Vixenポーラーメーターをポラリエのアクセサリーシューに取り付けて、簡易的な極軸合わせを行う際に、ポラリエ本体内部にある磁性体との干渉によると思われる大きなずれがあることを見つけました。ポーラーメーターは元々、北極星が見えない場合に簡易的に極軸を合わせる場合に使用することがその主な用途なので、大きなずれがあったとしても、製品としては不具合ではないのかもしれません。
しかし、その大きなずれは、毎回、同じ方向(東)に同じだけ(3º以上)ずれるようです。カメラのアクセサリーシューに取り付けて「彗星キャッチャー」として使用する場合は、そのような大きなずれは起こりません。ということは、ポーラーメーターとポラリエとの組み合わせに問題があるのではないかという結論が自ずと見えてきます。
東にずれるということは、ポラリエを背面から見て右側に何か強力な磁性体があるに違いないと思い、調べてみると、FIRST LIGHT OPTICSの上の動画が見つかりました。ポラリエの筐体はビスやボルトで留めてあるのではなく、自分で分解しようとすると、壊してしまう可能性が大きいので、このような動画は貴重です。この動画は前面から見た様子ですが、左にステッピングモーターが見えます。このモーターが強力な磁力を発しているのではないかと思われます。
実際の磁気偏角は7º偏西であるので、東に3ºずれるのなら、4º偏西であると仮定して東に7ºではなく4ºだけずらせば、ポラリエの極軸がNCP (North Celestial Pole) を向くはず。上の画像は、北極星覗き穴のほぼ中心に北極星を導入した時のポーラーメーターの様子。北極星が見えているのなら、視野角8.9ºの北極星覗き穴の中心に苦労をしてでも北極星を導入して確認した方が賢明であると思います。