COSTCO京都八幡倉庫店で入手したARCAN 3.0トン、アルミ/スチール・ハイブリッドジャッキ(HJ3000P)をSuzuki HUSTELRの荷室から降ろして組み立て、実際にHUSTLERを前方のみジャッキアップしてみました。初期不良などがあると困ったことになるので、動作確認を兼ねています。
箱から取り出した状態。付属する上下のハンドルを取り付ければ、すぐに使えそうではありますが、その前にハンドルヨークを固定するワイヤーを取り外す必要があります。
傷防止のため、AP製マルチユースブランケットをガレージのコンクリート床上に敷き、ジャッキを裏返しにしました。ヨークが搬送時に動かないように固定するワイヤーをプライヤーを用いて取り外しました。
取扱説明書に「ハンドルがヨーク内で回転しやすいように、ハンドルヨークの内側にグリスを塗布して下さい」と書いてあるので、グリスを塗布しました。元々、グリスが塗布してあったので、正しくはグリスを追加したということです。ちょっと塗りすぎかもしれませんが、少ないより多い方が良いだろうという判断です。
上下分割式の太いハンドルをヨークに挿入してロックしました。これだけハンドルが長い(1147mm)と、車体側面から一輪ずつリフトアップする際にハンドルがガレージの壁に干渉しそうです。推奨される方法ではないものの、サイドシルにジャッキを掛けるときは、受け皿に溝入りアダプターを装着して、上ハンドルを取り外せば良いでしょう。
アルミとスチールのハイブリッドということですが、赤い部分がアルミでより大きな力が加わるグレーの部分がスチール製だと思われます。磁石で確認済み。
デュアルポンプが採用されており、素早くジャッキアップすることが可能。
敢えて、ラダーレールを使わずにSuzuki HUSTLER 2WD車フロント側をジャッキアップしてみました。ジャッキアップポイントに受け皿を当てた状態で、フロントバンパー下ガーニッシュとの隙間はこのくらい。これだけあれば、最初は小刻みになりますが、ハンドルを上下に動かしてアームを揚げることが可能です。バンパーと接触しても傷を付けないように下ハンドルにクッションが巻いてあります。このガレージジャッキは最低位102mmですが、最低地上高が低い車の前方をジャッキアップする場合は、ラダーレール必須だろうと思います。
キャスターの性能が良いのか、微妙な位置調整が容易に行えます。これまで使っていた2T Heavy Duty Trolley Jack(ノーブランドの超低床ガレージジャッキ)は、位置調整に難がありました。
リジッドラック最下段までリフトアップした状態。ハンドルを反時計方向に回すとアームが降下します。ゆっくりと回せば意図した通りにゆっくりと降下するので安全です。前述の2T Heavy Duty Trolley Jackはドスンと落ちて来たので、リジッドラックの高さとジャッキアップポイントとの距離に細心の注意を払う必要がありました。
リジッドラックは左右のサイドシル近くにあるU字型フックに掛けました。ピンは最下段の高さ390mmに設定。この状態で車の下に潜り、融雪剤による塩害の兆候がないかどうか、調べたところ大丈夫でした。
Specifications
Capacity | 3 Ton |
Minimum Lift Height | 102 mm |
Maximum Lift Height | 470 mm |
Lifting Range | 369 mm |
Caster Wheel Size | 45 mm x 23 mm |
Front Wheel Size | 65 mm x 40 mm |
Saddle Diameter | 116 mm |
Handle Length | 1147 mm |
Dimensions | 592 mm x 302 mm x 152 mm |
Net Weight | 26.4 kgs. |
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筆者様
実践使用ですね。使用記無い世を拝見させて頂く限り、筆者様の以前購入Hintの感覚、操作状況の比較でも、筆者様レベルで「Pass(合格)」の様ですね。この様な道具は、人の使い勝手と、人の常識操作範囲でミスが出ない事が当たり前ですが、人の感覚は十人十色、筆者様が深くチェックされているやり方は、道具を選ぶ基本でしょうね。本当は、混用な道具も、感覚的確認の後、自分の使い勝手に合うか、見極めの後の購入が一番良いのでしょうね。購入してから「結局、使い物にならない、使いにくい・・」で、返品不可・・・だとしたら、是、最悪ですよね。ま、滅多に、誰が使っても「感覚が合わない」商品は、この分類の工具辺りには少ないと思いますが、それでも、確認は大切ですよね。
ま、油圧式だろ思いますが、油圧密封性の試験は出来ませんので、この辺りは、本当に油圧関連部品の品質と作り込みの「当たり、外れ」に左右されますね。
JIm、
「常識操作範囲で問題がないこと」これ大事ですね。ARCANと言えば信頼できるブランドなので、私が確認しなくても常識操作範囲であれば何ら問題はないと思います。常識を少しでも逸脱した使い方をすると、生死に関わる事故や大怪我の原因になりますので、今後もジャッキアップする際は細心の注意を払うようにします。
先日、我々が所有する車ではなく、ARCANのジャッキ使用時でもありませんが、ジャッキアップ時にタイヤを外した前輪が落下する事故がありました。(常識操作範囲を逸脱した内容なのでブログには公開しておりません。)怪我は運良く免れましたが、注意するに越したことがないことを実感しました。
筆者様
「使用記無い世」←「使用記内容」です、失礼しました。(^^;
Jim,
筆者様
確かに、人の安全を脅かす可能性がある近くで使用する工具は、必ず、安全側に働く事が必要ですが、その安全側に働く様にしておく、働く事を確認し確実にするのは「人間の目視による、動作確認」です。それと、常識範囲を超えた使用が、どの様な災いを起こすかの経験(勿論疑似)も、頭の中にたたき込んでおく事と、人に貸す時は、必ず、やってはならない使い方のレクチャーです。是を怠ると・・・。最悪・・・です。
正しいセットで、正しく使用し、正しい手順で片付け、保養して保管する。おかしければ、専門業者さんの「確認」を受ける。ジャッキの場合、ものを持ち上げる方向の元がへたる事は、通常、希ですが、一番怖いのが、ものを下げる時のリリース弁の方で、この「O」リングのヘタリは、致命的な事故を発生する可能性大です。キー部品は、専門家の指導を受けて、メンテナンス出来る様にするか、困難な場合、定期的に(大体半年に一度程度)専門家の点検を受けるのが、一番、安全に良い備えですね。
Jim,