4等分した45ミリ角の角材を横垂木として垂木の上に取り付けます。 等間隔になるように取り付けているつもりですが、等間隔になりそうにない。
図面を引いていなかったので、横垂木のピッチがわかるように簡単な図面をNumbersで作成しました。
3メートルを超える高さで作業するには背の高い脚立が必要になります。この脚立はお向かいさんからお借りしています。
西側母屋側の横垂木の取り付けが完了しました。
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縦挽き用としても使えるかもしれない丸鋸のチップソーを入手しました。パッケージには充電木工用と書いてありますが、充電式ではないMakita製125mmマルノコ5230で使用する予定です。使用する丸鋸に合わせて直径125mm、内径20mmのものを選びました。刃数は24Pとなっており、マルノコ5230に付属する刃の数は42なので、18も少なく、縦挽き用として使えるかもしれません。
刃数が少ないということは、切削時の抵抗が少なく、丸鋸のモーターに与える負荷も少なくなります。長さが3メートル近くある長い角材を最大切り込み深さ46mmでモーターを長時間休ませることなく、切断できるのではないかと考えました。
実際に90ミリ角の集成材を縦挽きしてみました。非力な充電式丸鋸用として販売されているだけあって、モーターにかかる負荷が少なく、ほぼ一気に3メートルの材を縦挽きすることができました。
90ミリ角の角材なので、上下から2回に分けて切断する必要があります。標準付属のチップソーで縦挽きしようとするとモーターが焼き付きそうになりますが、刃数が少ないこの替え刃ならその心配がなさそうです。105ミリ角の角材も縦挽きできるよう、直径165ミリの刃も別途、注文しました。165ミリ刃数40の方はタテ挽き用として販売されています。
Wood Carport — Part 46へと続く。
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久しぶりに湖周道路を北上し、大中の湖を経由して彦根へ。
今年、初めて地元産のスイカを食べましたが、普通に美味しい程度でした。やはり、大中の湖のスイカの方が甘くて美味しい。
ランチは松原町の住宅街にあるトンカツ専門店のポルコ亭。
ちょっとわかりづらい所にあるので地図を張っておきますが、一度行ったら場所を覚えてしまうかもしれません。建物全体がトンカツ専門店として際立っているので近くまで行ったらわかります。
私が注文したのはロース並の定食。不思議と脂っこくないトンカツでした。
豚肉が苦手な同行者は特大の海老フライ3尾の定食。ご飯と豚汁はお代わりできます。
お店からは彦根城天守閣が望めます。(写真は近くにある滋賀県立彦根総合運動場陸上競技場のスイミングセンターから撮影しました。)
最終目的地のカインズホーム彦根店で杉の野地板17枚セットを二つ購入。カーポート西側の壁材として使用する予定です。
近くのホームセンターで90ミリ角3メートルの杉角材を追加購入しました。6本のうち、3本はブンブンさんのベランダ改修工事で使用する予定です。
残り3本は縦挽きで4分割してカーポートの垂木の上に載せる横桟(横垂木)として使用します。90ミリ角の杉材は実際には92ミリほどあるので、4分割すればおよそ45ミリ角の角材となります。丸鋸で縦挽きするのは手間ばかりかかりますが、45ミリ角の角材を購入するよりずっと安くなります。
試しに1本を4分割して西側の棟板と軒に最も近い部分に取り付けてみました。杉材は縦挽きしたらあらゆる方向に反りが発生したので、取り付ける時にバールを用いて矯正しながら垂木にビス留めしました。
45ミリ角3メートルの横桟は合計で60メートル(20本)分、必要になります。すべて縦挽きする予定です。
通りがかったご近所の一級建築士兼大工さんに揺れの件について相談したところ、西側一面を壁にするのなら、間柱を立てて合板を取り付ければ揺れが治まるかもしれないとのことでした。沓石周辺にコンクリートを打設してアンカーボルトを柱に固定するという案もあるそうです。西側に間柱を立てる案は検討していなかったので、実行しました。
間柱を受ける土台のような役割を果たす桟を柱Aと柱Dの間に取り付けます。90ミリ角の柱は下の方で切り欠きを入れたくないので、シンプソン金具を柱に取り付けました。金具を水平に取り付けないと、桟も水平にならないので要注意。
桟と間柱は6フィートのSPF 2×4を加工して取り付けました。
