Perspectives on the Pandemic — Professor Knut Wittkowski

ロックフェラー大学生物統計学、疫学、調査設計学部の元学部長である、Knut Wittkowski博士がCOVID-19パンデミック(世界的流行)に関して非常に興味深い持論を展開されておられます。

端的に言えば、社会的距離や都市封鎖(ロックダウン)の施策は、空気中に浮遊する呼吸器系ウィルスに対処するには最悪の方法であると博士は考えているようです。さらに中国と韓国で封じ込み対策を実施した頃には、感染者数はすでにピークに達していたはずだとも言っています。つまり、自然の摂理で「集団免疫」をほぼ達成していたということです。

  • 高齢者や病弱な人は肺炎を起こして死に至ることがあるので、保護すべきである。
  • 人は幼少期にいろんなウィルスに曝されて自然免疫を獲得するものである。学校を閉鎖するのではなく、お互いに感染して集団免疫構築に貢献するべき。
  • 呼吸器系のあらゆる疾病を抑止するのは集団免疫である。
  • 集団免疫を達成するには人口の8割の人が感染する必要がある。感染してもほとんどの人は症状がなく、感染したこと自体に気づかない、または感染しても軽症である。
  • 子供は積極的に感染させて、できるだけ早期に集団免疫を作るべきである。集団免疫は4週間で構築できる。
  • 感染進行中は高齢者は一時的に隔離して、老人ホームは閉鎖すべきである。4週間が経過すれば孫に会える。
  • 感染者数の推移を示すグラフのカーブを各国は平らにしようとする施策を講じているが、私にはその理由が理解できない。感染が拡大した状況を引き伸ばすだけで、呼吸器系の疾病を必要以上に蔓延させているだけだ。
  • 中国での流行は終わっている。
  • 私は政府に雇われていない。科学者として言うが、(米国の)政府が関与していなかったら、流行は終わっていたはず。
  • 発症した感染事例の2%が死に至る。一日に25,000人の発症事例があれば、そのうちの500人が死亡する。これが4週間続くと死者数は1万人近くになる。(この数値は季節性インフルエンザの場合と同等)
  • COVID-19は基本的に普通のインフルエンザと何ら変わらない。
  • 屋外では感染しづらいので、封じ込みしたいのなら、屋外に出るべき。(皮肉?)
  • 中国や韓国で社会的距離や都市封鎖の施策を始めたずっと前に感染者数はピークに達していた。したがって社会的距離の施策は何ら効果を発していない。(余計なことをしたから韓国ではピークから数週間経過した今でも新たな感染事例が確認されている。)
  • 空気感染性疾患はAIDSのように性的接触で感染する疾患よりも追跡することが困難であり、不可能に近い。
  • 普通の風邪にワクチンはない。インフルエンザ用のワクチンはあるが、それほど効果的ではない。ワクチンがあれば、集団免疫が構築しやすくなる。
  • ヨーロッパでの感染者数は減少傾向にある。
  • 感染者数が急激に増減することはあり得ない。自然の流れはいつもスムーズ。
  • 社会的距離の施策を実行したので死者数が増えた。
  • 余計な社会的距離の施策を実施したので、集団免疫が構築できず、確実に第二波が訪れる。(社会的距離や都市封鎖の施策を解除すれば、第二波がやってくる。)
  • 社会的距離を実施したことで米国は2兆ドルもの税金を無駄遣いすることになった。
  • 学校閉鎖は直ちにやめて、感染を拡めるべき。同時に高齢者は隔離する。
  • ウィルス試験は非生産的。試験をしても何も止めれない。
  • 抗体試験は有意義である。集団免疫がどの程度、達成できているかを知ることができる。
  • 人はウィルスで死ぬわけではない。人は肺炎で死ぬ。
  • 発症した人は迅速に治療を受けるべき。
  • 政治家に説明を求めよ。国民は自らの権利を主張しないと、権利は忘れ去られる。

Translation: monomaniacgarage

WHO Confirmed Cases and Deaths (Cumulative) as of April 9, 2020
USA 395,030 (+31,709), 12,740 (+1,895) (3.2%) – No Universal Program
Spain 146,690 (+6,180), 14,555 (+757) (9.9%) – BCG Denmark
Italy 139,422 (+3,836), 17,669 (+540) (12.7%) – BCG Denmark
Germany 108,202 (+4,974), 2,107 (+246) (1.9%) – BCG Denmark(旧西ドイツ) / BCG Russia/Bulgaria(旧東ドイツ)
China 83,249 (+92), 3,344 (+2) (4.0%) – BCG China
France 81,095 (+3,869), 10,853 (+540) (13.4%) – BCG Denmark
Iran 64,586 (+1,997), 3,993 (+121) (6.2%) – BCG Iran
UK 60,737 (+5,491), 7,097 (+938) (11.7%) – BCG Denmark
Turkey 38,226 (+4,117), 812 (+87) (2.1%) – BCG Russia/Bulgaria
Belgium 23,403 (+1,209), 2,240 (+205) (9.6%) – No BCG Licensed or Produced

