DxO OpticsPro for Photos

DxO

去年の1月に画像管理補正AppをApertureからPhotosに完全移行しました。Photosを使用するようになって特に大きな不満はないものの、画像補正機能がApertureほど充実しているわけではないのは事実であり、サードパーティー製の機能拡張が開発されるのを待機していたところです。そんな時にDxO OpticsPro for PhotosがMac App Storeで発売となり、期間限定50%オフ(¥1,200)で入手できるようになりました。

早速、去年のシンガポールGPで撮影した、補正のしがいがある画像2枚を試験的に補正してみました。Extensions(機能拡張)からDxO OpticsPro for Photosを選ぶと、5つの補正項目が右のサイドバーに現れます。レンズ歪曲収差、色収差などを補正するOptical CorrectionsとWhite Balance、DxO Smart Lighting、Noise Removal、DxO ClearViewです。右のスクリーンキャプチャのOptical Correctionsには使用したカメラボディーとレンズが表示されています。ボディーとレンズの組み合わせが登録されていない場合は、このような表示はありません。

ヘイズの影響を受けた今一つな画像がDxO ClearViewを適用すると、どの程度の効果が得られるのか試してみました。金融街を背景にBay Grandstandの様子をFujifilm XQ1で撮影したJPEG画像ですが、遠くの高層ビル群と空がヘイズで霞んでいます。

DxO ClearView Test (Before)
DxO ClearView適用前

ほぼ見たまま撮れているわけでカメラと画像処理エンジンに何の問題もなく、どちらかと言えば、実際よりも鮮やかに写っています。コンデジとしては優れたカメラだと思います。

DxO ClearView Test (After)
DxO ClearView適用後

DxO ClearViewを適用すると、高層ビル群がくっきりと見え、適用前には気付かなかった電線も見えています。Photos標準の補正項目であるコントラストを高めに調整すると、同様の効果が得られそうではありますが、異なる点は深緑シートの背もたれ背面などの暗部が黒つぶれしていないことでしょうか。

DxO Noise Removal Test (Before)
DxO Noise Removal適用前

OLYMPUS M.14-150mm F4.0-5.6を装着したOlympus E-M5 Mark IIで撮影したPharrell Williamsのコンサート画像はISOが5000になっていて、かなりノイジー。カメラの高感度耐性に問題ありと思わせるような残念な画像になっています。

DxO Noise Removal Test (After)
DxO Noise Removal適用後

ISO高めの設定でRAWで記録した画像の場合は、自動的にHQとPRIMEがサイドバーのNoise Removal(ノイズ除去)に現れるようです。上の画像はPRIMEを適用したもの。細部を残しながら暗部のノイズが取り除かれています。ノイズ除去適用時は動作が重くなりますが、このような効果が得られるのであれば、その代償だと思えば受け入れることもできます。Apertureのノイズ除去機能ではここまではっきりとわかるような補正はできないことを考えると、DxO OpticsPro for Photosを組み込んだPhotos Appは、ノイズ除去機能に関しては、Apertureを上回っていると捉えることができます。

2 thoughts on “DxO OpticsPro for Photos

  1. 筆者 様

     DxOの機能を愉しんで(確認して)おられますね。私は、iOS系では使用していませんが、OS Xでは、もうかれこれPro-6から使っていますので、使用歴は長いです(笑)。筆者様が確認されている機能は、仰る通りApertureを上回っています。まあ、DxOは、元々良いソフトで、ApertureでもPlag-Inで使用出来ますし、現在使用しているCaputure Oneでもシームレスで、Plig-In使用出来ますので、非常に優れものソフトであることは確かです。これ以外に、MacでもFilm Pack 5等のソフトが使用出来るので、編集のバリエーションも増えます。

     私は、DxO意外にON1 Photo 10を使用しています。これも、DxO同様、Macでの現像(写真編集)では非常に便利でシャープなソフトですので、一度、確認されてみてはと存じます。

    Jim,

    1. 私は画像の「補正」と「編集・加工」は分けて考えています。「補正」については画像ファイルを管理するアプリケーション内で、機能拡張で補うことができれば便利だと思い、DxO OpticsPro for Photosを今回、導入しました。White BalanceとDxO Smart Lightingに関しては、PhotosやApertureの機能と重複しているように思います。DxO ClearViewとNoise RemovalはPhotos、iPhoto、Apertureの機能を上回るものであることを実感しました。

      今回は風景写真でDxO ClearViewとNoise Removalの機能を試しましたが、次回は星景写真、星野写真で、どの程度、長秒時熱ノイズと高感度ノイズを除去できるのか試そうと計画しています。

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