実家の床の間で棚として使われていた欅の一枚板をコーヒーテーブルの天板として再利用することにしました。鋸で撤去する時に付いた傷と割れがある部分(幅およそ30mm)を丸鋸で切断し、長さ910 x 幅393 x 厚み30mmの天板に加工しました。切断面の角の部分は西洋鉋で面取りしました。
天板として再利用する時に問題となるのがこの凹み。板を貫通していませんが、表と裏、両面の同じ位置にあります。確か、棚を支える天然木の支柱がこの凹みに固定してありました。上の画像は裏側として使用する予定なので、埋め木はしません。ちょうどこの辺りに脚部を固定するつもりなので、埋め木をしなくても隠れて見えなくなるはずです。
埋め木加工しやすいように鑿を使って表面の凹んだ部分を長方形にしました。
丸鋸で切断した時にできた幅およそ30mmの同じ欅の端材を使って、長方形の埋め木を加工しました。木工ボンドで凹みに接着させ、出っ張り部分を後から鋸で切断。この時、板表面を傷つけないよう、ガムテープを使って養生しました。その後、埋め木の高さが板表面と均一面になるように鑿で整えてからサンディング。
今日の木工作業はこの辺りで終了。
脚部はIKEA BOSSEのデザインを参考にしようと解体してみたら、あることに気付きました。高級なバーチ材(樺の木)を用いたこの脚を加工して流用した方が手っ取り早くて安上がりであるということ。木目が美しい一枚板の欅に見合った材は入手困難だし、脚を縦方向に斜めに切断する技術と道具は持ち合わせていないので、このスツールの脚を借用することにします。幕板はそのまま流用するには短過ぎるので、別の端材を検討します。
筆者 様
中々、細かい作業をされていますね。又、木の素材も良い素材ですね。私、昔の記憶で申し訳ありませんが、一つの方法として、埋木処理をされた白っぽい所はニスとかで補修するのでなく木の素材そのままなら「透明色」のグリスを馴染ませる事により周囲の色に馴染むはずです。勿論、一度のグリス塗布では直ぐに乾燥しますので、グリスが「揮発?」して白っぽくなったな〜と思う度に、何度か根気良く塗布する事によって木目は徐々にそのグリスを吸い色が暗くなって行きます。これは、元々、本物の木材フローリングの面に「ひっかき傷」等を気長に落ち着かせる為の方法です。参考になれば幸甚でございます。
Jim,
埋め木にグリスですか。試してみます。そう言えば、キッチンの床材に猫の爪痕があちこちにあり、どうしたものかと思っていました。フローリングはチーク材ですが、この爪痕にもグリスの塗布、試してみます。いつも、アドバイス、ありがとうございます。
筆者様
随分、昔ですが、若い頃にテレビで生活の知恵的な番組があり、箪笥とかフローリングの床の掻き傷は同系色を塗布して目立たなくしたくなるが、それでは経年と共にまた、色の差異が出たりテカリが出るので、小さい掻き傷には、そこにグリスを少量擦り付けると目立たなくなると、実際に実演も有りましたので、鮮明に覚えていました。ポマードでも良いそうです。私も、フローリングの床で実際に試しましたが、確かに目立たなくなります。木の目や繊維方向にグリスがしっとり馴染むので、その効果で目立たなくなるようです。
Jim、