Coleman Portable Easy Warmer

Coleman Portable Easy Warmer

コールマンジャパン株式会社が販売するColeman Portable Easy Warmer。どこかで見たことがある形状だと思ったらナショナルの黄金カイロそっくりというか瓜二つ。ポリエステル製の収納ケースとバッテリーチューブ(単4乾電池2個は別売)、20mlの燃料カップが付属します。

Coleman Portable Easy Warmer

アルミ製のウォーマーカバーを外したところ。着火時はウォーマー本体と触媒パーツの矢印を合わせて、赤い部分に囲まれている穴にバッテリーチューブの凸部を入れ合わせて4〜5秒間待ちます。発熱を止める時は触媒パーツを回転させて、ウォーマー本体と触媒パーツの矢印を90度以上離すと使用説明書に書いてありますが、素手で触媒パーツに触れると火傷しそう。

Coleman Portable Easy Warmer

裏側から見た触媒パーツ。プラチナ触媒にコイルが見えていますが、着火時にコイルが赤くなります。触媒パーツの寿命はおよそ100回。

Coleman Portable Easy Warmer

カイロ用またはオイルライター用燃料を燃料カップに入れて、ウォーマー本体中の綿に染み込ませます。燃料は最大で20mlまで注入可能。20mlで発熱継続時間はおよそ18〜24時間。

Coleman Portable Easy Warmer

本製品とナショナル製黄金カイロは元祖ハクキンカイロPeacockとは何の関係もないそうです。

Benzine for Pocket Warmers

左がハクキンカイロ専用の純正ベンジン。お馴染みのカイロおじさんのマークが特徴的。用途は「ハクキンカイロ用・オイルライター用・染抜き」とあります。500mlで¥620でした。原油高の影響で値上げされています。

右はマルミ印のカイロ用特製ベンジン。製造発売元は小出商店(コイケと読むそう)、「保温24時間保証」(火口を傷めずライター用にも最適品)とラベルに書いてあります。保温時間が本当に保証できるほどのものなのか、現在、試用中。こちらは何と300円ほどで販売されていたそう。容量は同じ500mlです。値上げされる前に入荷した売れ残りではないかと思われます。

使用する燃料によって、カイロの保温時間が異なることに気付きました。この前、近くのドラッグストアで買ったタカビシ化学株式会社のNTベンジンは、Zippoオイルと比べて持ちがよくない気がします。「ナショナルカイロ用としてもご使用できます」と書いてあるので、配合がハクキンカイロ専用のものとは異なるのかもしれません。

今回は写真撮影にオリンパスE-520を使用しました。いつもはRicoh R8なのですが、やはり室内では一眼レフの方が容易に思い通りに撮影できます。ISO800まで上げていますがノイズが気になりません。

Peacock Pocket Warmer

本家本元ハクキンカイロPEACOCKを2個入手しました。この時期に使い始めると、もう手放すことはできません。このレトロな雰囲気を醸し出すパッケージ、売り場の陳列棚でひと際目立っていました。

Zippoのハンディーウォーマーは、キャンプ用品売り場レジ近くのケースの中に陳列してあったのに、ハクキンカイロは山のように積まれた使い捨てカイロのコーナーにひっそりと置いてありました。しかし目立ちます。年代物のアバクロの懐炉は火口の調子が悪いので、Zippo Handy Warmer用のバーナーを単品で買い求めて、換装しました。残念ながら、おじさんマークのハクキンカイロ専用ベンジンは置いてなかったので、ZippoのオイルLサイズを一本入手。

3種類の懐炉が勢揃いしたところで、記念撮影。左からHakukin Kairo Peacock、ABERCROMBIE Pocket Warmer、そしてZippo Handy Warmer。本体のサイズはZippoとPeacockが全く同じです。アバクロのものが若干大きいです。いずれも製造元は同じ会社(ハクキンカイロ株式会社)だと思われます。

チェック柄の付属のケースは、本家本元のこちらの方が丈夫そう。Zippo Handy Warmerに付属のフリースのケースはすでによれよれになっています。フタ部分にある空気孔がクジャクの形になっています。Zippo Handy Warmerの直線的な模様よりもこちらの方が趣があって良いかと思います。アバクロの空気孔もなかなか良い感じ。

