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Roof for Lumber Storage — Part 7

二本の柱と桁を刻んで柱を南北の束石の上に載せます。柱に使用する材は90ミリ角、未乾燥の杉。木製カーポートの柱、桁として使用したものと同じ。高さ30ミリのホゾは丸鋸で加工しました。ホゾの部分を含む柱の長さは2,665ミリですが、厚み2ミリのアスファルトシングルを束石の上に敷くので、柱の長さは2,663ミリとしました。

垂直を確認しながら仮の筋交いで固定し、南側の柱を立てました。

新緑の前に真っ直ぐと杉の柱が立ちました。

続いて北側の柱も立てました。但し、こちらは長さが未定なので、南側の柱との水平を確認してから刻み作業をします。

仮に置いた1×4材を使って水平を出し、北側の柱に印を付けます。

南側の柱と同じように北側の柱にもホゾを加工して、束石の上に立てました。

桁として使用するのは104ミリ角に加工した米松。こんなに硬いの?と思うほど、ホゾ穴を加工するのに難儀しました。機械があれば瞬時に穴を掘ることができますが、機械がない私は鑿で掘ります。ホゾ穴は幅30ミリ、横70ミリ、深さ35ミリほど。単独での作業で、まあまあ重い桁を二本の柱の上に載せるにはちょっとした工夫が必要です。

現在、斜めお向かいさんがウッドデッキを修復中です。元々あった既設の大引きを縦挽きして4×4とし、同じ位置に小さくなった大引きを取り付けました。私は木材の切断を一部、お手伝いしました。目を離した間に大引きを継いだ部分がこんなことになっていました。5センチ以上の隙間があっても平気だそうです。

無謀にも桧の丸太を通し柱にしようと、デッキの前半分はサンドイッチ工法を採用されています。この接合部分にも大きな段差がありますが、気にしないそうです。

当初、既設の大引きを前方に移動させる案を提案しましたが、面倒だそうで、前方はサンドイッチ工法。しかし、この状態で床を張れば、落下しそうです。逆さにした植木鉢の上に束柱を載せて幕板を支えるつもりなのかな?根太ではなく、幕板を束柱で支える構造のようです。このような工法なら垂直方向の荷重に弱くなりそうですが。

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Roof for Lumber Storage — Part 6

自作した羽子板付き束柱を設置します。自作のタコは持ちやすいようにハンドル部分を小さくして改良しました。

掘った穴に砕石を敷き、改良したタコでさらに転圧してから、モルタル(セメント1に対して砂3と水適量)を載せて、二方向の水平を確認。

掘り起こした土を元に戻して北側の束石設置作業を終了。

南側の束石を設置する前に、本来は水糸を張って母屋の外壁(ログウォール)と平行になるように確認すべきですが、その一手間を今回は省略しました。隣地との境界線上にあるコンクリートブロックの壁と母屋が平行に建てられているはずですが、念のために平行を確認しました。結果、ブロック塀と母屋は平行ではないことがわかりました。

翌日、南側の束石を設置しました。水糸を張る作業を省略したことが原因で、このまま束石の上に柱を載せると南側の柱が北側の柱と比べておよそ18ミリ、外側に立つことが判明しました。幸いにもこの大きなずれに気付いた時はまだ捨てコン(モルタル)が硬化していなかったので、束石の位置を修正することができました。

屋根勾配と垂木の長さを計算する際に便利なblocklayer.comで図面と木取り図を作成しました。

母屋外壁に取り付けた垂木受け材から桁外側までの距離1,527、屋根勾配10º、軒の出220、垂木幅88、垂木厚み38ミリなら、必要な垂木の長さは1,789ミリであることがわかります。南側の柱の長さは3,084-345-104+30で2,665ミリになります。-104は桁の幅、+30ミリはホゾの高さ。柱の下にアスファルトシングルを一枚か二枚敷くのでその分、さらに柱の長さは短くなります。

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Roof for Lumber Storage — Part 5

自作途中である束石の型枠を取り外しました。一つ目の束石型枠は底のコンパネに加えて側面のコンパネも一つ、取り外しました。思っていたよりも綺麗な仕上がりです。

下半分は地中に埋まって見えなくなるので、砕石が表面に出ていても問題ありません。

二つ目は底のコンパネのみ、釘を抜いて取り外したら、側面のコンパネは底部を叩けば上から容易に外れました。一つ目は寸法ミスのために小さくなったので、正しい寸法の二つ目の型枠の中に束石を入れて、6ミリの隙間にモルタル(セメント1に対し、砂3)を投入しました。

