Making A Lightbox for Product Photography — Part 7

木工師匠が御山杉の端材で製作したブレスレットを持参してくださいました。球体に加工するビットを使って、珠を半分ずつ切削し、サンドペーパーで研磨してから亜麻仁油を塗布したそうです。珠の数は合計24個。かなりの労力です。

ライトボックス用に上と斜め左横からLED照明を照らしたら、影が写りました。斜め右横からも照明を当てた方が良いかもしれません。

ついでにパオロサで製作した箸も試写してみました。材の色が濃いので、Photos appでレベルとカラー、露出などを調整しました。

細長い箸の形状は撮影が難しい。

鉋で削った時に逆目になって凸凹になった部分が少し残っているのが写せれば良いかなと考えています。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 8へと続く。
Making A Lightbox for Product Photography — Part 6に戻る。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 6

光を反射させるカレンダーを取り外して模造紙を背景幕としました。クロスも用意していますが、模造紙でどんな感じになるのか試してみることに。小刀で模造紙を切断し、背板と底板に両面テープで留めてあるだけ。背景幕は少し垂れ下がるようにしました。

背後から見るとこんな感じ。

天板には半透明のプラダンを使い、照明器具の光が透過するように。

模造紙を貼る際に使用した道具を試写してみました。光沢紙のカレンダーとは違い、光が反射していない。

模造紙を切断するのに使った手作りの切り出し小刀を落下させてしまい、柄の部分が折れました。私の心も折れました。専用の照明は使わず、自然光のみの撮影であるためか、影の出方は調整が必要です。

御山杉の端材を使って加工した一輪挿し、細かな木目が綺麗に写っています。

Photos appから書き出したJPEGファイルをPreview appで読み込んで、ToolsメニューのRemove Backgroundを実行すると背景を透明にすることができます。この時、保存するファイル形式がJPEGからPNGに変換され、ファイルサイズが大きくなるというデメリットがあります。

撮影した画像にもよりますが、無地の背景幕なら被写体のみを無色の背景で際立たせることも可能。背景にいろんなものが写っていると狙った被写体だけを切り取るのが困難で、輪郭が滑らかになりません。無地の背景幕を使って撮影し、背景を透明にした上の画像も拡大してよく見ると、輪郭がギザギザしています。まるで製品自体の外縁部がギザギザしているようにも見えるので、製品画像としては使えない。

しばらくは模造紙の背景幕を使って、試行錯誤してみます。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 7へと続く。
Making A Lightbox for Product Photography — Part 5に戻る。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 9

スーパーサマーセールの最終日である8月31日、朝から馬場銘木を再訪しました。今回の目的は箸の製作に使えそうな銘木の端材を割引価格で購入することと、前回、聞き忘れた御山杉原木の入荷及び製材時期を聞くことです。

手元にある御山杉一枚板の原木と馬場銘木が製材、販売された御山杉の原木が同一のものである可能性があり、その辺りを調べたいと思いました。

先日、入手した以下の情報(2009年10月10日の中日新聞記事)によると、伊勢湾を北上した2009年10月の台風18号の被害により、倒れた神宮杉の巨木(樹齢およそ800年)が御山杉と名称を変えて市場に出たものを馬場銘木が仕入れて製材されたのではないかということです。

「内宮では8日、倒木やちぎれた枝葉が参道に散乱。正宮前付近の樹齢約800年のスギの巨木(高さ約40メートル、根元近くの直径約3メートル)が根元から折れ、参道をふさいだ。」

倒れた杉の巨木は神宮の宮域林に立っていたものではなく、内宮の正宮前に立っていたということですから、この上なく希少な御山杉です。

手元にある御山杉一枚板は伊賀市の大西製材所が製材したものであることはわかっており、その製材時期は「2017年の台風21号のもっと前」と言われていたので、2009年の台風18号により風倒木した樹齢およそ800年の巨木である可能性が高いと思っていました。

8月9日に初訪問した時に御山杉のことについて色々と教えてくださった五代目社長にその製材時期について尋ねてみました。馬場銘木のブログで情報発信しているそうで、御山杉のことについても記事を書いたので、調べたらわかるのでお待ちくださいとのこと。

事務所から戻ってこられた五代目社長によると、御山杉原木を製材したことについて書いたブログ記事は2010年7月23日付けで、杉の大木はその少し前に仕入れたとのこと。直径はこのぐらいはあったと言われていました。

箸の材料として使えそうなパオロサと紫檀、ブビンガ、カリンの端材をレジがある事務所で購入しました。どれも硬い銘木であり、標準的な長さ(230ミリ)の箸一本の二倍以上の長さ(460ミリ以上)の端材を選びました。

事務所で御山杉のことについて話していると、五代目社長のお父様である四代目社長を紹介されました。御神木の上に乗ってチェンソーで縦挽きされているのが四代目ご本人だそうで、カラーコピーしましょうか?と言われました。この御山杉の丸太は根元付近から5〜7メートルぐらいから上の4メートルだとの情報を得ました。

