SEIKO Indoor PC 1.60

「眼鏡市場」でCarl Zeiss Vision Japan製の遠近両用レンズを装着した眼鏡(ゼログラ)を新調して以来、4年が経過して近くが見づらくなり、特にレンズの遠の部分を多用するiMacでの作業に支障を来すようになりました。画面の小さな文字が見づらいので、デスクトップのiMacを後方に移動させ、画面を拡大表示して使っていました。Microsoft Wordなら150%の拡大表示にしていたので、せっかくの27″ディスプレイが実質18″の作業領域になっていました。画面を拡大表示させるよりも、小さな文字が快適に読めるようにパソコン専用の眼鏡を新調した方が賢明だろうと考えました。元々、4等星の星がくっきりと見えるような遠近両用眼鏡を掛けてデスクトップパソコンで作業すること自体、無理がありました。用途に応じて度数が異なる複数の眼鏡を使い分けるべきでしょう。

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今回は眼科と同じ建物にある眼鏡店でフレームとレンズを購入しました。「オープン1周年感謝セール」の店頭チラシに誘われるようにして小さな眼鏡店に入店。年配の店主は、私が掛けていた遠近両用のゼログラを持って、2階に上がり、度数をチェック。視力検査をすることなく、パソコン用途ならこのくらいだろうと勘を頼りにレンズの発注書を作成していました。一抹の不安はありましたが、レンズとフレームは購入後一年以内なら何度でも交換可能な保証付きであることを聞いて一安心。以前、全国チェーン店の某眼鏡店で仕立てた遠近両用眼鏡が使いづらくて、レンズの度数を変更してもらおうと、再訪問したことがあります。比較的若い店員さんが眼鏡を掛けた状態で手元の視力を再検査したところ、問題はないと言われ、結局無償でのレンズ交換を断れたことがあります。この時から自らの経験がない若い店員さんは信頼できないと思うようになりました。

NOSTALGIA N-1005

発注してからおよそ10日後に仕上がった眼鏡を取りにお店を再訪問。今月から外出時はつねに持ち歩くようになったiPad mini 4を両手に持ち、手をできる限り伸ばして高い位置で小さな文字が読めるかどうか確認。小さな文字がくっきりと読み取れました。視力検査なしで一回で希望した眼鏡が用意できる店主の仕立て屋としての腕前は期待通りでした。

NOSTALGIA N-1005

パソコン専用の近々レンズなので、1メートルぐらいまでの範囲でピントが合うようになっており、その距離を超えると室内であってもぼやけてしまいます。新調したレンズはSEIKOの用途別カスタムレンズである、「インドアPC」の高屈折率1.60。レンズを薄型化するために内面非球面設計を採用。

NOSTALGIA N-1005


チタン製の丸いフレームはNOSTALGIA N-1005。John LennonやSteve Jobsが掛けていた丸い眼鏡を真似しました。この眼鏡を掛けてiMacの画面を見ると、小さな文字がより大きく見えます。Microsoft Wordファイルはフォントの大きさが10ポイントなら125%の拡大表示で十分だし、Safariの文字もこれまでが大き過ぎると感じるほど。Safariではズームアウトすることにしました。これまではパがバに見えたり、6と0の区別がつかなかったりしていました。また、自分が書く手書きの文字が小さくて見えないということもありました。

デスクワーク専用の眼鏡なので、デスクから離れる時は遠近両用の眼鏡に掛け直す必要があり、慣れるまでしばらくは不便に感じるかもしれません。