Wood Carport — Part 9

East End

東側から見た「パーゴラ」側面図を作成しました。(木材はまだ加工していないので、変更になる可能性があります。)棟板なしのトラス構造です。接合部はシンプソン金具タイプレートとOSBガセットで補強する予定です。柱と桁の接合部は枘組みを考えています。2×4の垂木はバーズマウス切り込みを施して桁に載せます。垂木の全長が2,139mmになったので、8’の2×4材が必要になります。二本の短い小屋束と小屋梁は東西両端部のみ設置する予定です。屋根勾配を20ºから25ºに、軒の出を250mmから300mmに変更したので軽自動車を余裕を持ってパーゴラ内に駐車可能。

Front (East Middle)

中間部では上の画像のようになります。トラスの構造計算はしていないのでどの程度の積雪や風圧に耐えれるか不明です。強度に問題がありそうなら、製作過程で方杖や筋交いなどの補強材を追加しようと考えています。この図面も使い慣れたiWork Numbersで製図しました。

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Wood Carport — Part 8

South 2017

南側から見た「パーゴラ」の側面図がほぼ完成しました。(屋根勾配を20ºから25ºに変更し、棟板をなくしたので、6月7日と6月8日に図面を差し替えました。)左(西)から右(東)に向かって下り坂になっている土地に建設しますが、勾配を計算すると僅か1.5ºしかありません。水平は沓石(束石)の高さではなく、柱の高さで調整します。具体的な数値は90mm角の杉材を立てて見ないとわかりませんが、図面では柱の高さは左から2,200、2,275、2,300mmにしてあります。

foundation

切妻屋根の高さは桁上821mmなので、束石上面から東側で最高3,261mm、西側で最低3,111mmぐらいになります。屋根勾配は25º、軒の出は300mm、2×4の垂木は566.2mm間隔で片面に11本、合計22本になります。棟板ありのパターンも考えましたが、トラスを地上で組み立ててから持ち上げて桁の上に載せた方が精確に作業しやすいので、棟板なしにしました。コメリのサイトによると、8’の2×4材で重さはおよそ2.9kgなので、トラスを組んでも一組で6~7kgだろうと思われるので、一人で持ち上げることが可能であると判断しました。垂木の間隔はガレージと同じ24″(およそ600mm)を基本に等間隔に配置すると、566.2mmになりました。

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長さ3,000mmの杉材を試しに沓石の上に置いたら自立しました。柱底面が精確にカットしてあり、沓石が水平に埋まっていることを示すものです。作業はすべて一人で行う予定ですが、柱が自立するのなら固定するのはそれほど難しくないかもしれません。

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Wood Carport — Part 7

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車で往復1時間ぐらいにあるホームセンターで、未乾燥の杉角材(90 x 90 x 3,000)を12本、調達してきました。

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細長いウッドデッキの手摺とフェンス製作に使用したものと同じ杉材ですが、当時は八幡のCOSTCO近くのホームセンター(ムサシ)でしか手に入らない状況でした。現在は県内の各ホームセンターで販売されているので入手しやすくなりました。90分までなら無料で軽トラックを借りることができるので、お店の選択肢が増えます。訪れたホームセンター(ナフコ)は杉材の在庫が豊富。前回から2年が経過し、せっかく覚えたトラック結びをすっかり忘れてしまいましたが、店員さんが杉材の積み込みと荷台への固定をやってくれました。

驚いたことに元同僚がこのホームセンターで働いておられました。しかも資材売り場を担当しておられる。午後8時に閉店なので、通常なら10分ぐらい前には軽トラックを返却しなければなりませんが、元同僚がお店にいれば、事情は異なり、「8時半までいるから大丈夫」と言ってくれました。「入口が閉まっていれば出口から入って来て」と頼もしい一言もいただきました。

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Wood Carport — Part 6

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今日は仮置きした沓石(束石)をモルタルで固定します。モルタルはセメント1に対して砂3の割合で混ぜ、適量の水を加えて作りますが、計量時にAstro Products製の1Lフューエルカップが役立ちました。

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水を加える前に念入りに掻き混ぜておくことが重要。

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バラスの上にモルタルを載せ、その上に沓石を置いて水平を出し、同時に水糸を頼りに正しい位置に沓石を設置。モルタルが硬化する前なら微調整可能です。

