Perseids 2014 — Part 1

今年もペルセウス座流星群の季節が到来。熟練者の観測ではすでにZHR 20ぐらい、流れているようです。極大時刻は8月13日午前9時から正午頃(JST)と予想されますが、今年は、13日未明であれば、満月に近い輝度94.69%の月がほぼ一晩中、見えているので、暗い流星は捉えるのが困難。月が視界に入らない方角を観察せざるを得ません。

8月13日追記:昨晩は空の8割ほどが雲で、明るい月しか見えず、撮影は断念しました。今夜も曇りのようです。IMOの観測データを見ると、ZHRは例年の半分ぐらいでしょうか。やはり、明るい月が一晩中見えているので、暗い流星が目視では確認できずにカウントされていないのが原因と思われます。

Star-Filled Sky

母屋の屋根葺き替え工事用足場の設置中に満天の星空。梅雨真っ只中のこの季節としてはまたとない絶好のチャンスなので、写真撮影しました。街灯の明るい光が足場に反射しています。

再塗装が完成したガレージも前景に入れてみました。レベル補正、彩度、ホワイトバランスを大幅に調整してあります。

Camelopardalids 2014

きりん座流星群はかなり、小規模の流星群だったようです。ZHRは15ぐらいでしょうか。

足場が組まれた自宅を前景に、F1モナコGPの予選終了後に数枚、撮影してみましたが流星らしき光跡は写っていません。予想された極大時刻(JST 5月24日午後4時から午後6時頃)に近い8時頃は雲が多くて星は見えず。

足場設置後にスカパーが受信できなくなり、アンテナをガレージの方に一時的に移設しました。原因は足場が邪魔をしているのか、足場設置時にアンテナの向きが変わったかのいずれかだと思われます。

A New Meteor Shower on May 24, 2014

5月24日(土)午前6時から午前8時(UT)頃に2004年に発見された周期彗星209P/LINEARが主に19世紀に残したダストトレイルの中を地球が通過するそうで、新しい流星群(キリン座流星群)が見られるかもしれないとのことです。NASAの動画では8月のペルセウス座流星群に匹敵するZHR 200の控えめな予想を紹介しています。残念なことに予想される極大時刻は日本時間では午後4時から午後6時。放射点は北極星に近いキリン座にあり、一晩中見えているので、流星群出現時刻が3時間以上、後にずれてくれると日本からも流星が見える可能性があります。極大時刻の予想が的中すれば、理想的な観察地は北米大陸。

IMO(International Meteor Organization)はどのように解説しているかと言えば、「予想される最も活発な時間帯は07h 03mから07h 21m(UT)であるが、209P/LINEARに関しては不明な部分が多くあり、ダスト発生量や精確な軌道さえわかっていない。活発な時間帯は数分で終わるかもしれないし、ダストトレイルが複数あることを考えると、ピークの時間帯も複数あるかもしれない。流星天文学の分野では何の保証もできないので注意が必要。」

これまでに誰も見たことがない流星群ですから、ダストトレイルの幅やダストの量がどのくらいあるのか不明な部分が多く、理想的な観察地でもほとんど見えないかもしれないし、2001年しし座流星群のような流星雨になる可能性もあります。予想される極大時刻を含め、日本からは放射点は一日中、見えているので、夕暮れ時に火球クラスの明るい流星が見えることも十分に考えられます。

2001年しし座流星群を真剣に見なかった私としては、予想極大時刻が夕方であったとしても、天候条件さえ良ければ、観察+撮影してみたいと思います。日本からは見えない可能性の方が高いので、黄昏時のタイムラプス動画に挑戦しながら撮影しようと計画中。

η-Aquariids 2014 — Part 2

昨夜は雨の後の曇り空だったので、今朝は午前2時過ぎに起床。みずかめ座エータ流星群の放射点が南東の空に昇ってから、三脚固定で撮影を開始しました。天気予報通り、空にはほとんど雲がありません。上の画像、右上の方から北斗七星の柄杓方向へ流れる軌跡の長い流星は、みずかめ座エータ流星群に属するものです。

縦方向の明るい光跡は人工衛星。別の流星群に属すると思われる光の筋が画像の上の方に写っています。

これも人工衛星。途中で増光しているのはイリジウムフレアでしょうか。午前2時半ごろから一時間半の間にインターバル撮影した229枚の画像のうち、その1/5程度に人工衛星が写っていました。

光害の影響がある南の空にカメラを向けてみました。左の方にうっすらと天の川が写っています。画像の中央、少し下方に軌跡が短い流星も捉えました。

放射点の方にカメラを向けると、携帯電話基地局のすぐ横に眩しいほど明るい惑星、明けの明星(金星)が姿を現しました。

この一時間半ほどの間に目視で確認できた流星は5個ほどでした。突発的に多くの流星が見られた去年と比べると、今年は流星の数は少ないと思います。

η-Aquariids 2014 — Part 1

ETA Aquariids - Cropped
Shot on May 6, 2013

ゴールデンウィーク後半と言えば、毎年、この時期に一定数の流星が見られるみずかめ座エータ流星群。IMOによると、ダストトレイルの細い年が12年周期だそうで、次の出現数が少ない年は2014年〜2016年ぐらいに訪れるとのことで、今年はあまり数が期待できそうにありません。

もともと、放射点の高度が低く、地平線に昇って来るのが午前1時半頃。上の画像は去年、撮影したものですが、時刻は5月6日午前4時頃でした。IMOの予想によると、ZHRは今年も55になっています。放射点が低い位置にある時間帯では流星の軌跡が長くなる傾向があります。極大予想時刻は5月6日午後4時(JST)になっています。

Eta Aquarids 2011

蛇足になりますが、昨日、Flickr経由でNASA’s Marshall Space Flight Centerからメールがありました。何事かと思い、内容を確認すると、2011年5月5日に撮影した上の画像(タイトルは”Eta Aquariids 2011″)に対するグループ参加招待メールでした。放射点がまだ地平線の下にある時に撮影したわかり辛い画像であり、ISOの設定ミスもあるのに何でこんな写真をと思いつつ、OKしておきました。同時に上の一枚目の写真のクロップする前の元画像をグループに投稿しておきました。

April Lyrids 2014

久しぶりの流星群(4月こと座流星群)の観察と撮影を試みました。極大時刻は午前3時頃の予測でしたが、午前1時を過ぎると東の空に半月が昇ってきたのでしばらくして退散しました。目視では4月こと座流星群に属すると思われる流星を4個、その他の流星を1個、確認できましたが、撮影はできていません。月が昇るまではほぼ快晴の空で、観察条件としては良好でしたが、防寒具を用意していなかったので、寒さに耐え切れずに極大時刻を前に撤収しました。

Quadrantids 2014

しぶんぎ座流星群は1月4日午前4時頃に極大を迎えました。午前4時頃から一時間ほど、カメラを東の空に向けてインターバル撮影を行いましたが、雲と霞み(PM2.5?)の影響で、明るい星しか写らず、流星は一つも撮影できずに終わりました。この時期は天候条件に恵まれず、この数年間は残念な結果に終わっています。