Comet Pan-STARRS — Rendez-Vous Avec La Galaxie d’Andromède (M31) — Part One

早朝の方が観察+撮影条件が良くなったパンスターズ彗星を再び捉えようと、去年の金環日食観察地(和邇川河口)にやって来ました。自宅を出た時は曇っていたけれども天気予報を信じることにしました。河口の先端付近なら街灯がなく、彗星が昇る北東方向はかなり低空まで見渡すことができます。撮影地に到着し、機材を設置したのが午前3時半頃。30分後にはISS(国際宇宙ステーション)が北西から東に向かって琵琶湖の遥か上空を通過する予定であることをSkySafariで確認済み。彗星は湖面に浮かぶブイのすぐ上の方にあるはずですが、今は薄い雲の向こう側。オレンジ色のライトが点滅するブイとその右側に見える立て看板が邪魔なのですが、すでにポラリエの極軸を合わせた後なので、簡単には移動できず。

そうこうしいるうちにシミュレーション通りにISSが到来。ISO1250、露光30秒で連続して撮影した3枚の画像をStarStaxで合成してあります。慌ててフレーム内に維持しようとして、不用意にカメラの向きを変えてしまったのが悔やまれます。しかし、ISSの撮影は人生初の体験だから、これだけ撮れれば上出来。

レンズ焦点距離は11mm(換算16mm)ですから、どれほどISSが明るい飛行物体であるのかが写真から読み取れると思います。30秒間でこの距離を移動しています。

2週間ぶりに捉えたパンスターズ彗星。左下にあるもやっとした天体はアンドロメダ銀河(M31)、彗星の尻尾は太陽と反対側の左上方向に伸びています。月とランデブーした時は天候条件に恵まれなかったので、アンドロメダ銀河とのランデブーは是非とも撮影したいと思っていました。

200mm(換算300mm)にズームインして撮影後、アスペクト比を変更しながらクロップしたのが上の画像。30秒露光の3枚の画像をスタック(合成)してあります。3.4等のアンドロメダ銀河よりも明るいので、現在の彗星の光度は3等星ぐらいかと思われます。7x50mm双眼鏡による眼視での観察は不可能でした。もう少し、高度が高くて、空が澄んでいれば、肉眼でも確認できるかもしれません。光害が少ないところならアンドロメダ銀河は見えますから。しかしながら、緯度がそれほど高くはない本州から肉眼で観察することはほぼ不可能であり、すでにこの彗星の観察、撮影はマニア向きです。

和邇川河口から見る夜明け時の琵琶湖。この地は私のお気に入りスポットの一つになりました。この写真のみ、Sony DSC-RX100で撮影。

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