Roof for Lumber Storage — Part 9

残った垂木5本を加工して母屋ログウォールに取り付けた垂木受け材と桁の間に渡します。トラス組みの場合は桁に切り欠きを入れるのではなく、垂木を「鳥のくちばし」状に加工するので、取り付ける際に横方向での調整が可能である反面、縦方向での調整は困難です。「鳥のくちばし」の加工位置が上の画像で、少しでも左に寄っていれば、垂木受け材に届かなくなり、右に寄っていれば、桁との接合部に隙間ができます。ピタリと合わせるのが理想ですが、加工精度が1ミリとかになります。

しかしながら、細心の注意を払って、1ミリの精度で加工しても、木材が反っていたり、捻れていたりすると何処かに隙間が出てしまいます。構造上、問題がないのは軒側の隙間なので、軒側にゆとりを持たせて加工しました。

6本の垂木は芯芯の間隔がおよそ586ミリになるようにして取り付けました。ノッチの部分は垂木の側面からも隙間なく丸太にビス留めしました。

Roof for Lumber Storage — Part 10へと続く。
Roof for Lumber Storage — Part 8に戻る。

Roof for Lumber Storage — Part 8

今日から高所作業に移ります。南北二本の柱の上にまあまあ重い桁を載せました。単独作業なので、一発でホゾを合わせる必要がありました。北側片方の先端を仮設の桟に載せてから、もう片方の先端を担いで持ち上げて、南側柱のホゾの上に載せました。柱はまだぐらぐらしているので、体重をかけることができず、この作業に半日を要しました。

最も南側の垂木をSPF 2×4再利用材で加工し、垂木受け材と桁の間に渡しました。屋根勾配は10º。

垂木の加工はblocklayer.comで作成した図面を参考にしました。ピタリとサイズが合うはずでしたが、垂木受け材と「鳥のくちばし」との距離が若干長かったので、切断しました。

南側は隙間なく柱の上に載りましたが、北側は少し浮いていました。

ホゾのサイズが合わないことが原因で浮いているというより、桁自体が歪んでいるようです。結果、水平ではなくなりました。

桁を再加工することは困難なので、北側の柱の下に敷いたアスファルトシングルの枚数を3枚、追加して合計4枚にすることで桁の水平を出しました。

Roof for Lumber Storage — Part 9へと進む。
Roof for Lumber Storage — Part 7に戻る。

Roof for Lumber Storage — Part 7

二本の柱と桁を刻んで柱を南北の束石の上に載せます。柱に使用する材は90ミリ角、未乾燥の杉。木製カーポートの柱、桁として使用したものと同じ。高さ30ミリのホゾは丸鋸で加工しました。ホゾの部分を含む柱の長さは2,665ミリですが、厚み2ミリのアスファルトシングルを束石の上に敷くので、柱の長さは2,663ミリとしました。

垂直を確認しながら仮の筋交いで固定し、南側の柱を立てました。

新緑の前に真っ直ぐと杉の柱が立ちました。

続いて北側の柱も立てました。但し、こちらは長さが未定なので、南側の柱との水平を確認してから刻み作業をします。

仮に置いた1×4材を使って水平を出し、北側の柱に印を付けます。

南側の柱と同じように北側の柱にもホゾを加工して、束石の上に立てました。

桁として使用するのは104ミリ角に加工した米松。こんなに硬いの?と思うほど、ホゾ穴を加工するのに難儀しました。機械があれば瞬時に穴を掘ることができますが、機械がない私は鑿で掘ります。ホゾ穴は幅30ミリ、横70ミリ、深さ35ミリほど。単独での作業で、まあまあ重い桁を二本の柱の上に載せるにはちょっとした工夫が必要です。

現在、斜めお向かいさんがウッドデッキを修復中です。元々あった既設の大引きを縦挽きして4×4とし、同じ位置に小さくなった大引きを取り付けました。私は木材の切断を一部、お手伝いしました。目を離した間に大引きを継いだ部分がこんなことになっていました。5センチ以上の隙間があっても平気だそうです。

無謀にも桧の丸太を通し柱にしようと、デッキの前半分はサンドイッチ工法を採用されています。この接合部分にも大きな段差がありますが、気にしないそうです。

当初、既設の大引きを前方に移動させる案を提案しましたが、面倒だそうで、前方はサンドイッチ工法。しかし、この状態で床を張れば、落下しそうです。逆さにした植木鉢の上に束柱を載せて幕板を支えるつもりなのかな?根太ではなく、幕板を束柱で支える構造のようです。このような工法なら垂直方向の荷重に弱くなりそうですが。

