Wood Carport — Part 104

まずは丸鋸と手鋸を使って窓ガラスの部分を切り抜きました。

窓の上下にあった既存の溝を利用し、溝の幅と同じ厚みの板を溝に入れて、窓の上下に取り付けた2×4材に板を固定。左右の隙間にも2×4材を入れて窓枠に固定しました。

西側の壁面に窓を取り付けると、外観が一変しただけではなく、明かり取りとして機能するので、夕方も明るくなりました。

外から見るとこんな感じ。次回はトリムボードを取り付けます。

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Building Attached Wood Carport — Part 4

お向かいさんの木製カーポートの建築作業が再開されました。今日は垂木と直交する横垂木を垂木の上に載せて、その横垂木の上に屋根材を葺きます。この日はライフアーキテクト社長と何でもこなすスタッフ一名が作業します。

横垂木は母屋のログノッチ部分に干渉するので、ノッチを迂回しながら取り付ける必要があります。

ガルバリウム波板は風上から取り付けられました。波板は風下から葺くのが普通ですが、入口となる前面の一枚目を基準にするとのことです。

波板を留める金具とビスのセット。1個、50円だそうです。二山間隔ですべての波板を固定するにはこの金具とビスのセットが300個ぐらい必要だそうです。

この金具は雪止めとしても機能するかもしれません。

窓がある部分(3ヶ所)は明かり取りのため、FRP製の半透明波板を葺きます。施行中の片流れ屋根は母屋の南側壁面に接触するようにして取り付けています。

12尺の波板を屋根上で扱う大工さん。

ノッチ部分を短い垂木で挟んでありますが、これは横垂木を受けるためのもの。

長い垂木が丸太切断面の中心にビス留めしてあります。長い垂木2本で丸太を挟んだ方が見栄えが良いように思います。母屋(もや)と桁に垂木を受ける切り欠きを入れる在来工法では図面を(脳内で?)作成する時点で垂木の位置を決めておかなければなりません。垂木がログノッチ部分に干渉したのは多分、設計ミスです。トラス組みの場合は垂木に切り欠きを入れるので、横方向の調整はある程度の自由があります。丸太を迂回することも容易です。

半透明のFRP、光を遮らないので明るいです。

ガルバリウム波板とFRP波板とでは働き幅が異なり、ガルバリウム波板の方が一枚不足することがわかりました。本日の作業はここまで。

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Wood Carport — Part 103

解体されたログハウスに使われていた引き戸式の木製二重窓をご近所さんに頂いたので、木製カーポート西側の壁面に取り付けることにしました。外から見た時のデザイン面でここには窓があった方が良いだろうと以前から考えていました。

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Building Attached Wood Carport — Part 3

雨が降ったり止んだりの生憎の天候となり、この日は横垂木の塗装と垂木の切断と取り付け作業の続きのみとなりました。

私なら脚立で作業しますが、プロの大工さんは桁と梁の上に乗って垂木取り付け作業。下から見ていて危なげないところが素人とは違う。

上の画像は天候が回復した翌日の土曜に撮影。

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Building Attached Wood Carport — Part 2

お向かいさんの木製カーポートの組み立て作業が始まりました。カーポートは母屋のログウォールに接触する片流れの屋根になるので、棟がないため、棟上げと言うかどうかは?まずは棟木に相当する垂木受け材をログウォールに固定します。

本日のスタッフはライフアーキテクト社長と刻み作業を行った職人さん。私は写真撮影と建築のお手伝い。

垂木受け材の取り付けが終わると、次は土台をコンクリートブッロクの上に設置。

我々のガレージの土台には米栂の加圧注入材が使われましたが、こちらの土台は桧。

桧の土台は中央部分で継いであります。英語ではDovetail Joint(鳩の尻尾継ぎ?)と言います。隙間は意図的に空けているのだろうか。これでは継いだ部分から浸水して水が内部に溜まり、木材の腐朽を加速させそうですが。

仮りの柱と垂木を使って、屋根勾配を決定。図面は脳内にあるそうです。後ほど、iPhoneで勾配を計測したら、およそ9ºでした。片流れ屋根の低い方で、コンクリート面からある程度の高さが必要です。背の高いボックスカーを駐車することはないだろうとは言われていましたが、念のため、2,300ミリぐらいは欲しいところ。実際に計測すると、土間コンクリート面から梁までの高さは2,295ミリでした。

