Rebuilding Another Balcony — Part 13

IMG_3388

補強用として4本目の柱を北側に立てます。柱を立てる真下には大引はないので、2×6材の根太を2枚増設しようと考えましたが、2枚では幅が76ミリとなり、90ミリ角の柱を支えるのは強度不足かもしれないし、3枚にすれば金具を取り付けるビスが隙間に入る可能性もあります。そこで、思い出したのが家庭菜園をされている裏庭に置いてある大きな束石。南側の大きなウッドデッキを解体した時に出た重量級の束石です。

IMG_3388

束石は持ち上げるには重すぎるので、裏庭から最短距離で転がしながらウッドデッキ床下に移動させました。あまりにも重いので、地面に置くだけで良いかと手抜き作業が頭をよぎりましたが、ここまでやるのならもう一手間かけて、面倒でも少し掘り下げてから設置することにしました。水平を確認しながら50ミリほどシャベルで掘ってから重い束石を設置しました。束石の上には100ミリ角の古材を立てました。

IMG_3388

ウッドデッキの上に新たに立てた補強用の柱と梁の接合には、シンプソンポストキャップを使用。柱の取り付け位置を左右に調整しながら垂直を確認できるので、便利な金具だと思います。

IMG_3408

合計4本の柱でベランダを支えることになりますが、補強用の柱が床下に束柱があるので最も頑丈になりそうです。

Rebuilding Another Balcony — Part 14へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 12に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 12

IMG_3388

中央にもウッドデッキ上に柱を立てることにしました。南北の柱と異なるのは、床の真下に大引と直交する2×6材の根太があり、その根太の隣に90ミリ角の角材を置くと、シンプソン金具を取り付けるビスがちょうど、根太と角材の隙間に入りそうだということです。この問題を避けるため、柱を立てる位置をベランダの中心から20ミリほど北にずらすことにしました。

IMG_3388

ベランダの根太を兼用する梁の寸法は柱を立ててから現物合わせで採寸すべき。梁と柱の接合部に枘組みするので、ミリ単位で精確に採寸しないと、垂直、水平が出ません。仮に立てた柱は細い角材の端材とF型クランプを使って一時的にウッドデッキのフェンスに固定。一本目の柱を立てた時に、ウリン(アイアンウッド)製フェンスの手摺にビス留めしたら、ビスが折れてしまい、抜けなくなりました。

IMG_3388

米杉(WRC)製再利用材の梁は採寸ミスで短くなったので、製材し直しました。丸太部分に苦労して彫った40ミリの切り欠きの1/4ぐらいしか活かせないほどの長さでした。

IMG_3388

必要以上に切断しない方針を採用したら、中央の丸太のみログウォールから突き出た部分が長くなりました。

Rebuilding Another Balcony — Part 13へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 11に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 11

IMG_3388

横に置く材は雨ざらしであればやがては腐朽菌被害に遭って腐ることになるので、その予防策としてトタン板を加工して板金処理することにしました。最初、実際に保護する梁兼根太となる90ミリ角の杉材の上にトタン板を載せて叩いて曲げようとしましたが、直角に折り曲げることはできなかったので、万力で挟んで折り曲げました。

IMG_3388

板金折り曲げ機なる専用工具もあるそうですが、滅多に板金作業しない私の手元にはそのような工具はありません。若干の傷は付くものの、万力とトンカチでここまで折り曲げることができたら良しとしましょう。

IMG_3388

羽子板ボルトの先端が梁上面から少し、突き出ていたのでディスクグラインダーを用いて先端を切断しました。

Rebuilding Another Balcony — Part 12へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 10に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 10

IMG_3388

改修中のベランダの南北の柱の間に渡す桁となる90ミリ角の杉材をホームセンターに買いに行ったら、工作室で切断できないと言われ、Suzuki HUSTLERには積載不可能。3メートルの杉材が税込1,000円を切る特価販売中だったので、その場で脳内図面を変更して長い桁ではなく柱を補強用のものを含めてもう二本、立てることにしました。ベランダを支える柱は合計で4本になります。

軽トラを借りることになりましたが、台風21号による被害を受けた人が自分で修理しようとしているのか、貸出の手続きをしてから実際に軽トラを借りるまで1時間以上も待たされました。積載の手伝いはしてもホームセンターの従業員は荷造りはしない方針だとかで、仕方なく我流のトラック結びで3メートルの杉材をロープで固定したら解けないほど頑丈になりました。

