Bose 2.2 Direct/Reflecting Speaker System — Part 3

右側スピーカーをログウォールに設置するための受け材を製作します。幅5ミリの面取り加工を卓上丸鋸を用いて行うような場合にも、この前、工具市で破格値で買ってきたLED投光器が役に立ちます。

同サイズの受け材を2個製作済みなので、3個目と4個目は比較的、素早く製作できました。IKEA EKBY VALTERを1個¥500で買って来た方が手っ取り早いことに変わりありませんが。

数年前にいただいたJimさんのアドバイスに従い、木製の口金をバイスに取り付けました。

金属製の口金には滑り止め加工が施してあり、それが原因で挟んだ材に傷が付くことがありました。木製口金の場合は材を傷めることはありませんが、その代わり、バイスで挟んだ材を鑿で削ったり掘ったりすれば、きつく締めていても材が動きます。そうした作業を行う際はワークベンチの天板などに別のバイスで固定した方が安定します。

ウーファーユニットを換装したJBL Control 1Xtreme改よりも、Bose 2.2の方があらゆる音域で音質が優れているので、AirMac Express経由のAirPlayもBose 2.2に接続するように配置と設定を変更しました。

アンプはライン入力が2系統あるELEKIT TU-879R。

テレビの音声出力端子には一本で数千円もするMOGAMIのオーディオケーブルを接続。私の手元にはこのような高級オーディオケーブルが何本もありますが、私が購入したものではなく、旧友に貸した借金の肩代わりの一部です。このようなケーブルを繋いだことで音質が改善したかと言われると、答えに困ります。私の耳では違いがわかりません。オーディオ沼に嵌った友人は依然として音信不通。

もう一つのライン入力にはMonster mini-RCAステレオオーディオケーブルを接続し、AirMac Express経由でAirPlayができるようにしました。

JBL Control 1Xtreme as TV Speakers — Part 4

JBL純正ユニットと比べて低音が芳しくないFOSTEX FE107Eは自作のバックロードホーンに戻しました。

バックロードホーンに取り付けてあったFOSTEXフルレンジの上位機種である、FE108EΣに換装することにしました。スペーサー不要でピタリとJBLのエンクロージャーに収まりました。

但し、ビスは半分の4本のみ使用。ウレタン製と思われるエッジは経年劣化していないものの、片方のエッジはCat ISONの爪研ぎ被害に遭い、穴が数カ所に空いてました。なので、木材補修パテで穴を埋めてから塗装しました。光っている部分が補修したところ。

加水分解によるエッジの劣化がそれほど酷くはなかった左側のユニットもFOSTEX FE108EΣに換装しました。

こちらは右側。テレビのスピーカーはBose 2.2になったので、JBL Control 1Xtreme改はTri VP-MINI 88 Mark IIとAirMac Expressに繋いで、AirPlayのオーディオ専用スピーカーとして使用することにしました。

純正JBL Control 1Xtremeの価格よりも高価なスピーカーユニット(一本で¥15,980)に換装したためか、低音もしっかり出るようになりました。

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JBL Control 1Xtreme as TV Speakers — Part 3

ウレタン製エッジの損傷が酷い右側のスピーカーユニットを分解しました。ウレタンも湿気を吸い込むとゴム製品と同じように加水分解します。エッジを貼り替えるのであれば、その素材は布や和紙、セーム革が適しているように思いますが、今回はウーファーユニットごと、交換してみることにします。

先代のControl 1は接着剤が使われていて、解体するのに苦労しましたが、Control 1Xtremeは6本の六角ボルトを緩めたら容易に解体できます。解体した先代のControl 1はどこに行ったのか、どこにも見当たらない。捨ててしまったのだろうか。

配線はツィーターとウーファー用にプラスマイナスが合計4本ありますが、ツィーター用のプラス配線は青になっています。マイナス側は両方とも黒なので、間違えないように写真撮影してからテープで2本ずつ、まとめておきました。

4本のネジを緩めてウーファーユニットを取り外しました。エッジは指で触れるとボロボロになります。コーン紙は何ともありません。

ネットワーク部のコンデンサーも劣化しているかもしれませんが、今回はウーファーユニットのみ、小屋の棚に保管してあったFOSTEX FE107E、フルレンジスピーカーをウーファーとして使用します。4つあるフレームの穴が大体同じ位置にあったので、エンクロージャーに固定できれば使えるはず。

