Rebuilding Another Balcony

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我々が暮らすログハウスと同じアメリカ人ビルダーが建てたログハウスを別荘として所有されている斜めお向かいさんのベランダ補修工事を手伝いました。

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パーゴラカーポートで使用したものと同じ90ミリ角3メートルの杉材を柱と手摺部分に使用しました。ベランダを支える3本のマシーンカットのログが一部で腐朽していたので、先端部分を少しだけチェーンソーで切断しています。

相欠き継ぎを採用したクロスフェンスを希望されていましたが、難易度が高いことと、杉角材が不足したことを理由として、桧の角材を用いた筋交いに変更されました。

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3本の柱は枘組みで手摺と接合、手摺下の横材は柱に刻んだ切り欠き部分で受けています。柱は2種類のシンプソン金具を用いて床材に固定しました。床材の出っ張り部分が異様に長くなっていますが、この部分はいつでも切断できるので当面はこのままにしておくそうです。

Wood Carport — Part 33

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桁Dと梁Dに方杖と「ないよりまし火打ち」を取り付けました。

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柱や桁に用いている同じ90mm角の杉材を使って方杖を製作するにはボルト用の穴を貫通させて正しい位置に45ºの傾斜角度で鑿で座掘りしなければなりません。鑿の刃を研いだら切断面が綺麗になりました。

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方杖の製作にようやく慣れた頃に方杖の製作は終了。一本目を製作するのに半日ほど要していたのが、今では小一時間で製作できるようになりました。

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「ないよりまし火打ち」は4本のコーススレッドで桁と梁に固定。

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構造材ではない柱Dを除き、6本のすべての柱に方杖を取り付けると、見た目も含めて強度が増しました。仮筋交いは撤去しました。この後、東の方もキシラデコール(ビニー)で塗装して第一期工期を完了しました。

第一期工事では沓石(束石)を設置し、柱を立てて、桁と梁を載せ、方杖と火打ちで補強する作業を実施しました。第二期工事では屋根のトラス組みを実施する予定です。

Wood Carport — Part 34へと続く。
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Wood Carport — Part 32

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7本目となる最後の柱Gに桁Dと梁Dを取り付けました。

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梁Dは縦挽きした材の一部であり、大きく捻れていたので取り付けには苦労しました。

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なんとか水平は一発で出したものの、柱Cと柱Gの切り欠き部分には容易に収まらず、腰高羽子板ボルトを締め付けることにより、調整しました。

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梁Dは中央部分が膨らむような向きで取り付けました。

Wood Carport — Part 33へと続く。
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Wood Carport — Part 31

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 7本目となる最後の柱Gを立てます。柱Gはコーナー部分の柱となるので、枘加工が必要。

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枘の部分に腰高羽子板ボルトを貫通させるとこんな感じになり、込み栓としても機能するのではないかと期待しています。

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桁Dに空けた枘穴は、調整可能なように長辺方向で少しゆとりを持たせてあります。

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柱Gに干渉するキンモクセイの枝は剪定しました。

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Wood Carport — Part 30

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柱Fと桁Cの間に方杖を取り付け中。日差しが強い日はIKEAで買った麦わら帽子が活躍しますが、鍔の部分が邪魔になることもあります。

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この後、一気に梁Cの南北両側にも方杖を取り付けました。火打ちも取り付けることにしました。macOSに標準で付属するスーパー大辞林によると、火打ちとは「土台や梁など、材木が水平に直行している部分のゆがみをなくすために斜めに架ける補強材」です。

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梁と桁が段違いになっている構造なので、火打ちの取り付け方法にはちょっとした工夫が必要でした。

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下から見るとこんな感じ。火打ち材としては桧の40x90mmの角材を45度の角度で切断して使用しました。

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水平方向の歪み補強に効果があるのかどうか不明なので、これは「ないよりはまし火打ち」であり、デザイン性を重視しています。