この日はホームセンターまで2往復して待ち時間も含めると4時間近くも時間を要したので、作業現場に戻ると日が暮れそうになっていました。

Rebuilding Another Balcony — Part 11へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 9に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 9

IMG_3384

北側にも梁と柱を取り付けました。北側の丸太は根元まで腐朽菌による被害が進行していたので補強用の柱を追加する予定です。

IMG_3386

北側のみ、柱が二本になりますが、その二本の柱の間に小さくした扉を移設する予定です。

Rebuilding Another Balcony — Part 10へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 8に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 8

IMG_3381

梁と切断した丸太との接合部に使用する金具をSIMPSON Strong-Tie® LUS 44に変更しました。

IMG_3381

斜め打ちの長い釘が角材から丸太に達しているので、強度が上がりました。

Rebuilding Another Balcony — Part 9へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 7に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 7

IMG_3342

ベランダを支える南側の柱をウッドデッキ上に取り付けました。柱を垂直に立て、梁と直角に交差させるにはデッキ上の固定位置はミリ単位の精度でなければなりません。強度を確保するため、柱はウッドデッキ大引の真上に根太の高さと同じ高さ138mmの角材を載せ、シンプソン金具を用いてウリン製床材の上に取り付けました。アイアンウッドとも呼ばれるウリンは、非常に硬く、端の方にビス用の穴を空けても割れが発生しません。但し、今回のように柱の固定位置を変更する場合、ステンレス製のビスを取り除こうとすると、ビスが空転して引き抜かなければならないことがあります。そんな時に役に立つのがVISE-GRIPロッキングプライヤー。

IMG_3342

柱と梁の接合は枘組みと羽子板ボルト。

IMG_3342

接合部は精度1ミリを目標とします。

IMG_3342

切断した丸太に深さ30ミリほどの切り欠きを彫り、梁を挿入し、L字型のシンプソン金具で補強しました。台風が接近しているので、丸太の木口と梁、柱を防腐塗料で塗装しました。

Tortoiseshell Cat

休憩時にコーヒーとおやつをいただいていると、いつもは近づいたら逃げる近所の三毛猫がこちらの方に忍び寄って来ました。

Tortoiseshell Cat

今にもデッキの階段を昇って来そう。

Tortoiseshell Cat

顔つきがCat ISONに似ているので兄弟かもしれません。

Rebuilding Another Balcony —Part 8へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 6に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 6

IMG_3312

南側の梁取り付け位置は当初、腐朽したログと平行するようにして取り付ける予定でした。 腐朽したログをほぼ根元から切断したので、梁の取り付け位置はログウォールではなく、切断したログの上部中央に変更しました。

IMG_3312

梁取り付け位置に角材の寸法(90mm角)に合わせて深さおよそ30mmの切り欠きを彫らなければなりませんが、丸鋸を扱うスペースに限りがあり、鑿を用いた手彫り作業が主体となるので苦労しました。90mm四方の切り欠きを彫るのに半日は要しています。

IMG_3316

南側の柱と梁を取り外して、作業場と化した自宅ガレージに持ち帰り、羽子板ボルト用の穴を空けました。補強材として考えていた当初は、柱と梁の接合は枘組みと長いコーススレッドビスで固定する予定でした。しかし、腐朽したログを切断した現在、梁は補強材ではなくベランダを支える構造材となったので、柱との接合は羽子板ボルトを使用することに変更しました。

IMG_3316

パーゴラカーポート製作時に90mm角材にいくつも13mm径の穴を空けて知恵を付けました。ドリルビットの先端が2〜3ミリほど貫通した時点で、材を裏返して裏側から残った部分の穴を空けるようにすると当て木しなくても綺麗な穴を空けることができます。

IMG_3316

座金のサイズに合わせて鑿で穴を彫ります。ボルト先端が材の表面よりも低くなるように彫りました。

IMG_3316

19ミリのソケットを装着したレンチで仮組み。

Rebuilding Another Balcony — Part 7へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 5に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 5

IMG_3282

ベランダを支えていた3本のログのうち、南側のログはログウォールに近い部分から切断しました。中央のログは南側ほどではないとしても、やはり腐朽菌被害があり、壁から突き出た部分の半分以上を切断しました。

