DIY Lens Heater — Part 2

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ヒーター部が完成し、続けて電源部の製作に取り掛かりました。当初は、単3形充電池4本を工作用電池ケースに入れて、それを電源にする計画だったので、実際に試作してみました。ところが、スイッチがないのは使い勝手が悪く、また電池ケースが裸の状態になり、電池ケースを収納する別のケースを製作しなければならないことに気付きました。

そこで、計画を変更し、モバイルバッテリーを電源部として使用することにしました。

電源部製作に使用した材料

  • VFF 0.3SQビニル平行コード(長さ1m)
  • およそ700mmのUSBケーブル(使っていなかった手持ちのものを加工)
  • 熱収縮チューブ

電源部製作に使用した工具

  • VESSELワイヤーストリッパー
  • 半田ごて
  • ラジオペンチ

以下、電源部の製作工程を下に箇条書きします。

  1. ラジオペンチ(またはニッパー)を用いて、USBケーブルのA端子が残るように長さ700mmでケーブルを切断する。
  2. ワイヤーストリッパーを用いてUSBケーブルの先端を剥離する。ケーブルは赤、黒、緑、白の合計4本のリード線が束になっているのを確認する。使用するのは赤と黒のみなので、段違いの長さになるように他のリード線を切断し、赤と黒のリード線を剥離する。
  3. 電源部から出した平行コード電源側の先端2本をワイヤーストリッパーを用いて剥離する。
  4. 適切なサイズの熱収縮チューブをUSBケーブルに通しておいてから、USBケーブルの赤と黒のリード線と平行コード2本を半田により接続する。(細線圧着接続端子を使用して接続する方法もあります。)
  5. 接続部分に熱収縮チューブを移動させて、ライターなどの熱源を用いてチューブを収縮させる。
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モバイルバッテリーにUSBケーブルのA端子を繋げば、電源部が完成します。製作途中で電源部の仕様を変更したので、USBケーブルと平行コードを接続する必要がありました。長いUSBケーブルを使えば、平行コードは不要となり、ヒーター部でニクロム線と直接繋ぐ方が見栄えが良くなります。

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年に一度の海外旅行の時しか使っていない、Just Mobile Gum Plusを電源にしました。この携帯型バッテリーパックの仕様は出力5V、2.1A、容量5,200mAh。電源をオンにすると、ヒーター部のニクロム線に熱が入り、ほんのりと温かくなります。実地試験はまだ実施していませんが、巻きポカの経験をもとに推測すると、ちょうど良い温度でレンズフードを温めて、結露や夜露、霜を防止してくれそうです。

DIY Lens Heater — Part 3へと続く。
DIY Lens Heater — Part 1に戻る。

作業の難易度:5段階で2

2 thoughts on “DIY Lens Heater — Part 2

  1. 筆者 様

     何か、突然的に根性が入ってきましたね(笑)。でも、「乞うご期待!」的な展開、楽しみです。

    Jim,

    1. 試行錯誤しながら自分で物を作る工作は楽しいことですので、根性も根気も使っているかもしれませんが、当の本人はそのような意識がありません。今回は苦手な電気工作でした。小学生の時に接眼鏡のレチクルを照らす暗視野照明装置を自作したことを思い出しました。レチクルそのものも自作しました。

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