Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 1

数ヶ月前からMazda RX-8のエンジン始動に問題が発生しています。調子が良い時は「キュルキュル、ボン」で始動していましたが、最近、特にコールドスタート時などは「キュルキュルキュルキュル、ボン」でやっと始動する状態です。クランキングに時間はかかるものの、エンジンは始動します。

原因を考えると、セルモーターが怪しいということになりました。点火プラグが被っていれば、エンジンは始動しないはずだし、バッテリーが劣化しているのであれば、キュルキュルキュルキュルは続かないはず。点火プラグはおよそ2年前にNGK純正相当プラグに交換しているし、バッテリーは1年と3か月前に純正品と比べて容量が1.7倍のPanasonic Blue Battery “caos” 125D26Lに交換しています。

RX-8 starter

前期RX-8のセルモーター(スターター)はクランキングのスピードが遅く、後期のものは対策品が使われているそうです。その後期マニュアル車用のセルモーターは、前期のRX-8にも使えるそうなので、リビルド品を注文して自分で交換することにしました。もともと性能に問題を抱えていたものが経年劣化でさらに性能が低下し、エンジン始動に問題を起こすようになったと考えるとわかりやすい。

整備マニュアルによると、スターターを取り外す作業を実施する際は、まずバッテリーのマイナス端子を外しておくことが重要とのことです。この手順を怠って、B端子を車体に接触させてしまうと、火花が飛び、怪我や火災、電気系統故障の原因となってしまいます。バッテリーのマイナス端子を外してから、1. B端子ケーブル、2. S端子コネクター、3. スターター本体の順に取り外すのが正しい手順だそうです。

スターター本体を固定するボルトは合計3本であり、規定トルク値は38~51N•mと9.8~11.7N•mのようです。

Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 2へと続く。

8 thoughts on “Mazda RX-8 Excessive Cranking Time — Part 1

  1. 筆者 様

     死闘路考えで恐縮ですが、セル自体の交換と同時に、セルで回転させる軸が重くなってるとも考えられないでしょうか?要するに「セル」が回す軸のベアリング(軸受け)の摩耗です。R-X8は、レシプロ・エンジンではないのですが、素直に「軽やか」に回転するのは、レシプロもロータリーも「軽やか」であるなら、これを疑ってみるのも良いのかな?とふと思いましたので、レスさせて頂きました。

    Jim,

    1. 発注しましたリビルド品は、RX-8後期用対策品のMitsubishi製の高出力「スターター」です。上に掲載しました整備マニュアルのパーツですが、和製英語で「セルモーター」と言われているものです。「スターター」はマグネティックスイッチ、発電子、遊星歯車、ドライブピニオン、ギアシャフトなどから構成されます。「スターター」には軸と軸受けも含まれ、リビルド品製造会社によりますと、磨耗パーツなど、「スターター」内部の構成部品はすべて新品だそうです。

      スターターは文字通り、エンジンを始動させる時だけ機能する部品であり、駆動後のエンジン自体の回転には何ら影響を及ぼさないようです。

      1. 筆者 様

         この装置のギヤは、エンジンに初期回転惰力を与えるギアに連結しているわけで、私が申し上げてているのは、この装置のギアの動力を受けているエンジン側のギヤ・シャフトと軸受けは大丈夫なのか?と言うのも、調べておいた方が良いのではないのでしょうか?と言う事でだったのです・・・。

         ま、確かにエンジンが始動するまで、この、装置とエンジンの始動を助ける、この中間ギアが必要ですが、エンジンが一旦回ってしまえば自動的にエンジン回転機構とは離れる遊星歯車の様な機構になっているはず?なので、エンジンが掛かってしまえば、問題は無いのは確かです。

        Jim,

      2. 追記

        ま、私の機構的な理解が古いのか間違ってるのだと思います・・。(笑)

        Jim,

      3. Jimさんが言われるエンジン側のギアとはフライホイールのことでしょうか。スターター(セルモーター)を取り外すとフライホイールが見えます。もしそうなら、私のジェントルマン的な運転でフライホイールが極度に磨耗するようなことは考えられないです。

        キーを回してエンジンを始動させようとすると、マグネティックスイッチが入り、スターター内部のピニオンギアが飛び出てフライホイールのギアと噛み合い、フライホイールが回転してエンジンが始動する仕組みだそうです。

        Jimさんの理解は間違ってはいないと思います。

      4. 筆者 様

         その通りです。こいつが、具合が悪いと、幾ら良いセルスターターに換えても直ぐにエンジンが掛かりにくくなると言うのを、遠い昔、父と父の友人の車の修理工場の人が話していて、父の友人が父に、交換して置いた方が良いと言う事で交換した後、セルを回すと一発で掛かる様になった記憶が有りましたのでしつこく聞いたまでです(笑)。

        Jim,

      5. 5年以上前にJimさんに頂いたコメントを思い出しました。お父様がMazdaカペラロータリーに乗っておられて、「余りにもエンジンが静かだったので、新車購入直後は踏切待ちで「エンジン止まってる?」とイグニッションキーを良く回していたのを、子供の頃の記憶ですが覚えています。」と書かれています。エンジンがかかっている状態でイグニションキーを回すと、スターターのピニオンギアとフライホイールのリングギアが異常摩耗します。

Leave a Reply to monomaniacgarageCancel reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.