次回は最後の柱Gを道路側に立てて、梁Dを柱Cとの間に渡します。

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Wood Carport — Part 29

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柱Eと梁Bの間にも方杖を取り付けました。

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続けて柱Eと桁Cの間にも方杖を取り付けました。方杖は刻み作業に多くの時間を費やしますが、取り付けは比較的簡単です。下の方に2×4端材を一時的に取り付ければ作業しやすくなります。

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取り付け精度は誤差1mm未満。

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この部分はボルトが交差するので意図して段違いにしてあります。杉材の木目が綺麗なのでこのまま無塗装にしたいところですが、雨水に濡れるとすぐに黒カビが生えるのでキシラデコールで塗装します。

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Wood Carport — Part 28

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柱Aと梁Aの間に方杖を取り付けます。方杖製作時は方杖自体に二つの穴と柱と梁にそれぞれ一つの穴を開ける必要があります。ボルトの径(12mm)に合わせて、使用するドリルビットは13mm。インパクトドライバーで大きな穴ばかり空けていると、バッテリーの消耗が激しくなり、穴空け作業中にバッテリーが切れることもあります。予備バッテリーは常時、充電しておかなければなりません。

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方杖を取り付けるのは久しぶりなので、思いの外、時間を要しました。

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ついでに腰高羽子板ボルトを梁Aの上側にも取り付けました。梁の上下から挟むようにして柱Aと桁Aに固定するものですが、当初の計画では柱に固定する下側のみでした。

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予定を変更したついでに桁に取り付けた腰高羽子板ボルトの写真を撮影していて、ある重要なことに気付きました。この部分は枘組みを施してあり、枘の上の方をボルトが貫通したことになります。径12mmのボルトで込み栓をしたことと同じなので、接合部の強度は下がるどころか逆に上がっているだろうから、このままにしておきます。

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腰高羽子板ボルトはやはり上下から挟み込むようにして取り付けた方がより安定すると思います。

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Wood Carport — Part 27

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梁Cを柱Bと柱Fの間に渡したら柱Fが南側(道路側)に少し傾いてしまった問題を修正します。原因の一つは2本の柱の幅がそれぞれ1~2mmほど図面よりも大きかったことなので、梁Cの長さを南側で5mmほど切断して短くしました。

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2×4端材を柱Bと柱Fの切り欠き部分のすぐ下に一時的に取り付けてから、5mmほど短くした梁Cを2本の柱の間に渡して柱Fの垂直を確認しました。しかし、まだ少し南側に傾いている。原因は予想した通り、一つではない。柱Bの垂直を確認すると、南北方向で若干、傾きがありました。

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ウッドデッキに固定しているこの角材を取り外しておよそ2mm、短くして柱Bの垂直を出しました。それでも柱Fは道路方向に少し傾いている。3つ目の原因が不明な状態で、梁Cを今度は北側でさらに5mmほど切断。

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再度、梁Cを柱Bと柱Fの間に渡してみると、ようやく南北方向の傾きが解消されていることを確認しました。

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梁C自体が大きく捻れていることも柱の垂直出しに苦労した原因かもしれません。中央部が凹んでいたので、上下逆に取り付けました。

3つ目の原因が判明しました。柱Fの沓石が5mmほど北寄りになっていたことです。これは今から修正不可能なので、梁の長さで調整する今回の方法で解決したことにします。

独立基礎で土台がなく、水平は数少ない柱の高さで調整する木製カーポートの建築はひょっとして家を建てるよりも難易度が高いのではないかと思います。三方に壁がある2×4ガレージよりは確実に難しい。ご近所の設計会社社長さんが「手に負えなくなったらいつでも言ってください。」という言葉の真意がよく理解できます。

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Wood Carport — Part 26

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12×65の六角コーチスクリューを柱A、B、D、Eに取り付けました。10.5mmのドリルビットで下穴を30mmほど空けてから、スクリューをハンマーで叩き込み、19mmのスパナで締め付けました。

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これまではシンプソンのビスで仮固定でした。コーチスクリューで締め付けるとより安定します。