手間はかかりますが、台形状の羽子板付き束石は自作できることがわかりました。コンパネで製作した型枠も再利用できるので、セメントと砂、砕石、羽子板さえ用意すれば量産できそうです。ウッドデッキをDIYで製作する人の多くが大引きなしの簡単な工法(束柱を根太で挟むサンドイッチ工法)を採用されますが、そのような工法であれば、多くの束柱が必要となり、束柱の数だけ束石が必要になります。そうしたウッドデッキ製作時に束石がDIYで安価に量産できれば、ある意味、理想です。しかしながら、私はウッドデッキ製作時に束柱の数が少なくなる大引き工法を採用するので、束石は量産する必要はないのですが…

大引き工法

大引き工法は束柱の高さで、同時に二方向の水平を出す工法であり、製作難易度が高くなりますが、垂直方向ですべての荷重を受けるので、より頑丈に製作することが可能です。上の図面のように、束柱が3本以上あれば、かなりの精度ですべての束柱の高さを調整できなければ、いずれかの柱が浮くことになります。

垂木と柱、桁の加工は去年の秋に母屋北側に施工した「煙突の傾き調整用足場兼庇」の施工方法と同様になる予定です。垂木の加工はこちらのポストを参考にします。

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Roof for Lumber Storage — Part 4

羽子板付き束石の型枠二つ目をコンパネを用いて製作します。一つ目は寸法ミスで計画した寸法より小さくなってしまいましたが、二つ目はミスがなく、製作時間も短縮されました。

台形の型枠は上下の一辺が12ミリ大きくなれば、全体としても容積がかなり大きくなりました。

二つ目の羽子板はコンクリートの中に埋める前に、ビス用の穴を空けました。こうした作業にも先日、製作した補助ワークベンチが活躍します。

一つ目はセメント1,500に対し、砂3,000、砕石4,500でコンクリートを投入したら、少し余ったので、寸法が大きくなった二つ目は一つ目と同じ量でちょうどぐらいかと考えていました。しかし、結果は上の画像の通り。

セメント1,800、砂3,600、砕石5,400でやっと型枠の上端にコンクリートが達しました。「コンクリートは水を加えると容積が減る」これ、覚えておこう。

水和の過程進行中。硬化すればモルタルを塗布して型枠上端と面一にする予定です。

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Roof for Lumber Storage — Part 3

柱を支える独立基礎には羽子板付きの沓石(束石)を使用する予定ですが、今回はその沓石を自作することにしました。当初は型枠としてボイド菅を使い、円柱状の沓石を製作しようと考えました。しかし、そのボイド管は再利用が困難であり、想定していた以上に高価なので、それなら沓石を購入した方が結局はお得なのではないかと考えました。

そこで、計画を変更し、ホームセンターでも売っている四角錐の型枠を手元にあったコンパネで製作することにしました。底部の寸法が200ミリ四方、高さが240ミリの市販品を参考に型枠を製作し、組み立てました。

組み立てながら寸法ミスに気付きました。このような組み立て方ならコンパネの厚み12ミリ分、上部と底部で小さくなります。型枠を作り直すのも面倒だし、使用する柱は90ミリ角なので、この寸法で型枠製作作業を続行します。

目分量で少しずつ、水を加える前のコンクリート(セメント1、砂2、砕石3)を型枠に投入しました。もう少し、追加して上部が型枠と面一になるようにしました。

適量の水を加えてコンクリートを練ってから型枠に入れてみると、コンクリートがなぜか減っている。追加した水の分だけ、コンクリートは余るだろうと考えましたが、逆に不足しました。恐らく、空練り状態のコンクリートには隙間が少なからずあり、水を加えたことで、隙間が埋まったのではないかと思います。使用したセメント1,500に対し、砂3,000、砕石4,500になりました。単位は計量カップのML。

不足したコンクリートを追加して、羽子板を突き刺しました。この羽子板、間違って買って来たようです。コーチボルト用の穴はありますが、ビス用の穴がありません。コンクリートが硬化すれば、ビス用の穴を空けよう。

型枠を取り外すのが楽しみですが、隙間だらけのような予感がします。強度というより、見栄えの問題なので、表面にモルタルを塗布しようと考えています。束石の側面に化粧目的のモルタルを塗布すれば、寸法が当初の計画通りになるかもしれません。

