明石海峡大橋を渡るのはちょっと久しぶり。今回の目的は話題の彗星撮影。
昼食は淡路S.A.に出店する、株式会社ダスキンがフランチャイズ展開するTHE丼の海鮮丼。同行者は「釜揚げしらす丼」、私は「たこの唐揚げ丼」のセット。いずれも淡路S.A.店限定メニュー。
出発前から目星を付けていた撮影候補地はあったものの、実際に行ってみたら西の空が地平線まで見えなかったら困るので、淡路サービスエリア下りの観光案内所で目的を告げて、条件を満たすような場所がないか、お姉さん方に教えていただきました。
広角レンズで狙えるほど尻尾が長い大彗星なので、人と違う写真を撮るのなら前景が最も大事。目星を付けていたのは、弥生時代(約1800〜1900年前)の鍛冶遺構を中心とする集落跡を復元した五斗長垣内遺跡である「弥生の森」。
夕暮れ時の天候条件が良ければ、こんな写真が撮れるかもしれません。彗星の核は金星とArcturusを結んだラインの中央付近。事務所の兵庫県教育委員会の職員さんに尋ねると、この施設は5時に閉まるとのこと。5時以降は動物除けの電気柵が通電されるので、柵の内側に入ろうとして怪我をしても責任は取れませんとのことでした。言い換えれば、自己責任で良ければ入っても構わないことを暗に示唆されました。
日没までまだ時間があったので、観光案内所のお姉さん方に教えてもらった、「焚き火カフェEmoTOKYO」に向かいました。確かに西の低空に何もない絶景の海岸沿いにカフェはありました。太陽はもうすぐ右下の瀬戸内海の中に沈む、少し遅れて彗星も。
カウンター席がすべて海側を向いている。
海を見ながら焚き火?
こんな英語表記の看板、国内で初めてみました。”BEHIND THIS DOOR IS SMOKING AREA”と書いてある。私の大学卒業論文のテーマである、「主語倒置文で旧情報>新情報、文末焦点」をうまく利用している。卒論はフランス語でしたが、情報の流れは英語も日本語も同じ語順。
レトリバーのSurf君が招き犬になっているところなど、近くのOBERTONにどことなく似ている。店員さんに尋ねると、店は8時まで営業するそうで、彗星の撮影には店の照明や街灯が邪魔になって適していないかもしれないとのことで、別のとっておきの場所を教えてくれました。もう少し、南に行った「五色夕日が丘公園」というところ。
あまりにもマイナーで地元の人しか知らないのか、Apple Mapsに載っていない。そういえば、「焚き火カフェEmoTOKYO」も掲載されていなかった。仕方なくGoogle Mapsのナビを使いましたが、途中でGPSに支障があり方角がわからなくなることがありました。それにダッシュボードに取り付けたiPhoneが高熱になり、システムが何度も終了する事態に見舞われました。異常な太陽フレアの発生に伴う磁気嵐と季節外れの異常な高音直射日光が原因と思います。
意味不明な石造りの大きな船とか方位磁石不要の石像物が置いてあり、夕陽を見るにはちょうど良い。
遠くまで来た甲斐がありました。
機材を準備していると、夕陽目当てと思われるカップル数組と彗星撮影が目当てのカメラマン数人が集まりました。
瞳孔が若い頃のように開かないので暗所で見辛く、星も見えにくくなっている私にとって、同好者が側にいてくれるのは有り難いこと。彗星を先に見つけてくれる。
良い写真、撮れそうです。
C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 11へと続く。
C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 9に戻る。