仮置きしてみたら、外周部分に若干の隙間があり、音漏れしそうでした。

そこで、車用のスピーカー交換時に使わなかったスペーサーを置いてみたら、規格サイズであるためか、ぴったり。

FOSTEX FE107Eをエンクロージャーに取り付けました。

隙間が埋まって音漏れの問題も解決。左側はJBL純正ユニットの状態で、視聴してみたら、ウーファーユニットを交換した右側から低音がほとんど出ない。

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JBL Control 1Xtreme as TV Speakers — Part 2

テレビ用のスピーカーとして使用することにしたJBL Control 1Xtremeの位置を変更しました。スピーカーは木製上げ下げ窓のトリムボードに取り付けていますが、55センチほど下方に移動させました。

こちらは右側。ウーファーのエッジが破れています。これでは低音が出ないはず。似たようなことが先代のJBL Control 1でも発生し、エッジを交換することなく、本体ごと買い換えました。ウレタン製のエッジが劣化する現象はこのスピーカーではよくあることで、専用のエッジ交換キットも販売されているようです。ラバーエッジ(CR13)もこちらで販売されています。

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JBL Control 1Xtreme as TV Speakers — Part 1

SHARP AQUOS LC-40DZ3-Sの外部スピーカーとしてJBL Control 1Xtremeを再度、使用することにしました。テレビ背面の「入力6/音声出力端子」とELEKIT TU-879R(真空管アンプ)の入力1端子をオーディオケーブルで接続。

どこにも繋いでいなかったスピーカーケーブルを真空管アンプに繋げました。

次にテレビの設定をしなければなりません。設定はテレビのリモコンで行います。ホーム > 設定 > 機能切換 > 外部端子設定へと進み、「音声出力(固定)」に設定。音声出力を固定にしておかないと、出力レベルが低くなり、アンプ側のボリュームを大きくしなければなりません。「外部入力の音声も出力しますか?」に対しては、「はい」を選択。こうすることにより、テレビに接続したApple TV HDやSonyのブルーレイディスク/DVDレコーダー(BDR – BDZ-ZW1500)の音声を出力することができます。

以前、DACを介して真空管アンプに出力していた頃もありましたが、音質はその時と変わらず、特に人の声が聞きやすくなったように思います。2チャンネルスピーカーですが、F1中継や映画の音声も迫力あります。安価なサウンドバーをテレビに繋ぐよりもずっと音質は優れています。

JBL Control 1Xtreme as TV Speakers — Part 2へと続く。

JBL Control 1Xtreme

JBL Control 1 Xtreme

生産完了品となったJBLのモニタースピーカー。10年近く前に買い直したユニットは、壁と天井にぶら下げたまま使用していなかったのですが、AQUOSブルーレイBT-T1100用のスピーカーとして復活してもらうことにしました。

SHARP BD-T1100

BT-1100T背面の「テレビへ出力」と書かれた赤と白のアナログ音声出力端子にオーディオケーブルを挿し、Elekitの真空管アンプ、TU-879Rに接続。この真空管アンプもガレージの棚に置いたまま使っていなかったのでスピーカーと同時に復活。6L6GCシングル・ステレオパワーアンプとJBLスピーカーとは太めのスピーカーケーブルで繋ぎました。

スピーカーと真空管アンプの主な用途は、F1ライブ中継とブルーレイで再生する音楽CDの視聴。CDを聴いてみると、その音質の違いに驚きました。以前、聴いていた1980年代の高級なNEC製CDプレーヤーよりもブルーレイで再生する音楽CDの方が音が良い。JBL Control 1 Xtremeも、天井からぶら下げるよりも、設置面との振動で低音が良い感じで増幅される。F1マシンのエキゾーストサウンドも、DENON製5.1Ch.ホームステレオのサラウンドスピーカーから出る人工的なデジタル音よりもずっと本物に近い。音量を上げると耳障りに感じることもあった解説者の声も聴きやすくなりました。