IMG_3304

腐朽菌被害が最も酷かったのは南側のログではなく、北側のログでした。北側も破風板との隙間がほとんどなく、日陰になり通気も良くない状態でした。脆くなった部分が楔形に壁面まで続いていました。

IMG_3304

3本のログの腐朽した部分をチェーンソーで段階的に少しずつ切断しました。当初の計画では北側(右側)の柱はダミーとして取り付ける予定でしたが、ログを切断したので、北側も構造材となります。強度を確保するため中央に柱をもう一本、立てる必要がありそうです。

IMG_3304

ログウォール根元まで腐朽していた北側のログ。このログは屋内に貫通して2階の床を支える重要な構造材です。念のため、屋内の状態を確認したところ、幸いにも屋内側は腐朽菌被害がない健康な状態でした。

Rebuilding Another Balcony — Part 6へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 4に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 4

IMG_3260

南側ログを雨水から保護する目的で上の方に被せてあった薄いアルミシートを取り外してみると、木材の腐朽が想像を遥かに超える程度まで進行していました。見て見ぬ振りしてアルミシートを元通りに戻そうかと… いやいやそんなことは微塵も考えておりません。

5、6年前にベランダの床板と手摺、フェンスを新材で作り直したそうですが、その時にすでに丸太の腐朽はある程度、進行していたものと思われます。修復時に薄いアルミシートが被せられたようですが、その目的は雨水から木材を保護すること以外に見たくはないものを覆い隠そうとしたのではないかとの疑念が浮上します。

施主様はエアコン室外機から排水される水が腐朽の原因と考えておられましたが、それが主な原因とは考えにくい。破風板とログの間にある隙間がほとんどなく、ログウォールから突き出た丸太が雨で濡れた際に、破風板の影になっていて風通しが悪いので、すぐに乾燥しないという構造的な問題が主たる原因だろうと私は考えます。湿って弱った部分に大きな黒い蟻が営巣したのではないかと思います。

IMG_3260

仮組みした杉角材を一旦、取り外し、南側のログを壁面に近い部分からチェーンソーで切断しました。先端に近い部分は非常に脆くなっていて手で触れただけで腐朽した木片が落下しました。これまでにベランダが自然倒壊しなかったのが幸いなほど、危険極まりない状態だったと思われます。

IMG_3260

取り外した杉角材の根太と柱を元通りに戻しましたが、丸太を壁近くから切断したのならこの位置に新材を取り付ける必要はないので、取り付け位置を再考します。切断した丸太の直径が230mmであるのに対し、杉角材は一辺の長さがおよそ90mmなので、切断した丸太の中央を切り欠いてそこに杉角材を接合しても、破風板との隙間は十分に確保できるので、取り付け位置を変更しようと考えています。

IMG_3260

取り外したWRC製の床材は自宅ガレージに持ち帰り、電気鉋で表面を削って整えました。

IMG_3260

ビス穴はウッドパテで埋めて床材は再利用する予定です。

Rebuilding Another Balcony — Part 5へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 3に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 3

IMG_3260

ブンブンさん宅のベランダ改修工事を続行します。ベランダに設置されていたエアコン室外機がデッキ下に移設され、作業しやすくなったので、フェンスと手摺部分を撤去しました。ログウォールに最も近い部分はエアコンのダクトと干渉したので、少々てこずりました。

IMG_3260

さらにWRCの床板をログウォールに近い方から順次撤去しました。床板をログの根太に固定してあったステンレス製のビスが所々で浮いていてちょっと嫌な予感がしましたが、丸太の上に載せてあった薄いアルミシートを取り外すことなく、そのまま作業を続行。

IMG_3260

エアコン室外機の真下にあった南側のログの腐朽が最も進んでおり、ベランダを支え、床板を固定する根太として機能していないことがわかっていたので、すぐ横に90ミリ角の杉材を補強材として突き出たログと平行するようにして渡す計画です。外観を統一させるため、北側にも同様の杉材を渡します。

この角材をどのようにしてログウォールにしっかりと固定させるのか、色々と考えた結果が上の画像で示されています。丸鋸と鑿を使い、角材の大きさに合わせてログウォールを削り取りました。腐朽していない健康な丸太は硬いので、片方を削り落とす作業に2、3時間要しました。

IMG_3260

補強材として南側ログに平行するようにして根太を渡し、同じ90ミリ角の杉材をベランダを支える柱としてデッキの上に立てました。根太と柱はホゾ組みしてあります。

Rebuilding Another Balcony — Part 4へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 2に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 2

