Wood Carport — Part 96

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母屋のノッチ部分と接続していた檜の補強用角材を一時的に取り外して、呼び樋と竪樋を集水器(漏斗)に接続します。この部分の作業工程が最も難易度が高いと思われます。

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あまりに暑いので、ぼんやりしながら作業していたら、写真撮影を忘れてしまいました。使用した部品は万能エルボ3個、竪樋を加工した呼び樋1本、竪樋2本、竪樋金具3個。漏斗と呼び樋に取り付けた万能エルボには、大工さんのアドバイス通りに専用接着剤を使用せず。

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竪樋から加工した呼び樋の長さは、卓上丸鋸で少しずつ切断しながら適切な長さになるよう、調整しました。竪樋は柱Cに沿わせましたが、集水器(漏斗)の取り付け位置を若干、上流側にずらしているので、取り付け角度は微調整しながらの作業となりました。この部分に接着剤を使用しない理由がわかりました。

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竪樋と柱Cとの間隔はおよそ28ミリとしました。竪樋金具はドリルビットで下穴を空けてから、二つのハンマーで打ち込みました。

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竪樋の長さが少し不足したので、万能竪継手を使用。この部分は専用接着剤で固定しました。

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最後に地面に接するようにして万能エルボを取り付けて作業完了。

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雨水の跳ね返りがあった母屋側だけですが、雨樋を取り付けたことで、自作木製カーポートの外観が一変しました。柱と梁、桁、火打、方杖、垂木、補強材が集中的に交差する部分に、さらに雨樋を取り付けると、素人感が薄れ、プロフェッショナル感が漂うようになりました。

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透過性ポリカの片流れ屋根とは異なり、ガルバリウム波板の切妻屋根なら太陽光を完全に遮断するので、真夏の暑い時期も屋根下は比較的、涼しくなります。

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そんな屋根下で休憩していると、お向かいのログハウス売買契約を仲介した不動産会社社長さんと新しいオーナーがお見えになりました。この一角に立つ4棟のログハウスは、米国から完全直輸入した部材を使って、バブル崩壊直後にアメリカ人ビルダーが建てたマシンカットの丸太ログハウスです。電線とガス管以外は、溶融亜鉛の釘一本に至るまで、部材はすべてアメリカン。玄関さえありません。内開きの出入口ドアを開けるとリビングルーム。靴を脱ぐところすらない。まるで米軍基地に建てられた住宅のようです。こんな物件を購入する方は、我々と同じような嗜好と価値観を持ち合わせているはず。

社長さんと新しいオーナーを木製カーポート屋根下に招き入れ、お話しさせていただきました。私が予想したように、新オーナーは@mac.comのメールアドレスを所有する生粋のマカーであり、私と同じようにSteve Jobsを信奉しているように見受けられました。欧米に長期滞在した経験があるところも我々と似ています。芸術家(陶芸家、画家、作家など、○○家と呼ばれる偏執狂的な拘りの人)や職人さんの人口密度が高い、そもそもこの地を別荘兼工房や永住の場として、数ある物件の中から選んだ時点で価値観を共有しているのだと思います。

雨樋取り付け作業の難易度:5段階で2

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