亡父が独立する前に勤めていた駿遠林業や独立後の取引先である東近江市の押立森林組合(現在の正式名称は「押立山生産森林組合」)のことについて触れると「懐かしいなあ!押立は昔、よう行ったわ」と、昔話が進みました。

「あそこ(ショーケース)に飾ってる宝島社の本もここで製材した御山杉の端材から作ったブレスレットの本や」とのことです。実際はブレスレットの珠一つだけが御山杉だそうです。私が先ず、目に留まったのは、「樹齢800年!伊勢の歴史を刻む、希少なご神木」という表紙の記載。四代目の銘が入ったシリアル番号付きの証明書まで付属している。これはもう間違いなく2009年の台風18号で倒れた神宮杉だろう。私の手元にある御山杉一枚板も同じ木から製材されたものであることを確信しました。

帰り際に四代目社長がこれ持って行きと言って、レジカウンターの上に飾ってあった御山杉の端材を手渡されました。

銘木や製材、建築、家具製作に関わる仕事をしている人でも御山杉は、天然記念物の屋久杉どころではない、一生に一度、出会えるかどうかの希少極まりない代物であることを実感しました。

箸に加工しようとして購入した銘木の端材のことより、私の頭の中は再び「御山杉」で満たされました。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 10へと続く。
Ise Jingu Miyama Cedar — Part 8に戻る。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 5

底板と背板がベニヤの状態で、試しにZippoライターを試写してみました。専用の照明は使わず、ガレージのLED照明だけですが、これはこれで良いかな。木目が綺麗な薄い板をベニヤの上から張ればもっと良くなるかもしれません。

模造紙はまだ入手していないので、手元にあったカレンダーを両面テープで貼って試写してみたのが上の画像。カレンダーの裏面は光沢紙なので、光を反射していてこれは行けない。

御山杉の端材で製作した一輪挿し、これも光の反射が気になるので却下。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 6へと続く。
Making A Lightbox for Product Photography — Part 4に戻る。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 4

木工接着剤と釘を使って二枚の側板に天板を固定しました。そして背板となるベニアを背面に釘で固定。

直角であることを確認後、底板を取り付けるための木枠を釘で固定しました。この後に底板となるベニアを木枠に釘で固定して本日の作業を終えました。後は内側の木枠をマスキングテープで隠して、バックドロップ(背景幕)を取り付ければ完成ですが、バックドロップを模造紙などの紙にするか、クロスにするか思案中。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 5へと続く。
Making A Lightbox for Product Photography — Part 3に戻る。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 3

側板となるプラダンの寸法を調整し、フレームの溝に入れて木工接着剤で固定中。木枠の寸法は外側で450 x 300ミリ。側板は二枚、作りました。

続いて天板となるフレームに6ミリのストレートビットを装着したトリマーテーブルで、深さ5ミリの溝を切りました。天板のフレームは端から端まで溝を切りました。

切断したプラダンが溝にピタリと収まるのを確認後、天板も木工接着剤で固定しました。天板の寸法は300 x 500ミリとしました。半透明のプラダンが必要な面は天板と二枚の側板のみ。この三面の外からLED照明を投射する計画です。

ここまでの作業では釘やビスは使っていませんが、天板と側板、背板と側板や底板の接合には木工接着剤に加えて釘を使用する予定です。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 4へと続く。
Making A Lightbox for Product Photography — Part 2に戻る。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 2

脳内図面の寸法を変更し、側板となるフレーム用18ミリ角の角材に幅6ミリ、深さ5ミリの溝を切りました。

この溝に4ミリ厚のプラダンを入れる計画です。

溝を切った側板のフレームが2個、できました。

切り出し小刀で切断したプラダンを溝に入れてみましたがサイズの微調整が必要です。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 3へと続く。
Making A Lightbox for Product Photography — Part 1に戻る。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 1

先日、いただいた廃材と入手したプラダンを使って製品撮影用のライトボックスを製作します。想定している被写体は、箸、一輪挿し、コースター、猫用食卓テーブルなどの工作物で、ネット販売を計画する小物製品をプロっぽく撮影したいと考えています。

ネットで動画検索したら作り方を解説するYouTube動画が多数、ヒットしましたが、ダラーストア(アメリカ版100円ショップ?)で入手可能な部材を使ったものとか、古い段ボール箱を再利用したものが大半。上の方は木製フレームを使っていて本格的なライトボックスを作っています。この動画を参考にすることにしました。

斜めに穴を空ける治具、あれ前から欲しいなあと思っていますが、最近はビスを使わない枘組みや相欠きに拘っているので今回もビスを使わず木工接着剤のみで木製フレームを作ろうと考えています。

脳内図面と寸法を示す略図をもとに角材を加工しました。

フレームには18ミリの角材を使用することにしました。

実際に側面部分のフレームを床に並べてみると、長辺側(奥行き)が長すぎることがわかったので、短辺側(高さ)をもっと高くして奥行きを短くする必要がありそうです。

Making A Lightbox for Product Photography — Part 2へと続く。

Making Whetstone Bases — Part 12

日曜日にこまそうさんから無償で譲っていただいた仕上げ用天然砥石のコッパに専用の砥石台をWRCの端材で製作しました。Part 12ということは砥石台の製作は12個目?

