DIY ND Filters for Nikon Binoculars 7×50 7.3º IF WP Tropical

Nikon Binoculars 7x50 7.3º IF WP HP Tropical

星ナビ5月号増刊付録の「日食観察プレート」を用いた工作シリーズの続編です。特別付録の使用上の注意に次のようなことが書いてあります。

「日食観察プレート」を使って双眼鏡を絶対に覗かないでください。目を傷めたり、プレートが熱で変形するおそれがあります。

この注意書きをさらにわかりやすくする写真があります。加工していない「日食観察プレート」を双眼鏡の接眼鏡(アイピース)にあてがって遠方を覗いているシーン。確かにそんなことをすれば目を傷めるおそれがあります。接眼鏡ではなく、対物レンズの前方にしっかりと固定すれば十分な減光が可能なので、問題はないと思います。

Nikon Binoculars 7x50 7.3º IF WP HP Tropical

重量が1350gとヘビー級なので、最近は全く使っていなかったNikonの古い双眼鏡。倍率7倍、対物レンズ有効径50mmの大口径で明るい(相対光度50.4)クラシカルな防水性双眼鏡。対物レンズの枠が着脱式になっています。

対物レンズの枠を外し、円形に切り抜いた「日食観察プレート」を枠の内側にはめ込んで、双眼鏡に戻しただけの簡単な工作です。できる限り真円に近い円形にプレートを切り抜くには、ドロー機能があるワープロソフトなどで描いた円をプリントアウトして型紙を作ると容易にハサミで切り抜くことができます。

換算600mmのカメラ用レンズで撮影した場合よりもオレンジ色の太陽は大きく見えます。黒点も観察可能です。実はこの工作物、製作したのは3日ほど前のことです。太陽を見ても眩しくないかどうか、目を傷めることはないかどうか、検証していました。そうした危険性はないようなので、公開することにしました。

注意:日食や金星の太陽面通過の観察を目的として工作した簡易減光フィルターを双眼鏡の対物レンズ前方に固定させる方法は、目を傷める危険性が全くないとは言えないので、参考にされる場合は十分に注意してください。特に、双眼鏡の視野に太陽を入れようとする時に、日光を直視する恐れがあります。太陽を直視する恐れがある場合は、十分な減光が可能な日食グラスなどを用いるようにすると安全です。

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