iMac Self-Repair — Part 2

電源が入ったり入らなかったりで、困った状態にある27″ iMac (Mid 2010)を再度、アップルストア心斎橋のGenius Barに連れ出すことにしました。今回はTime Capsule内蔵のハードディスクドライブも壊れているようであり、初期化した後にiMac内のデータをバックアップできない状態にあるので、事態は深刻です。

27” iMac (Mid 2010)

出発する前に、メモリを一度、外してみようと思い、カバーを開けるとこんな状態になっていました。特にホコリが多い部屋とは思いませんが、これは酷い。カメラレンズ用のブロアーでホコリを吹き飛ばしました。容易にアクセスできない液晶パネルやLEDバックライト裏側もこんな状態だとしたら、故障してもおかしくないのかもしれません。(前世紀のMacも内部は埃まみれでしたが、それが原因で故障したことはありません。)

27” iMac (Mid 2010)

メモリは黒いプラスチック製のタブを少し力を入れて引っ張ると取り外すことができます。元に戻す時もメモリ本体を少し力を入れて押す必要があります。2GB x 4枚なので、電源が入らない状況が完治すれば、4GB x 4枚に増設したいと考えています。メモリを着脱した後も、電源は投入できなかったので、予定通り、御堂筋をお散歩することにします。

27” iMac (Mid 2010)

今回も長堀駐車場を利用。IKEAのカートはトランクに積んだままになっていました。今日は平日なので駐車料金は最大で¥1,000。Genius Barの予約時刻は午後7時45分。3時間以上も待機しなければなりません。たぶん、この間に電源ユニットに溜った電気が「放電」されて、SMCがリセット。前回同様、Genius Barでは問題なく、起動するのではないかと思われます。

DSCN2999

今回は夜の御堂筋を南下。一年間の無償保証期限はとっくに過ぎていますが、何とか無償で修理してもらえないか、いろいろと思案しながらACTUSの前を散歩中。電源が入らなくなったのは、前回の停電直後ではなく、もっと前から原因があったのかもしれません。電源が突然、遮断されたとしても、それが原因でデータは保存できなくてもハードウェアが故障するようなことがあってはならないはずです。

27” iMac (Mid 2010)

予想通り、電源は問題なく入りました。ハードウェアテスト・プログラム(MRIチェック)でも異常は見つかりません。しかし、今回は電源投入直後にディスプレイ内部で「チカチカ点滅する」現象が認められました。隣に前回、担当してくれたGeniusが別のユーザーに応対しているところでした。そのユーザー、iPhoneを有償で整備品と交換することになったようであり、二階のフロア全体に響き渡るような大声で何やら交渉中でした。Genius相手に「お前が差額をポケットマネーで支払え」とか理不尽なことを要求していました。何と交渉が下手な人なんでしょう。

結局、そのiPhoneユーザーは請求された修理費用全額を支払って整備品を受け取ることになったようです。次のユーザー(この方もiPhone)に応対するまで、手がすいた瞬間を見計らって、隣のGeniusに前回の状況を今日、担当してくれたGeniusに説明してもらいました。私の希望は電源ユニット交換であり、できれば無償で修理してもらうことです。しかし、データのバックアップが取れていないiMacをこのまま預けて帰るわけには行かず、たとえ、問題が再現できなかったしても、何らかの確約が欲しいと思っていました。

交渉する時は相手の心理を読み取りながら、決してこちらから希望をはっきりと言わないことが肝要。英語で交渉する時も同じ。(先ほど、大声で怒鳴っていたiPhoneユーザーの真逆をすれば良い。)担当者の心理としては、すべての問題が再現されなかったしても、ユーザーの自宅環境では問題があると言っているのだから、僅かでも関連すると思われる問題が再現されれば(画面のチカチカ)、無償で修理してあげようと思うはずです。

