Suzuki Jimny Spark Plugs Replaced

NGK Premium RX Spark Plugs

先月の車検時に交換を勧められていたSuzuki Jimnyの点火プラグを自分で交換することにしました。今回はNGKの比較的、新しいイリジウムプラグ、プレミアムRXを使用することにしました。黒いパッケージが特別な点火プラグであることを主張しています。

NGK Premium RX Spark Plug

このプラグはNGK史上最強プラグだそうで、中心電極に世界初の新素材「ルテニウム」を配合し、白金突き出しオーバル形状の外側電極を採用しているそうです。抜群の着火性、低燃費、耐汚染性、長寿命などの効果があるとか。エンジンの始動性に問題を抱えているので「抜群の着火性」の部分に特に惹かれました。

NGK Premium RX Spark Plug

この車は一年ほど前から、新車時に比べてエンジン始動に要する時間がプラス1、2秒、長くかかるようになっています。原因は古くなったバッテリーかと思い、去年の秋にPanasonic Blue Battery CAOS 75B24Rに交換しましたが、エンジン始動性に関しては改善が見られなかったという経緯があります。Suzuki Jimny JB23W-6型に適合するNGK Premium RXの品番はDCPR7ERX-P 97620です。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

エンジンの中にある点火プラグはインタークーラーの真下!過給器(ターボ)を搭載したジムニーの場合、点火プラグにアクセスするには先ず、このインタークーラーをユニットごと取り外す必要があります。当然ながら、ダクト2本も取り外さなければなりません。この写真を撮影した時は気付いていないのですが、画像右側のエンジンルーム内に謎の青い物体が写っています。何でしょう?

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

インタークーラーの樹脂製カバーを#3のプラスネジ4本を緩めて取り外しました。滅多に使わないPB製#3プラスドライバーが活躍しています。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

インタークーラーのカバーを取り外した状態。次はダクト2本をマイナスドライバーで緩めて取り外します。謎の青い物体が何なのか、まだ気付いていません。この青いパーツは前からあった自動車部品としか思っていない。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

ダクトを縛る金属製のバンドを緩めてから、インタークーラー前方下部にあるボルト1本を10mmのソケットを装着したシールドラチェット(Snap-on F936)を用いて取り外しました。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

取り出したインタークーラーユニット本体。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

排気容量660CCのエンジンヘッド部が見えてきました。8mmのソケットに付け替えて、エクステンションバーを装着したシールドラチェットを用いて4本のボルトを緩め、ダイレクトイグニションコイルの樹脂製カバーを取り外しました。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

3気筒のエンジンですからイグニションコイルも3本あります。10mmのソケットを装着したラチェットでイグニションコイルを固定しているボルト3本を取り外しました。これで簡単にイグニションコイルを取り外すことができると思っていたのですが…

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

手前2本は容易に取り外すことができましたが、最も奥にある1本は、インタークーラーを固定するステー(画像上方に写っている金属板)のボルト3本を緩めて浮かした状態にする必要がありました。ボルトは前方に1本、後方と言うかステーの裏側に2本あります。作業スペースがほとんどないので、この裏側2本を緩めるのに少々手間取りました。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

16mmの点火プラグ専用ソケットを装着したAP製T型ハンドルを用いて、手前のプラグから順に取り外しました。手前の1本だけ、締め付けが妙に緩い。2回目の車検時に整備士の方がプラグを外して状態をチェックしたのだと思います。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

点火プラグ専用ソケットを用いて取り外した古い点火プラグ。

DENSO IRIDIUM IXU22C Spark Plug

純正品はDENSOイリジウムIXU22Cでした。まだそれほど劣化しているようには見えません。2009年3月の初回車検時に交換したものです。このプラグで31,959km、走行したことになります。ロータリーエンジンの使用済み点火プラグとは異なり、乾いています。エンジンオイルが付着していないので至近距離で見ると新品のように綺麗に見えます。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

しかし、少し距離をあけて見ると、ご覧の通り、カーボンが付着して汚れており、やはり使用済みのプラグです。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

NGK製の新しい点火プラグ(ネジ径12mm)はメーカーが指定する締付トルクが15N•m〜20N•mだったので、プリセット型トルクレンチは18N•mに設定しました。

Suzuki Jimny JB23W — Replacing Spark Plugs

エンジンルームの隅っこにあった謎の青い物体の正体はこれでした。幼児用のスリッパ???何であんなところに置いてあったのか?いつからあったのか?ますます謎は深まるばかり。

このジムニーを購入した2006年まではEunos Roadster (NA6CE)を所有していました。10年以上も前のことですが、冬になると、暖かいエンジンルームを子猫が勝手に住処にしていました。エンジンの上で子猫はフライドチキンを食べていたようで、その痕跡である手羽先の骨の部分がシリンダーヘッドの上に置いてありました。