壁はまだ取り付けていないので揺れはまだ治っていません。地震の揺れに対しては、建物全体がある程度グラグラした方が揺れを吸収できるだろうから建物の倒壊を防ぐことができるかもしれないと思います。
4面に壁がある住宅よりも壁がないパーゴラやカーポートの施工難易度が高いのはこういうことではないかと実感しました。
斜めお向かいさんのベランダ補修に引き続き、今度はブンブンさんのベランダを改修することになりました。
エアコン室外機が設置してある位置の真下に母屋から突き出た直径およそ230mmの丸太がありますが、その丸太の上部が腐朽しており、虫に食われてスカスカの状態です。解体してみないと詳しいことはわかりませんが、ログウォールの近くから腐朽しているものと思われます。そのため、床下に二本の柱を新たに立てて、ベランダを支えようと考えています。
側面から見るとこんな感じになるように仕上げようと計画しています。ベランダのデザインは我々の自宅南側のベランダとほぼ同じ。
使用する木材は105mm角の杉角材。ホームセンタームサシ京都八幡店で3メートルの等外品が破格値の税込1,080円で販売されていました。取り置きもできるそうなので、二日ほど前に5本をキープ。
iCloud Driveに保存してあるNumbersで作成した図面を見ながら、簡単な木取り図を作成し、加工室で車に載る長さに切断してもらいました。
筋交いの部分は当初、60ミリの桧角材を使用する予定でしたが、価格が105ミリ角の杉等外品と変わらないので、筋交いの部分を含め、すべて同じ105ミリ角の杉を使用することにしました。3メートルの杉角材がプラス2本になり、合計7本を切断してもらいました。床下から支える柱2本は車に載らないので、別途、手配する予定です。
Suzuki HUSTLERに積載した2メートルの材を除き、切断してもらった木材はすべて、ブンブンさんのToyota SPADEに、助手席を倒すことなく載せることができました。
ランチはすぐ近くにあるCOSTCO京都八幡倉庫店のフードコートで。
東側半分の垂木と短い梁を一気に取り付けました。棟板接合部分も強度的に問題なさそうです。
ウッドデッキに接続させていた短い4×4材を取り外しました。この状態で柱の上の方を押したり引いたりすると構造物全体が揺れます。この揺れをどのようにして抑えるかが今後の課題になりそうです。
東側の垂木取り付け作業に着手しました。最初に取り付けた西側の垂木の一部は現物合わせで採寸しながら刻みましたが、それでも隙間がでることがあったので、東側の垂木はすべて、blocklayer.comで製図した図面通りに刻みました。
垂直方向(Plumb)に18mm、水平方向(Seat)に50mmの切り欠きを垂木に刻みます。差金をうまく使えば精確な墨線が引けます。墨線を頼りに丸鋸と手鋸を使って切断し、切り取れない部分ができれば鑿で削り落とします。
472mmピッチで垂木を取り付けると合計26本必要になりますが、ウッドデッキ床材を再利用できるのは22本。不足分は2×6の新材と廃材を加工しました。
東側のトラス組みに着手すると、パーゴラからカーポートに変貌しました。
垂木は桁に載せる部分は隙間がなくても棟板側で隙間がでることがあります。上からの荷重に対する強度を考えると、棟板側の隙間はない方が良いので、桁側の隙間はある程度妥協して棟板側を隙間なく取り付けるようにしました。
西側の垂木をすべて取り付けました。
左右(南北)に渡した垂木が積雪時に開かないようにするための短い梁を取り付けます。6フィートの2×4材を用意しましたが、長さ1,830mmのままでは単独作業で取り付けるには無理があるので、半分の長さに切断してから取り付けることにしました。
半分の長さ(915mm)なら片方の手で取り付ける材を押さえながらインパクトドライバーを持ったもう片方の手でビスを斜め打ちできます。
屋根勾配の20ºで切断するには卓上スライド丸鋸に切断する材を縦置きしなければなりません。1x4の端材でテンプレートを作製しました。
垂木には二種類の長さのコーススレッドビス4本で留めています。
垂木の取り付け作業を続行します。単独で作業しやすいように、棟板に一時的に受け材を取り付けています。
在来工法の場合は通常、軒桁と母屋に垂木を受ける切り欠きを入れますが、トラス組みの場合は垂木自体に切り欠きを入れます。どちらの工法にも長所短所がありそうです。垂木に切り欠きを入れるトラス組みの場合は切り欠き部分の位置と寸法、角度において高い精度が要求されます。切り欠きの位置や寸法が5mmずれていると5mmの隙間ができてしまいます。水平方向で調整できますが、上下方向では調整不可能です。在来工法の場合は上下方向では調整可能ですが、水平方向では調整しづらいと思います。
