Mazda RX-8 Type S — 6th Automobile Inspection

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Mazda RX-8が6回目の車検を終えました。要した費用は、代行料¥9,980を含む、自賠責(¥27,840)、重量税(¥34,200)、印紙証紙代(¥1,100)の諸費用合計が¥73,120。諸費用だけで7万円台になるのは初めて。登録初年度から13年が経過し、車が古くなると自賠責や重量税が割高になるのは納得できませんが。部品整備合計が¥31,515で合計¥104,635でした。来店値引き(入庫と引き取り)-¥2,160 x 2、代車不要値引き-¥2,160の値引額が合計¥6,480ありました。

消耗品としてブレーキフルードのみ交換しています。また、二つのリコールの対象車種だったので、車検の作業と同時に対応していただきました。一つ目は助手席側エアバッグのインフレータ(ガス発生装置)の交換。二つ目は燃料タンクのポンプキャップ点検(暫定措置)。

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今回の車検案内はなぜか購入店の瀬田店からありました。去年の夏に店舗が改装されて、その時に顧客データが購入店に戻ってしまったのか?営業担当が決まっていないとか何とかで、新しい営業スタッフを紹介されました。

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納車日の朝、サービスアドバイザーから連絡がありました。車検には問題なく通るものの、O2センサーとバックアップランプの配線の一部が熱で溶けているので、交換に要する費用の見積書を作成したとのことでした。見積額は¥41,005。マフラー(触媒)を社外品に交換してあることが、熱で配線の一部が溶けた原因と考えておられるようでした。

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自宅に車を持ち帰り、ジャッキアップしてO2センサーとバックアップランプの配線を確認しました。見積書のO2センサーは部品代が¥20,088になっていました。2014年3月に自分で交換した純正O2センサーは品番がN3H318861Bで、部品代は¥10,500でした。2年半で部品代が2倍に値上げになったとは考えられないので、見積書を確認すると、品番がN3H3188G1Aとなっていました。RX-8にはO2センサーが二つあります。見積書を作成した人が、O2センサーが二つあることを知らなかったのか、誤ってエキマニ側のO2センサーの費用を見積もったようです。

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こちらはバックアップランプのスイッチ。配線の被覆が一部、溶けているそうで、絶縁テープで応急処置してありました。 この部分に関しては、2年半前に純正触媒が内部で溶損した際にすでに被覆が溶けていた可能性があります。

私が点検した限りにおいては、現時点ですぐに部品を交換する必要はなさそうです。触媒に熱対策を施すか、トランスミッションに固定してあるケーブルとハーネス、コネクターを保護するかいずれかを実施すべきかもしれません。

12月15日追記:触媒(メタルキャタライザーキット)の製造元であるHKSに熱対策に関して相談しました。触媒にサーモバンテージ(布製断熱材)を巻いても良いものかどうか、問い合わせたところ、HKSとしてはバンテージを触媒やエキマニに巻くと放熱できなくなるので、どちらかといえば、O2センサーやバックアップランプの配線、コネクターに耐熱チューブを巻くなどして熱対策を施した方が良いということでした。

総走行距離:46,431km

Mazda RX-8 — Replacing Tires

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Mazda RX-8のタイヤをスタッドレスに交換しました。上の画像はトルクレンチでナットの締め付けトルクを管理しているところ。タイヤは18″から17″にインチダウンしています。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

久しぶりにジャッキアップして、車体の底を点検しました。春に交換した、中間パイプと一体化したステンレス製HKSメタルキャタライザーキットが良い感じに焼けています。純正の触媒はステンレス製ではないので、このような色にはなりません。

作業の難易度:5段階で2

総走行距離:42,868km

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P — Part 4

Mazda RX-8

DIYで取り付けた触媒のボルト、ナット、スタッドに緩みがないかどうか、チェックしました。今日はリジッドラックをサイドシルに架けました。AP製リジッドラック付属のゴムパッドが車の荷重で裂けました。専用の溝付き交換用ラバークッションゴムがあるそうなので、次回、Astro Productsのお店訪問時に入手しよう。

Mazda RX-8

マフラー側フランジのスタッドボルトには緩みはなし。

Mazda RX-8 Rear Heated Oxygen Sensor

O2センサーのメス側コネクター(ハーネス)を固定する部分が、取り外す時に破損し、被覆付きのワイヤーで固定しました。この部分も問題はなさそう。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