交渉中に先輩格のGeniusが現れ、ユーザーに悟られないような専門的な用語を使って、故障部品の指示を行っていました。無償になるかどうかは、担当したGeniusの判断です。先輩格のGeniusと直接交渉することも可能でしたが、私は敢えて、担当してくれたGeniusのみと話し合いました。「もし、画面チカチカ以外に問題が認められず、どこも故障していないのなら、喜んで大津までこのまま持ち帰って、再度、様子をみながら、すぐにデータのバックアップを取ります。問題が再発すれば、また心斎橋までiMacを連れてきます。」というようなことを言いました。(大阪の人は大津と聞けば、もの凄く遠い僻地だと思っています。)

27” iMac (Mid 2010)
担当したGeniusが一階の入口まで大きくて重いiMacを運んでくれました。

バックアップが取れていないデータは、外付けハードディスクドライブをアップルストアで購入し、Geniusにバックアップしてもらってから、修理してもらうという選択肢もありましたが、年越しの作業になりそうだったので、持ち帰って自分でバックアップを取ることになりました。但し、今回の診断内容は、iPadで作成した「Genius Bar サービス見積書」に記録され、文書の内容に同意したことを示すGeniusと私の署名も入ったコピーを一部もらうことができました。警察が作成する調書のように、事細かに問題説明と診断内容が記載してあり、修理見積りとして、部品番号、部品名、単価、請求金額(¥0)が明記してあります。

661-5468 Power Supply, 310W ¥5,818
661-5576 Board, LED Backlight ¥6,400
S1490LL/A Hardware Repair Labor(工賃)¥3,250

問題再発時にこの「サービス見積書」を持参すれば、無償での修理になるそうです。「検証の結果、問題が再発しない状態が続けば未修理にて返却させていただくことを説明済みです。」と書いてあるのが少々、気になりますが。もし、問題が再発しなかった場合、上記金額合計¥15,468を支払えば修理してくれるのであれば、有償修理を依頼するつもりです。

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ということで、帰宅後に電源投入できれば、電源を切らずに外付けハードディスクドライブを用意して、できる限り早い時期にデータのバックアップを取ってから、再度、様子を見ることにします。

(1月4日追記)結局、この日は自宅で電源が入らず、翌日、大晦日深夜からApple Store Ginzaに初詣に出かけたので、データのバックアップが取れたのは年が変わって1月4日の朝。

(1月5日追記)今朝、アップルストア心斎橋からiPhoneに連絡がありました。交換部品が店に届いたので、いつでも都合の良い時にお散歩がてらにiMacを連れて来てくださいとのこと。検証のための期間が必要なので最短3日間、預けなければならないそうです。交換部品を発注したつもりはないのに、少々、驚きました。(無償で電源ユニットとLED Backlightボードを交換してくれると考えて良いのでしょうか。)期待を上回るGenius Barのサービスにはいつものことながら、感心します。

7 thoughts on “iMac Self-Repair — Part 2

  1. 筆者 様

     iMacを連れての心斎橋への旅、大変でしたね。画面がチカチカする・・。ま、一つの小さな異常と言えるのかもしれませんね。

     Backupが取れた事は喜ばしい事ですね(あ!、言い忘れましたが、本日、無事に私の住んでいる国に帰還いたしました)。私の方は、2セットの16GBのメモリーの内1セットを無事にMac-Miniに搭載し、今の所何の異常もなく正常動作しております(MacBook Pro 15 Inchに別の16GBのセットを搭載しましたが、Beep音の嵐で玉砕!元に戻しました。MacBook 13 Inchアルミにも1333GHzの8GBメモリーを搭載して様子を見ましたが、これも玉砕。勿論16GB Memoryも玉砕・・)

     で、結局の所、16GBメモリーはMac-Mini最新バージョンのみO.Kです。でも、レスポンスは、以前の倍以上速いです。

    Jim,

    1. 16GBメモリーで以前の倍以上も速いのですか。そんなことを聞いたら、私もiMacを4GB x 4枚(現在は2GB x 4枚)に増設したくなります。そのiMacですが、いつの間にか交換部品が発注されていたようで、いつでも都合の良い時にまたGenius Barにお越し下さいとの連絡が今朝、ありました。

      1. 筆者 様

         良かったですね!部品交換後はこの不安定な状態から解放される事と存じます。その後はMemoryのアップグレードですね!