IMG_3190

遅くなりましたが、ブンブンさんのバルコニー改修作業を再開します。刻み作業はガレージ内で行い、仮組みします。前方手摺の部分は3本の柱で支えます。手摺と柱の接合部は雨水が直接あたらないので、枘組みとしました。

IMG_3190

中央の柱は深さ10mmの切り欠き。

IMG_3190

建築中のカーポートと同様、1mmの精度を目標とします。

IMG_3190

作業中のガレージ内の様子。

IMG_3190

上下逆に仮組みしています。

IMG_3190

斜めに取り付ける筋交いにも105mm角の杉材を使用。切断角度は現物合わせで。

IMG_3190

手摺と柱の接合部は直角でなければなりません。

IMG_3190

前方手摺の仮組みがほぼ完成しました。側面の刻み作業はマレーシアGP観戦旅行から帰国後になります。

Rebuilding Another Balcony — Part 3へと続く。
Rebuilding Another Balcony — Part 1に戻る。

Rebuilding Another Balcony — Part 1

Balcony Front View

斜めお向かいさんのベランダ補修に引き続き、今度はブンブンさんのベランダを改修することになりました。

IMG_2926

エアコン室外機が設置してある位置の真下に母屋から突き出た直径およそ230mmの丸太がありますが、その丸太の上部が腐朽しており、虫に食われてスカスカの状態です。解体してみないと詳しいことはわかりませんが、ログウォールの近くから腐朽しているものと思われます。そのため、床下に二本の柱を新たに立てて、ベランダを支えようと考えています。

Balcony Side View

側面から見るとこんな感じになるように仕上げようと計画しています。ベランダのデザインは我々の自宅南側のベランダとほぼ同じ。

DSCF3814

使用する木材は105mm角の杉角材。ホームセンタームサシ京都八幡店で3メートルの等外品が破格値の税込1,080円で販売されていました。取り置きもできるそうなので、二日ほど前に5本をキープ。

DSCF3814

iCloud Driveに保存してあるNumbersで作成した図面を見ながら、簡単な木取り図を作成し、加工室で車に載る長さに切断してもらいました。

DSCF3814

筋交いの部分は当初、60ミリの桧角材を使用する予定でしたが、価格が105ミリ角の杉等外品と変わらないので、筋交いの部分を含め、すべて同じ105ミリ角の杉を使用することにしました。3メートルの杉角材がプラス2本になり、合計7本を切断してもらいました。床下から支える柱2本は車に載らないので、別途、手配する予定です。

DSCF3814

Suzuki HUSTLERに積載した2メートルの材を除き、切断してもらった木材はすべて、ブンブンさんのToyota SPADEに、助手席を倒すことなく載せることができました。

DSCF3814

ランチはすぐ近くにあるCOSTCO京都八幡倉庫店のフードコートで。

Rebuilding Another Balcony — Part 2へと続く。

LPG Safety Panel

IMG_2645

プロパンガスのボンベと給湯器などの火気との間は2メートル以上の距離を確保する必要があるそうです。このログハウスに引っ越して来た時から給湯器との距離はずっと1メートルもないぐらい。2メートル以上の距離が確保できない場合は、金属製の遮蔽板を設置すれば良いとのこと。

契約しているLPガス屋さんが来られて、金属製の遮蔽板とボンベを載せるベースを設置。遮蔽板はログウォールにビスで固定されました。作業した人はDIYが趣味のようで、現在、ご自宅で露天風呂を製作しているとか。製作中の「パーゴラカーポート」を見て、テラスですか?と尋ねられました。いつも来られる人なので、「いいえ、カーポートです」と答えておきました。

契約者に設置費用の負担はないとのことでした。オール電化されないように日頃のサービスを充実させているのでしょうか。

Fixing Rain Gutter

IMG_1894

今年の大雪で傾いた母屋北西側の短い雨樋を修復しました。すぐ近くに木製の小屋があり、二連梯子をかけることができないので、小屋の屋根上に登っての作業になりました。

北西側の屋根は経験が浅いと思われる板金職人さんが施工したためか、ガルバリウム製雨樋も施工時から少し傾いていました。それが雪の重みで大きく傾いてしまいました。この傾きを元通りにすると、縦樋へと繋がる接続部の重なりが短くなったので、防水アルミテープ(ブチル)で補修しました。

作業の難易度:5段階で1