ブルーレイディスクレコーダーと真空管アンプ、そして1980年代からヒットを続けたJBLのコンパクトなモニタースピーカーの意外な組み合わせが意外な高音質を生み出したようです。生産を完了したこのスピーカーは、現在、1ペアが1万円台で入手できるようです。壁面に取り付けるための専用ブラケットが付属する現行製品のCONTROL ONEは1ペアが2万円少しで販売されています。安価なデジタルアンプと繋いでも価格以上の音が期待できるかもしれません。

ELEKIT TU-879R

TU-879R

2005年1月に製作したElekit 6L6GCシングル・ステレオパワーアンプを紹介します。以下は、ブログを引っ越す前の2006年1月1日に書いた記事に手を加えたものです。画像も一部、変更してあります。

TU-879R

出力8.5W + 8.5W(8Ω負荷時)のELEKIT 6L6GCシングル・ステレオパワーアンプの組立キット。真空管アンプのキットを製作するのは2回目ですが、前回は空中配線が多くてハンダ付けの過程を友人に手伝ってもらいました。すべて独力で真空管アンプを製作するのは初めてです。

TU-879R

ELEKITの製品はプリント基板を使っていて誰でも簡単に同じような結果が得られること、そして組立説明書が初心者にもわかりやすいとの定評があること、また真空管の差し替えが容易であることなどが、このキットを選択した理由です。必要な工具類は前回製作時にすべて揃えたので、工具の使い方さえ間違わなければ問題なく作れるはずです。私は回路図は見ても理解できません。

TU-879R

パーツリストにチェックマークを入れながらすべて揃っていること、予備がいくつあるかなどを確認します。先ずはA基盤の組み立てです。わかりやすい組立説明書に従い、順にハンダ付けします。FETの取り付けが少々難しく感じました。

TU-879R

いつの間にか電源トランスも載っています。シールド線もACプラグ付きコードも説明書通りに基板の穴に通しました。後はシールドパネルをメインシャーシに固定して、ジョンソンターミナルをリアパネルに取り付けて完了。後から書くと簡単そうですが、製作時間は丸一日は要しています。このアンプはAirMacエクスプレスに繋いでiTunes専用で使用する予定です。スピーカーはJBL Control 1 Xtremeです。インターネットラジオを聴くことが多いので高品質な音は要求されませんが、ちょっともったいないのかもしれません。

TU-879R

入力は2系統、スピーカー端子は6-16Ωと3.2-4Ω用が用意されています。ピンジャックは金メッキ品を採用。

TU-879R

製作後、数週間でボリュームから雑音が入るようになりました。ボリュームをグレードアップすれば済むことですが、恐らく同じボリュームを使用するエレキットの他の製品も同様の問題が発生しているはずです。不満点がいくつかあるものの、全体としてはたいへん満足できる商品です。

TU-879R

KT88に交換して聴いてみたところ、さらに真空管らしいまろやかな音質に変わりました。

2011年11月24日追記:Fostex FE108EΣに換装したバックロードホーン(BK10)にこのアンプを繋いで試聴してみました。特にポップ、ロック系の音楽は長時間の視聴には耐えれないほど、中高音域が耳障りに聞こえました。原因は私の耳が肥えたのか、苦労して製作した後に書いたポストなので、客観的に評価することができなかったのかのいずれかでしょう。あるいはこのアンプはFE107Eとの相性が良かったのかもしれません。試聴の後、アンプはTri VP-MINI 88 Mark IIに戻しました。

TU-879Rはすでに生産を終了しています。後継機のTU-879Sなら今でも入手可能です。

JBL Creature® III

福袋は諦めて代わりにApple Store Shinsaibashiで初売特売となっていたJBL Creature® IIIを¥8,800で入手。

サテライト5ワットx2とサブウーファー15ワットで合計25ワットの出力、テーブルトップに設置するタイプのアクティブスピーカーとしては余裕があります。ドンシャリ系とは異なり、中音域もしっかりと出るので、JBLらしくジャズには適しているかと思います。低音も結構出ます。

電源スイッチはDarth Vaderのヘルメットを連想させるデザインのサブウーファーの背面にあり、設置位置によっては手が届きにくくなります。ベース、トレブル調整用のノブが前面左右に付いています。

ボリュームは右側サテライト前面にあり、タッチセンサー式になっています。設置時にマイナスの方に指が触れたようで、電源を入れても音が聞こえず、不良品かと思いました。ボリュームはパソコン側で調整した方が良さそう。