屋外駐車のジムニーのエンジンルームで、猫が冬の間、暖を取っていることは十分に考えられますが、幼児用のスリッパを猫が持ち込むことはないと思うのですが。先月の車検時に整備士は気付くはずなので、それ以降に誰かがエンジンフードを開けて、車の形をしたこの幼児用スリッパをエンジンルームの隅っこに置いた?何のため?整備した人がいたずらをしたとは考えられないし…

話題がそれました。新しい点火プラグを取り付けたエンジンは着火性が改善されました。エンジンはセルを回してすぐに気持ちよく始動するようになりました。加速性能や燃費も改善しているかもしれませんが、その辺りに関しては後日、レポートします。

使用した主な工具類

  • 10mmのコンビネーションレンチ
  • 差込角3/8″の10mm標準ソケット
  • 差込角3/8″の8mm標準ソケット
  • #3プラスドライバー
  • 差込角3/8″シールドラチェット
  • 差込角3/8″の16mmマグネット式点火プラグ専用ソケット
  • 全長265mmのT型ハンドル
  • モータースポーツ用プレセット型トルクレンチ

作業の難易度:5段階で3

総走行距離:58,659km

7 thoughts on “Suzuki Jimny Spark Plugs Replaced

  1. 筆者 様

     面白いと言うより、非常に綺麗な形状ですね、この新しいプラグ。論理では説明出来ませんが、非常にりにかなった作りになっていると直感的に感じました。交換された後のエンジン始動が非常に軽やかな事を読みますと、非常に綺麗なスパークが維持される形状アンのだな〜、と思います。古いプラグとスパークを受ける側の形状(L字部分)は、新しい方が細くなっているので、スパークが斜めに飛ばない(L字の幅がある分だけ、その幅の何処にスパーク(Ark)が飛ぶかまっすぐ最短距離なのか、それともL字のエッジなのか?そのスパークが飛んで行く距離の僅かな差で、ピストン内の圧縮された気化ガソリンへの点火タイミングがカラルのかも知れませんね(あくまで予測的な話ですが)。

     それにしても、子供さん用のスリッパが片方・・・CarsとういCG映画によく似た形ですが、きっともう片方は寂しがっている事でしょうね。

    Jim,

    1. NGK Premium RXシリーズは、去年の夏に発売されたそうです。最近、アイドリング時にエンジンが自動的に停止する車が増えています。信号待ちしている時などにエンジンがストップし、ブレーキペダルから足を離すと自動的にエンジンが再始動する仕組みです。すぐに始動しないと困るわけで、そうした車に最適化した点火プラグではないかと思います。

      私が所有する古い車にも最新技術が利用できることはありがたいことです。Mazda RX-8にもこのシリーズのプラグを使おうと思い、調べてみたら、ロータリーエンジンのRX-8は残念ながら専用プラグしか使えないことがわかりました。

      子供用のスリッパを誰があんなところに置いたのか、気になっているのですが、犯人はまだわかりません。近所でよくイタチを見かけるのですが、ひょっとしたら、イタチのいたずらではないかとも考えています。とすれば、この車の形をしたスリッパは近所のお子さんが履いていたものかもしれないので、聞いてみようかと思っています。

      1. 筆者 様

         あ、成る程、アイドリング・ストップタイプのエンジンであれば、停まった後に確実にエンジンが掛からないといけないわけですから、プラグの「確実着火」精度は今までのものより確実にならないといけないわけですね。普段は気にしない部品ですが、こう言う隠れた所にも、精度と技術の向上が見られるのですね。

         はは!イタチさんがそのスリッパを持って来た?考えられない話でも無いですね。冬の時期、外は寒いですが、ガレージの中も寒いでしょうが外よりは暖かいわけで(風などの遮りがありますから)、隠れる所も沢山ありますから良い仮の塒(ねぐら)なのかも知れませんね。イタチも車好き?なのかも。

        Jim,

      2. 我が家ではクルーガーのエンジンの上に柿の食い残しがありました。気づいて洗い落としました。犯人はイタチだと話していました。イタチが普通にいるってのも笑えますが。
        昔住んでいたマンションの駐車場に柿の木があり、ちょうど僕の位置にあり熟して落ちて塗装が剥げました。果樹は酸性なので放っておくとこう成りますと言われたが、サラリーマンなんて週に一回乗るか乗らないかですから。

      3. 柿ですか。実は犯人を突き止めようと、「イタチ+エンジンルーム」で検索してみたら、柿をエンジンルーム内に置いて行くイタチのことを書いている人がいました。やはり、犯人はイタチが濃厚ですね。

        器用にもブリキ製の丸いゴミ箱の蓋をイタチが開けようとしていたのを夜中に目撃したことがあります。中には使用済みペットボトルしか入ってないのに、回転させてロックする蓋を開けていました。

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