ベータ版ナビ機能を携えてiOS 6に戻って来たGoogle Mapsを試してみました。Googleアカウントでサインインした(=ユーザー個人情報をGoogleに提供した)見返りとして、自宅と職場の登録と検索結果の保存ができるようになりました。
神戸三田プレミアム・アウトレットから帰宅する途中で、Google Mapsを起動し、目的地を自宅に設定。音声案内が始まりました。私はiPhone 5の言語設定を英語にしてあるので、音声案内も英語。Siriのような性別不明の人工的な発音かと思っていたら、予想に反して(綺麗な…かどうかはわからない)お姉さんの案内でした。
ナビゲーション機能に関しては完全にローカライズされていないのか、通り名がブランクになることがあります。直進しない交差点に差し掛かる500メートルと300メートル手前、そして直前に”Turn right in 500 meters.” “Turn right, then turn slight left.”とか案内してくれます。通り名がない道を例えば左折するとき、”Turn left at…”になることがあります。アメリカではどんな短い道にも通り名があるので、案内時にブランクになることはないはずです。
交差点手前で画面の一部ではなく、全体が拡大表示されるのでたいへん見易い。但し、車線の案内はなかったように思います。
目的地に近付くと、”Your destination is on the right.”などの案内があり、到着すると、ストリートビューまで現れます。目的地がお店などの事業所の場合、ウェブサイトのアドレスや電話番号までも表示され、タップすればブラウザーが開いたり、実際に電話をかけることも可能。
到着予定時刻をタップすれば、目的地までの距離、所要時間に順に変わります。現在、iOS用のGoogle Mapsではオンラインにのみ対応で、オフラインでは快適に使用できません。
目的地の検索は履歴を覚えていることもあり、即座に設定できます。職場を検索すれば、変換前の3文字打った時点でヒットしました。Google Mapsに登録した覚えがないのに、ウェブサイトも表示します。
「餅は餅屋」と言いますが、正にその通りです。複数のルートを引いてくれるし、高速道路や有料道路の回避も指定できます。これだけの完成度でナビ機能は「ベータ版」ですから、Apple純正Mapsへの当てつけのような気もします。英語の音声案内が素晴らしいGoogle Maps、日本語に不慣れな人や英語を学習している人、格好良く案内してもらいたい人には最適なアプリケーションです。