意外なことにエキマニ側フランジのナットが若干、緩んでいたので増し締めしました。上の4枚の画像はすべて、iPhone 5で撮影しました。

作業の難易度:5段階で2

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P — Part 3に戻る。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P — Part 3

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

溶損したMazda RX-8の純正触媒を取り外してからおよそ1ヶ月が経過し、車外品の新しい触媒と取り付け部品を漸く入手して、触媒の取付作業をDIYで行いました。作業手順は試行錯誤しながら実施したので、記憶が曖昧な部分があり、実際の手順や整備士が行う正しい手順とは異なる可能性があります。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

マフラー側フランジの取付作業から開始しました。車は1ヶ月前から4頭の馬(リジッドラック)に載せたままの状態であり、バッテリーのマイナス側端子は2ヶ月以上前に外してあります。HKSメタルキャタライザーキットに付属する球面ガスケットを装着して、マフラー側フランジに2本のスタッドボルトとスプリング、ナット左右で各2個を仮締めしました。前方の触媒本体は小さな脚立の上に載せてあります。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

次にラバーハンガーにパイプをぐいぐいと押し込みながら挿しました。

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そして、車前方のエキマニ側に移動し、力づくで2枚のフランジを合わせようとしましたが、どうにもこうにもサイズ(触媒の長さ)が合わない。手順を二つ前、最初のステップ(マフラー側フランジの取付作業)に戻します。実はこの時、スプリングを2枚のフランジの間に入れていました。上の整備マニュアルの図を見ると、スプリングは中間パイプ④側に取り付けるようになっています。(溶損した純正触媒を取り外したのが1ヶ月も前のことであり、すっかり元の状態をうかつにも忘れていました。)

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

マフラー側フランジのスプリングを正しい位置に戻すと、エキマニ側のフランジは無理な力を入れなくてもぴったり収まりました。2枚のフランジの間にはメタルキャタライザーキット付属の新しいリングガスケットを挟んであります。この部分はキットに付属するボルト3本とナット3個、プレーンワッシャー6個、スプリングワッシャー3個を使用します。本締め時の締付けトルク値は40±5 N•m。トルクレンチはエキマニ側のナットに使いました。

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右手に東日製作所のモータースポーツ用プリセット型トルクレンチ、左手にSnap-onのコンビネーションレンチを持ち、ナットを本締め。締付けトルク値は52±8 N•m。ナットの溝を破損させ、締めたり緩めたりの試行錯誤が続きました。作業中は気にはなりませんでしたが、就寝時に首が痛くなるほど無理な姿勢でした。暗くて細かな部分が見えず、遠近両用の眼鏡を外すと頭を対象物に近付けなければなりません。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

エキマニ側も規定のトルク値(40±5 N•m)で本締め。触媒本体の銘板が輝いています。ジャッキアップして車の下に潜らなければ見えないところに立派な銘板があるのは、メーカーの拘りが感じられます。

Mazda RX-8 Rear Heated Oxygen Sensor

BAHCOのモンキーレンチを使って、新しいO2センサーを取り付けました。規定の締付けトルク値は21±3 N•mですが、専用工具を持っていない私は手ルクレンチでそれほど力を入れずに締め付けました。純正触媒はO2センサーが下の方に取り付けてあり、プロテクターが必要でしたが、HKSメタルキャタライザーの場合はセンサー取り付け穴が上の方にあるので、路面と干渉する可能性が低いのか、プロテクター取り付け穴はありません。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

上の画像、左上方に緑の被覆が少し、見えています。これは何かと言いますと、ハーネス(コネクター)を固定する部分がO2センサーを取り外した時に破損したので、被覆付きのワイヤーで固定させているためです。Mazdaディーラー整備士の方に相談したところ、タイラップで結束しても問題ないでしょうとのことでした。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

最後に2枚の純正メンバーを整備マニュアル規定のトルク値(フロント:18.6~25.5 N•m、リア:17.6~26.4 N•m)で取り付けてDIY作業を終了しました。

触媒とO2センサーの取付作業が完了し、車を1ヶ月ぶりに馬から降ろして2ヶ月半ぶりにバッテリーを接続。エンジンがかかるかどうか不安でしたが、一発でエンジン始動。アイドリング時に5分ぐらい、マフラーから水蒸気らしい白っぽい煙が出ていましたがこれはいつものこと。近所を一回りした後、バイパスでエンジン回転数を5000近くまで回しましたが、特に異常はなく、排気音も正常な純正触媒の時と違いがわからないほどでした。アイドリングも安定していて排気系から異音は聞こえません。

