Time To Get A New iPhone? — Part 4

主要キャリア3社の代理店でiPhone 6 (64GB) の見積もりをしてもらっているうちに混乱してきたので、表にまとめておきます。価格はすべて税込で、auのiPhone 5 (32GB) を下取りに出した場合を想定しています。事務手数料やユニバーサルサービス料は含まれません。

iphone6au

まずは、auで機種変更した場合。機種変更限定のファストクーポン、¥16,200とauスマートバリュー、¥1,008の値引きが効いているのか2年間の総支払額が¥122,568と最も安くなっています。25ヶ月目以降も、auスマートバリューの分がSoftBank、docomoと比べて安くなっています。特筆すべきはMNPで他社に乗り換えるよりも安くなるということです。下取価格は来月になれば¥7,000分下がってiPhone 5 (32GB) で¥26,000になります。

10月18日追記:10月31日までに予約し、11月30日までに機種変更すると、iPhone 5などの10月31日までの下取価格が延長適用されるそうです。但し、差額分の¥7,000は来年2月下旬にau WALLETカードへのキャッシュバックになるとのこと。

iphone6docomo

docomoに乗り換えた場合は2年間の総支払額が¥140,400とSoftBankに乗り換えた場合と同額であり、auで機種変更する場合と比べて¥17,832高くなります。docomoへのMNP乗り換えでは「おかえりボーナス」を適用してあります。

iPhone6sb

SoftBankに乗り換えた場合は2年間の総支払額が¥140,400とdocomoに乗り換えた場合と同額ですが、iPhone 5 (32GB) の下取価格を端末代金初期費用から差し引くことはできないようです。「のりかえ下取りプログラム」として24ヶ月の分割で機種代金から割り引かれます。また、「のりかえ割」は¥1,080 x 10ヶ月分なので、11ヶ月目から24ヶ月目までは¥1,080の割引が適用されません。毎月の費用が最初の10ヶ月分だけ安くなるので、一見すると騙されそうになりますが、2年間の総支払額はdocomoに乗り換えた場合と同額です。

iphone6mio

SIMフリーのiPhone 6 (64GB) をApple Storeから一括または24回分割で購入し、格安SIMのIIJmioの通話もできる「みおふぉん」を契約した場合の2年間総支払額も計算してみました。音声通話機能付きSIMカードである「みおふぉん」は12ヶ月以内に解約した場合、(12ヶ月-利用開始月を0ヶ月とした利用月数)x ¥1,000(税別)の違約金が発生します。また、¥3,240のパッケージ価格(初期費用)が別途必要になります。

2年間総支払額がau機種変更の場合よりも若干、高くなりますが、25ヶ月目以降はSIMロックの場合と比べると1/3以上も安くなります。2年も先になれば、ケイ・オプティコムのmineoが、iOS 8には対応しているでしょうから、auで機種変更したiPhone 6が、ロックを解除しなくてもmineoに乗り換えて使用できそうではあります。また、その頃には主要キャリア3社がiPhoneのSIMロック解除をしてくれそうな気もします。

10月16日追記:IIJmioやmineoなどMVNO (Mobile Virtual Network Operator) が提供するサービスと主要キャリアのサービスとではその内容に何が違うのかを調べていて、一つ、懸念事項となるような違いがあることがわかりました。それは、MVNOが提供するサービスではA-GPSが対応していないということです。iPhoneをカーナビとして頻繁に使用している私にとって、主要キャリアのA-GPSが利用できないとなると、現在位置の測位に時間がかかり、カーナビとして快適に使えそうにありません。IJjmioのサポートQ&Aには以下のような回答があります。

地図アプリ等のGPS機能を使うアプリの場合、以下の点にご注意ください。

  • NTTドコモのスマートフォンの場合、SPモードによる接続以外からはアクセスできないSUPL(A-GPSのためのアシスト情報を提供するサーバ)が標準で設定されているため、IIJmioによる接続の場合A-GPSが機能しません。そのため、測位に時間がかかったり、測位に失敗する場合があります。
  • インターネット上に公開されているSUPLを利用することでA-GPSが利用できる場合があります。詳しくはSUPLの提供者にご確認ください。なお、SUPLの設定を変更することができない端末も数多く存在します。SUPLの設定方法については弊社はサポートいたしません。
  • 弊社にてSUPLを提供する予定はありません。