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二方向で水平になるように水準器で確認。水平を出すことばかりに気を取られていると、直角が出ないことにもなるので注意が必要です。

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穴の隙間に掘り出した土を埋め戻し、水を加えない空練りのモルタルを敷きます。

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最後に水を撒いて沓石の設置作業を終了。

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同じ手順を繰り返し、四隅の沓石を設置しました。

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残り二つ、沓石を設置しますが、そのうちの一つは道路に面した南側の中央。

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予想した通り、5センチほど掘り下げると蒸発散設備のコンクリートブロックがまたもや姿を現しました。

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鉄筋はディスクグラインダーで切断。

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ブロックはタガネとハンマーで破壊して少しずつ取り除くしかありません。一つの穴を掘るのに3時間ぐらい要しました。

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合計6個の沓石が設置できたので、遣り方と水糸を撤去しました。短めの釘抜きがこういう時に役に立ちます。

沓石(束石)設置作業の難易度:5段階で3

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Wood Carport — Part 5

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BEFORE

去年、製作したウッドデッキ用階段を南側におよそ90mm、移動させました。90mm角の角材端材を利用してハンガーボードを延長させてストリンガーを固定しました。

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AFTER

階段昇降時に母屋ログハウスのノッチが邪魔になっていましたが、階段を移動させたことにより、その問題が解消されました。尚、この階段はblocklayer.comのStairs Calculatorを利用して製図しました。パーゴラのトラスを製図する際もblocklayer.comを利用させていただく予定です。

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Wood Carport — Part 4

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6個の沓石(束石)を設置する際におよそ200mm四方、深さ240mmの穴を掘る必要がありますが、穴を掘る道具はサイズや形状が異なる複数のスコップがあった方が良いだろうと思い、Astro Products製のステンレススコップを入手しました。 革紐が付属しますが、炎天下にしばらく放置していたら切れてしまいました。

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先ずは義父から譲り受けたタケノコ掘り用の鍬で掘り下げながら、

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APステンレススコップで砂利や土を取り除きました。200mmほど掘ると、粘土質になります。タケノコ掘り用の鍬は柄が短めなので、座った状態で掘ることができます。炎天下で立った状態で作業するのと座った状態で作業するのとでは体力の消耗度が全然違います。

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沓石の上端がGLになるぐらいまでおよそ240mmの深さの穴を掘りました。北西側は水糸を頼りに難なく図面通りの位置に穴を掘ることができました。

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水糸は遣り方に打った短い釘に結びました。作業中に水糸が緩めば釘に巻くことで張り具合を調整できます。1360mmは母屋布基礎からの距離。

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ブロック積みした蒸発散設備が地中深くに埋まっており、鉄筋は補強用として使われていたようです。このコンクリートブロックは破壊して撤去しなければなりません。

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タガネを使ってブロックを破壊し、沓石が設置できるようにしました。

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深さ240mmの穴を掘った後、突き固めながら粒の大きさが異なる二種類の砕石(バラス)を穴に入れました。

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沓石の高さが一定になるよう、幅150mmぐらい(本来は沓石底部の一辺の長さである200mmが理想)の板にGLの線を引き、簡易定規としました。2年前に細長いウッドデッキを製作した時も沓石を設置しましたが、高さが170mmの小さな沓石だったので、定規は不要でした。

手持ちの水準器が穴に入らなかったのですが、この簡易定規の上に水準器を載せると水平を確認することができます。しかし、この段階では厳密に水平を出す必要はありません。砕石の上にモルタルを敷く時に水平、垂直を出します。

Pergola Carport Layout 2

道路に面した母屋南側で作業していると、犬やヤギの散歩をする近所の人が「何ができるのですか?」「ウッドデッキですか?」と声をかけてこられます。知っている人には「カーポートです。」と答えますが、知らない人には「ウッドデッキですか?」と尋ねられたら、「はい、そうです、暑いですね。」とか「いいえ、パーゴラです。」と答えるようにしています。

