Starry Night with Nikon D7000 — Part 3

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 60s x 10 shots, Tracked with Vixen POLARIE

Nikon D7000の高感度耐性と長秒時露光における熱ノイズの出方を検証しつつ、冬の夜空を満喫しています。連休初日の昨夜遅くは、普段なら人はいない登山道駐車スペースに3台の乗用車が停車中でした。フロントガラスが凍結していたので、中には人はいない様子。イノシシや鹿に遭遇することは日常なので慣れていますが、真冬の深夜にあんな所で乗用車を見かけると、遭難事故でもあったのかと若干、心配になります。(去年の夏には山岳部の高校生が遭難する事件がありました。)

上の画像はPOLARIE星追尾モードで追尾した露光60秒の画像を10枚、StarStaxを用いて合成したもの。ダーク画像を引き算しています。換算16mmの超広角レンズで合計10分間の追尾になりますが、星は点像に写っているので、このレンズならまだまだ露光時間は伸ばせそうです。ポーラーメーターで極軸を大雑把に合わせただけの簡易赤道儀でここまで追尾できれば、十分以上。モータードライブ非搭載の赤道儀で不慣れな人がマニュアルで追尾するよりも精度は高い。

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 60s, Tracked with Vixen POLARIE

こちらは合成前の一枚。写っている星の数が全然違います。

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Olympus OM-D E-M5 ISO 3200, f/4, 20s, Courtesy of minority318

Flickr Contactsのフォトストリームを見ていると、昨夜の大体同じ時間帯に、OM-Dユーザーのminority318さんが亀岡市内でオリオン座を撮影しておられるのがわかりました。写真の構図を一目見れば、光害を避けるのではなく、活用しておられる様子が窺えます。広角端で換算28mmのレンズをお使いなので、三脚固定撮影で星を点像に留める限界の20秒の露出で、ISOは思い切って3200。OM-Dは有効画素1605万画素の4/3型LiveMOS、対してNikon D7000は有効画素1620万画素のAPS-C型CMOSで、噂によるとセンサーは同じSony製。センサーサイズと画像処理エンジンは異なるけれどその素性は似ていると思います。

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 45s

拡大しないと判別できない小さな流星が三脚固定撮影中に一本、流れました。

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インターバル撮影で久しぶりに(と言ってもNikon D7000では初めて)北天のグルグル写真を撮りながら、私は小川のリラックスアームチェアに座り、Colemanのアウトドア・リバーシブル・ブランケットを羽織って、Nikonの古い双眼鏡(7×50 7.3° IF WP HP Tropical)を用いて冬の星空を堪能しました。木星のガリレオ衛星、ガニメデが見えたような見えていないような。5.2等星なので、倍率7倍の双眼鏡でも多分見えている。

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Sony DSC-RX100 ISO 1600, f/2.0, 30s

今年の3月上旬から中旬にかけて肉眼でも見えると予想されるC/2011 L4 (Pan-STARRS)彗星は夕暮れ時に西の空低い位置に現れます。SkySafariの予想によれば、近日点で+0.5実視等級。いつもの星空観察地は西が山なので、Pan-STARRSは恐らく尻尾の先っちょぐらいしか見えない。見られるのは最初で最後の彗星なので、3月上旬までに彗星観察に適した場所を確保しておかなければなりません。西が開けた場所と言えば…

9 thoughts on “Starry Night with Nikon D7000 — Part 3

  1. Blogを拝見していて、自分の写真の登場に驚きました。
    flickrの閲覧数が急に増えてたのは、ここからのリンクでしょうか。
    亀岡は1度ぐらいでしたが、街が近く星には適していませんでした。
    しかし、人が少なく、ちょっと撮るには面白いかもしれません。
    昨日、リモコンをデビューさせました。非常に便利です。近いうちにお邪魔させて頂きます。