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梁CはPart 19で縦挽きし、長さ3,200mmに加工した材を使用します。左右(南北)の桁の上に一時的に載せて水平を確認し、どのようにして柱Bと柱Fに掘った切り欠き部分に載せるのか思案中。中央部分に南北に渡す梁は当初の図面にはなかったものです。屋根は在来工法の小屋組ではなく、トラスを組む予定なので、左右(南北)に開こうとする斜め上からの力を食い止める目的で、この部分に梁を渡すことにしました。

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柱Bに深さ20mmの切り欠きを入れ、梁の長さを3,060mmになるように切断し、(上の画像には写っていませんが)2×4の端材を柱の切り欠き部分の下に仮留めしました。桁の上に載せた梁を2×4端材の上に降ろし、外側から柱をハンマーで叩いて切り欠き部分に入れました。一人でこの作業ができなければ、トラスを桁の上に持ち上げることは不可能です。

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作業スペースを確保するために車を少し、移動させました。

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腰高羽子板ボルトを取り付けて、

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道路側の柱Fの垂直を確認すると、上の方で5~10mmほど道路側に傾いていることがわかりました。図面通りに木材を刻んだにも関わらず垂直が出ない原因は何だろう。

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腰高羽子板ボルトを固定するボルトが、外側から力任せに締めたので傾いています。柱Fが道路側に傾いた原因の一つは恐らく、90mm角であるはずの柱Bと柱Fが実際には92mmほどあり、その誤差を考慮せずに梁Cを図面通りに切断したことだと思います。この傾きを修正するには梁Cの長さを5~10mm、短くすれば良い。腰高羽子板ボルトの取り付け位置も内側に5~10mm、移動させなければなりません。

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Wood Carport — Part 25

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台風3号が接近する前に桁Cを柱Eと柱Fの間に渡します。桁Cは桁Dと相欠きで継ぐので刻み作業が必要です。重なる部分は50mm。丸ノコと鑿で不要な部分を切り落とし、表面を鉋で仕上げています。逆側は枘穴を掘りました。

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急いで刻み作業を行い、二本の柱の上に載せたので画像がいつもより少なくなりました。桁Cは一発で水平が出てます。

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雨が降るまでに羽子板ボルトも取り付けることができました。

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3メートルの桁Cを一人で柱の上に載せるにはちょっとした工夫が必要。柱Fに板の端材を二枚取り付けて、桁が落下しないようにしています。

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柱Eとは枘組みしてあります。桁Cを柱Eと柱Fの間に渡す作業の精度は誤差1mmを達成しました。

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台風の影響か、はげしい雨が降りましたがすぐに止みました。

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Wood Carport — Part 24

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6本目の柱Fを立てます。柱Eとの高低差は113mmなので柱Fは沓石上端からの高さ2,371mmで柱Eと水平になるはずです。

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柱Fを電気鉋で削って表面を整えて、梁Cを受ける切り欠きを製作し、柱を立てる前に作業スペースを確保しようと、Mazda RX-8を移動させようとしたらエンジンがかからない。セルの回り方が弱々しいので、バッテリー上がりです。Suzuki HUSTLERの元気なバッテリーを借りてエンジンをかけることができました。バイパスをひとっ走りしてバッテリーを充電してから、前後逆に車を停めました。ジャンプケーブルがぎりぎり届く距離だったので、車の向きを変えていつでも届くようにしました。

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道路側に立てる柱Fが倒れないよう、仮筋交い4本で一時的に固定しました。台風が接近するまでに桁Cを柱E、F間に渡したいと考えています。まだ固定していないので、雨風の様子をみながら、必要であれば柱Fは撤去します。

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Wood Carport — Part 23

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道路側の柱Eを立て、柱Dとの間に梁Bを渡します。枘を刻んだ5本目の柱Eは長めの仮筋交いで支えています。

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梁Aと相欠きで継ぐ梁Bは精確な刻み作業が要求されます。13mmのドリルビットで空けた穴は羽子板ボルト用。

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今回の一連の作業では修正後に目標とする誤差1mmを達成しています。

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柱Eに加工した切り欠きの大きさ(深さ20mm、高さ90mm)よりも梁Bとして使用した杉の角材が2~3mm大きかったので、梁Bの上面を2~3mm、削り落としました。下面を削ると梁Bの水平が維持できなくなります。