Japan 4,768 (+511), 85 (+4) (1.8%) – BCG Japan

9 thoughts on “Perspectives on the Pandemic — Professor Knut Wittkowski

  1. 筆者様

     Reply欄のフォーマットが変わりましたね。

     此のブログの内容、私は医者でもなく、professorでもないので、100%「そうだ!」とは言えませんが、筆者様がサーマライズされている内容を拝見する限りに於いては、私は、ポイントとしては確かにそうだなと思う内容が多々有ります。人類の歴史上、ペストやチフスなど世界的に流行した「病(やまい)」は、永遠に継続している事はなく、それは、vaccine開発などの人類の努力も反映して、此の取り組みにより、今の時代には現れてこないだけの事で(絶滅した訳ではない)あると考えれば、此の教授の視点には「一理」あると思います。筆者様のサーマライズ内容からの、私の個人的で勝手で、貧弱な理解ですが、人類は経験した事のない「病」に対して、最初は「弱い」が、「伝染、感染」により、人間の持っている自然「免疫力」が養われて行き、沈静化して行く。下手に、様々な処置や対策を施すと、せっかくの「自然治癒、免疫力向上」が、阻害される事も有ると言われているのだと思います。

     が、この考察内容も、現在のコロナウイルスの状況データが蓄積された現状(現在のデータ結果)を見ての話しなので、全てが「そうだ!」とは言えないのでは??と思いますが、将来の「未知のウイルス拡散」に対しての対策の参考になるとは思います。←勿論私の勝手な理解での話しですが・・・。

    Jim,

    1. 人類がこれまでに経験したパンデミックはワクチンの開発により、終息したわけではなく、「集団免疫」を構築してウィルスに対抗したというのが事実のようです。実際、COVID-19と同じコロナウィルスであるSARSやMERSは特効薬もワクチンもありません。薬が開発されるまでにウィルスは姿を消しました。

      今回紹介しました、偏固博士は専門分野が疫学だそうで、医師ではないと言うこともあるのか、医療崩壊のことについては何も触れていません。医療体制を準備するために、ピークを遅らせる対策は正しい作戦だったと思います。

      日本の場合は、自然免疫細胞を活性化させるらしいBCGワクチンをほぼすべての人が接種しています。しかも最も強力とされる日本株のワクチンです。このワクチンは元々は、幼少期に感染する恐れがある結核菌をターゲットとしていますが、そのオフターゲットであるSARS-CoV-2に対しても免疫細胞が作用するのではないかとの仮説があります。私はこの仮説は正しいと考えています。油断は禁物ですが、このBCGワクチンのおかげで、日本ではすでに集団免疫ができているのではないかと思います。

      1. 先ほど、ロックダウン中のKLに在住するGACKTがテレビ生主演で、他国と比べて日本の対応は遅いし、危機感が感じられないと言ってました。厳しいロックダウンしていても死亡者数が、日本と比べて人口比で多いです。シンガポールがBCGデンマーク株であることを考えると、マレーシアも同じ株を使っている可能性が高いと思います。(デンマーク株はCOVID-19に対しては接種しないよりはましな株です。ヨーロッパの多くの国がデンマーク株採用です。)

  2. 筆者様

     BCGの効果は、否定も肯定、ましてや推奨もされていませんが、国は3月頃から「臨床実験」を開始しているはずなので、何時その結果が奉公されるのか分かりませんが、その効果に期待したいものでね。

    Jim,

    1. 医療従事者に対して臨床実験しているのは、オーストラリア、オランダ、ドイツ、イギリスだったと思います。日本ではほぼ全員が強力な日本株を接種済みなので臨床実験したくてもできないというか、する必要ないようです。

      1. 筆者様

        webで確認しましたら、東南アジアを含めたアジアの国々は「種痘」施術圏なのですね。また、臨床実験は、筆者様がレスされている国々であると確認しました。中国もBCGを実施している国ですが、今回のコロナウイルスの爆発的な感染を考えると、BCGが本当にコロナに対して「有効」なのか?考えてしまいます・・・。

        Jim,

      2. 結核発症例が多いアジア、アフリカなどではBCGワクチン接種を義務化している国が多いです。注意すべきはBCGワクチンを接種していても、COVID-19には感染するということです。異なるのは発症しなかったり、発症したとしても重症化しない例が多いということです。

        中国は独自の株を使用しているようですが、地域によっては接種してなかったりと一貫性がないようです。

      3. 筆者様

         その時代の中国なら、BCG対象者全員が接種を受けられたたとは言い切れないですね。韓国は日本への「敵対心?」から、日本のBCG株を採用せず中国株を採用した経緯がある様ですね。また、webからの受け売りですが、USAやEURO圏ではBCG接種が「義務的」なものではなかったので、爆発的な感染者数を発生させた「のでは?」と言われている様ですね。

         が、現在、医学的な根拠は解明されていないので、あくまで、世界の感染地域と、BCG接種した地域を重ねると、この様な事が「推論」として「言えるのでは?」の範囲みたいですね。此れも本当か否か、医学的論理根拠は無い様ですが、不幸にも、コロナウイルスでお亡くなりになられたご高齢(私も、高齢?)の方々の世代には、種痘(BCG)接種が無かった(?)ので、感染後の死亡率が「高い」のでは?とも考えられている様ですね。此れも、根拠を示すデータは無いのですが・・・。

         何れにしても、早く収まる事と、コロナに対するBCGの様な接種方等が発見される事を祈念したいです。

        Jim,

      4. マレーシアでは1990年から1992年までの間、一時的にパストゥール株が使われたそうですが、その期間以外は日本株のようです。人口は日本の1/4ぐらいですが、感染者数と死者数は日本と似てます。

        韓国では日本株を有料にした上で選択式にしたようです。

        BCGワクチン接種方針とCOVID-19発症状況との因果関係を科学的に立証するのは困難だと思います。臨床試験の結果から推測するしかありません。

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