Roof for Lumber Storage — Part 8へと続く。
Roof for Lumber Storage — Part 6に戻る。

Roof for Lumber Storage — Part 6

自作した羽子板付き束柱を設置します。自作のタコは持ちやすいようにハンドル部分を小さくして改良しました。

掘った穴に砕石を敷き、改良したタコでさらに転圧してから、モルタル(セメント1に対して砂3と水適量)を載せて、二方向の水平を確認。

掘り起こした土を元に戻して北側の束石設置作業を終了。

南側の束石を設置する前に、本来は水糸を張って母屋の外壁(ログウォール)と平行になるように確認すべきですが、その一手間を今回は省略しました。隣地との境界線上にあるコンクリートブロックの壁と母屋が平行に建てられているはずですが、念のために平行を確認しました。結果、ブロック塀と母屋は平行ではないことがわかりました。

翌日、南側の束石を設置しました。水糸を張る作業を省略したことが原因で、このまま束石の上に柱を載せると南側の柱が北側の柱と比べておよそ18ミリ、外側に立つことが判明しました。幸いにもこの大きなずれに気付いた時はまだ捨てコン(モルタル)が硬化していなかったので、束石の位置を修正することができました。

屋根勾配と垂木の長さを計算する際に便利なblocklayer.comで図面と木取り図を作成しました。

母屋外壁に取り付けた垂木受け材から桁外側までの距離1,527、屋根勾配10º、軒の出220、垂木幅88、垂木厚み38ミリなら、必要な垂木の長さは1,789ミリであることがわかります。南側の柱の長さは3,084-345-104+30で2,665ミリになります。-104は桁の幅、+30ミリはホゾの高さ。柱の下にアスファルトシングルを一枚か二枚敷くのでその分、さらに柱の長さは短くなります。

Roof for Lumber Storage — Part 7へと続く。
Roof for Lumber Storage — Part 5に戻る。

Roof for Lumber Storage — Part 5

自作途中である束石の型枠を取り外しました。一つ目の束石型枠は底のコンパネに加えて側面のコンパネも一つ、取り外しました。思っていたよりも綺麗な仕上がりです。

下半分は地中に埋まって見えなくなるので、砕石が表面に出ていても問題ありません。

二つ目は底のコンパネのみ、釘を抜いて取り外したら、側面のコンパネは底部を叩けば上から容易に外れました。一つ目は寸法ミスのために小さくなったので、正しい寸法の二つ目の型枠の中に束石を入れて、6ミリの隙間にモルタル(セメント1に対し、砂3)を投入しました。

手間はかかりますが、台形状の羽子板付き束石は自作できることがわかりました。コンパネで製作した型枠も再利用できるので、セメントと砂、砕石、羽子板さえ用意すれば量産できそうです。ウッドデッキをDIYで製作する人の多くが大引きなしの簡単な工法(束柱を根太で挟むサンドイッチ工法)を採用されますが、そのような工法であれば、多くの束柱が必要となり、束柱の数だけ束石が必要になります。そうしたウッドデッキ製作時に束石がDIYで安価に量産できれば、ある意味、理想です。しかしながら、私はウッドデッキ製作時に束柱の数が少なくなる大引き工法を採用するので、束石は量産する必要はないのですが…

大引き工法

大引き工法は束柱の高さで、同時に二方向の水平を出す工法であり、製作難易度が高くなりますが、垂直方向ですべての荷重を受けるので、より頑丈に製作することが可能です。上の図面のように、束柱が3本以上あれば、かなりの精度ですべての束柱の高さを調整できなければ、いずれかの柱が浮くことになります。

垂木と柱、桁の加工は去年の秋に母屋北側に施工した「煙突の傾き調整用足場兼庇」の施工方法と同様になる予定です。垂木の加工はこちらのポストを参考にします。

Roof for Lumber Storage — Part 6へと続く。
Roof for Lumber Storage — Part 4に戻る。

Roof for Lumber Storage — Part 4

羽子板付き束石の型枠二つ目をコンパネを用いて製作します。一つ目は寸法ミスで計画した寸法より小さくなってしまいましたが、二つ目はミスがなく、製作時間も短縮されました。