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Roof for Lumber Storage — Part 2

母屋西側のログウォールに接する片流れの屋根を施工します。この部分は薪や資材の保管場所となっており、雨に濡れるのでブルーシートをかけて保管していました。

先ずは浴室窓のトリムボードを取り外しました。セトリングスペースを綺麗にしてから、取り外したトリムボードの上の方を少しカット。

トリムボードを元に戻して釘で固定しました。

2×6加圧注入材をトリムボードの上に取り付けて、垂木掛け材とします。浴室換気扇のガラリが干渉する部分は斜めにカット。

ノッチの左側にも短い垂木掛けを取り付けました。

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Roof for Lumber Storage — Part 1

資材置き場の屋根を支える桁を縦挽きにより製材します。DIY用のMakita M565はプロ用の125mmマルノコ5230と比べて、モーターが力不足なため、両面から2回ずつ、合計4回に分けて、長さ3,600ミリ、105ミリ角の角材を切り出しました。切断後に段差ができないよう、定規は同じ面に当てました。

切り出した105ミリ角の角材。丸鋸のモーターを冷やすため、頻繁に休憩しながらの作業となりました。

木口を地面に接した状態で、長期間、ログウォールに立てかけておいたら、シロアリに食べられたようです。この部分は切断したので、長さは3メートルぐらいになりました。

シロアリは年輪に沿って柔らかい部分を食べています。梁として使われることが多い、米松はシロアリが好んで食べるようです。こうした被害から木材を保護するために資材置き場に屋根を取り付けます。

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Kitchen Range Hood — Part 3

この窓上のセトリングスペースにレンジフードのダクトを通す計画です。ダクトの径が150ミリに対して、窓上の隙間は高いところで130ミリなので、トリムボードを固定する板を20ミリほど削る必要があります。

円形フード付きガラリはこの辺りに取り付けようとしています。

トリムボードを固定する受け材を取り外して板の厚みを調整します。インパクトドライバーが入らないので、ビスは手で緩める必要があり、難儀しました。

屋内側からもビスを緩めていると、聞き慣れたトラックのエンジン音が…

取り外したトリムボード2枚に直径150+10ミリの円形穴を空けなければなりませんが、私は自在錐を所有しておらず、ご近所の大工さん(ライフアーキテクト社長)にお借りしようとしていました。その大工さんがわざわざ自在錐を持ってきてくださいました。

レンジフードはこれまでに100台近くも取り付けた経験があり、このタイプなら5分で取り付けられますよということで、いつの間にか私が助手となり、設置作業が始まりました。

取扱説明書や施工説明書など読むこともなく、言われるがままにガレージ内で取り付け準備のビス留め。

既設の換気扇とキャビネットを取り外し、

新しいレンジフードをログウォールに取り付けました。レンジフードの下端からコンロ上、85センチとしました。600ミリ幅の当製品は本体重量が13.0kg。一人が支えている間にもう一人がビス締めする必要があります。既設の換気扇は消防法違反?

ビスはエクステンションバーを取り付けたインパクトドライバーで締めておられます。

画像ファイルのExifデータを確認すると、ガレージ内で取り付け準備を開始してからログウォールにレンジフードを固定するまでの作業時間はおよそ17分。既設の換気扇を取り外したり、おしゃべりしていた時間を差し引くと、本当に5分ぐらいで取り付けたことになります。電線の末端処理と本体への接続作業も含めてのことですから本当に速い。プロと素人の大きな違いは作業に要する所要時間。我々がやっていたらレンジフードを壁面に取り付ける作業自体に半日以上は要していたかもしれません。

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Log Home Renovation — Part 19

ミキサー車がやって来る前にワイヤーメッシュの敷設と型枠の仕上げ作業が残っていました。

このコンクリート用のビス、アンカー不要だそうです。下穴を空けた後に直接、コンクリート面に使用できるとか。こんな便利なビスがあることを私は知りませんでした。アンカーを使用する場合は位置決めが困難です。

ワイヤーメッシュを敷設中のベテラン左官屋さん。

このサイコロのような小さなコンクリートの塊は何だろう?

