Lack of Noise

F1マシンは今シーズンから大幅に規則が変更となり、官能的なエンジン排気音が聞こえなくなったことが問題となっているようです。我々が現地観戦するようになった2006年から2013年までは、2.4リッターの自然吸気V8エンジンが使われていました。それが今シーズンから1.6リッターのV6ターボエンジンになり、音量と音質共に、予想通りにつまらないものになってしまったようです。市販車のようなエンジン排気音というか、レーシングカーらしくない音であることは、テレビ観戦していてもわかります。

F1マシンにとってエンジン排気音は最も重要な要素の一つであると考えるF1界のボス、Bernie Ecclestone氏は、The Ageによると、次のように言ったそうです。

I was not horrified by the noise, I was horrified by the lack of it.
(音質にぞっとしたのではなく、音がないことにぞっとした。)

エクレストン氏のこの一言で、現在の状況がわかります。レーシングカーらしい音に戻すことが可能なのかどうかはわからないけれど、シーズン最終戦までは待てないので、何とか解決策を考えようとのことです。今年のマシンはエンジン回転数が最高で15,000 rpmになっているそうですが、実際には改造市販車レベルの10,000 rpmと少しぐらいだとか。時間当たりの燃料流量制限(100kg/h)を考えると回転数を上げることができない状況を何とかすべきかと思います。

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