MVNOの格安SIM利用時は主要キャリアの場合と比べて、回線速度が概して遅くなる傾向があるようですが、価格が安い分、致し方ないと思います。また、格安SIMには通話定額プランもないけれども、LaLa Callなどの050 IP電話AppやFaceTime audioを併用すれば、通話料金は安くすることもできます。キャリアメールを全く使っていない私にとってはそのようなサービスがなくても大丈夫です。しかし、A-GPSが使えないとなると、これはSIMフリーiPhone検討時に大きなデメリットになります。

Time To Get A New iPhone? — Part 3

9月16日付けのPart 1ではケイ・オプティコムの格安SIM、mineoをSIMフリーのiPhone 6 (64GB) に挿して使用した場合の毎月の費用(2年間)を概算しました。結果は機種代込み¥5,308でしたが、その後、mineoがiPhone 6のOSであるiOS 8に対応していないことが判明し、現在もその状況が続いています。これではmineoの使用は断念さざるを得ないので、NTT docomoの回線を利用する別の格安SIM、IIJmioの音声通話機能付きSIM(みおふぉん)を検討することにしました。

2GB/月のバンドルクーポンが付属する「ミニマムスタートプラン」であれば、月額料金¥972に音声通話機能付帯料¥756を加えて合計¥1,728(税込み)なので、iPhone 6 (64GB) を金利0%で分割購入したと仮定すれば、毎月の費用は¥5,319となり、mineoの場合(¥5,308)と金額はほぼ同じ。異なるのは基本データ容量であり、mineoが1GB/月であるのに対し、IIJmioは倍の2GB/月。

IIJmioの通信速度はクーポン適用時下り最大150Mbps、上り最大50Mbps(クーポン非適用時は最大200kbps)であるのに対し、mineoの通信速度はau 4G LTEに相当し、受信最大75Mbps、送信最大25Mbpsとなっています。

事務手数料などを除く2年間の総支払額はSIMフリーiPhone 6 (64GB) + IIJmioの場合で、¥127,656であり、(通話定額とかはありませんが)au機種変更やSoftBank乗り換えの場合と比べて1万円ほど安くなります。大事なのは、2年目以降です。2年目以降もiPhone 6を使い続けるのであれば、SoftBank乗り換えで毎月¥7,020、au機種変更で毎月¥6,012であるのに対し、IIJmioみおふぉん「ミニマムスタートプラン」の場合は¥1,728となり大きな差が出てきます。

また、iPhone 5 (32GB)は売却しないので、手元に残ることになります。さらに、SIMフリーiPhoneなら海外でも現地の格安プリペイドSIMを挿して使うことができるという、メリットもあります。このように比較検討し、通話定額による利益をさほど享受しない場合で、2年目以降も使用するのであれば、現時点ではSIMフリーのiPhone 6が最もお得であるという結論に達しました。

Time To Get A New iPhone? — Part 1

現在、使用しているau iPhone 5の契約更新月は今月だろうから、auとの契約を自動更新してこのまま継続してiPhone 5を使い続けると、毎月の費用はいくらになるのか?と心配になり、auマイプレミアショップを訪問しました。窓口で担当してくれた愛想が良いお姉さんによると、更新月は今月ではなく11月でした。2年前にiPhone 5を購入したとき、確か予約は9月でしたが、入荷が遅れて契約したのは10月だったことを思い出しました。

現在のプランを継続した場合、LTEプラン¥934、LTE NET ¥300、LTEフラット¥5,700の合計額¥6,934から3年目となるauスマートバリュー¥934を引くと、¥6,000(税込¥6,480)になるとのこと。この金額には驚きました。機種代は2年前の契約時に一括で支払っているので、現在の通信料は毎月¥1,800ほどです。2世代前の旧機種となるiPhone 5をこのまま使い続けると、毎月の費用がおよそ3.6倍にもなります。納得できません。