垂木の取り付け位置は等間隔である必要はないので、羽子板ボルトが干渉する部分は東側にずらしました。
垂木の刻みと取り付け作業の難易度:5段階で5
垂木の切断方法をわかりやすく解説した動画を見つけたのでリンクを張っておきます。建築関連用語の説明もされているので非常に参考になります。
blocklayer.comで作成した垂木の図面をプリントアウトし、これを元に木材を切断します。
業務用卓上丸ノコにも角度を示す目盛りが刻んであるので、屋根勾配の20º(およそ4寸勾配)に合わせて、垂木の両端を切断。
垂木には細長いウッドデッキの桧床材を取り外して再利用します。
基準となる北西側から垂木を取り付けました。
棟板を支える小屋束は撤去しないように変更したので、方杖を取り付けて垂直を調整しました。
西側の垂木を棟板と桁の間に渡すと屋根の全体像が想像できるようになりました。ここから先は図面を作成した人の嗜好が顕著に現れます。
朝起きたらパーゴラカーポート建築中の敷地内に3メートルを超える長さの太い木材が3本と袋に入った端材がこんな風に置いてありました。 季節外れのサンタクロースは、ご近所の建築設計事務所社長さんのようです。この前も端材をいただきました。薪として使ってくださいということですが、燃やしてしまっては勿体ないので、リサイクル材として使用できそうなものは保管しておきます。
トラス組みが主体となる第二期工事に着手しました。梁A、Bと梁Cの中央に棟板(Ridge Board)を載せるための小屋束を立てました。トラス組みにおいて、小屋束は構造材ではないのでトラスの取り付けが終われば撤去する予定でしたが、建築設計事務所社長さんの助言に従い、撤去しないことにしました。
小屋束はウッドデッキの根太に使用していた加圧注入材を2×4のサイズに加工し、2枚のSPF 1×4材で挟んであります。上部は、単独作業でも3メートルの棟板が載せられるように工夫してあります。
棟板は西側のみ取り付けました。スカーフジョイントで継いであります。
棟板の位置が最も高くなり、地面からおよそ3.1メートルとなります。この高さならキッチンの陽当たりにはそれほど影響しないと思います。
屋根勾配を25ºから20ºに変更し、トラスの形状も大幅に見直しました。図面はこれまで通り、iWork Numbersで作成していますが、トラス組みの部分もこのまま使い慣れたNumbersで何とかなりそう。
屋根形状は伝統的な切妻を採用します。積雪対策を考えると、母屋の方を高くした片流れであれば、母屋の屋根から落下した雪を道路側に落とすことができます。また、施工も容易です。「木製カーポート」をキーワードにGoogleで画像検索すれば、プロが施工したものも含めて8割近くが片流れ屋根のカーポートがヒットします。「カーポート=片流れ屋根」という固定観念があるのでしょうか。
片流れ屋根のカーポートは切妻屋根と比べて施工が容易であるという利点がありますが、高い方が母屋に接していない場合は、そこから雨風が入りやすくなるという短所もあります。また、母屋の採光面で不利になることもあります。
偏屈な私は敢えて施工難易度が高く、木製カーポートとしては日本では珍しい切妻屋根を採用します。英語で”Wood Carport”をキーワードに画像検索したら切妻屋根(Gable Roof)はそれほど珍しくはなく、どちらかといえば一般的な屋根形状であることがわかります。
トラス組みの屋根も千差万別で、棟板(Ridge Board)があるもの、ないものがあります。当初は6メートルの長い棟板が用意できないので、棟板なしのものを考えていました。
長い材が用意できないのであれば、複数の短い材を継げば良いと考えるようになり、Scarf Jointで棟板を継ぐ練習をしました。込み栓をどのようにして取り付けるのかわかりませんが、複数の長めのコーススレッドビスを斜め打ちすれば固定できそうです。棟板は左右から垂木に挟まれるようにして宙に浮いているような形状になります。上からの荷重はほとんどない非構造材なので接続部分の強度が問題となることはないだろうと思います。(棟木Ridge Beamは構造材です。)
棟板ありとなしとで大きく異なるのは施工方法です。棟板なしであれば、地上でトラスを組み立ててから持ち上げることが可能ですが、一人で作業する場合はかなり困難。棟板ありだと、一時的に支柱で棟板を支えておいて、垂木を一本ずつ取り付けることができます。これなら単独作業で何とかなりそうです。