料で塗装しました。

砥石台の使い勝手を試すため、美貴久の小刀を研いでみたところ、切れ味が改善しました。しかし、椅子の座面高に対して研ぎ台が高過ぎる。

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Making Whetstone Bases — Part 3

Cat ISONのトイレ枠を改造した研ぎ台の天板にトタン板を被せます。

脚の部分は角材を細工して安定するように工夫しました。

丹波青砥用の砥石台の隙間にコーキングしたら酷い出来栄えになりました。これはやり直さないと。

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Making Whetstone Bases — Part 2

最近、短期記憶が飛んで覚えていないことが多々あります。丹波青砥用の砥石台がいつの間にか薄くなっている。木目を見るとどうやら同じ板のようなので、縦挽きして板の厚みを半分にしたのだろう。板の厚みを半分にしてさらに凹部を掘り下げました。

砥石自体に厚みがあるので、台はこのぐらいの高さでちょうど良い。

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Making Whetstone Bases — Part 1

砥石台2点を同時進行で製作します。歪な形状の丹波青砥用の砥石台は、耐水性があるWRC (Western Red Cedar)の端材から製作します。2×4サイズの板に墨線を引いて、トリマーで掘り下げます。

12ミリと5ミリのストレートビットを使用。

少しずつ掘り下げながら凹部のサイズと形状を微調整。

もっとギリギリに攻める必要あり。

際を攻めすぎて隙間ができましたが気にしない。

もっと掘り下げても良いかもしれません。板の厚み38ミリに対して掘り下げた深さは8ミリほど。

歪な形状の天然砥石が台にピッタリと収まりました。

#1000の人造砥石の台は杉板で製作。

裏側にストッパーとして機能する脚を取り付けます。

脚は長めに。

木工接着剤で脚を台に固定。

ワークベンチに固定してある木製バイスに砥石台を固定して、脚の端部を鉋で削りました。

研いだばかりの鉋刃は良く切れます。

元はCat ISON用のトイレの枠として数年前に製作したものを研ぎ台として再利用する予定です。

右の丹波青砥の台が高すぎるのでもっと掘り下げて、トイレ枠を改造した研ぎ台自体の高さも調整する必要がありそうです。

隙間もなんとかしないと。

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Shitennoji Flea Market — Part 1

四天王寺で毎月22日に開催される骨董市、太子会を初訪問しました。

四天王寺に近い駐車場は最大料金が1,000円を超えるところが多い中、四天王寺の北東方向にある大阪警察病院前のTimes駐車場は4台しか停められませんが、土日祝日のみ最大料金が990円と格安でした。

東大門から入ってすぐの露店で使い捨てライターを一袋、100円で入手。50個ぐらいは入ってそうです。露天商が言うにはこのライターは関空で没収されたものとのことです。

同じ店で古道具3点を500円で入手。左手に持つ古びた、しの付きラチェットレンチはソケットサイズが17ミリと21ミリ。ラチェット機構は問題なく、回転方向を切り替えることができます。中央の10ミリと12ミリのオフセットメガネレンチはKTCの刻印があります。C型クランプはいくつあっても多過ぎることはない。

四天王寺境内に入ってすぐに4点入手して、Barbourのショルダーバッグがすでに重い。東寺の弘法市やがらくた市と似て、参拝者や来客者の年齢層が高い。

フィルムカメラや双眼鏡などの光学機器を扱うお店で、外国人観光客がポラロイドカメラを買おうとしていました。可動品であるかどうかをスマホの通訳appで尋ねていました。なんで、今時ポラロイドなのか?と不思議に思ったので調べると、可動品なら価格が1万円以上もする。

このテーブルの商品、すべて100円均一のお店で、刃は錆びているけれどほとんど使った形跡がない追入鑿を見つけました。「こんなん100円で売ったらあかんで!」と言いながら100円で入手。

義隆の銘があり、阪急百貨店の値札(¥1,300)も残っている。砥石で研いだらピカピカになりました。

同じ店で猫用の皿を2点、入手。

午前の部が終わり、四天王寺の南東、谷町筋に面する「うどんの前田 四天王寺本店」で昼食。

同行者はざるうどん(800円)、私はもちカレーうどん(1,100円)を注文。ボリュームたっぷりでお腹いっぱい。カレーうどんが人気メニューだそうで、美味しさから人気があるのが納得できます。