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梁Bと柱Eとは腰高羽子板ボルト(下側)とコーススレッドビス2本斜め打ち(上側)で固定しました。

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相欠き継ぎの精度は0.8mmぐらいでしょうか。梁A(右側)を固定する羽子板ボルトは腰高、梁B(左側)を固定する羽子板ボルトは腰高ではないものを使用しました。この部分はいずれも腰高ではない羽子板ボルトを使う計画でしたが、梁Aに最初に空けたボルト用の穴の位置では、柱Dの垂直維持ができなくなったので計画を変更しました。

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梅雨真っ只中で雨が止むのを待ちながら作業しています。

梁の相欠き継ぎ作業の難易度:5段階で4

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Wood Carport — Part 22

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梁Aを加工して柱Aと柱Dの間に渡します。長さ3,000mmの杉材は入手した12本がすべて90mm角ではなく、中には92mm角のものも含まれていました。梁Aとして使用する杉材が92mmだったので、柱Aとの接合部を2mm落として90mmとしました。

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柱Aに切り欠きを入れた部分が20mmあり、その部分を2mm落としてあります。

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梁の水平出しは一発勝負。一発で水平が出ないと、原因究明作業に時間を要します。

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梁Aの幅が92mmであるのに対し、柱Dの東西方向の幅は88mm。外側(西側)で面一にしました。したがって、4mmのズレは意図したものです。羽子板ボルトは梁ではなく柱を基準に中心線を出しています。

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パーゴラカーポート製作作業で目標とする誤差は1mm、許容誤差は5mm未満に設定しています。5mmを超えるような誤差があれば、その部分をやり直します。

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梁Bとは相欠き継ぎで継ぐ予定なので、加工済みの状態で柱Dの上に載せました。

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柱Aとは腰高羽子板ボルトで固定していますが、北側(母屋側)は突起物を出したくないのでボルトの先端が柱表面から突き出ないように座掘りを深めにしました。

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西側から見た図面を再修正しました。次回はいよいよ道路側の柱Eを立てます。作業中に柱が道路に向かって倒れないように細心の注意を払う必要があります。母屋側の柱はウッドデッキと母屋に固定できましたが、道路側は何もないので仮筋交いを増やそうと計画しています。

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Wood Carport — Part 21

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新たに図面に追加した柱Dを立てます。基準となる柱Aとの沓石上部からの高低差は700-682=18mm。柱Dは長さ2,092mmで柱Aと水平となるはずです。

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薪ストーブがあるご近所さんにいただいた古材を加工し、柱Dとしました。他の柱と比べて若干、細めですが、この部分は強度確保が目的ではなく、間柱として壁材を受ける役割を担うので問題ないかと思います。柱Bと同様に枘組みしないので柱の上端部は平らにしてあります。羽子板ボルト用の穴は梁Aと梁Bを柱に一時的に載せてから穴あけ位置を決める手順に変更しました。その方が現物合わせで正しい位置に穴を貫通させることができます。

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仮筋交いで一時的に固定しました。次回は梁Aを柱Aと柱Dの間に渡す予定です。

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柱Dの高さが判明したので図面を修正しました。柱Dの沓石が高めになったことも原因ですが、想定していたほど南北方向の勾配はなさそうです。

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Wood Carport — Part 20

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車の出入りがない西側は壁で塞ぐ予定なので、沓石を西側にもう一つ追加して柱を新たに立てることにしました。左がこれから追加する沓石、右が地中に半分埋めて固定した沓石。沓石の高さはいずれも240mm。

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少し掘ってみるとまたもや蒸発散設備の一部である重量ブロックが地中に埋まっているのがわかりました。ブロックを破壊して砕石を掘った穴に入れて、その上にモルタルを載せて、水平に注意しながら沓石を置きました。

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若干、高めですが、梁の水平は柱の高さで調整します。

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今回、施工した沓石は左(西)側の中央。

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iWork Numbersで作成した西側から見た図面を修正しました。南北方向にも若干の勾配があるので、柱の高さは実際に施工するまでわかりません。

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