ワイヤーメッシュを浮かす目的でメッシュの下に置くものでした。

この道具は?重なったワイヤーメッシュを細い針金で縛る時に使用するもののようです。

ミキサー車から一輪車でコンクリートを運ぶ際に通る橋が設置されました。

ほぼ予定通りにミキサー車が到着。

コンクリート打設は時間との戦いとなります。この日の作業員は社長を含めて3名。

私も少しだけお手伝い。力よりもバランス感覚が重要。

左官屋さんの仕事は残念ながらお手伝いできません。

手にされている大きなコテは尺コテというそうです。所有されているコテはすべて特注品。仕上げ時は金属製のかんじきを着用されていました。

Building Attached Wood Carport — Part 1へと続く。
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Log Home Renovation — Part 18

木製カーポートの土間コンクリート下地用の砂利を追加して転圧されます。

転圧機のエンジンがかからないそうで、スターターカバーを外して点検中。

始動不良の原因は不明ですが、エンジンがかかりました。

転圧作業終了後に土間コンクリート用の型枠が設置されました。

こちらは後方の型枠。

土間コンクリートの厚みは100ミリ。汚水枡蓋の高さがコンクリート床の高さになります。

次回は土間コンクリートの施工になります。

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Log Home Renovation — Part 17

今日はお向かいさんの木製カーポートのブロック基礎を施工されていました。左官屋さんがフーチングに接着剤を塗布。

モルタルを敷いてからコンクリートブロックを積んで行きます。

コンクリートブロックは二段積み。

60年近くの経験を有するベテランの左官屋さんによると、最近は外構工事が多いそうです。

これは何だろうと施工責任者の大工さんに尋ねると、土間コンクリートの膨張、収縮を吸収する「成形伸縮目地」だそうです。

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Log Home Renovation — Part 16

お向かいさんのリフォーム第一期工事が続きます。すでにお向かいさんは入居されていますが、第一期工事の仕上げとして出入口ドアの鍵とハンドル取り替え作業が残っていました。

アイアンのドアハンドルが既設のドアノブとデッドボルトの上に取り付けられました。真鍮製の既設ドアノブは後日、取り外される予定です。

2021年3月追記:施工後、2年以上が経過しても、既設ドアノブとデッドボルトは取り外されることなく、ドアノブが二つあります。

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Scaffolding — Part 4

当初の計画では使用予定の再利用材(二本の柱)の長さが不足するので、屋根勾配を10ºから15ºに、オーバーハングの長さを220mmから175mmに変更しました。これで米栂の再利用材を柱として使用でき、垂木は安価なSPF 2×4材の長さ6’のものが使用できる計算です。図面作成にはblocklayer.comのRafters Metricを利用しました。

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Log Home Renovation — Part 15

レンジフードから伸びるダクトが2階の寝室で繋がりました。しかし、なぜこんなところに穴を空けたのだろう。私ならキッチン窓上にあるセトリングスペースにダクトを通します。

シロッコファン搭載の大きな換気扇がガスコンロ上に取り付けられました。

窓のトリムボードと干渉するほど大きなレンジフードですが、撤去された以前の循環式ファンとは比べものにならないほど、換気性能は強力です。

屋根裏部屋ではダクトを隠す板張りを取り付ける作業が進行中でした。

瓦礫や不用品を収容していたコンテナが撤去されました。コンテナ一つ分の回収費用は5万円だそうです。

漆喰塗り作業中。

TOTO製の新しいトイレがいつの間にか取り付けてありました。床はキッチンと同じホモジニアスタイル。

追い焚き機能がある湯沸器のリモコン。

屋根裏部屋のダクトがパイン材の板で覆い隠されました。

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Log Home Renovation — Part 14

設置されたシステムバスの周囲に間仕切り壁を設置するようです。

直径20センチのマシーンカット丸ログと間仕切り壁との間に隙間ができますが、埋める必要はないかと私は思います。

このログハウスに初めて石膏ボードが取り付けられます。手前のドアと壁がなぜか撤去されています。

石膏ボードの上には漆喰を塗るそうです。

ここは磨りガラス入りの木製ドアがあった部分ですが、なぜかドアが枠と壁ごと取り外されたので、その部分を板で覆い隠そうという計画らしい。

漆喰の下地作りをされているのはライフアーキテクト社長さん。土木作業から屋根上での鳶職のような仕事や左官作業、図面作成からアイアンワーク、そしてもちろん大工仕事も、ほぼ何でもこなす、ある意味、スーパーマンのような人です。

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