         私のMac-Miniでは、スタート時の立ち上げソフトは、iCal、Safari、ThunderBird、Mail、Skype。NetNewsWire、Evernote、iTunes、iCleanMemory、VirusBarrier、UnivarsalTime、Nドライブです。そして、外付けHDD 2TB、TimeMachine 1TB、Mobile HDD 500GBも同時に立ち上がっています。これらを立ち上げていても余裕で16GBの内、約10GBが空いています。直接、メモリーに関係ないかもしれませんが、LCD Displayは2台、Digital Sound Deviceも接続されています。 メモリー上にワークエリアを展開出来るフィールドが大きいので動作速度が速くなっているのだと思います。

         今のLION OSXで有れば16GBのメモリーがあれば、ほぼ余裕でMacを作動させる事が出来ると思います。

         ちなみに、Aperture 3の応答速度が格段に速くなった事を申し添えておきます。

        Jim,

  2. 今年も面白い記事にワクワクです。

    やっぱりメーカー直接のサポートがあるというのは安心ですね。
    昨年から25年近く使ってきたデスクトップのWindows機(8ビット機から6代目)は埃にまみれ、MacBookにとって替わりました。携帯電話(auのガラケー)も(SoftBankの)iPhoneに。

    顧客の要望・問い合わせに真摯に向かう姿勢は、本当のメーカー・サポート体制だと思います。

    今回の記事を見ると、「AppleCare」とは何かという矛盾を感じます。

    1. Appleはソフトウェアとハードウェア両方のメーカーであるので、不具合が発生した場合に他社製品のせいにして自社で対応しないということもないので安心できます。

      Genius Barの場合、対面形式で実際に相手の顔を見ながら、また問題が発生した製品を診ながらのサポートになるので、臨機応変に対応できるのではないかと思います。AppleCare Protection Planは無償での修理サービスを2年間延長して合計3年間になりますが、今回のiMacの故障(不具合)に気付いたのは製品購入後約一年が経過した時点でした。厳密にいえば少し過ぎていますが、問題が潜在的にもっと前から存在していたかもしれないことを考慮すると、修理は無償で行うべきものかもしれません。

      過去22年間のApple製品所有歴から一つ言えることがあります。大抵の不具合は製品使用開始後一年以内に症状が現れるということです。その間に無償で修理してもらえば、製品の性能に不満がない限り、長期間、使い続けることができ、結果として有償のAppleCare Protection Planは必要なかったということが多々あります。保険と考えれば、安心感が得られるので買っても損はしないはずです。

      今回の修理がもし有償であったとしても費用は、¥15,468であり、iMac用のAppleCare Protection Plan ¥21,800よりも安価です。しかしながら、もし私がAppleCare Protection Planを購入していたとしたら、故障の原因となると思われる部品をすべて交換してくれるかもしれません。その辺りは、ユーザーの状況に合わせて臨機応変に対応してくれるのではないかと思います。

      私はAppleCare Protection Planを買ったことがありません。(Apple製品が他社の製品と比べて割高であった前世紀にこそ、そういうサービスが必要でしたが、当時は存在しなかった。)購入するとしても製品購入後一年が経過した時点で、状況をよく考えてから、判断するのが賢明だと思います。

      1. 筆者 様

         「購入するとしても製品購入後一年が経過した時点で、・・・」は、細かい事で恐縮ですが、厳密に言いますと以下の様な表現になります(Apple Careより抜粋)。

        ================================
        重要

        AppleCare Protection PlanはMacのご購入後1年間(標準の製品保証期間内)にのみご購入いただけます。AppleCare Protection Planに関する詳細はAppleCare Protection Plan規約をご覧ください。

        詳細は、詳細は、よくあるご質問をご覧ください。

        ================================

         と、言う事で、表中保証期間が過ぎるまで(標準保証期間内)に購入しなければならない様です。

        Jim,

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