店員さんが二人いる広めの区画で古道具などを販売されている店で、砥石を見つけました。数枚ある砥石の中で一際、すべすべする小さな砥石がありました。

この砥石は天然砥石だそうですが、表面を触るとツルツルなので、粒度8,000番以上の仕上げ砥石だろうと思いながら品定めしていると、どこからともなく店員さんがやって来て、価格は700円だと言う。仕上げ用の天然砥石がこんな価格であるはずはないだろうと思いながら店員さんに千円札を渡し、「お釣りは500円でもええで」と言ったら、本当に500円のお釣りとなりました。

自宅に持ち帰ってこの砥石をじっくりと観察しました。直線的な模様がどうも不自然に見える。

どちらが表か裏かがよくわかりませんが、こちらの面の模様も擦れた後の汚れのようにも見える。

専用の砥石台を製作して、面直しで擦り合わせると、最も簡単に天然砥石風の模様が消えて、白っぽい人造砥石のようになりました。ツルツルだった表面がざらざらになり、泥がほとんど出ないというか、面直しの方から泥が出ているのではないかと思うほど、硬い。これはひょっとしてバッタもん?

帰り間際に古道具を扱う露店をもう一軒見つけました。

KEIBAの刻印がある錆びたペンチを入手。店主は「扇風機はどや?千円やで!なんなら十万円でもええけど」と繰り返す。あまりにひつこく言うので、負けずに私も難波風に返しました。「今日は風強いし、扇風機は要らんわ!」店主は笑いながら「来月も来てや!」

初めて行った大阪の骨董市での戦利品。京都の骨董市とはまるで違う面白い雰囲気を満喫しました。

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Toyokuni Shrine Flea Market — Part 2

毎月8の付く日に開催される豊国神社のおもしろ市を再訪しました。近くの駐車場が満車だったので、前回と同じ駐車場に車を停めました。

8日が古布、骨董のフリーマーケット、18日が手作り品などのフリーマーケット、28日が手作りと手作り素材の市だそうですが、8日に来た時と出店する露天商はほぼ同じ人だったように思います。

お目当ては古道具を販売するこちらのお店(こまそう)。玄能も綺麗に修復されてすぐ使えるようになっています。

前回購入したものと同様、ヘッド部分にカシューが塗布されています。

この鋼は用途が不明ですが、珍しいので入手。

TOBIの刻印がある、本革製の工具ホルダー。

ホルダー部分の径が小さいので、小さめの玄能も落下することはない。

蝶番付きなので座った時に折れ曲がる。

3,000円の仕上げ用天然砥石を購入することにしました。天然砥石は人生初。奥が深いので沼に嵌まりそう。

産地は不明だそうですが、指で触れるとツルツル。手元にある最も滑らかな仕上げ用人造砥石が6,000番。それと比べるともっと滑らかなので8,000番ぐらいの粒度かもしれません。

前回、購入しなかったこの追入鑿もお買い上げ。

今回もBarbourのショルダーバッグが役に立ちました。

合計、7,200円のお買い物となりました。

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Toyokuni Shrine Flea Market — Part 1

毎月8日、18日、28日に豊国神社で開催される「おもしろ市」に行って来ました。豊国神社から少し離れた東山本町七条のタイムズ駐車場に車を駐車。

豊国神社すぐ近くの大和大路通に面した駐車場も同じような駐車料金だったので、次回はもっと近い駐車場に停めよう。

豊国神社「おもしろ市」

事前情報で出店数が30〜50の小規模であることは知っていました。実際に行ってみると、この日だけかも知れませんが、出店数は20店ぐらいだったように思います。境内に入ってすぐの店では「売上金全額をウクライナに寄付」と表示されていたので、その店は通り越して別の店へ。

