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デジカメWatchの記事で知ったのですが、セイコーエプソンがEVF(電子ビューファインダー)向けの超小型・高精細高温ポリシリコンTFTカラー液晶パネルの量産を開始したとのことです。セイコーエプソンのニュースリリースによれば、この0.47型SVGA、144万画素のHTPS (High Temperature Poly-Silicon)は、カラーフィルター方式を採用しているとか。「フィールドシーケンシャル方式で動きの速い被写体撮影や、流し撮りの際に起きることがあるカラーブレークアップ現象が原理的に発生しない」ことが特長の一つであり、デジタル一眼レフカメラに採用した場合のメリットとしては、「高精細でピント合わせが容易、見ている画像が撮影できる画像、光学式ビューファインダーからの代替を実現可能」ということです。現時点ではミラーレスのマイクロフォーサーズ規格を採用したオリンパスやパナソニックのカメラに搭載することを想定していると思われます。

デジカメWatchの記事によれば、「量産自体は10月から開始しており、デジタルカメラメーカーへの製品版の納品も始まっている。」とのこと。時期を考えると、今月末に発表されると思われる、オリンパスのマイクロフォーサーズ新製品のことではないかと思います。

7月に発売されたOlympus PEN E-P1には、納得できる性能のEVFが間に合わなかったと開発者がコメントした記事を読んだことがあります。リコーの「ちょんまげ」は確かに実用的とは言えませんが、パナソニックの「ファッション・ムービー一眼」専用の「外付けライブビューファインダー(DMW-LVF1)」も納得できる性能ではなかったということでしょうか。セイコーエプソンのニュースリリースには、「これまでは光学ビューファインダーを代替できるような精細さ、ピントが確認できるような微細さを実現できる電子ビューファインダーが存在しませんでした。」と既存製品の存在自体を否定しているので、革新的な新製品が期待できそうです。

Olympus PEN E-P1を発売と同時に入手してから3ヶ月半が経過しました。EVFやOVFなしでも流し撮りがそれなりにできる程度まで、慣れ親しむと、通常の撮影ではEVFはなくても良いと思うようになりました。しかし、マクロレンズを使うようになり、地面すれすれで撮影するとなると、フレーミングは勘に頼らざるを得ません。また、背面液晶に直射日光が当たるような状況では、液晶画面が見辛いという欠点があります。角度が調整できるタイプの外付けEVFがあれば、そうした欠点が解消されると思います。

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