そんな会話をしながら作業していて、「パーゴラ」にしては大き過ぎるかなと思いながら、公共下水道に接続してからは使用していない合併浄化槽の上に駐車したSuzuki HUSTLER Aを見て気付きました。すでに大きな「パーゴラ」を南北方向にさらに700mmほど延長し、母屋とウッドデッキが後ろまたは前になるように車を停めれば、軽自動車が余裕で2台駐車できるということです。早速、iWork Numbersで図面を引き直して、全長を5,000mmから5,700mmに変更することにしました。

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南の方に700mm延長するので穴を掘り直して遣り方と沓石を移動させました。仮りに固定した杉90mm角の柱は細長いウッドデッキのフェンスに使用していたもの。柱を取り付けた方が位置調整しやすくなります。

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このナンテンも移植しなければなりません。

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Wood Carport — Part 3

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遣り方設置作業を続行します。北西側のコーナー部分から自作の杭を打ち、水平を確認しながら板をビス留めしました。板はできるだけ直交させた方が水糸が張りやすくなります。

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南西側を少し掘ってみると錆びた鉄筋が姿を現しました。この辺りに、我々が引っ越して来てからは使っていない蒸発散式浄化槽の設備が地中に埋まっているのは知っていました。浄化した汚水を側溝に放流する方式の合併浄化槽に変更した時に、地中に埋まっている蒸発散設備は一部を取り除いたはずでしたが。

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錆びた鉄筋はディスクグラインダーで切断しました。

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基準となる北西側の遣り方。下水管の桝が干渉しそうな際どい位置に柱を立てることになります。

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南西側の遣り方。

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右手と左手が同じように使えると便利なことが多々あります。

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Wood Carport — Part 2

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パーゴラ建築に必要な基礎の材料を近くのホームセンターで入手しました。高さ240mmの沓石(束石)6個とバラス、砕石、砂、セメントなど。

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ウッドデッキの床材として使用している桧KD (Kiln-Dried) 人工乾燥材が在庫限りの破格値で売っていたので、在庫を全部カートに載せました。桧KD材は長さが2メートルですが、後部座席の片方を倒したSuzuki HUSTLER Aに難なく積載することができました。砕石や沓石の重量が重く、車は助手席側が少し沈みました。積載した材料の重量は恐らく200kgを超えています。

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自宅に持ち帰った材料を車から降ろし、既設ウッドデッキのフェンスを撤去する作業に取りかかりました。

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Subaru R1のエキゾーストパイプとマフラーの交換作業で活躍したVISE-GRIPが木工作業でも活躍しました。錆が原因で折れたり曲がってしまったコーススレッドはインパクトドライバーで緩めて取り外すことができません。これまではプライヤーで強引に引き抜こうとしていましたが、VISE-GRIPを使えば折れ曲がったビスやコーススレッドを回して緩めることが可能です。

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手摺は杉の角材を継いであり、雨水が浸水しそうな隙間をコーキング材で埋めてありますが、そうした接合部はどうしても水が溜まりやすいのか、濡れていました。こういうところから木材は腐朽菌の被害に遭います。こんな風になるのならコーキング材で隙間を塞がずに、排水しやすいようにした方が良いかもしれません。

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手摺とフェンスを撤去した細長いウッドデッキ。床板を3枚分ほど延長して、並行して建てる「パーゴラ」に接続させる予定です。

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Wood Carport — Part 1

ガレージ裏の空き地を有効利用して作業小屋を建てる計画が、母屋南側の細長いウッドデッキに隣接する「パーゴラ」の建築に変更になりました。法律上、建築物とは見做されない「パーゴラ」であれば、建築確認申請を行う必要がありません。しかし、「パーゴラ」に屋根を葺いた時点で「簡易的開放建築物」に分類されるので、建築基準法による制限を受けることになります。このような事情を鑑みた上で、少し迷いましたが、トラスを組み上げるまで、当ブログで進捗状況を公開することにしました。何らかの問題があれば、公開を停止し、「パーゴラ」を撤去する予定です。

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iWork Numbersで作成した図面を元に、母屋南側の更地に「パーゴラ」のレイアウトを作成します。

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遣り方に使用する杭は2年前にご近所さんのウッドデッキを撤去した際にいただいた余材と廃材を活用して製作しました。

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母屋の布基礎を基準に測量しながら、自家製の杭を建物の四隅から少し離した位置に打ち込みました。次回は既設ウッドデッキのフェンスを撤去します。

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