最初、DSC OFFの表示が点灯したままでしたが、一旦、エンジンを切って、再び始動させると、警告表示は消えました。電気系統が自動的にリセットされたのでしょう。

後日、スパークプラグを新しいものと交換する予定です。現在、一時的に使い古した純正プラグが装着してあります。点火プラグを新品と交換すれば、新しい触媒の印象も変わると思います。

今回の一連の作業に要したMazdaディーラーでの技術料、部品と費用、私が使用した工具を下にまとめておきます。

  • エンジン不調診断 ¥3,150
  • RE圧縮圧力点検 ¥7,400
  • RX-8 LA-SE3P/13B-MSP前期用HKSメタルキャタライザー33005-AZ001 ¥84,000
  • B31R40584 スタッド、フランジ2個 ¥1,238
  • N3H318861B センサー、O2 ¥10,500
  • 999161000 ナット2個 ¥188
  • NGKイリジウムプラグRE9BT RX8 SE3P (RE9BT) 2個 ¥4,500
  • NGKイリジウムプラグRE7CL RX8 SE3P (RE7CL) 2個 ¥4,500
  • 2T超低床ガレージジャッキ
  • AP 3-Tonリジッドラック4脚
  • Snap-onコンビネーションレンチSOEXM17
  • Snap-onコンビネーションレンチSOEXM14
  • Snap-onコンビネーションレンチSOEXM12
  • 東日製作所モータースポーツ用プリセット型トルクレンチMTQL70N
  • BAHCO 9071C 8″モンキーレンチ
  • Snap-on FSM14(3/8″dr.14mmのソケット)
  • Snap-on FSM17(3/8″dr.17mmのソケット)
  • Snap-on FXK4 9.5sq.エクステンションバー
  • AP @3/8DRスピンナーハンドル245mm
  • AP @3/8 21mmプラグソケット
  • AP 3/8DR T型ハンドル
  • AP 3/8エクステンションバー10″
  • TONE BJ30 3/8″ボールジョイント
  • KURE CRC5-56
  • APスリップルブ

もし、触媒をMazda純正品を使い、すべての作業をディーラーで行えば、見積費用は¥195,689になります。屋根付きガレージと工具類があればという前提はありますが、エンジン不調診断とRE圧縮圧力点検以外をDIYで行うと、HKSの触媒込みで¥115,476で済みます。

作業の難易度:5段階で4

Part 4へと続く。

総走行距離:40,126 km

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P — Part 2

Mazda RX-8 Rear Heated Oxygen Sensor

Mazdaディーラーで、触媒に取り付ける純正O2センサーを取り寄せていただきました。パーツ品番はN3H318861B。エキマニ側にもO2センサーはありますが、品番が異なる別部品のようです。

Mazda RX-8 Rear Heated Oxygen Sensor

左が故障したと思われる古いO2センサー、右が今回、購入した新しいO2センサー。

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合わせてマフラー側フランジに取り付けるスタッドボルト2本をディーラーで購入。純正触媒のフランジ部分に固着して取り外すことができなかったボルトです。品番はB31R40584。溝が短い方が触媒側、長い方がスプリングと共に取り付けるマフラー側になります。

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スタッドボルトの溝が短い方に取り付けるナット2個もディーラーで取り寄せてもらいました。品番は999161000。このナットの片方がスタッドボルトに取り付ける際に破損したので、純正触媒のエキマニ側フランジを取り付けていたナットを流用しました。

Mazda RX-8 Catalytic Converter
HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

上が純正触媒、下がHKSメタルキャタライザーのマフラー側フランジ。フランジの厚みが全然違います。HKS触媒のフランジはスタッドボルトを通す穴に溝が切ってあります。触媒側のナットは純正品を(再)使用した場合、ナットの溝は半分ぐらいしか使わないところで規定の締付けトルク値(52±8 N•m)に達します。フランジ自体に溝が切ってあるので、ナットはそれほど重要ではないと判断しました。