4本の柱も桧。

あっという間に4本の柱が立ち、米松の桁を柱の上で継ぐ作業に進んでいます。時刻は午前11時。

この調子で進めば、今日中に垂木も載りそう。

レーザーの水準器を使って梁の高さを計測中。この辺りでお昼休みとなり、近くの焼肉屋さんでご馳走になりました。

米松の太くて重い梁も柱と同じ4本。ログウォールに接する母屋側の柱は半割れの材が使われました。接合部は枘組が施してありますが、補強目的で金具も使われています。

入り口に最も近い柱のホゾがぴったりと合っていないようで、修正する職人さん。大工さんの拘りが感じ取れます。

3時の休憩の頃には4本の梁と垂木の一部が取り付けられていました。

梁と桁は同じ高さで接合。

プロの仕事は速い。筋交いも取り付けるようです。画像の道具は筋交い定規というそうで、一瞬にして筋交い材の寸法がわかります。

4本の短い小屋束と母屋を載せる頃には日が暮れてきました。

この日は動画も撮影しました。

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Building Attached Wood Carport — Part 1

土間コンクリート打設の翌日、現場を確認しました。意図した水勾配通りに結露した屋根上の水がコンクリートの上を流れています。近所の猫(たぶんCat ISONの兄弟)がコンクリートが完全に硬化する前に歩いた足跡がありましたが、そのうちに消えて目立たなくなるでしょう。左官屋さんによると、生コンの中に猫が気になる匂い物質が含まれているとかで、大抵の場合、猫が半乾きの土間コンをマーキングするためにやって来るそうです。

木材の刻み作業が始まりました。土台、柱4本、桁と母屋各1本分、垂木受け材の枘組の下準備をされます。

動画を撮影し、編集の上、YouTubeにアップロードしました。お向かいさんの木製カーポートの刻み作業はおよそ一日で終了。木製カーポートは在来工法で建てられます。使用される木材は主に桧と米松。

前から欲しいと思っていた角のみ。この業務用角のみは年季が入ったRYOBI製。

私も角のみを使っての枘穴空けに初挑戦。あっという間に深くて綺麗な穴が空きます。

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Wood Carport — Part 100

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道路側に積み上げた薪を撤去し、木製ガレージの裏に移動させました。

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厚み12ミリ、幅108ミリの杉板に溝を掘り、鎧張りします。

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オーバーラップさせながら杉板を一枚ずつステンレス製の釘で留めました。

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この辺りまで張ったところで杉板の在庫が尽きました。

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Wood Carport — Part 99

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母屋側にも短めの筋交いと壁の受け材を取り付けました。その前に間柱を取り付ける必要があります。

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いつものようにスピードスクエアをガイドにして、間柱を立てる位置の両端に丸鋸で深さおよそ5ミリの切り欠きを入れました。

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筋交いと交差する部分を丸鋸と鑿を使って斜めに切断。

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桁と土台の間に間柱を立てました。

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本日の作業はここまで。

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Wood Carport — Part 98

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鎧張りの壁が延長できるよう、南側(道路側)に短めの筋交いを兼用する受け材を取り付けました。

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筋交いとしても機能する受け材は90 x 45ミリのSPF。ご近所の大工さんから頂いた端材を活用しました。

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中心線を引き、現物合わせで切断しました。最初、長めに切断し、切断角度と寸法を確認しながら少しずつ切断すると、ぴったり合わすことができます。長めのコーススレッドビスで固定。

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Wood Carport — Part 97

動画 1

東からやって来た台風12号接近時に雨が降ったので、木製カーポート北側(母屋側)に取り付けた雨樋の性能を実地試験しました。軒樋で受けた雨水は、下流の東側へと流れ、柱Cに沿わせた竪樋からまっすぐ地面に流れ落ちました。デッキ上で跳ね返ることもありません。

動画 2

雨樋を取り付けていない南側(道路側)は波板から雨水が地面に落下。

動画 3

落下した雨水が地面を削って溝を作っている。いずれ、南側(道路側)も軒樋を取り付けた方が良いかもしれません。

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Wood Carport — Part 96

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母屋のノッチ部分と接続していた檜の補強用角材を一時的に取り外して、呼び樋と竪樋を集水器(漏斗)に接続します。この部分の作業工程が最も難易度が高いと思われます。