台形の型枠は上下の一辺が12ミリ大きくなれば、全体としても容積がかなり大きくなりました。

二つ目の羽子板はコンクリートの中に埋める前に、ビス用の穴を空けました。こうした作業にも先日、製作した補助ワークベンチが活躍します。

一つ目はセメント1,500に対し、砂3,000、砕石4,500でコンクリートを投入したら、少し余ったので、寸法が大きくなった二つ目は一つ目と同じ量でちょうどぐらいかと考えていました。しかし、結果は上の画像の通り。

セメント1,800、砂3,600、砕石5,400でやっと型枠の上端にコンクリートが達しました。「コンクリートは水を加えると容積が減る」これ、覚えておこう。

水和の過程進行中。硬化すればモルタルを塗布して型枠上端と面一にする予定です。

Roof for Lumber Storage — Part 5へと続く。
Roof for Lumber Storage — Part 3に戻る。

Roof for Lumber Storage — Part 3

柱を支える独立基礎には羽子板付きの沓石(束石)を使用する予定ですが、今回はその沓石を自作することにしました。当初は型枠としてボイド菅を使い、円柱状の沓石を製作しようと考えました。しかし、そのボイド管は再利用が困難であり、想定していた以上に高価なので、それなら沓石を購入した方が結局はお得なのではないかと考えました。

そこで、計画を変更し、ホームセンターでも売っている四角錐の型枠を手元にあったコンパネで製作することにしました。底部の寸法が200ミリ四方、高さが240ミリの市販品を参考に型枠を製作し、組み立てました。

組み立てながら寸法ミスに気付きました。このような組み立て方ならコンパネの厚み12ミリ分、上部と底部で小さくなります。型枠を作り直すのも面倒だし、使用する柱は90ミリ角なので、この寸法で型枠製作作業を続行します。

目分量で少しずつ、水を加える前のコンクリート(セメント1、砂2、砕石3)を型枠に投入しました。もう少し、追加して上部が型枠と面一になるようにしました。

適量の水を加えてコンクリートを練ってから型枠に入れてみると、コンクリートがなぜか減っている。追加した水の分だけ、コンクリートは余るだろうと考えましたが、逆に不足しました。恐らく、空練り状態のコンクリートには隙間が少なからずあり、水を加えたことで、隙間が埋まったのではないかと思います。使用したセメント1,500に対し、砂3,000、砕石4,500になりました。単位は計量カップのML。

不足したコンクリートを追加して、羽子板を突き刺しました。この羽子板、間違って買って来たようです。コーチボルト用の穴はありますが、ビス用の穴がありません。コンクリートが硬化すれば、ビス用の穴を空けよう。

型枠を取り外すのが楽しみですが、隙間だらけのような予感がします。強度というより、見栄えの問題なので、表面にモルタルを塗布しようと考えています。束石の側面に化粧目的のモルタルを塗布すれば、寸法が当初の計画通りになるかもしれません。

Roof for Lumber Storage — Part 4へと続く。
Roof for Lumber Storage — Part 2に戻る。

Roof for Lumber Storage — Part 2

母屋西側のログウォールに接する片流れの屋根を施工します。この部分は薪や資材の保管場所となっており、雨に濡れるのでブルーシートをかけて保管していました。

先ずは浴室窓のトリムボードを取り外しました。セトリングスペースを綺麗にしてから、取り外したトリムボードの上の方を少しカット。

トリムボードを元に戻して釘で固定しました。

2×6加圧注入材をトリムボードの上に取り付けて、垂木掛け材とします。浴室換気扇のガラリが干渉する部分は斜めにカット。

ノッチの左側にも短い垂木掛けを取り付けました。

Roof for Lumber Storage — Part 3へと続く。
Roof for Lumber Storage — Part 1に戻る。

Roof for Lumber Storage — Part 1

資材置き場の屋根を支える桁を縦挽きにより製材します。DIY用のMakita M565はプロ用の125mmマルノコ5230と比べて、モーターが力不足なため、両面から2回ずつ、合計4回に分けて、長さ3,600ミリ、105ミリ角の角材を切り出しました。切断後に段差ができないよう、定規は同じ面に当てました。

