Digital Camera RAW Compatibility Update

デジタルカメラRAW互換性アップデートが公開されています。今回のRAW互換性アップデート対象機種は今年の春に発売されたOlympus PEN E-P5のみ。他にも変更点が二つあります。

  • Restore lens correction to Sony Cyber-shot DSC-RX100 images
  • Address a white balance issue with some Nikon images that were modified by third-party applications

Sony DSC-RX100で撮影した画像のレンズ補正を復元する機能が追加になっています。これまで、レンズの歪曲補正が何か変だったので、その辺りが修正されているものと思われます。

先日入手したFUJIFILM XF1はRAWが相変わらず対応していません。発売後、もうすぐ1年になるカメラなので、今後もMac OSではRAWが対応しないかもしれません。

Olympus PEN E-P5 Hands-on

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阪急梅田駅ビッグマン前広場で開催された「PENコレクション2013」に立ち寄りました。新発売のPEN E-P5を実際に手に取り、その質感を確認することができました。

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思いの外、前玉が小さいM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8と電子ビューファインダー(VF-4)を装着したPEN E-P5を手にした第一印象はずしっとして重く、高級感があること。17mm F1.8レンズキットは電子ビューファインダーがセットになっています。14-42mmレンズキットも同時に発売されますが、そちらのキットにもVF-4が同梱されます。

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こちらはブラックボディーのプレミアムモデル。プレミアムウッドグリップは購入後に取り付けることはできないそうです。

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いずれのレンズキットにも付属するVF-4は、ボディーキャップレンズキットを選択しない限り、不要という選択肢はないので、オリンパスはユーザーに使ってもらいたいと思っているのでしょう。電子ビューファインダーとしては、たいへん見易いものであると思います。

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会場には実写サンプルが展示してありました。翼を拡げて飛行中のシロアジサシと星空の写真(右側)も展示してあったので、オリンパス社員の方に撮影方法を尋ねてみました。4秒の露出であるにも関わらず、シロアジサシがぶれていないのは、やはり、ストロボ強制発光により、光が当たっている瞬間のみ被写体である鳥が写っているからという理解で正しいようです。撮影に使用したレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0だそうですが、周辺部も星がほぼ点像になっており、収差が極めて少ないことがわかります。

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PENシリーズで初めてWi-Fiが内蔵されたE-P5、その使い勝手を知りたくて、リモート撮影のデモンストレーションをお願いしました。専用のiOS App、OLYMPUS Image Shareを使って、Wi-Fi接続したiPhoneにカメラのライブビュー画面を表示し、AFポイントを指定してシャッターを切ることができます。集合写真などで便利なタイマー機能も利用できます。

しかし、私が想定したのは、マニュアルフォーカスでiPadなどの大きな液晶画面で確認しながら星の写真を撮るという使用状況です。これが可能なのかどうか、マニュアルフォーカスを試してもらいましたが、結果は不可能ということでした。スマートフォンを使用したリモート撮影の機能は、撮影モードがiAUTOの時だけ機能するようです。それでも、マニュアルフォーカスで撮影した画像をiPhoneやiPadに転送して、その場でピントが合っているかどうかを確認することはできます。流し撮りの動きを自動検知する、IS-AUTOを用いて撮影した画像も、より大きな画面でピントや手ブレの有無を確認することができそうです。

Olympus PEN E-P5

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Olympus PEN第4世代のE-P5が正式に発表されました。4/3型撮像センサーはOM-D E-M5と同じカメラ部有効画素数1605万画素、総画素数約1720万画素。恐らくSony製の高感度、長秒時撮影に強いセンサーだと思われます。薄いローパスフィルターを採用しているそうで、画質はE-M5同等とのこと。E-M5同様、撮像センサーシフト式5軸手ブレ補正機構を搭載するが、新たに流し撮りを自動検知する機能もあるとか。これにより、斜め方向の流し撮りにも対応。シャッター速度は最速値がE-M5よりも速い1/8000秒。(流し撮り自動検知機能と1/8000秒の高速シャッターはモータースポーツの撮影には適している。)

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タッチパネル式のモニターは約104万ドットの3.0型可動式液晶。(天頂付近の星空撮影やローアングルでの星景写真撮影に適している。)ピーキング機能も新たに搭載されたので、星のピント合わせが容易になります。また、インターバル撮影も可能であり、タイムラプス動画の自動生成もできるとか。

さらに、このクラシックなデザインのカメラにはWi-Fiが内蔵されており、iPhoneなどのスマートフォンと通信しながらリモート撮影ができるだけではなく、スマートフォンで取得するGPSデータを撮影した写真に埋め込んだり、iPadなどの大きな液晶モニターにライブビュー画面を表示させ、AFポイントを指定して、シャッターを切ることができる「ワイヤレスタッチAFシャッター」の機能が搭載されている。

Olympusのサイトにある静止画実写サンプル5を見て驚きました。翼を拡げて飛行中の鳥の背景は星空。換算24mmの広角レンズとしてはオリオン座が妙に傾いて写っているので海外(南の方)で撮影した写真だと思われます。Exifデータを見るとフラッシュは強制発光。露出4秒でこんなにも暗い星が写っているのはレンズがf/2.0と明るいからでしょう。しかし、4秒の露出でなぜ鳥の被写体ブレがないのだろう?ストロボで光を照射した時だけ鳥が写ると考えると、被写体ブレはない?

5月13日追記)本日、オリンパスから郵送されてきたOLYMPUS PEN E-P5の豪華なカタログに実写サンプルの解説が載っていました。上のサンプル画像の撮影地はインド洋に浮かぶセーシェル共和国のバード島。ストロボ強制発光により、写った鳥は、シロアジサシ。透けて見える羽の向こう側にも星が写っています。やはり、ストロボ発光時のみ被写体である羽ばたくシロアジサシが写っているので、露出4秒でも被写体ブレが起きていないと思われます。

星空撮影時にフラッシュを焚く人を見て、この人は星空撮影の基本をまるで理解していないと思ったことがあります。しかし、被写体の一部がフラッシュの光が届く至近距離にある場合は、このような素晴らしい写真が撮れることを考えると、星空撮影の基本に関する常識を覆すものかもしれないと、この実写サンプルを見て改めて思いました。