Part 3へと続く。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P — Part 1

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

金曜の夕方にKAZOONカー用品楽天市場店に注文したHKSメタルキャタライザーキットが、メーカー代理店直送で水曜の夜に到着しました。SUS304ステンレス製φ60の「中間パイプ」一体型の触媒。触媒は左側、「中間パイプ」は右側。

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(Mazda純正部品としては「中間パイプ」は触媒⑦後方、サイレンサー③手前のパイプ④のことを言うそうです。)

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

純正触媒がセラミック製であるのに対し、HKSメタルキャタライザーはその名が示す通り、メタル製150セル触媒。こちらの方が機械的強度が高いそうです。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

購入したサイトやメーカーのサイトでは何が付属するのか不明でした。付属品は以下の通り。

  • メタルキャタライザー 1
  • リングガスケット 1(Mazda純正品N3H1-40-305)
  • 球面ガスケット 1
  • ボルトM10 L=40 3(エキマニ側のフランジに取り付けるボルト)
  • ナットM10 3
  • スプリングワッシャーM10用 3
  • プレーンワッシャーM10用
  • 取扱説明書 1
  • 取付説明書 1
  • 排ガス試験成績書の写し
Mazda RX-8 Catalytic Converter

最も気になっていたのがマフラー側フランジに取り付けるスタッドボルトですが、残念ながら付属しません。溶損した純正触媒に固着した状態で、あらゆる外し方を試してみてもこのスタッドボルトとナットは触媒から取り外すことができません。メタルキャタライザーの取付説明書によると、スタッドボルトとナット、スプリングは純正品のものを再使用するとのことです。(ガスケットは再使用せず付属のものを使用。)

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

付属品リストにあるボルトとナット、ワッシャーはエキマニ側のフランジに取り付けます。(こちら側のボルトとナットは取り外すことができたので、私としては再使用可能なのですが。)

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

Mazdaディーラーに連絡し、マフラー側フランジに取り付ける純正のスタッドボルト2本(B31R40584)とナットを本日、注文しました。スプリングは再使用します。

HKS Metal Catalyzer Kit for Mazda RX-8 LA-SE3P

純正O2センサー(N3H318861B)も同時に発注。明日にはお店に届くそうです。O2センサーはパイプ側の穴に取り付けます。サイズを確認するため、故障した純正O2センサーを取り付けてみたところ、問題なく取り付けることが可能であることがわかりました。O2センサーのプロテクターは取り付ける穴がないので、使わないようです。

Part 2へと続く。

Mazda RX-8 Engine Failure — Part 3

ロータリーエンジン不調の根本的な原因はイリジウム・レーシングプラグとその使い方にあったようです。点火プラグ4本のうち、2本か3本が完全に被っていて、エンジンの異常燃焼を起こしていたと思われます。レーシングプラグからNGKの純正プラグに戻すと、吹け上がりの不良が改善されることがMazdaディーラーで確認できたので、エンジン不調はレーシングプラグとその使い方が原因であることが判明しました。

県内に2台しかない高機能診断機をMazdaディーラーで取り寄せてもらい、ロータリーエンジンの圧縮圧力を点検していただきました。圧縮圧力の基準値は8.3 kPa、下限値は6.8 kPaだそうで、数値が高いほど十分な圧力があるそうです。結果は、フロント側が7.3、7.4、7.5 kPa @250rpm、リヤ側が7.8、7.8、7.8 kPa@250rpmと、幸いにもエンジン圧縮圧力は正常範囲とのことでした。圧縮圧力は使い古した純正プラグを用いて測定しているので、点火プラグを新品に交換すれば、圧縮圧力はもう少し、高い数値になりそうです。(ロータリーエンジンは二室とも無事であり、カーボンロックも発生していない。)

エンジン異常燃焼の結果、触媒内部が完全に溶損していました。蜂の巣状のセラミック素材がこんなことに。気化したガソリンは触媒内部で燃焼していたようです。この状態では排気ガス浄化機能が全く機能していません。エンジンルームから見えていた白煙の原因は、O2センサー被覆が異常な高熱で燃えたためと思われます。

純正の点火プラグに戻すと、排気ガス浄化機能は働かないものの、エンジンの異常燃焼はなく、自走することも可能です。しかしながら、この状態では車検には通らないし、O2センサーが正常に機能していないので燃調がおかしくなります。

溶損した純正触媒は、金属素材の車外品に、O2センサーと点火プラグは純正品新品に交換しようと考えています。

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