C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 2

Stellarium 24.2

C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) は太陽に最も接近する近日点の2024年9月27日までは南半球からしか観察できないものだと私は勘違いしていました。実際は南の方が条件が良いというだけで、北半球からでもすでに近日点到達前から夜明け前の薄明時に南東の空低くに見えるということに気付きました。

上のStellariumスクリーンショットは当地から2024年9月25日04:50:36に東南東の低空を見た様子。3.39等星のC/2023 A3は高度(仰角)+2º48’ぐらいにあります。東の地平線が見える場所なら双眼鏡で目視確認できるはずであり、写真撮影も可能でしょう。

観察準備の一環としてデスクトップ版Stellariumの最新バージョンである24.2をダウンロードしてはいましたが、C/2023 A3のデータを読み込むことができなかったので、まだデータが未公開なのかと思っていました。実際は彗星のデータは自分で取りに行く設定をしなければならなかったのです。以下にその手順を記しておきます。

  1. カーソルをStellarium画面の左下に移動すると、ポップアップウィンドーが現れるので、スパナの形をしたアイコン(Configuration Window F2)を選ぶ。
  2. Configuration Windowの最も右にあるメニュー、Pluginsを選択。
  3. 左のメニューからSolar System Editorを選び、オプションのLoad at Startupにチェックを入れ、configureのボタンをタップする。
  4. 次に現れたウィンドーでSolar Systemを選び、続けてImport Orbital Elements in Format…をタップする。
  5. ListsでCometsにチェックし、さらにDownload a list of objects from the InternetでMPC’s list of observable cometsを選択し、Get orbital elementsをタップ。
  6. 次に開くウィンドーで、Mark All若しくは必要とする彗星(この場合はC/2023 A3 Tsuchinshan–ATLAS) をチェックし、Add objectsをタップする。
  7. 開いているウィンドーをすべて閉じて、Stellariumを終了して再起動させる。

上記は複雑な手順なので、Nevada Desert Skiesの解説動画の方がわかりやすいかもしれません。下に埋め込んでおきます。

近日点到達前でも北半球から彗星を観察できることを知った、天リフVideoさんのライブ配信動画も下に埋め込んでおきます。

近日点直前の今の時期に彗星を捉えるのはかなりの難易度であると思われます。

C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 3へと続く。
C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 1に戻る。

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