7月19日と20日は祇園祭後祭の鉾建てが行われるとのことで、新町通に写真と動画撮影に出かけました。
祇園祭の鉾建てを見学するのは初めての体験。宵山や山鉾巡行よりも鉾建ての方が私は興味があります。新町通を北から北観音山、南観音山、大船鉾の周辺は車通行止めになっていました。
大津祭の建て方とはまるで異なります。全長20メートルぐらいの長い真木が山の中心少し後方を貫く構造になっている祇園祭の鉾や山は、横転させた状態から立ち上げるようです。車軸と車輪がまだ付いていません。上の画像では右側が上。(真木がない大津祭の場合は、先に車輪から組み立てます。)
北観音山の山建て現場に到着してしばらくすると、横になっていた真木が立てられました。動画の最後に”Shot on iPhone 6 and Fujifilm XF1″のキャプションが出ていますが、正しくはXF1ではなく、XQ1です。
真木(多分、松)をよじ登り、縄を調節する職人さん。
接合部にダボは使っても釘は使わずに、縄で締めて行きます。
この太くて重い角材は胴体の下に取り付けられる「石持」と呼ばれるもので、左右に二本あります。
石持を載せて転がす台車。この台車にも釘や金具は使われていないようです。
石持の下に車軸が取り付けられました。重い石持と車輪は重心を下げる働きがあるそうです。
新町通を南下し、四条通を横断して、去年、再建されたばかりの大船鉾の鉾建ても見学しました。周囲にヒノキの香りが漂っています。
石持だけ年季が入っていますが、この石持は前祭が終わった菊水鉾のものを借用しているそうです。これだけ太くて重い角材が入手困難であることが借用している理由だそうです。
南観音山は真木を後から立てるようです。
北観音山の山建て現場すぐ近くにある三井ガーデンホテル京都新町別邸に宵宵宵山の日(7月21日)に宿泊する予定です。
鉾立、良いですね。
南観音山の宮大工の中に、彦根のJABBA THE HUTTの店主のお義父さんがいるそうです。
僕は22日の夜もしくは23日に行く予定です。
今回は後祭に合わせて、北観音山すぐ前のホテルに宿泊することになったので、例年とは違う楽しみ方をしようとしています。北観音山を自分の町内が所有する山であると勝手に思うことにし、その山を中心に見学しようという楽しみ方です。そうすることにより、山の建て方や囃子が町内ごとに異なっていることが見えてくると思います。(地元の大津祭はいつもそのような見方をしています。囃子は実際に町内ごとにかなり異なります。)
minority-San
へ〜〜!そうなんですか!驚きました。伝統を、守られているのですね。
Jim,
筆者 様
山鉾の組み立て現場に、こんなに近くよれるのですね!驚きました。貴重な「絵」をお見せ頂き、ありがとうございました。
Jim,