切り出した105ミリ角の角材。丸鋸のモーターを冷やすため、頻繁に休憩しながらの作業となりました。

木口を地面に接した状態で、長期間、ログウォールに立てかけておいたら、シロアリに食べられたようです。この部分は切断したので、長さは3メートルぐらいになりました。

シロアリは年輪に沿って柔らかい部分を食べています。梁として使われることが多い、米松はシロアリが好んで食べるようです。こうした被害から木材を保護するために資材置き場に屋根を取り付けます。

Roof for Lumber Storage — Part 2へと続く。

Another Attic Storage — Part 3

右(西)側にも床を張って屋根裏収納スペース拡張作業を完了しました。

中央部分は床を張らずに二連梯子で奥の方にアクセスできるようにしました。

ガレージ屋根裏収納スペース拡張作業の難易度:5段階で2

Another Attic Storage — Part 2に戻る。
Another Attic Storage — Part 1に戻る。

Another Attic Storage — Part 2

シャッター側の屋根裏収納スペース拡張作業を続行します。この部分はガレージシャッターと干渉しないよう、梁はヘッダーの上に載せて、垂木に横から固定しています。

左(東)側の床が完成しました。撓み防止のため、上下の梁をSPF 2×4材で接続してビス留めしました。時々、撓みを確認すべきでしょう。

Another Attic Storage — Part 3へと続く。
Another Attic Storage — Part 1に戻る。

Another Attic Storage — Part 1

卓上丸鋸専用作業台の補助作業台は、長い材を卓上丸鋸で切断できるように意図したものです。材が水平になるように角材を補助作業台の上に置いています。補助作業台の方が若干、低めになるように角材の高さを調整しました。

およそ3.6メートル(12’の2×4 SPF)の材をギャンブレル屋根の角度に合わせて両端を切断。切断する材がほぼ水平になります。

収納した物の重みで梁が撓んでいたので、フロアジャッキで梁が水平になるように持ち上げてから、上の梁から吊り下げ式に仕様変更してビスで固定しました。

Another Attic Storage — Part 2へと続く。

Auxiliary Workbench for Miter Saw — Part 2

天板と底板を取り付けました。使用した材は厚み15ミリの合板。天板はさらに厚み5ミリの合板を重ねました。

キャスターも取り付けました。4個のうち、2個はロック付き。

棚板も取り付けて、補助ワークベンチが完成しました。重石代わりにツールボックスを収納できるように棚板の高さを調整してあります。

卓上丸鋸専用作業台の補助ワークベンチ製作作業の難易度:5段階で3

Auxiliary Workbench for Miter Saw — Part 1に戻る。

Auxiliary Workbench for Miter Saw — Part 1

卓上丸鋸専用作業台の補助ワークベンチを製作します。Makita M565は縦挽き用の刃が付けっぱなしになっています。

このような形状の切り欠きは丸鋸で切断した方が綺麗に仕上がります。

脚4本分の切り欠きを加工するのもあっという間。

フレームがほぼ完成しました。キャスターと天板を取り付ければ、卓上丸鋸専用作業台と同じ高さになるはずです。

Auxiliary Workbench for Miter Saw — Part 2へと続く。

Circular Saw Storage

丸鋸を追加購入したら丸鋸を適切に保管する場所がなくなり、急遽、専用の棚を卓上丸鋸専用作業台の下に製作することにしました。これまでキャスター付きの作業台下には端材を収納し、重石代わりにしていました。

厚み15ミリの合板(これも手元にあった端材)を棚として使用します。二枚の棚板の間に溝を設けて刃を下に出し、丸鋸のベースが棚板に水平に載るようにしました。これまでは溝がない棚板に置いていたので、傾いた状態で保管していました。刃に負担がかかりそうで、これは何とかしたいと考えていました。

当初は棚板の下にコードを垂らしておこうと考えましたが、2台あるとコードが絡まりそうなので仕様を変更しました。

縦列はやめて横並びにし、コードは本体に巻いておくことにしました。刃の出方を必要最低限にすれば、長いコードを丸鋸のモーター回りに巻くことが可能です。

端材は1/3ほど減らして、卓上丸鋸テーブル兼丸鋸収納棚兼端材置き場が完成しました。新たに替え刃とブラシをぶら下げるためのビスを取り付けました。

今回の卓上丸鋸専用作業台の改造作業で、最も時間を要した作業は、使用した端材の合板を直角、平行に切断することでした。直角が取れておらず、真っ直ぐではない合板を修正することほど、厄介なことはありません。