Nations with Mandatory TB Vaccines (BCG) Show Fewer Coronavirus Deaths

COVID-19発生源といわれる中国武漢を含む、中国本土から大勢の観光客が押し寄せていた日本各地で、他国と比べてCOVID-19の感染者数や特に重症化する人、亡くなる人の数が異常に少ない理由は何か?疑問に感じていました。

Apple Kyoto on January 2, 2020

とりわけ、Apple KyotoなどのApple Storeでは多くの中国人観光客が免税価格で大量のiPhoneを購入されていたのを幾度となく見ています。応対した店員さんに感染しないわけがないのに、なぜか感染が確認され公表された人はいない。実際は感染していても発症しなかった、または軽症であった可能性が大きいと考えるのが論理的。

表題のニュース記事は4月2日付けのBloombergの記事です。”Countries with mandatory policies to vaccinate against tuberculosis register fewer coronavirus deaths than countries that don’t have those policies, a new study has found.”「結核のワクチン接種を義務化している国は、コロナウィルスによる死亡件数が、義務化していない国と比べて少ないことが新たな調査で判明した。」

Apple Kyoto on April 4, 2020

同記事には中国以外で初期にコロナウィルス感染事例が確認された日本では他国のようなロックダウン(都市封鎖)などの厳しい措置を発令していないのにも関わらず、感染件数が比較的少ないとも書いています。

高所得の国でCOVID-19感染事例が多い国には米国、イタリアが含まれますが、この2カ国ではBCGワクチンの接種は危険に晒されている人のみに推奨している。ドイツ、スペイン、フランス、U.K.は以前はBCGワクチンを接種する方針があったものの、数年から数十年前にそうした方針は撤廃したとか。中国にもBCGワクチン接種方針が採用されているものの、1976年以前は厳守されていなかったそうです。

Apple Kyoto on April 4, 2020

Bloombergの記事をTwitterで紹介したのはBrisbane在住のSatoさん。精力的にBCG接種とCOVID-19感染、重症化との因果関係を調査されています。JSatoNotesという英文サイトを立ち上げ、接種するBCGの種別とCOVID-19感染、致死率との相関関係を事細かに検証されています。

上図は2003年から2007年時点で世界で使われたBCG(Bacillus Calmette-Guérin)ワクチン株の種別を色分けしたもの。遺伝的に類似したワクチン株が3種にグループ分けしてあります。I類にグループ分けされた株はBCG Brazil、BCG Russia/Bulgaria、BCG Japanであり、1926年以前にパストゥール研究所から取得した古い株。II類とIII類は1926年以降に取得したより新しい株だそうです。BCG Japanを含む古株であるI類のワクチン接種を義務付けている国で、COVID-19感染症に対する免疫効果が顕著に現れているとの検証結果です。

Leave a Reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.