豊国神社「おもしろ市」
豊国神社「おもしろ市」
豊国神社「おもしろ市」
豊国神社「おもしろ市」

数少ない出店者の中に興味を引く露天商(こまそう)が一人、おられました。鑿や鉋、砥石などの古道具を扱う方で、どの古道具も錆が落としてあり刃は研いである。

豊国神社「おもしろ市」

この追い入れ鑿もすぐに使えそう。プロによる研ぎ代も商品の価格に含まれているとしたら、商品はただ同然ということになります。

豊国神社「おもしろ市」

鋭利な刃先で怪我しないよう、布切れが巻いてある。

豊国神社「おもしろ市」

金槌もものすごく綺麗。私が左手に持つ柄の短い金槌は靴職人が使うものだそうです。

柄の短い金槌は狭いスペースで便利。ヘッド部分が大きくて重いので、振り回して叩く必要はありません。赤い塗料はカシュー。

柄が短いと腰袋に収まる。

豊国神社「おもしろ市」

2,000円の天然砥石は破格値。仕上げ用ではないので安いそうです。

豊国神社「おもしろ市」

こちらの薄い仕上げ用天然砥石は8,000円。

豊国神社「おもしろ市」

娘さんがお手伝いをされていました。8の付く18日と28日も出店されるそうなので、こちらの露天商のみを目当てにまた来よう。

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Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 1

お寺で定期的に開催される市に出かけるのがマイブームになっていますが、今回は京都北野天満宮で毎月25日に開催される天神市に出かけました。

前日にTimesの駐車場検索appで目的地から少し離れた場所にある、比較的駐車台数が多い広い駐車場を選びました。北野天満宮にもっと近い駐車場は最大料金が600円ぐらいのところもありますが、天神市が開催される毎月25日は朝早い時間帯から満車になります。北野天満宮は星の神社、大将軍八神社からは目と鼻の先。

目的地となる北野天満宮からは徒歩10分ぐらいの距離でしょうか。午前8時過ぎ頃に到着したら空きあり、3時間後の帰る頃には満車になっていました。生まれも育ちも大津市中心部の私にとっては京都と言えば、電車で二駅の隣町なので、碁盤目の中心部を熟知しております。亡き父が(私にも遺伝している)持病の眩暈で、叔父が勤めていた京都の病院に運ばれた時、救急車で10分もかからなかったのを覚えています。

古道具を扱う露天商でこの日、最初に買ったのは際鉋。交渉していないのに200円引きの800円にしてくれました。

露天商の6割ぐらいが東寺の弘法市にも出店しているのではないかと言う印象を受けました。洋物が多い平安蚤の市と和物が多い東寺の弘法市を足して二で割ったような感じ。

3,000円のこの仕上げ用天然砥石、今にも買いそうになりましたが、人造の合成砥石と比べて研ぎ具合が優れているのかどうかがわからないので、購入を控えました。天然砥石に詳しい方のサイトによると、天然砥石もピンキリで京都と滋賀の山から採掘されるものは世界的に見ても珍しい良質のものがあり、産地がブランド化しているものもあるとか。私には天然砥石の良し悪しを判断できる能力はない。

プラコンに入っているもの全て、200円というわかりやすい売り方をされているこちらのお店で、玄能とニッパー、番線を締めることもできるシノ付きの小さな釘抜きを入手。古い金槌や玄能は柄が細いものが多く、極端に指が短い私の手に馴染みやすいので、古道具はちょうど良い。

錆びた玄能はインパクトドライバーに取り付けたワイヤーブラシで錆を落としました。

割れ防止加工が施された状態が良い平鉋を1,000円で入手。こちらの露天商は平安蚤の市でも出店されていた人でした。

この日だけかもしれませんが、外国人観光客が半数ぐらいいるのではないかと思うほど、欧米人らしき客が多い印象を受けました。嵩張るものや大きなものを避けて、小さな和骨董を買い求める人が多い。

私のすぐ前におられた外国人観光客と思われる人、絵葉書を買おうとされていました。店主に手渡されたセット販売の絵葉書が二枚、不足しているようで、言葉が通じないので困っておられました。私がセット販売であることを伝えると、会計を済ませた後、不足するもう二枚を選びに行かれました。平安蚤の市でお会いした店主曰く、「私、英語わからへんし、ここにいて欲しいわ。」

見る人によってはゴミ箱に見えるこの木箱の中にも掘り出し物が埋もれています。不思議なのは、一般的とは思えない特殊工具である錆びた板金鋏があちこちの露天商が販売していること。

帰り際に100円で買った右の古びたマイナスドライバー、このサイズはドライバー以外の用途で使うことが多い。(左は以前から愛用しているSnap-on製ドライバー)

