C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 9

大津祭は来年もあるだろうけれど、C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS) のような大彗星を撮影できるのは恐らく人生最後の機会と思われるので、本祭の撮影は昼頃に切り上げて、自宅に戻り、昼寝してから予定していた近くの撮影地に出かけました。ここは西の空が比較的、開けていてお手軽撮影場所としてはうってつけ。蚊に刺されながら二台のカメラと双眼鏡をセッティング。

まだ空は明るく、輝度77%の月ぐらいしか見えないので、月でピントを合わせました。

彗星の核が山の稜線に隠れるであろう時間帯まで粘って、インターバル撮影を繰り返しましたが、写るのは紛らわしい飛行機雲と巣に戻る鳥だけ。やはり、山の稜線が思っていたよりも高くて、彗星が視野に入る時間帯は空が明るすぎて写真撮影しても写らない。

モノマニアックなコメント:自宅からすぐの場所で簡単に彗星が捉えられるようでは面白くはない。半世紀以上も前からやっている元天文少年や天文愛好家と呼ばれる人にとっては、彗星が見えることが世間一般に知られて、鉄ちゃんや鳥撮りの人、カメラ小僧、普段は風景写真しか撮らないニコ爺(Nikonのカメラを持った年配者)がにわか天文ファンとなって撮影現場に現れるようになれば、もう終わりかなと思うほど、撮影した画像には希少価値がなくなる。

C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 10へと続く。
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