    1. 勝手に写真を借用しました。リモコンがうまく使えて良かったですね。何枚も同じ構図で星の撮影をする時に、インターバル撮影の機能を使い始めると、マニュアルでシャッターリリースはもう考えられなくなるかもしれません。

      西の空が開けた場所を3月上旬までに探しておかなければなりません。滋賀県内はどこもアウトです。

  2. 筆者 様

     天体写真ではありませんが、やっと昨日、天気が良かったので7Dを外に連れ出し、野外試し撮りをしてきました。レンズは私が勝手に読んでいるSIGMA Zoom28~105mmです。ご笑覧頂ければ幸甚です。webnリンクは以下です。

    http://www.flickr.com/photos/71739841@N03/page1/

    Jim,

    1. リンク先のFlickrの写真、拝見しました。ISOはすべて800固定で、高感度での試写になっていますが、これは意図されているのでしょうか。かなり絞って撮られているのに、背景が綺麗にボケている写真が多いという印象を受けました。

  3. 筆者 様

     ISO800は、意図して撮りました。陰をどれ位の段階超で拾うのか?という試験も兼ねてです。こんなTestは実際、意味は無いと思うのですが、400D の時は、このレベルで撮っても結構綺麗に(私の感覚ですが)撮影出来た覚えが無く、黒つぶれが有ったのを記憶していたので、わざとこのレベルで撮影しました。変な言い方ですがカメラの性能がISOでも変わって来ているのだなと実感した感じを持っています。ボケ味も何処まで出るのか?試したかったので結構、接写に近い状況まで寄りました。

     お天気が良かったのですが、午後でしたので、朝の光と違うのも考えに入れて「明るく、明るく」を維持したらどうなるのか?も見たかったので、恥ずかしながら、こんな写真になった次第です。

     ま、一眼我流の私のする事で、筆者様の目からご覧になられると「?」で有る事は疑いの無い所で(笑)、本来、ISO100〜徐々に試すべきでしたが、目に付いた自分が良いなと思う被写体を先行して撮りまくったというのもあり、試す余裕が無かったと言う事もあります(笑)。

     評価頂きありがとうございました。修行を続けたいと思います。バックのボケは、レンズの性能に感謝したいと思っています。所で、ISOの「粗さ」が、時代が違うカメラでは、こんなにも処理状態が違うのか!と言うのが率直な感想です。

     バブルも試していないので、目の前にある「マンションと夜空」が見られる狭間で、一度、試してみようかな?と思っています(笑)。正直、この7D、画素子の違いの絵の美しさと言うより、良くこれだけセッティングに忠実にそして思ったイメージの色を拾えるな・・・。と言うのが、此もまた、正直な感想です。

    Jim,

    1. 「マンションと夜空」の写真、是非試してみてください。カメラはフォーカスも含めてフルマニュアルの設定になると思いますが、点像である星を長秒時露光で撮影すれば、撮像素子の耐熱ノイズ性能とレンズの色収差、周辺部の減光など、センサーとレンズの性能や特性が見えてきます。

      私も先日、近くの公園で梅の開花状況を撮影しようとD7000持参で出かけました。が、まだつぼみの状態で公開できるような写真は撮れませんでした。いや、それは口実で、実はオートフォーカスのモードを変更する方法を忘れてしまい、意図しない所に合焦。どれもひどい写真になったからです。ISOも星撮りの設定(1600)になっていて、露出オーバーばかり。また出直します。

      1. 筆者 様

         アドバイス、ありがとうございます。試行錯誤しながら挑戦したいと思います。この撮影は初めてなので、非常に興味を持っています。

         7Dにも、(当たり前ですが)レンズ焦点を色々な形式に変更出来ますが、今は19点焦点に頼った撮影から始めています。これも慣れて来たらシーンに応じて、どの様に切り替えて行くのかと言う癖付けをして行きたいなと思っています。また、次回は露出に関しても同じシーンでどの様に変化するのか確認したいと思っています。

        Jim,

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