Woodworking Market 2025

木工師匠が今年は「かんじる比良」への出展を辞め、代わりに一週間後に開催される「暮らしの木工市」に出展されることになりました。私も同行することになり、一輪挿しとコースター、箸を便乗出品させていただきます。

昨夜から雨が降っており、出発時は霧雨のような雨が降っていてはっきりしない天候。午前7時頃に師匠宅に徒歩で到着し、お借りしている軽トラで欅の一枚板を自宅に取りに帰ってから、師匠宅に戻って展示用備品と商品(木工作品)を積み込みました。7時半に会場に到着する予定でしたが、出発した時刻がすでに8時10分前。

新参者に割り当てられた場所は最も入り口に近いところ。会場に到着したのが最も遅かったので遅れを取り戻そうと慌てて設営しました。設営が終わる前にすでにお客さんが…

昼前頃から止むと思っていた小雨が降り出したので、用意していたパラソルを立てたりと、何かと忙しい。

ディスプレイが下手くそなのか、商品そのものが今一つなのか、私が便乗出品したものは見向きもされない。

こちらは木工師匠の作品。午前10時から午後4時の間に師匠は数点販売されました。私は売り上げなし。積極的に売ろうとする姿勢がなかったと言ったら言い訳になりますが、他店の作家さんとの交流が楽しくて、自店を留守にしている時間が大半でした。

木工市に出展する人は基本的に趣味が似た人だろうと思いますが、バンブーロッドやランディングネットを製作する人が同じ滋賀県内にお住まいで、同じ日、同じ場所で開催されたこのような小規模な木工市に参加されていることに驚きました。フライフィッシング用のバンブーロッド製作の過程であるプレーニングフォームを用いた削り出しや焼き入れ、リールシートに用いる材、スネークガイドの取り付けに使う絹糸のことやトンキンケーンとか、そんな専門的でニッチな話題で話が通じる人は滅多におられません。

名刺をいただきました。「伝兵衛」という名称でinstagramに画像をアップされています。最近、使っていなかったインスタグラムをSafariで開いて早速、フォローさせていただきました。

また、隣の区画で出展されていたスクーターのお姉さん(動物をテーマにした木象嵌アクセサリーの作家)は、私の元実家に近い所にお住まいであり、1990年台に私が勤めていた企業のコールセンターでアルバイトをされていたそうです。instagramでは「こばみつ亭」という名称で画像をアップされています。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 1

天然木の端材や一枚板を去年の秋頃から破格値で購入しているグループホームでは毎月第3土曜にフリーマーケットが開催されます。昨夜から雨が降っていて、フリーマーケットは中止になりました。先日、グループホームを管理する工務店の社長に、御山杉であることがほぼ確実になった杉板を取り置きしてもらっていました。

10時半頃に改装中のグループホームに到着しましたが、社長が不在だったので、先に早めのランチをブランチ大津京に新たに出店したBURKER KINGで!

グループホームに戻ると社長が外出先から戻られていました。取り置きした御山杉の一枚板がこちら。天板に加工した板と同じ木から製材したものだと思われます。社長が集めたほとんどの材木は伊賀上野の製材所から仕入れたと言われていましたが、その製材所の名称がわかりました。

伊賀市の大西製材所とのことです。この杉の一枚板が御山杉であるだろうということを社長に話しました。この前は天然秋田杉かもしれないことを伝えましたが、ちょっと腑に落ちない様子でした。秋田県で伐倒された杉の原木を三重県伊賀市で製材するというのは確かにちょっと無理がある。伊勢神宮敷地内で、台風などの自然災害が原因で倒れた神宮杉が御山杉と名前を変えて、同じ三重県内の製材所に運ばれたと考えた方が納得が行く。

2025年6月29日追記:伊勢神宮内宮の敷地内で倒された神宮杉であることがわかりました。名称を御山杉に変えて、松阪または鈴鹿?で開催された市に出品され、それを大西製材所が落札し、同製材所で挽いた材であることが判明しました。

神宮杉が倒れたのは2017年の台風21号による被害が原因ではないだろうか?社長が大西製材所から仕入れたのは5、6年前と言われていました。2019年にも台風21号による大きな被害が関空であったのを覚えています。

2025年6月29日追記:大西製材所社長によると、この材を入手されたのは2017年ではなく、もっと前とのことです。

こちらの杉板も同じ木ではないかもしれないけれど、木目や樹齢、製材された寸法から判断すると、御山杉だろうと思います。

社長が非売品の切り株のことを思い出されました。なんと、この切り株は伊勢神宮の杉から製材した材木の端材だそうです。ひょっとしたらこの切り株と一枚板は同じ木から取れたものかもしれません。

2025年6月29日追記:大西製材所によると玉切りした時に穴がたくさんあるのがこの御山杉の特徴だそうです。

奥の方にも同じような非売品の切り株がありそうですが、この切り株を見せていただいて、今回、購入した杉の一枚板が御山杉である確証を得たように思います。すでに納品させていただいたあの天板も間違いなく、御山杉なんでしょう。

来週日曜の「暮らしの木工市」の時に御山杉の一枚板二枚を持ち帰る予定です。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 2へと続く。