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あまりに暑いので、ぼんやりしながら作業していたら、写真撮影を忘れてしまいました。使用した部品は万能エルボ3個、竪樋を加工した呼び樋1本、竪樋2本、竪樋金具3個。漏斗と呼び樋に取り付けた万能エルボには、大工さんのアドバイス通りに専用接着剤を使用せず。

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竪樋から加工した呼び樋の長さは、卓上丸鋸で少しずつ切断しながら適切な長さになるよう、調整しました。竪樋は柱Cに沿わせましたが、集水器(漏斗)の取り付け位置を若干、上流側にずらしているので、取り付け角度は微調整しながらの作業となりました。この部分に接着剤を使用しない理由がわかりました。

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竪樋と柱Cとの間隔はおよそ28ミリとしました。竪樋金具はドリルビットで下穴を空けてから、二つのハンマーで打ち込みました。

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竪樋の長さが少し不足したので、万能竪継手を使用。この部分は専用接着剤で固定しました。

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最後に地面に接するようにして万能エルボを取り付けて作業完了。

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雨水の跳ね返りがあった母屋側だけですが、雨樋を取り付けたことで、自作木製カーポートの外観が一変しました。柱と梁、桁、火打、方杖、垂木、補強材が集中的に交差する部分に、さらに雨樋を取り付けると、素人感が薄れ、プロフェッショナル感が漂うようになりました。

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透過性ポリカの片流れ屋根とは異なり、ガルバリウム波板の切妻屋根なら太陽光を完全に遮断するので、真夏の暑い時期も屋根下は比較的、涼しくなります。

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そんな屋根下で休憩していると、お向かいのログハウス売買契約を仲介した不動産会社社長さんと新しいオーナーがお見えになりました。この一角に立つ4棟のログハウスは、米国から完全直輸入した部材を使って、バブル崩壊直後にアメリカ人ビルダーが建てたマシンカットの丸太ログハウスです。電線とガス管以外は、溶融亜鉛の釘一本に至るまで、部材はすべてアメリカン。玄関さえありません。内開きの出入口ドアを開けるとリビングルーム。靴を脱ぐところすらない。まるで米軍基地に建てられた住宅のようです。こんな物件を購入する方は、我々と同じような嗜好と価値観を持ち合わせているはず。

社長さんと新しいオーナーを木製カーポート屋根下に招き入れ、お話しさせていただきました。私が予想したように、新オーナーは@mac.comのメールアドレスを所有する生粋のマカーであり、私と同じようにSteve Jobsを信奉しているように見受けられました。欧米に長期滞在した経験があるところも我々と似ています。芸術家(陶芸家、画家、作家など、○○家と呼ばれる偏執狂的な拘りの人)や職人さんの人口密度が高い、そもそもこの地を別荘兼工房や永住の場として、数ある物件の中から選んだ時点で価値観を共有しているのだと思います。

雨樋取り付け作業の難易度:5段階で2

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Wood Carport — Part 95

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幅105ミリ、長さ3,600ミリの半円形の軒樋2本を含む、不足した部材を建築士兼大工さんに届けていただきました。雨樋用の専用接着剤も。

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上流の西側から軒樋を金具の上に仮置き。止まりは専用接着剤で固定しました。軒樋がグレーに対し、止まり、集水器、軒樋金具が茶と黒でアクセントカラーとしました。

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集水器の部分で軒樋の端部をおよそ18ミリ、折り曲げました。この折り曲げた部分がストッパーとして機能すると思われます。

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2本の軒樋は施工時期に応じて切り離す長さを調整します。夏季は10ミリほど。猛暑続きの今は、素材が最も伸びている状態だと思われます。冬に施工する際は、軒樋の全長10メートルに対し、切り離す長さは30ミリだそうです。

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軒継手も茶でアクセントカラーとしました。専用接着剤で固定。

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今日はこの辺りで作業終了。次回は呼び樋と竪樋を取り付けます。

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Wood Carport — Part 94

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水糸を基準に、いただいた軒樋金具をすべて垂木に取り付けました。

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取り付けた金具の上に水準器を置き、水勾配を確認。

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左が上流。図面上の勾配はおよそ0.6º。金具を取り付けた垂木の高さがほぼ水平になっているので、勾配は図面通りだと思われます。

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