懐炉の話題が続きましたので、新しいカテゴリー”Pocket Warmer”を作りました。まだまだ、続きます。

Hakukin Kairo

検索ワード「アバクロンビー」と「懐炉」でハクキンカイロ株式会社のサイトがヒットしました。OEMだったのですね。「会社概要」のページを見ると、1952年(昭和27年)に「米国 大手販売業者、シアーズローヴァック・アバクロンビー等と販売取引契約を締結する。」とあります。

今日もアバクロンビーの方を使っていますが、燃料満タンにしたにも関わらず、3時間位で発熱しなくなりました。そこでバーナー(本家本元は「火口」という表現を使うみたいです)を、Zippoのものに交換すると、再び化学反応で発熱が始まりました。温度も高くなったような気がします。

バーナーは消耗品のようです。古くても50年位前に製造されたものと判明しましたが、ブランドも違う、年式も異なる懐炉のバーナーに互換性があること自体が驚きです。Zippoのハンディーウォーマーも恐らく、ハクキンカイロがOEM供給していると思われます。Zippoのハンディーウォーマーは、Zippoオイルの使用を推奨しています。現在も販売されているハクキンカイロは、ハクキンおじさんのイラスト入りハクキンベンジンの使用を推奨。Colemanブランドでも丸形の懐炉を売っていますが、こちらはハクキンベンジンといっしょに販売されていました。OEM供給を公表していない理由はこの辺りにありそう。

消耗部品が現在も入手できることを知り、安心しました。PEACOCKブランドの懐炉もレトロ風で味があります。

追記:アバクロンビーの懐炉、燃料満タンで発熱し始めたのが昨日の午後3時半頃、32時間以上経過した今も発熱を続けています。注油カップ上線2杯分(25ml)で、こんなにも温かさが持続するとは驚きです。Zippoの新しいバーナーを装着したことと関係があるのかもしれません。

Zippo Handy Warmer

こちらがZippoのHandy Warmer、フリースの専用袋と注油カップ、Zippoオイルがセットになっています。注油カップ上線一杯で12時間、二杯で満タン、24時間の使用が可能。熱量は使い捨て懐炉の10倍以上とか。

以前から持っていたABERCROMBIEの懐炉とサイズがほぼ同じ、Zippoのフリースバッグにぴったり入ります。バーナーの形状は随分と異なります。リッドの穴の大きさや数、位置も異なります。また、ABERCROMBIEの方は熱量を調整できる構造になっています。これはもっと、詳しく調べてみる価値がありそう。

Handy Warmer

大学受験生が、昔懐かしい「白金懐炉」を持っていました。Zippoブランドのその白金懐炉はHandy Warmerという商品名。ジッポーオイルを充填して使うそうです。こんな昭和初期のレトロな懐炉が静かなブームとして若い人の間で流行っているとは、知りませんでした。

そう言えば私の家にもありました。実家のものではなく、アメリカ在住時にフリーマーケットで購入したものです。刻印はDAVID T. ABERCROMBIE COMPANY NEW YORK, N.Y.とあります。ウェブで調べた所、創業1892年のアウトドア用品の会社です。現在の社名はAbercrombie & Fitch Co.(ファッションブランドのアバクロンビー&フィッチ)以前は釣り道具も販売していたそうです。

昔は確か、ベンジンを充填して使われていたように記憶しています。(祖母の時代)Wikipediaで調べてみると、このタイプは「プラチナ(白金)の触媒作用を利用して気化したベンジンをゆっくりと酸化発熱させる」そうです。

ジッポーオイルなら手元にあるので、早速、オイルを充填して着火してみました。購入後10年以上、アンティーク用ガラスケースの奥にひっそりと眠っていました。使用するのは初めてです。何と、火は見えないのに、温かい。着火後、4、5時間が経過しましたが、ジーンズのフロントポケットに入れておいたら熱いほど。こたつの中に入れたり、電気ブランケットと併用すると、危険なほどに熱くなるのでそうした使い方は要注意。

使い捨て懐炉よりも、ずっとエコロジーな製品です。ライター用のオイルは120ml入りが100円ショップでも売っています。(但し、成分が異なるので性能もそれなりと思った方が良いかもしれません。)ジッポーのオイルか懐炉用のベンジンを使用した方が良いでしょう。

今年の冬は、受験生を見習って、この白金懐炉を使ってみようかと考えています。