同行者は1970年代のクラフトマグを入手。

刀の鍔を外国人向けに販売する露店。私は天然砥石に興味がある。Steve Jobsはもしかしたら北野天満宮天神市のような露店で、関空で没収された手裏剣を買ったのだろうか。

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Heian Antique Flea Market — Part 1

TIMES粟田口駐車場
岡崎で最大駐車料金1,000円は最安かもしれません。

京都市中心部の洛中と呼ばれる地区に出かける際は特にどの駐車場を利用するかが重要となります。大抵の場合、目的地から少し離れた所にある駐車場がちょっと不便かもしれないけれど安くてお得感があります。(今回、選んだ駐車場は東大路よりも東側にあるので「洛中」ではありません。)

ちょっと不便と言うより、散歩するにはちょうど良い距離です。琵琶湖疏水にかかる橋を渡って、市立動物園の前を通り、

最初の目的地である権太呂岡崎店に到着。

同行者は木の葉丼(¥1,100)、私はおろしざる蕎麦とお好み御膳のセット(¥1,500)を注文。

食後は次の目的地である平安蚤の市が開催されている、平安神宮前の岡崎公園へ。

このフリーマーケットに来たのは人生初のはず。100店以上が出店しているようです。米国イリノイ州とミシガン州滞在時に週末に頻繁に出かけたフリーマーケットと同じような香りがする。和骨董を扱う店よりも洋物を扱う店の比率が高いという印象を受けました。

私にとっての掘り出し物は日本製の古道具。

実際に使うかどうかわからない秤り。

錆だらけの鉋(¥500)に、

手入れが必要な鑿(¥1,000)。鉋や鑿を販売する店は2、3店しかなかったように記憶しています。こちらの店で鉋を大量に買った外国人がいたそうで、良いのは残っていないでしょと店主が言われていました。

珍しい立ち鉋(鉋台を修正する鉋)と敷居の溝を掘る時に使う鉋。共に¥500。いずれも手入れが必要です。

天然砥石は厚めのものは¥3,000、薄いものは¥2,000。ちょっと迷いましたが、こちらは購入せず。

次回は4月12日に開催。4月は26日にも開催するそうです。私にとっての次回は3月21日の東寺弘法市になりそうです。

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Okatsune Shears Sharpened

一度も研いだ記憶がない岡恒の刈込鋏、切れ味が悪くなったので、粒度が異なる3種類の砥石で刃を研ぎました。ナットを緩めて鋏を分解し、研ぎ易くしてから鑿と同じ方法で研ぐと、以前の切れ味が蘇りました。やはり、刃は定期的に研ぐべきだと実感しました。

岡恒刈込鋏60型205

Japanese Hand Plane Made By Goro

Japanese Hand Plane

義父から譲り受けた年代物の和鉋を紹介します。恐らく少なくとも50年以上前に製作された和鉋です。

Japanese Hand Plane

鉋身の表に「剣」、裏に「五郎謹製」の刻印入り。調べてみると新潟県の田中鉋製作所先代、田中五郎次の作品のようです。息子の昭吾作の鉋に関してはある程度の情報が得られましたが、先代が製作した鉋に関してはほとんど情報がありません。極めて貴重なものであることは確かだと思います。

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刃の長さがおよそ70mmなので「寸八」と呼ばれるサイズです。私の手には大き過ぎますが、90mmの角材を削るにはこのぐらいあった方が効率的です。

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我流でおよそ30ºの角度で刃を研いでみたものの切れ味はこんなもん?

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樫の木でできた鉋台の頭の部分に割れがあったので、木工ボンドで接着しました。

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試しに廃材を削ってみましたが切れ味は今一つ。どちらかと言えば、替え刃式の鉋の方が良く切れる。刃の研ぎ方が間違っているかもしれないと思い、ネットで検索すると富山大学の研究資料用ビデオがヒットしました。

鉋刃を研ぐという行為の奥の深さが感じられる素晴らしい動画だと思います。

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この動画に触発され、私も三種類の砥石を使って五郎謹製鉋刃を研ぎ直しました。

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切れ味がかなり改善されましたが、私としてはこの切れ味で完全に満足できていないので、鉋刃をさらに研いでみます。鉋刃を研ぐという行為に嵌りそうな予感がします。