1時間半の練習走行が二度、行われる金曜は走行中のF1マシンを撮影する絶好の機会です。この日はMRT Raffles Placeで下車し、今年新たに設置された7番ゲートからサーキットパークに入場しました。マーライオン公園とドリアン劇場とを繋ぐ歩行者専用のJubilee Bridgeに設けられたゲートです。
ヘイズによる健康被害が想定されていたのか、耳栓とポンチョをセットにした例年のサバイバルキットに加えて、今年はN95マスクも用意されていたようですが、実際に販売寄付されることはなかったようです。
サーキットパークに来れば先ずはダンカンに挨拶をしようと、T9内側の施設敷地内に立ち入ろうとしたら、予想通り警備スタッフに制止されました。このカード所持者でなければ敷地内に入ることはできないと一点張り。敷地内に入りたければインフォメーション・ブースでカードを発行してもらえと言われました。そんなことは無理だろうと思いながら、iのマークがあるインフォメーション・ブースの方に向かって歩いていると、この施設に毎年のように宿泊しているドイツ人二人組が夕食とビールを手にF1ビレッジの方から戻ってくるところを目撃しました。常連客仲間との一年ぶりの再会。施設に戻ろうとしていた二人に、ダンカンをゲートまで呼んでとお願いしました。
ほどなく現れたダンカンの権限で、宿泊客ではない我々も施設敷地内に入ることができました。施設のスタッフに持参したお土産を渡して、しばらくおしゃべりした後、P1は予定通り、自席のあるBay Grandstandへと移動。
Bay Grandstand下でボリューム満点のハンバーガーとホットドッグを買い、ダークグリーン上段の自席へ。
自席から望むT18方面。ここからは望遠レンズを使ったとしても迫力ある写真撮影は無理。
金曜は観戦客が少ないので、写真撮影に適した席の近くは事実上、自由席になっています。毎年のことですが、P1の前半は警備スタッフと案内係が大目に見てくれます。P1後半になると、他人の視界を遮らないところで撮影していたとしても、自分の席に戻れと注意されるので、写真撮影はそれまでが勝負。去年、警備スタッフの注意を無視して口論していた中華系の子連れの男性、今年も同じ場所にいました。フルサイズの高級機を手に入れたようで、相変わらず、他人の視界のことは何も考えず、好き勝手に振舞っていました。
minority318さんにお借りしたレンズ(OLYMPUS M.14-150mm F4.0-5.6)に活躍してもらう時が到来しました。望遠端の150mm(換算300mm)で撮影したSebastian Vettel。
Williamsのフィンランド人ドライバー、Valtteri Bottas。超低速コーナーのT18は、マリーナベイ・ストリートサーキットの23のコーナーの中で最も難易度が高いコーナーであると私は考えています。T18の曲がり方を見ているとドライバーの技量とマシンのサーキットトラック適性がわかります。
Sergio Perezはコーナーを曲がりきれずにランオフエリアに。クラッシュは避けることができたので、ドーナツターンしてトラックに戻りました。
ベテランドライバーのKimi Räikkönenは安定しています。
McLaren Hondaのマシンが通過するたびに日の丸片手に声援を送る人が近くにおられました。
毎年、誰かがトンネル内のガードレールに激突し、セーフティーカーの登場となります。
午後6時開始のP1も、終盤になると金融街の夜景が映えます。去年と比べると今年のマシンはエンジン音が若干大きくなりましたが、Hondaのエンジンだけ去年のターボエンジン特有の低い音でした。Hondaは開発が一年遅れているような気がします。