Handy Warmer

大学受験生が、昔懐かしい「白金懐炉」を持っていました。Zippoブランドのその白金懐炉はHandy Warmerという商品名。ジッポーオイルを充填して使うそうです。こんな昭和初期のレトロな懐炉が静かなブームとして若い人の間で流行っているとは、知りませんでした。

そう言えば私の家にもありました。実家のものではなく、アメリカ在住時にフリーマーケットで購入したものです。刻印はDAVID T. ABERCROMBIE COMPANY NEW YORK, N.Y.とあります。ウェブで調べた所、創業1892年のアウトドア用品の会社です。現在の社名はAbercrombie & Fitch Co.(ファッションブランドのアバクロンビー&フィッチ)以前は釣り道具も販売していたそうです。

昔は確か、ベンジンを充填して使われていたように記憶しています。(祖母の時代)Wikipediaで調べてみると、このタイプは「プラチナ(白金)の触媒作用を利用して気化したベンジンをゆっくりと酸化発熱させる」そうです。

ジッポーオイルなら手元にあるので、早速、オイルを充填して着火してみました。購入後10年以上、アンティーク用ガラスケースの奥にひっそりと眠っていました。使用するのは初めてです。何と、火は見えないのに、温かい。着火後、4、5時間が経過しましたが、ジーンズのフロントポケットに入れておいたら熱いほど。こたつの中に入れたり、電気ブランケットと併用すると、危険なほどに熱くなるのでそうした使い方は要注意。

使い捨て懐炉よりも、ずっとエコロジーな製品です。ライター用のオイルは120ml入りが100円ショップでも売っています。(但し、成分が異なるので性能もそれなりと思った方が良いかもしれません。)ジッポーのオイルか懐炉用のベンジンを使用した方が良いでしょう。

今年の冬は、受験生を見習って、この白金懐炉を使ってみようかと考えています。

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