「カケホとデジラ」の新しいプラン(データ定額2GB)なら少し安くなるかもしれないそうで、そちらのプランに変更した場合の毎月の費用も調べてもらうと、カケ放題¥2,700、LTE NET ¥300、データ定額2GB¥3,500の合計額¥6,500からauスマートバリュー¥934を引くと、¥5,566(税込¥6,011)となり、「カケホとデジラ」の方が少し安くなります。とは言っても現在支払っている金額の3倍以上であることは変わりありません。納得できません。

機種代金は月賦払いで64GBのiPhone 6に機種変更した場合の毎月の費用も見積もってもらいました。端末代金¥2,205(32GBのiPhone 5下取り¥21,600とキャンペーン値引き¥10,800を本体価格¥85,320から差し引いた金額を24で割った金額)、カケホとデジラの料金プラン(電話カケ放題プラン+データ定額2)¥6,696、LTE NET ¥324、auスマートパス¥432の合計¥9,657から毎月割¥2,410とauスマートバリュー¥1,008を引くと、税込¥6,239となります。オプションサービスのauスマートパスはすぐに解約するので、その費用¥432を引くと、税込¥5,807となり、旧モデルのiPhone 5を機種変更せずに使い続けた場合よりも毎月の費用が安くなります。納得できません。

¥2,700の電話カケ放題プランは不要だからそのプランを省きたいところですが、それはできないそうです。そう言う人は、旧プランであるLTEプランになるそうです。ついでに他は同じ条件でLTEプランにした場合も見積もってもらいました。結果はオプションサービスのauスマートパス込みで税込¥6,707。オプションサービスなしでも税込¥6,275。納得できません。

機種変更した方が安くなることに納得はできないものの、応対してくれたカウンターのお姉さんがあまりにも愛想が良くて笑顔が可愛いので思わず64GBのiPhone 6を予約しそうになりました。思いとどまったのはSIMアンロックのiPhoneをApple Storeから分割払いで購入して、eo光の話題の格安SIM(mineo)を挿した方が安いのではないかと考えたからです。mineoならMNPも可能で、auの回線を利用するので、LTE回線の繋がり具合は現在と同等以上になると思われます。また、mineoの価格システムはシンプルそのもので、何とか割とかありません。通話料は割高ですが、LaLa Callを使えば安くなります。納得できます。

mineoは1年縛りですが、基本データ容量1GB+090音声通話あり(税込¥1,717)で2年間使用し、¥86,184(税込)の64GBのiPhone 6を金利0%で分割払いしたと仮定すれば、毎月の費用は税込¥5,308になります。Wi-Fiを多用する私の場合、データ通信量は異常に少なく、例えば先月は0.13GBでした。なので、基本データ容量は1GBで十分。

以上、比較検討すると、SIMフリーのiPhoneをApple Storeで購入し、mineoを1年縛りで契約するのが最もお得なようです。iPhoneがSIMフリーであれば、海外でも格安のプリペイドSIMを挿して使うことができます。更新月は再来月ですから、じっくりと検討します。

9月23日追記:シンガポールから帰国後、iPhone 6 + mineoの検索キーワードで情報収集していると、mineoユーザーサポートのページがヒットしました。非常に残念なことに、mineoはiOS 8では利用できないとのことです。最初からiOS 8がインストールされているSIMフリーまたはauのiPhone 6やiPhone 6 Plusではmineoは利用できないことになります。ただ、

なお、弊社では引き続きmineoサービスのiOS 8対応に努めてまいります。お客様には、ご不便をおかけしまして大変申し訳ございませんが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

とあるのでケイ・オプティコム側の対応が遅れているだけのようなので、気長に待てば新しいiPhone 6で格安SIMのmineoが利用できるようになるでしょう。