いつものように砥石底面の歪な形状のラインを台として加工するWRCに移しました。小刀で外縁に切り込みを入れてから6ミリのストレートビットを取り付けたトリマーで4ミリほど内側を彫り下げました。

微調整しながら底面全体が収まるように。

砥石台に接着後は裏側を見ることがないので記録として撮影しました。ヒビの部分に瞬間接着剤を付けたと言われていました。

隙間に自作のウッドパテを埋めて完成。ダイヤモンド製面直しで擦り合わせをすると、薄茶の泥が出ました。鉋身を試しに研いでみて、表側にも小さなひびがあり、少し引っかかるのがわかりました。幅広ではありますが、使える面が小さいので、通常に販売するのをためらわれたのが理解できます。研ぎ味は良好です。

Making Whetstone Bases — Part 13へと続く。
Making Whetstone Bases — Part 11に戻る。

Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 13

8月24日(日)、朝8時過ぎに自宅を出て安曇川藤樹の里道の駅へ。こまそうさんの足の具合ですが、少しは良くなっているようです。1ヶ月前にここで出会った際に、左足の甲の上に重いものを落下させてしまい、足の指が骨折したと言われていました。

真っ先に目に留まったのはこの天然砥石。確か、この仕上げ用天然砥石は京都市内の林道で採取したものをサンダーで加工したと言われていたもの。無償で譲っていただきました。

次に気になったのがこの米国製の胴付き鋸。堅木の切断用だそうです。

そしてこのがま口の本革小銭入れ。

この猫の箸置きを小銭入れに忍ばせて、全部でおいくらですかと尋ねると、猫は見なかったことにして800円!

今回はすべてこまそうさんから購入したもの。1,000円、お渡ししました。

帰りにアヤハ(ホームセンター)でプラダンと呼ばれる半透明のプラスチック製の板を一枚、入手しました。900 x 1,800、厚みが4ミリある分厚い方なので、一枚千円ぐらいでした。このプラダンを使って、小物撮影用ライトボックスを製作する予定です。

安曇川のアヤハでは最近の関心事で最上位にある「銘木」と呼ばれる小さな木片が数種類、売っていました。イタヤカエデ、桂、欅、ホオ、ナラ、桐、黒檀など、箸の製作にも使えそうな銘木が千円未満で入手できるものが販売されているのを確認しました。

Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 14へと続く。
Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 12に戻る。

Making Chopsticks — Part 18

全体に蜜蝋を塗布して、パオロサを使った箸が完成しました。鉋をかけた時にできた凸凹は、スクレーパーとサンドペーパー(#100と#240)で表面を均した後に蜜蝋を塗布したことでさらに目立たなくなりました。

長さは234ミリで標準的な長さより少し長め。先端2.5ミリ、バット(太い方の端)8ミリで、勾配はバットから20ミリほどの位置から付けてあります。

箸の材としての適性はある。硬くて丈夫であり、適度な重さがあり、色もウリンほど濃くはなく、ちょうど良い。紫檀の端材も入手したので、試作品を作って比べてみよう。

Making Chopsticks — Part 19へと続く。
Making Chopsticks — Part 17に戻る。

Making Chopsticks — Part 17

先日(8月9日)、初訪問した馬場銘木のスーパーサマーセール(黄色の値札が付いた商品30%オフ)で入手したパオロサを使って、箸を試作します。

ブラジルのローズウッド(紫檀)とも呼ばれるパオロサはリナロール(香料物質)を含有する精油が採取できるそうで、自作のテーブルソーで9〜10ミリの角材に縦挽きしたら、桜を加工した際に出る甘い香りに似た私好みの香りが漂いました。

木材博物館によると気乾比重が0.82で紫檀と同様、かなり硬い木です。「加工は容易ですが乾燥時に劣化するという特徴があり、乾燥後は狂いも生じる事もあるようです。」この部分が少し気がかりです。

自作の治具を使って、一辺が8ミリになるまで鉋で削りました。確かに加工性は良さそうですが、削った面の一部に凸凹が出ました。この材に特有のものであれば良いのですが。凸凹はスクレーパーとサンドペーパーで目立たないようにすることは可能ですが、完全に消すのは難しそう。

Making Chopsticks — Part 18へと続く。
Making Chopsticks — Part 16に戻る。